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玉三郎の『阿古屋』にもう一度逢いたくて!



 玉三郎の『阿古屋』が、あまりにも素晴らしくてもう一度観にきちゃいました。
 今回は、奮発して一階の二等席を取りました。いつも三階からの観劇なので、一階で観られると思うと数日前からワクワクします。

歌舞伎座


演目 


升本弁当 

 座席をグレードアップすると、観劇弁当もちょっと贅沢したくなります。「亀戸升本」のお弁当は絶品です。この日は、鴨すきご飯をチョイスしました。



 玉三郎の『阿古屋』は、一階で観ると一層あでやかで、三曲の音色もより際立ってダイレクトに耳に響きます。

 六十歳を越えた玉三郎は、若い頃の華奢ではかなげな美しさでは無く、自然体の中に年齢を重ねた秘めた品格と艶っぽさがあります。歌舞伎役者は、六十歳になってからと云われますが、この年齢に達した玉三郎を観ることができたのは幸せです。芸を極め、厚みと深さを増した表現力で、最高の舞台に出逢うことができます。もし、三島由紀夫が生きていたなら、玉三郎のために新作歌舞伎を作りたいという創作意欲をかき立てられたのではないでしょうか。
 玉三郎には、こだわりがあって六十歳を過ぎたら『道成寺』は踊らないと言っていますが、ファンとしては「ぜひ、今の玉三郎の『道成寺』や『鷺娘』の舞踊が観たい!」と強く願わずにはいられません。


 尾上松緑の「髪結新三」は、大家・左團次との呼吸も合ってきて増々良くなっています。松緑の新三は、スカッとした気分になります。観れば観るほど、松緑の新三が好きになります。惚れちゃいますね(笑)。新三の役は、三十代半ばから四十歳前後の脂ののった花形役者が最もふさわしいと松緑を見ていると感じます。
 今後、中村勘九郎が新三の役をやってくれると思います。松緑のカラッとしたタイプの新三に対して、亡くなった勘三郎の新三は、ちょっと陰のある陰湿な悪党・新三だったので勘九郎は、このタイプの新三を継ぐかもしれません。どちらが好みの新三か?見極めてみたくなりました。役柄の年齢に近い役者が演じてくれると、そのキャラクターが引き立ち、より一層舞台にのめり込める気がします。新三は、演じる役者によって、全く見え方が異なるので本当に面白いキャラクターです。

 今まで観た新三は、中村勘三郎、坂東三津五郎、尾上菊五郎、中村橋之助そして今回の尾上松緑と、これからどれだけの新三が観られるか、とっても楽しみです。









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テーマ : 歌舞伎
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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