ABT「眠りの森の美女」
昨日の夜は、ニューヨーク初観劇。
夕方からセントラルパーク内を散策しながら、リンカーンセンターに向かいます。


セントラルパーク内には馬車が走っています。観光客向けですが、広大なセントラルパークを馬車で巡るのも面白いかもしれません。パーク内にはリスがたくさんいます。ハイイロリスというそうですが、木を下向きに降りてきます。写真はこちらを警戒して固まっているところです ^^

リンカーンセンターは、アッパーウエストサイドにある総合芸術施設です。ミュージカル「ウエストサイドストーリー」は、このあたりが舞台だったようですが昔の面影はまったくありません。
リンカーンセンターには、メトロポリタンオペラハウス、ニューヨークフィルのコンサートホール、渡辺謙が「王様と私」を上演している劇場、ジュリアード音楽院などいくつもの施設が集合しています。

ABT(アメリカンバレエシアター)の本拠地は、メトロポリタン歌劇場です。オペラのシーズンが終わる春季にバレエがスタートします。フロア面積はそこそこですが、高さが凄いです。6階席までありますよ。私達は1階の中程です。ネットで予約しました。インターネットが普及して便利になりました。昔は、海外公演の時は、当日券を並んで買うか、チケットブローカーに頼んで高額のチケットを購入するかしかありませんでした。

さすがはオペラの殿堂。地下に名だたるオペラ歌手や作曲家、指揮者などの写真がずらりと並んでます。これで半分ほどです。オペラはほとんど聴かないのでよく分かりません ^^;

小澤征爾さんの写真を発見!さすが世界の小澤です。

初めて観る『眠れる森の美女』が、NYで観ることになるとはなんとも贅沢です。しかも、ABT 75周年記念ラトマンスキー版/新振付けによる初日という記念すべき日にあたりました。
他のバレエ団と比較することはできませんが、凄くアメリカを感じました。まるでミュージカルを思わせるようなダンスが随所にあります。お客さんの乗りといい反応は、まさに「ショー」を観ているような雰囲気です。
オーロラ姫のジリアン・マーフィーは、とっても切れが良く軽やかな踊りで素晴らしく、拍手喝采の嵐。
ニューヨークのバレエは、「ザッツ・エンターテイメント!」です。
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N.Y. 2日目
ニューヨーク2日目は快晴です。
気温は最高26℃、最低16℃といった感じです。
湿度が35%程度と低いのでカラッとした天気です。
まずはニューヨークらしい雰囲気を味わいに、スタティンアイランドまでフェリーで往復してきました。
このフェリーは無料なので、マンハッタンと自由の女神を見られるビューポイントとして観光客で一杯です。

マンハッタンの南側(先端)からの眺めは壮観です。左側の一番高いのがワールドトレードセンターのフリーダムタワーが建替えられて新しくなった「1ワールドトレードセンター」です。右端に見えるのは「ブルックリン橋」です。

自由の女神観光船だともっと近づくのですが、スタィンアイランドフェリーからはこんな感じです。35mmレンズなので遠く感じますが、実際にはもっと近くに見えます。

グランドゼロの案内板。9.11で失われた2棟の跡地は滝のながれるプールになっています。

周囲の縁から中央の穴に向かって静かに水が流れ込んでいます。底は見えません。底知れない悲しみを表したモニュメントだと思います。

ブールの縁には、犠牲になった方々の名前が刻まれています。あちこちに消防士の方々の名前もみられます。

そして2つのプールの脇には、新しくなった「1ワールドトレードセンター」が。アメリカ独立宣言の日になぞらえて高さは「541.3m」だそうです。100階から102階が展望室になっているようです。実は、今日(現地5月29日)がオープニングデーでした。

ものすごい行列です。テレビカメラも来ていてチケットのダフ屋もたくさんいます。深い悲しみと人間の底知れない欲望は隣り合わせなんだなと感じた1日です。
今夜は、ABT(アメリカンバレエシアター)のバレエ観劇に出掛けるので、午後は早めにホテルに戻ってきて休憩中です。今回の旅行の最大の目的はバレエ観劇。ニューヨークには、アメリカンバレエシアターとニューヨークシティーバレエの二つのバレエ団が存在します。
バレエ観劇の合間に美術館巡りとミュージカル観劇をする予定なので結構ハードになりそうです。
今日から海外発信ブログです
なが〜い、なが〜いフライトののち、こんなところに着きました。





