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能「松風」勉強会








 10月25日に予定されている第十七回鵜澤久の会の事前講座が、国立能楽堂で行われました。

 
 観世流銕仙会に所属する能楽師、鵜沢久さんと娘の鵜沢光さん親子は大のお気に入りで、笛方の藤田六郎兵衛さん主宰の「萬斎楽座」とともに私達の能楽鑑賞の主軸になっています。

 『能』は、事前の勉強が欠かせません。歌舞伎や文楽のように順をおってストーリーを演じる芝居とは違います。登場する人物や時代背景を理解した上でないと、いきなり現れたシテ(主役)が何を語って嘆いたり悲しんだり怒ったりしているのか理解できないまま終わってしまいます。歌舞伎にある演目で観たことがあるものならまだしも、初めての演目では「お手上げ!」です。

 事前に無料で勉強会を開催してくれる「鵜澤久の会」の能は、本当にありがたいです。今回の講師は、国士舘大学教授・表きよし氏です。この講座を聴くか?聴かないか?で、当日の鑑賞が全く違ってきます。


鵜沢久の会 

 講座の内容は、講義1時間半。その後、能楽師を交えて30分ほど質疑応答や裏話などを聴かせてもらえます。内容は大変濃いものです。詞章の内容はもとより、「古今和歌集」や「源氏物語」、「撰集抄」などにも話がおよび、毎回もっともっと勉強して教養を身につけなければと気を引き締めての帰宅になります。今回もいただいた資料に、びっしりと走り書きしたメモを基に、観能当日まで勉強です ^^;

松風 

 『松風』は、観阿弥・世阿弥父子による名曲中の名曲と言われる演目です。

 須磨の海女姉妹が、須磨の浦に流された在原行平への深い思いを死後も断ち切れないままの悲しみと追憶を描いたものです。
 『松風』を制作するにあたり、『古今和歌集』に載っている在原行平の歌や『撰集抄』にある「行平事」、『源氏物語』の「須磨」などを下地に練りに練り上げられた作品で、とても美しい詞章になっています。

 表きよし氏の講義を聴いて、『松風』という作品の品格の高さと面白さを感じることができました。この講義を踏まえて、当日の『能』がどのような印象になるのか?より一層楽しみになりました。









 

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

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 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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