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マリインスキー・バレエ「愛の伝説」


 いよいよ今年の私たちにとってのクライマックス・バレエシリーズ、つまり「マリインスキー・バレエ」公演が始まります。まず最初に観た演目が『愛の伝説』です。


愛の伝説

 『愛の伝説』は、今年の3月にボリショイ・バレエのライブビューイング・シネマで観たので2度目になります。
 とても特徴のある手の動きとエキゾチックな舞台表現が強く印象に残っています。
 西洋の足の動きを重視した重心を上へ上へという踊りと、腰を落として重心を下へ落とし手の動きを重視した東洋の動きはとても対照的です。バレエやリバーダンスと歌舞伎舞踊やバリ舞踊では根本的に違います。この違いを西洋人から見て、デフォルメするとこうなるのかなと思うような独特な舞台が「愛の伝説」です。とても巧く作られた作品だと思います。

 マリインスキー・バレエの配役は、
  シリン(王女):クリスティーナ・シャプラン
  フェルハド(宮廷画家):アンドレイ・エルマコフ
  メフメネ・バヌー(女王、シリンの姉):ウリヤーナ・ロパートキナ

 ロパートキナは、「クール・ビューティー」という言葉がそのまま当てはまるようなバレエ・ダンサーです。頭の先から、つま先まで神経が行き届いた完璧な踊りです。しなやかな中に一本筋が通ったような芯の強さを感じます。

 クリスティーナ・シャプランは、マリインスキー・バレエに移籍してまだ1年余り、きっと大抜擢なんだろうと思いますが、ロパートキナと一緒に踊る時は、緊張からか?固さが目立ち、バランスを崩す場面も何度かありました。『愛の伝説』の振り付けは特に難しく、手と足の動きが独特です。この振り付けを間違わないように踊ることに精一杯で、余裕がないのも感じられました。まだ若いのでこれからに期待しています。

 マリインスキーの舞台演出は、とても質素で簡素な雰囲気を受けました。場面展開を板絵の変更だけで行っていますが、板絵の絵が簡略化し過ぎていて、具体的な場面をイメージできない部分が多々あります。衣装も、それほどお金をかけているようには思われません。
 バレエは、踊りを魅せるということに特化するのであれば、マリインスキーは文句なしの一流のバレエです。しかし、何か?物足りなさを感じてしまうのです。日常からかけ離れた豪華な夢の舞台や、豊かな感情表現を言葉ではなく身体全体の動きから感じてみたりとか、踊りプラスα(アルファ)を求めていることに気づかされてしまいました。

 もしかしたら、華やかな舞台演出で表現力豊かなザハーロワのいるボリショイ・バレエが好みなのかもしれません。マリインスキーは、あと『白鳥の湖』『ロミオとジュリエット』を観に行く予定です。全部観終わった時に、その答えはたぶん出ているのでしょう。








テーマ : バレエ
ジャンル : 学問・文化・芸術

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 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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