ニューヨーク到着!
久しぶりの長時間フライトは疲れます。直行便でも13時間。
あっという間という訳にはいきません。
入国審査でもシステムダウンが起き、人がどんどん溢れます。
入国できないまま待機で、飲み水が配られました。
JFK空港からはAirトレインと地下鉄Eラインでマンハッタンまで。
切符の買い方や改札で時間がかかり、ここでも思わぬ時間が経過し、
スムーズに行けば、初日からバレエ観劇と思っていたところ断念です。
暫く、ニューヨークからのブログをお届けします。
写真は、上から
一 地下鉄Eラインの行き先表示
二 セントラルパーク入り口
三 騎馬警官
四 騎馬警官の落とし物
五 カーネギーホール
「ムラサキカタバミ」

綺麗な紫色の「ムラサキカタバミ」。
道端でも、庭先でもどこででも見かける「カタバミ」は黄色ですが、
こちらはその紫バージョン。
ムラサキカタバミもどこでも見かけます。
原産地はアフリカです。そういえば強い陽射しにも負けないような力強さを感じます。
江戸時代に観賞用として持ち込まれたようですが、
いまではやっかいものとして駆除対象になっているところもあるようです。
スミレの実
春に懸命に探しまわったスミレの花。
そういえば、種はどうなったんだろうと急に思い立ち見にいってきました。
花がないとなかなかわかりにくいですが、
ここは絶対というような自信のある場所をよーく見てみると。。。
かろうじて見つけました。
ちょっと遅かったけど、なんとかいくつか残っています。

たぶん、「ナガバノスミレサイシン」の種だと思います ^^;

これは「タチツボスミレ」の種で間違いないと思います。
もう少し早く行かれれば、たくさんの種子が整列している姿が見られたと思うと残念。
タイミングが難しいです。
また来年の課題が一つ増えました。
「レ・ミゼラブル」
久しぶりに姪と一緒のミュージカル。期待を膨らませて帝劇にやってきました。

先日のバレエ『エスメラルダ』に続いて、『レ・ミゼラブル』もヴィクトル・ユゴー原作の作品です。もしかして、我が家にはユゴーブームが来ているのかもしれません。
『レ・ミゼラブル』は、最近映画になって話題になりました。ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン)とラッセル・フロウ(ジャベール)が主演でとっても素晴らしい作品だと思います。姪もこの映画を2回見ていて、DVDまで持っているほどの相当な入れ込みようです。
この映画を観ていたおかげで、ミュージカルの舞台に安心してドップリ浸かることができました。舞台なので展開も早く、事前に観ていないとわかりにくい場面もある作品です。
随分昔になりますが、滝田栄と鹿賀丈史が出演していた「レ・ミゼラブル」を観たことがあります。そのときは、内容がよく飲み込めなかった記憶があります。

ミュージカルは何と言っても、歌唱力の勝負です。日本人は声量が足りなくて残念に思うことが多いのですが、今回観てみてレベルが上がったと感じました。欧米人と比較すれば、まだまだと思いますが。
特に良かったのが、ジャベール役の川口竜也さん、エポニーヌ役の昆夏美さん、少年ガブローシュ役の北島大輝くんです。歌がうまく、印象に強く残ります。
物語が素晴らしく、歌に載せて感情移入できるので舞台にどんどん引き込まれていきます。気がつけば、周りからすすり泣く声があちこち聞こえてきます。見終わった後の充実感が半端じゃないですね。
映画の俳優たちもビックリするほど歌がうまかったですが、本場のミュージカル舞台が、観たくなってきました。ブロードウェイを含む世界各地でロングランになっているのが、うなずけます。
姪も大満足で帰っていきました。良かった!良かった!
☆我が家一押しの『昆夏美』さん。洗足学園音楽大学を卒業したての23歳。これからの日本のミュージカルには欠かせない俳優になること間違いなしと久しぶりに確信した女優です。応援していきたいと思います。

