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赤坂大歌舞伎





 今月は、2008年に十八世中村勘三郎が「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という一言で始められた『赤坂大歌舞伎』が、開催されています。勘三郎の思いを受け継いだ息子たちによって、4回目の『赤坂大歌舞伎』が迎えられました。

赤坂大歌舞伎


幟旗 

 今回の出し物は、勘九郎の人形振りで魅せる『操り三番叟』と、七之助が七役の早替わりで演じる『お染の七役』です。

 勘九郎の『操り三番叟』は、踊りの上手い勘九郎ならではのしなやかで、軽妙な動きが素晴らしかったです。初めて歌舞伎の踊りを観る方にも十分に楽しめるものです。しかし、物足りなさが残ります。それは、勘九郎の出番が少なかったことです。舞踊なので台詞がないのは仕方ないですが、勘九郎が舞台に現れるのが後半で、踊っている時間も短く不足感が否めません。

 『お染の七役』の七之助は、どれも雰囲気の変化に乏しく、「衣装は違えど同じ人」に見えてしまいます。初めて観たら早替わりを楽しめたと思いますが、何度も見ていると逆に七之助のもたつきや、焦りが見えてしまい、早替わりが上手くないことが目立ってしまいます。また、七之助が主役だと線が細く、平坦な芝居になってしまうのです。やはり勘九郎が主役を張って、七之助が相手役あるいは準主役をやることによって七之助は引き立ちます。

 今回は、勘九郎・七之助以外の役者はお弟子さんが多く出演し、重厚さに欠ける布陣だったことも災いしているようです。
勘三郎を失った大きさを思い知らされた舞台でした。

 最初、この赤坂歌舞伎は見に来る予定ではありませんでした。勘九郎兄弟を応援しているので、やっぱり観ようと来ましたが、ちょっと躊躇した予感が逆に当たってしまったようで残念です。『中村座』は、これからも色々な試練を重ねることになるでしょう。中村座の演目は、肩の凝らない楽しいものが多くあります。まだまだやってほしい演目がたくさんあります。そういう舞台が観られる日を首を長くして待っています。





赤坂大歌舞伎 赤坂ACTシアター
  一 操り三番叟
  二 於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)「お染の七役」
      浄瑠璃「心中翌の噂」常磐津連中











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テーマ : 歌舞伎
ジャンル : 学問・文化・芸術

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 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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