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歌舞伎鑑賞教室(国立劇場)




 今年も国立劇場「歌舞伎鑑賞教室」の時期がやってきました。「夏がやってきた!」と感じるのは、歌舞伎ファンならでの季節感(笑)かもしれません。

壷坂霊験記


 今回の演目『壺坂霊験記』は、歌舞伎では珍しく二人芝居。お里(片岡孝太郎)と幼少期に視力を失った座頭の沢市(坂東亀三郎)夫婦の愛情物語です。地味ですがしっとりした良い物語です。二人とも初役ですが、息も良く合っていて好演しています。

 この物語の舞台が、「西国三十三ヶ所」の第六番札所・南法華寺(通称:壺阪寺)で、眼病に霊験あらたかな十一面観音菩薩が本尊です。「三十三ヶ所の札所」でもあり、眼病に効くとなれば、ぜひ行ってみたくなります(笑)。

 今回も沢山の高校生が観にきてました。『壺坂霊験記』が悪い訳ではありませんが、初めて歌舞伎を観る学生には、ちょっとふさわしいとは思えません。
   1年前の鑑賞教室が、6月「ぢいさんばあさん」7月「傾城反魂香」
   2年前の鑑賞教室は、6月「紅葉狩」     7月「芦屋道満大内鑑」
   3年前の鑑賞教室は、6月「俊寛」      7月「毛抜」
 う〜ん、これはちょっとなぁ〜って感じです。
 学生でなくとも、大人でも初めての人に勧められるラインナップではない感じがします。

 生まれて初めて歌舞伎を見にきて、皆最初は目をキラキラさせながら入場してきます。そして最初の30分間の解説が終わる頃にはワクワクしながら期待に胸を膨らませています。今日もそうでした。解説では、舞台装置を動かしたり、女形が舞台上で化粧をして衣装を着て、鬘をかぶり、男が女に変身する過程をたっぷりと魅せていきます。ここまではいつも大正解なんです。
 そしていざ歌舞伎が始まると、10分もすればほとんど起きてません。先生からして同じです。無理もないと思います。

 歌舞伎にはもっと面白いものがたくさんあるのに、なんでこの演目なの?って毎年思います。
 確かに名作揃いではありますが、鑑賞教室には「歌舞伎って、面白い!」「また、歌舞伎が見たい!」って、思えるような演目を選んでほしいと思います。せっかくの素敵な機会を最高の機会にしてほしいと感じました。船を漕いでいる学生がいなくなるような「鑑賞教室」になったらいいな〜と思います。










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テーマ : 歌舞伎
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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