「白鳥の湖」〜国立モスクワ音楽劇場バレエ〜
「エスメラルダ」に続き、国立モスクワ音楽劇場バレエの「白鳥」に行ってきました。
ブルメイステル版『白鳥の湖』は、初めてです。
王女オデットが白鳥に変えられてしまう序章の場面と、愛の力で人間に戻るという終結場面を導入したものです。また、チャイコフスキーの曲の構成を復活させ、曲の順番をできる限りオリジナルに戻して物語をわかりやすくしています。いつもの『白鳥の湖』とどう違うのか?期待の膨らむバレエでした。

まずは、王子さま(ジークフリート王子)ですが、先日観た『エスメラルダ』のフロロ役のゲオルギー・スミレフスキです。あまりにも前回の「エロおやじ、破戒僧」のイメージが強くて、王子さま?として見れないのではという大きな不安がありました。その不安も「王子さま」が出てきた瞬間、跡形もなく消えました。背が高く、とても特徴的なその容姿が際立ち、凛々しい王子さまになっています。
オデット/オディールは、エスメラルダを演じたエリカ・ミキルチチェワです。エスメラルダは、はまり役で抜群の出来でしたが、オデットにはちょっと役不足な感じが否めません。『白鳥の湖』はザハーロワが基準になってしまうので、どうしても評価が厳しくなってしまいますが、それを差し引いてもちょっと物足りなさがあります。切なさや微妙な表現に奥深さが足りないこと。その他大勢の白鳥の中にいると埋もれてしまい、多くの白鳥の一羽でしかない。つまり、プリンシパルとしての存在感やオーラが無いということが(もちろんザハーロワと同じレベルは無理としても)致命的かもしれません。若くて初々しいうぶな雰囲気は、とても良かったですが。
オディールは、彼女の良さが発揮され活き活きとしていました。チャーミングな笑顔に王子さまの心も射抜かれたようです。
ブルメイステル版の序章は、通常の幕が開くまでの序曲の間に行われます。序曲が始まると一旦幕が上がります。オデットがロットバルトに魔法をかけられ白鳥の姿に変えられてしまう短い場面を見せ再び幕が下がり、通常の始まりに戻ります。物語の進行としてはこの場面があると最後までストーリーが完結することになり分かりやすいのかもしれませんが、とって付けたような印象が否めません。演じるには、あまりにも短い間なのでちょっと余韻が無い感じです。
今回の振り付けで最も驚いたのは、「ロットバルト」が全く踊らないのです。岩の上から巨大な黒い羽を翻すとか、舞踏会に騎士に化けて多くの手下を従えて現れ、魅惑的な踊りを配下に踊るよう指示するのですが、ロットバルト自身が踊ることは最後までありませんでした。ちょっと残念(泣)!!
黒鳥のパ・ド・ドゥで演奏される曲もいつもと違います。「新発見曲」といわれるチャイコフスキーが第2キャストのバレリーナのために追加作曲したものだそうですが、優雅な曲調から時折顔を見せる妖しい旋律と終盤へ向けての盛り上がりがなかなか好印象でした。
一番気に入ったのは実は衣装です。今まで観た『白鳥の湖』の中で最も豪華で、色調が見事で卓越したセンスの良さが随所に感じられました。こんな素敵な衣装を着ることができるだけでも、ダンサーは幸せだと思えるほどです。あまりの色使いの素晴らしさに踊りよりも、衣装にばかり目が奪われて「さながらファッションショーを見ているような気分」に浸っていました。衣装担当に「ブラボー!」最高傑作賞をあげたいです。
いつもとは違う『白鳥の湖』は、物語性を重視していて芝居的な要素もあり、今まで聴いたことの無い曲に出逢えたりと、新鮮な舞台を堪能できました。
ブルメイステル版「白鳥の湖」
オデット/オディール エリカ・ミキルチチェワ
ジークフリート王子 ゲオルギー・スミレフスキ
王妃 マリア・ポタポワ
ロットバルト イワン・ミハリョフ
道化 アレクセイ・ババイェフ
「スイカズラ」

白と黄色の花が見事に並んでいる「スイカズラ」。
2色の花が同時に咲くのではありません。
花は夜に咲き始めますが、白い花が咲きます。
そして2日目になると黄変し、2色の花が咲き乱れる状態に!
なので黄色い花は古い花ということになります。
甘〜い芳香のする花に吸い寄せられるように昆虫が群がってきています。
「クスノキ」の花
草花を第一被写体としている私達は、いつも下ばかり見ていることが多く、
樹木の開花を見逃しているかもしれません。
たまたま背丈程の高さに垂れ下がっていた木の枝に見たことのない小さな花が。。。

