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頑張った、松也!の浅草歌舞伎






 一月歌舞伎の楽しみの一つに、「新春浅草歌舞伎」があります。
 お正月気分を満喫でき、浅草寺に参拝し、ぶらぶらしながら刷毛屋・櫛屋・草履屋・和家具屋・帯屋・扇屋・三味線屋などを覗きながら大好きな浅草ならではのお菓子(舟和の芋ようかん、芋きんつば、堅せんべいなど)を手に入れ、歌舞伎を楽しむ。毎年恒例のお楽しみです。


仲見世 


 浅草公会堂正面
新春浅草歌舞伎板絵 


 「新春浅草歌舞伎」は、花形(若手歌舞伎役者)による公演です。花形といっても次世代の花形役者です。ここで修行を積んで、一人前の花形役者として巣だってゆきます。近いところでは、猿之助に襲名した市川亀治郎、勘九郎、七之助、愛之助、獅童なども皆ここから巣だっていきました。
 花形役者は、なかなか主役にはなれません。ここ浅草では、主役や重要な役に挑戦することができます。歌舞伎の最高峰である「歌舞伎座」で主役を張るには長い年月と経験が必要です。浅草で頑張って、実力、人気を得ることが「近道」とも言えます。

 今年からメンバーが一新されました。尾上松也が中心となって、中村歌昇、坂東巳之助、中村種之助、中村米吉、中村隼人、中村児太郎の7人の花形役者が出演しています。全員20代です。一般的にはまだまだ知名度がないため、昨年末から色々なテレビ番組に出演して、番宣を行ってました。

 今回は「第二部」の観劇です。三大名作のひとつ『仮名手本忠臣蔵』のうち、五段目と六段目を上演します。
 早野勘平とおかるの悲話、勘平の切腹という場面です。松也演じる勘平は、非常に難しい役柄です。刻一刻と変化してゆく苦悩の心理描写を表現し、切腹へと至る過程を演じ切れるのか?と、半信半疑な気持ちで観ていました。
 結果、「松也は頑張りました!」予想以上に見事な出来映えです。声も良く通り、感情の入った名演技だったと思います。出だしはちょっと不安に感じましたが、後半に行けば行く程良くなり、切腹後の苦しい吐露の部分もなかなかのものです。

 「松也、やるじゃん!」と、正直感心しました。松也以外の役者は、まだまだ型にばかり気を取られ感情移入が不足していたり、動作が小さかったりと課題が多く見られたものの、同世代の舞台とあってのびのびやっていたようです。お互い切磋琢磨して、次世代の歌舞伎を担う役者になってほしいと願っています。

 「浅草歌舞伎」は、花形役者の成長を観てゆくことができる楽しい舞台です。料金も歌舞伎座に比べて安価で、初めて歌舞伎を観に来るお客さんが一番多いところでもあります。上演前には日替わりで役者のトーク時間もあり、歌舞伎のとっかかりには、最適な機会だと思います。
 来年こそは浅草歌舞伎から新年のスタートをきってみては如何でしょう ^^










 

テーマ : 歌舞伎
ジャンル : 学問・文化・芸術

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 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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