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浅草歌舞伎 第2部(午後の部)



 今回は、浅草歌舞伎の「第2部」です。
 1月の歌舞伎の折り返し地点です。
 本当は、浅草芸者さん達が打ち揃う「浅草総見」を楽しみにしていたのですが、残念ながら的が外れ前日でした。総見の日は事前公表されず、いつも日にちがはっきりわからないので「当たるも八卦、当たらぬも八卦!」で今回ははずれてしまいました(泣)。


 「夜の浅草寺宝蔵門と五重塔のライトアップ」
浅草寺ライトアップ  
 朱色と黄金色の対比がとっても美しく、まるで歌舞伎の様式美のようです。


 吽形像のライトアップ
二天門吽形像 
 一段と凄みを増して、一人で見たら怖いかも!



 「博奕十王(ばくちじゅおう)」
博奕十王 
 昭和45年に市川猿翁が執筆し、初演した作品を亀ちゃん(猿之助)が復活上演しました。
 博奕打ちが地獄の閻魔さまと勝負をして極楽行きの通行手形を巻き上げるという、地獄で繰り広げられるコミカルな舞踊劇です。亀ちゃんの踊りの巧さと面白さが、よく表現された楽しい舞台です。長唄から後見まで舞台上の人の頭に三角の紙烏帽子をつけて冥土を表現する趣向がなんとも面白いです。幇間芸の"とらとら"まで飛び出しました。



「新口村(にのくちむら)」の羽子板
新口村 
 2番目の演目「新口村(にのくちむら)」は、上方和事屈指の名作です。
 傾城梅川(中村壱太郎)と恋仲の亀屋忠兵衛(片岡愛之助)が、身請けのいざこざから公金の封印を切り、死を覚悟します。大阪を落ち延びた二人が忠兵衛の実父孫衛門(嵐橘三郎)に会いに、新口村にやってくる場面です。

 「新口村」は名作ですが、鑑賞するにはちょっと上級者向けの部類に入るかもしれません。
 まず、「新口村」は「恋飛脚大和往来」の一場面なので、ここに至までの「封印切」を観ていないとなりません。「封印切」と「新口村」は通しでやることはほとんどないのです。なぜ通しでやらないかは長くなるので説明を省きますが、設定上の理由があります。「封印切」も当代藤十郎が当たり役の屈指の名作です。
 次に、全体の半分は竹本の浄瑠璃で語るので、これを聞かないといけません。浄瑠璃に会わせて舞踏で振りをするのが聞かせどころであり役者の見せ場になります。
 そして、動きのほとんどない舞台なので、慣れていないとあっという間に眠くなります。
 これらを克服すると名作が名作として浮かび上がってきます。鑑賞眼を養うのも大変です ^^;

 愛之助が初役で挑んだこの作品は、上方和事を代表する演目です。雪の降りしきる場面は、一幅の絵を見るような美しさと艶っぽさに包まれています。
 父親役の橘三郎の演技が、いぶし銀のように光り良い味を出していたのが印象的でした。



 歌舞伎の舞台は、雪の降らせ方が本当に見事です。これほど美しく効果的に雪を降らせるのは、歌舞伎以外には無いと思います。『歌舞伎の美学』をいろいろな場面や色彩の中に見つけることは、この上なく楽しいことの一つだと感じる瞬間です。









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Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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