海老さまの「光源氏」は。。。
大阪•京都弾丸ツアーの最終日3日目は、大阪難波から京都へ移動です。
朝食前NHKニュースで「仁和寺の御室桜」を中継していました。京都は、あちこちで桜の見頃を迎えています。午後の歌舞伎だけ観るのは、ちょっともったいないなと思い、朝食後できるだけ早くチェックアウトして、京都に向かいました。
「仁和寺の御室桜」

樹高の低い「御室桜」が、咲き乱れています。ソメイヨシノと違い目の前に桜が咲いているようで珍しいです。

白くて大きめの花弁、香り高い花です。仁和寺は「ソメイヨシノ」が終わりを迎え、遅咲きの「御室桜」が見頃でした。風が吹くと「ソメイヨシノ」の桜吹雪がハラハラと舞い、満開の「御室桜」のほのかに甘い芳香が夢の世界をさまよっているようです。

「御室桜」越しに見える「仁和寺の五重塔」は、一服の絵を思わせます。
にわかカメラマンが、撮影ポイントにずら〜りと並び、最高の花見日和です。こんな時に限って、手元のカメラはブログ用に持ち歩いている最安のコンデジ・・・。薄曇りの天気では、まったく色が出ませんね。

京都の楽しみ方はいくつもありますが、その一つが「鰻屋さん巡り」です。
今回は、京都四条「南座」の並びの「鰻屋」を目指していたのですが、あいにく定休日にあたってしまい、こちらに来ました。前回、休みで入れなかった店なので、期待が増します。
「鰻丼」

甘すぎず、辛すぎないタレが絶妙。ふっくらと焼き上げた鰻は、たっぷり3枚。ご飯の量もしっかりあります。浅漬けのお新香、上品な肝吸いと質、量ともに大満足です。今まで食べた「鰻の蒲焼」の中で、ベスト3に入る美味しさです。
「源氏物語」

午後4時。いよいよ平安の世界へ!市川海老蔵は、「源氏物語」をオペラのカウンターテナー、能楽師、歌舞伎、生け花を取り入れた新しい趣向で、表現して魅せました。
京都四条「南座」の会場内

海老蔵を間近で観たくて、一等席の花道際を取りました。いつもは、天井近くの3階席です。3階席がこんなに遠くに見える、すごく良い席をとったのに、な・な・なんと・・・海老蔵は、1度も花道を通りません。最初、花道に明かりが灯り期待でドキドキしながら振り向くと、オペラ歌手が出てくるではありませんか!?がっかりを通り越して、怒りすら感じました。 その後花道を出てくるのは、片岡孝太郎だったり、能楽師だったり・・・結局、海老蔵は、すっぽんを出たり入ったりで、花道を使うことはなく間近で観る機会を得られずに終わってしまった(泣)。
舞台としては、良いとも悪いともどちらとも言い切れないものでした。能とのコラボレーションは、成功と言えますが、オペラ歌手との演出意図がちょっと(?)わからないと思えることが多く、生け花の演出はさすがに不要では?と思います。
ただ、新しいことに挑戦するその姿勢は、あっぱれと感じるものが沢山あります。特に、六条御息所が夕顔に対し、深い嫉妬の心から生霊となって憑り殺してしまう場面を、能の前シテと後シテを同時に登場させ蝋燭能の形式で魅せるあたりの演出は海老蔵の美意識を高く評価したいところです。
花道の近くを、通ってくれなかったことが残念で、評価が辛くなったわけではありませんので、一応付け加えておきますが、海老さまにはこれからも頑張ってほしいと願っています。
終演は19時10分。20時05分の「のぞみ」になんとか飛び乗り帰宅です。今回は急遽の仕立てだったので仕方なしですが、次回からは、もっとゆっくりしようと誓った帰りの新幹線の車中でした。
コメントの投稿
No title
京都の桜はやっぱり雰囲気が違いますね~。
そうそう、いいときに限っていいカメラを持ってなかったりなんですよね。
かといっていつも持ち歩くには面倒だし…。
そうそう、いいときに限っていいカメラを持ってなかったりなんですよね。
かといっていつも持ち歩くには面倒だし…。
tamayaccoさん
「御室桜」は本当に大正解でした。
旅先でも、NHKニュース見てて良かったぁと思ったぐらいです。
いくら観劇旅とはいっても、旅先にはちゃんとしたカメラ持って行かなくちゃな〜と反省しました。
旅先でも、NHKニュース見てて良かったぁと思ったぐらいです。
いくら観劇旅とはいっても、旅先にはちゃんとしたカメラ持って行かなくちゃな〜と反省しました。