住大夫さん引退公演を聴きに大阪まで
文楽の大夫、七世竹本住大夫さんの引退公演と海老様の光の君を観に大阪•京都へと2泊3日弾丸ツアーの始まりです。
「ぷらっとこだま」のグリーン車内

「こだま」は、本数が少なくてちょうど良い時間帯は満席状態。仕方なく(泣)グリーン車(笑)をとっちゃいました。
遅いけれど、ちょっと贅沢な気分です。

大阪に着くと宿泊先にも寄らず、そのまま「国立文楽劇場」へと急ぎます。

今回の文楽は、第1部、第2部通し狂言「菅原伝授手習鑑」です。第2部の「桜丸切腹の段」は、竹本住大夫引退公演となります。
「菅原伝授手習鑑」は、歌舞伎でも上演される人気演目ですが、通し狂言として上演されることはほとんどありません。歌舞伎の演目としては、『車引』『寺子屋』が有名で良く上演されます。
第1日目は、引退する住大夫さんを観るためまず第2部から観ました。
2日目は、文楽を第1部(午前10時30分開演)、第2部(午後4時開演、午後9時終演)をぶっ通しで見続けました。
さすがに限界です。文楽劇場の座席は狭いうえにあまり設えが良くなくて、膝は痛いし、お尻も痛くて座っていることが辛くて辛くて(- -;)・・・目はしょぼしょぼして痙攣を起こし、1日10時間も観るのはちょっと無理だと思いました。
それでも、住大夫さんを2回観ることができたことは、本当に良かったです。
最初に住大夫さんを観たのは、文楽初体験の東京の国立劇場小ホールでした。もう10年近く前になるでしょうか?演目は「曾根崎心中」。お初を住大夫さんが勤めていました。この時、住大夫さんの義太夫を聞いていなければ、きっと文楽は好きになれなかったと今でも思っています。
文楽は、人形遣いと三味線と義太夫が揃って初めて名演が演じられるものです。最も重要なのは義太夫を語る大夫で、この善し悪しが文楽の善し悪しに直結すると思います。大夫は、大体1時間ぐらいの持ち時間で交代しますが、この間、一人で何役もの台詞を語り、あらすじを語り、義太夫節を聴かせます。声の善し悪しではありません。人形に魂を吹き込み、まるで人間が演じているように聞かせるのが大夫の腕の見せ所です。
10年前の住大夫さんは、もっと顔の色つやも良く元気でした。今回は、顔色も青白く少し痩せて、やつれているようにも見えました。もう89歳になられるので、無理もありませんが、しわがれた良い声は今も健在で、人形に魂を吹き込む語り口は、まだまだ十分やっていけるように思えます。「引退は残念ですが、本当にお疲れ様でした。」と拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

今井の「ざるうどん」

わずかな時間の合間をぬって、道頓堀にある「今井」に寄りました。
急に気温が上がって初夏の陽気だったので、冷たくて、ツルツルしこしこのざるうどんは、ものすご〜く美味しく感じました。
季節限定の「筍そば」が、とっても気になりましたが再度来る時間は無く、泣く泣く断念! 次回は、もっとゆっくり来たいものだと後ろ髪を引かれながら大阪を後にしました。
コメントの投稿
No title
大阪遠征お疲れさまでーす!!
ぷらっとこだまのグリーン車。なんて贅沢なんだろうと思います。
時間のある方の楽しみ方♪♪
ぷらっとこだまのグリーン車。なんて贅沢なんだろうと思います。
時間のある方の楽しみ方♪♪
tamayaccoさん
どうしても行きたかったので、奮発してでも確保しちゃいました。
それでも、ぷらっとシリーズなのでリーズナブルです。
もう少し新幹線も安くなるといいんですけどね。。。
それでも、ぷらっとシリーズなのでリーズナブルです。
もう少し新幹線も安くなるといいんですけどね。。。