fc2ブログ

北海道の野鳥〜その2〜



 今回のバードウォッチングで気がついたことは、北海道では鳥の色がとても綺麗なことです。生田緑地でも普通に見られる鳥達も、北海道で見ると色がとても綺麗で、それぞれの色が際立ち、色のメリハリがはっきりしているような気がします。
 繁殖期に一番綺麗な発色をするので、渡り鳥なら場所の違いで色合いが違うのも分かるのですが、日本全国どこにでもいる留鳥の「スズメ」や「シジュウカラ」、「ハシブトガラス」までもが明らかに北海道の方が綺麗に感じます。気温の差なのか、環境の違いなのか分かりませんが、写真映えすることは確かです。


「キビタキ♂」
キビタキ2 
 森林の中でひと際目立つ色合いがとても美しい「キビタキの雄」です。見つけた時は興奮しました。観察地は「野幌森林公園」大沢園地。黒と白とオレンジの配色、オレンジと白のグラデーションと申し分のない色合いは、「カワセミ」に次ぐ美しさです。
 生田緑地では、春と秋の渡りの季節に短い時間立ち寄るらしいのですが、まだ見たことはありません。目にするのは至難の業です。

キビタキ 
 喉の裏側にも綺麗なオレンジ色が輝いています。枝に留っている姿もなんだか誇らしげです。図鑑によると空中彩食(飛んでいる虫を空中キャッチで捕食する)をよく行うと書かれています。そういえばこの時期の「野幌森林公園」はうるさいぐらい小蠅かガガンポのたぐいの虫が飛んでました。お握りを食べる時、顔のまわりにたかる虫を追い払うのに大変でした。どこかの国を旅行したときのことを思い出します。


「シジュウカラ♂」
シジュウカラ 
 どうですか、この綺麗な色合い! どうみても生田緑地の「シジュウカラ」より綺麗な気がします。この写真は、雌雄を見分けるのに分かりやすく撮れました。「シジュウカラ」の特徴である喉からお腹にかけての黒く太いネクタイのような縦縞がありますが、中心あたりで一度細くなってお腹のあたりで太く広がっていくのが雄の特徴です。雌もネクタイ縦縞がありますが、お腹のあたりで太く広がらず細身のネクタイのまま延びていきます。


「ゴジュウカラ」
ゴジュウカラ 
 「シジュウカラ」の次は「ゴジュウカラ」です。観察地は「円山公園」円山原始林登山口付近です。このゴジュウカラを追っかけていたら、「エゾリス」が現れました。目元がキリリとしてカッコいい顔してますね。
 「ゴジュウカラ」とはギャグみたいな名前ですが、由来ははっきりしません。和名で書くと「四十雀」と「五十雀」。「カラ」というのは小鳥を指しているので、小鳥全般を指す古語「雀」を当てたというのが一般的なようです。では、「シジュウ」と「ゴジュウ」は? 鳴き方からついた名とか、スズメより40羽分50羽分価値があるとか、背中がグレーで五十代のロマンスグレーみたいだからとか諸説あるようですが、どれもなんだか笑っちゃうような話なのでよく分かりません。
 ただこの「ゴジュウカラ」はなかなか凄い鳥なんです。木の幹に取り付くとき頭を下にして留り、そのまま下に歩くことができるんです。写真は間に合わなくて撮れませんでしたが、頭を下にして取り付いたところはしっかり確認しました。ちょっとあり得ない光景です。


「ヤマガラ」
ヤマガラ 
 カラカラシリーズが続きます。黒とクリーム色と茶が目立つ「ヤマガラ」です。観察地は「円山公園」。
 日本では、広葉樹林の代表的な鳥でどこででも見かけますが、世界的には珍しい鳥で日本列島の他は台湾と朝鮮半島にしか生息していない日本の準固有種とも呼べる鳥です。
 日本は、国土の大半が温暖に属する島国で生物多様性と固有種の多さでは世界トップクラスです。生物多様性ホットスポットというのが世界で35ヵ所指定されていますが、その一つとして日本列島全体が「ジャパン・ホットスポット」として指定されています。ガラパゴス諸島よりも固有種は多く、普段何気なく目にしている動植物も世界的には貴重な種であることを知ると見る目が変わりますね。


「ハシブトガラ」か「コガラ」
ハシブトガラかコガラ 
 カラシリーズの最後はこの子です。黒い頭を見たときは「コガラ」と思って撮ったのですが、北海道だけに分布する「ハシブトガラ」の存在を後から知りました。北海道では「ハシブトガラ」の方が多いらしく初見を期待したいのですが、あまりにもよく似ているためこの程度の写真では判別できません。判別ポイントは、頭部の黒色部の光沢の程度と嘴や尾の先の形、次列風切と呼ばれる羽の部分の白っぽさといったところですが、まったく分かりません(苦笑)今後の宿題ですね。


 初めてのフィールドで、情報を仕入れながらの探鳥の割にはまずまずの成果だったと思っています。他にも普段見ている鳥の求愛シーンや、撮影したものの未だに同定できないもの、撮り逃がした数々の初見の鳥達がいました。
 次は、冬の北海道の探鳥にチャレンジしてみたいです。


 



 




コメントの投稿

非公開コメント

No title

おにぎりを食べながら野鳥の観察。目に浮かびます。
どんなご飯屋さんより好きなことをしながら食べれるって美味しいですよね!
私もどこかの国を思い出しました。
確かに綺麗な子が多いですね。これは南の方もそうなのでしょうか?
魚はイメージ的、北の方は地味な色の生体が多い気がします。気になりますね。
でも同じ種が北海道と違うのは空気がいいのでしょうかね。
「シジュウカラ」と「ゴジュウカラ」の話は笑っちゃいました。まったく雑な名前の付け方ですね(笑)

tamayaccoさん

好きなことをしながらの、おにぎりは最高のごちそうですね。
どんな豪華メニューも敵いません。
色の違いはどうも気になってるんです。
また違う場所で確認してみたいですね。
プロフィール

南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

02月 | 2024年03月 | 04月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -


FC2カウンター
フリーエリア
ポチッと押してもらえると励みになります。  ↓
最新記事
最新コメント
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
1303位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
演劇
72位
アクセスランキングを見る>>
リンク
検索フォーム