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團菊祭 十二世市川團十郎一年祭



 歌舞伎座では、この五月『團菊祭・十二世市川團十郎一年祭』が開催されています。

 今や円熟した芸で絶頂期を迎える尾上菊五郎、菊五郎を継ぐべく修行中の菊之助、團十郎襲名を数年後?に控える海老蔵の競演は、歌舞伎ファンには目が離せない垂涎の舞台です。


團菊祭




一年祭 
 歌舞伎座の正面玄関を入るとすぐ目の前に、團十郎の遺影が飾られています。改めて、寂しさと悲しさがこみ上げてきます。懐の大きい、おおらかな芸風の良さがわかったのは、残念ながら亡くなった後でした。もっと早くわかっていたらと、後悔の念が時間を経るにつれて大きくなってきます。「もう一度、團十郎の舞台が観たい!」そんな気持ちを胸に今回の「團菊祭」に来ました。




「勧進帳」で弁慶が舞う時に使う扇
弁慶の扇 

「勧進帳」では、武蔵坊弁慶の海老蔵、富樫左衛門の菊之助が、ガチンコ対決です。

 菊之助の富樫は、入って来た瞬間に「菊之助って、こんなに大きかったっけ?」とビックリするほど大きく見えました。顔の化粧も以前と違って見えます。眉、目元が濃くはっきりしていて、凛々しい富樫です。
 一番大きいはずの弁慶、海老蔵が富樫と並ぶと小さく見えます。これは、ちょっと・・・と心配になりました。海老蔵一人で演じている場面では、異様なほどの光と力を放つ目力が全開で、荒々しさと若さが弾けて爽快な弁慶です。富樫の菊之助は、いつもにも増して力が入り、大きく見えるだけの演技を披露し、弁慶に一歩もひけを取らない見事な成長ぶりを魅せています。二人は、良きライバルとしてお互い芸を磨いていくと思いました。



 舞台がひけて帰りの電車の中「昼の部」の歌舞伎を振り返り、「毛抜」で、主役の粂寺弾正を演じた市川左團次も良かったけれど、やっぱり「魚屋宗五郎」の菊五郎が一番良かったなぁ〜と思うのです。菊五郎が、この役が大好きであること、はまり役であること、共演者とも呼吸がピッタリでやっていて気持ちが良いだろうなぁ〜と、観ている方も感じられることが、この舞台を心から楽しめるのだと思います。何度観ても、素晴らしい舞台です。
 五月の「昼の部」は、大人気でチケットは完売間近、安売りのチケットも出ていません。もう一度観てみたいと思うものの、一幕見席しか方法は無さそうです(泣)。





團菊祭五月大歌舞伎 歌舞伎座(昼の部)
 一 毛抜
 二 勧進帳
 三 魚屋宗五郎






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南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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