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カンカン(堀越勸玄)初お目見え!



 今月の歌舞伎座は、何と言っても市川海老蔵の長男・堀越勸玄の初お目見えで盛り上がっています。その盛況振りは想像以上で、正面玄関前は人で溢れ、道路上は観劇バスがずらりと並んで旗を持ったガイドさんに先導された人たちが次々と降りてきて大混雑です。
 人をかき分けながら、ようやく席にたどり着きました。歌舞伎座こけら落とし公演よりも賑わっていると感じるのは、気のせいかと思えるほどです。

顔見世
 今月は顔見世です。歌舞伎座に櫓が建ちました。歌舞伎興行は、この顔見世から新しい年が始まります。


カンカン 
 板絵にも、勸玄が描かれているのが「凄い!」。

 海老蔵に手を引かれ花道を出てきたカンカン(勸玄)は、ちょっと困ったような顔でちょこちょこと歩いてきます。ものすごい拍手にも全く動じる様子も無く、すでに大物振りを発揮しています。
 この日は、ちょっとお眠だったのでしょうか?海老蔵が挨拶している間、何度も目をこすっていて、その度にお客さんから笑いが起こります。たぶん一番緊張していたのが、海老蔵でしょう。カンカンが置いた逆さまの扇子を置き直したり、斜めに座ったカンカンの向きを直したりと・・・大汗(- -;)をかきながら、息子に挨拶を促します。「堀越勸玄にござりまする」のカンカンの可愛らしくも力強い声に今年一番の拍手喝采です(笑)。市川宗家の御曹司、2歳8ヶ月の歌舞伎役者・初お目見えを観れたことは嬉しい限りです。

 周りを固めていた大先輩の歌舞伎役者、坂田藤十郎、尾上菊五郎、片岡仁左衛門、中村梅玉、どの顔にも思わず笑みがこぼれ、温かく見守る様子がとても印象的でした。


元禄忠臣蔵板絵 

 『元禄忠臣蔵:仙石屋敷』 
 この場面は、赤穂浪士四十七士が吉良上野介の首を討ち取り、本懐を遂げたあと家臣が仙石屋敷へ敵討ちの始末を届け出に行きます。仙石屋敷に大石内蔵助はじめ浪士が集まり、仙石伯耆守(ほうきのかみ)らの尋問に答えます。浪士たちは諸家へのお預けが決まり、内蔵助は別々の屋敷に預けられる息子主税との別れを惜しむという話です。

 この舞台で特に素晴らしいのは、大石内蔵助(仁左衛門)が仙石伯耆守(梅玉)に吉良上野介の首を討った思いを語る場面です。討ち入りは、主従関係を超えた武士の人情より発し、亡き主君浅野内匠頭最後の一念、無念を晴らさんためばかりという内蔵助の言葉が人々の心を打ち、会場からもすすり泣く声が響きます。仁左衛門の語りが、心にじわりとしみてきて内蔵助の思いがどういうものだったのかが、ひしひしと伝わってきます。その思いを真摯に受け止める仙石伯耆守(梅玉)の姿も麗しく、本当に良い物語だなあと感動する舞台でした。

 この日は、あと2演目あるのですが、私達はお弁当を食べ終えた後、歌舞伎座を後にしました。
 ニューヨークから帰った後、時差ぼけが酷く、まだ回復していません。こんなに酷い時差ぼけは初めてです。
 残りの演目は、幸四郎の勧進帳と海老蔵の河内山。もともと幸四郎の勧進帳は観たい演目ではなく、初役の海老蔵の河内山も観なくてもなんとなく想像がつきます。多少、初役に心残りはあるものの今週はまだバレエの観劇が控えているので無理せず帰宅しました。
 一番観たかったカンカンだけで十分満足な夜の部でした。



吉例顔見世大歌舞伎 歌舞伎座 夜の部
  一 江戸花成田面影 堀越勸玄初お目見得
  二 元禄忠臣蔵 仙石屋敷
  三 勧進帳
  四 天衣粉上野初花 〜河内山〜








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テーマ : 歌舞伎
ジャンル : 学問・文化・芸術

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南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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