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福助の憂鬱!





 昨日(9月3日)の新聞記事に、中村福助が来春歌舞伎界の大名跡、七代目「中村歌右衛門」を襲名することになったと発表がありました。歌右衛門と言えば女方の最高峰であり、歴代の立女方中の立女方。特に六代目歌右衛門は芸風と言い、声と言い独特な雰囲気と迫力を兼ね備えた逸材で、当時の歌舞伎界の『天皇』として君臨していました。
 福助は、五代目歌右衛門の曽孫にあたります。

 八月納涼歌舞伎で、「最近の福助は、伸びやかで明るい芸風が蔭を潜め、演技が小さくなって元気が無い」と書きましたが、その原因がわかった気がしました。
 2年前に父芝翫を亡くし、昨年12月に勘三郎に逝かれ、これからの歌舞伎界を背負うべき一人として、重責を感じているところにさらなる重荷に喘いでいたのではないか?と。歌右衛門を継ぐことは、すなわち女方のトップに立って歌舞伎界を率いていく責任を負うことでもあります。
 六代目歌右衛門にいじめ抜かれた坂東玉三郎は、「歌右衛門」の名跡を継ぐことをずっと拒否してきました。歌舞伎以外に力を注ぎ続ける玉三郎が、このまま「玉三郎」を貫き通すのであれば、女方のトップにはなれないでしょう。実力、人気は、玉三郎の方がはるかに上だと思いますが、今の玉三郎に歌舞伎界の女方トップを託すことはできないと思います。
 福助の複雑な胸の内が、聞こえてくるようです。襲名を機にまた一皮むけたならば、福助は本当の女方トップの役者へと成長していくのでしょう。
 来年の3月、4月に歌舞伎座で襲名披露公演が催される予定です。新歌舞伎座杮茸落公演に続き、襲名披露公演とは松竹もやるなぁ〜と、思わずにはいられません(笑)!










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Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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