枝の先から幹へと視線を移していくと、「クスノキ」と書いてあるではないですか。
調べる手間が省けてこれはラッキーでした。
樹木はちょっと苦手で、木肌を見ただけで名前が浮かぶほど覚えていません。
ちゃんと勉強しなくてはといつも思うだけで、
どうも樹木は気が進みません。
何かの切っ掛けがあれば、猛然と始めるとは思うんですけど・・・。

「エスメラルダ」〜国立モスクワ音楽劇場バレエ〜
ロシアには数多くのバレエ団がありますが、今回は「国立モスクワ音楽劇場バレエ」の『エスメラルダ』です。
ヴィクトル・ユゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』が原作で、せむし男「カジモト」の視点で作られたのがディズニーのアニメーション映画「ノートルダムの鐘」です。バレエでは、ジプシーの美少女「エスメラルダ」を中心として描かれています。

『エスメラルダ』は、初めての演目だったので予習をして行きました。YouTubeで『エスメラルダ』を検索すると、女性ダンサーがソロでタンバリンを使った見事な踊りです。曲も素晴らしく、人によって衣装の色も様々でタンバリンを足で打つ振り付けが微妙に異なり、今回はどんなソロが観られるのか?とっても楽しみでした。
このシーンがどこに出てくるか、見逃すまいと目を凝らして観ていても出てきません。この振り付けは、な・な・なんと、コンクール用のもので、全幕の舞台には無い場面だと後でわかりました。「ガックリ!ショック!!(泣)」
初めて観る演目は、知らなくて失敗することもあります(トホホ・・)が、『エスメラルダ』は素晴らしかったです。
ブルメイステル版『エスメラルダ』は物語性を非常に重視していて、初めて観る私たちにもストーリーがわかりやすく、まるで芝居を観ているかのように物語にのめり込めました。
エスメラルダ役のエリカ・ミキルチチェワは、とってもチャーミングで笑顔が素敵です。まさにはまり役だと思います。前半の若さ弾ける初々しさ、心優しく、明るく元気な美少女に観ている方も心奪われます。後半、捕らえられてから処刑されるまでの打って変わった表情と表現力に圧倒されます。「大女優」です。しかも並外れた才能を持つ。凄い若手ダンサーに出会えたと思います。
それ以外のダンサーも素晴らしかったです。エロおやじで破戒僧のクロード・フロロが、いかにも憎ったらしい感じで存在感があります。せむし男・カジモドの歪んだ体型は、どうやって作り出したのか?不安定な足さばきの妙など、高度なテクニックを要すると思われます。ジプシーの女性が酒場でソロで踊る場面は、ジプシーの持つ哀しさと憂いまでもえぐり出すような踊りで胸打つものがありました。
それぞれのダンサーが、その役に成りきって演じているのでバレエの美しさと芝居を観ている楽しさが加わり、ますますバレエにはまりそうです。
女性ダンサーが、タンバリンを持って踊るソロのシーンを余計に観たくなりました。全幕にも、このシーンをぜひ入れてほしいと強く感じた帰り道です。
ブルメイステル版「エスメラルダ」
エスメラルダ エリカ・ミキルチチェワ
フェビュス デニス・ドミトリエフ
クロード・フロロ ゲオルギー・スミレフスキ
カジモト アントン・ドマシェフ
グドゥラ ナターリア・クラピーヴィナ
フルール・ド・リス オクサーナ・カルダシュ
ジプシー ヴァレリア・ムハーノワ
「カラタネオガタマ(唐種招霊)」

生田緑地中央広場の脇に「かおりの園」という場所があります。
名前のとおり、香りがする樹木が植えられ、
季節ごとに様々な香りを楽しませてくれる一角です。
今日、この「かおりの園」に近づいていくと、
甘い「バナナ」の香りが漂ってきました。
うっすらというよりは、結構強いバナナの香りが・・・。
バナナなんて植わってたかな?と近づいてみると、
「カラタネオガタマ(唐種招霊)」という樹木の花の香りです。
いい香りに誘われてお腹が空いてきます。
目に青葉。。。
久しぶりの生田緑地は、まさに新緑の季節。
『目に(は)青葉山ほととぎす初松魚』
今の時期の季節感を目・耳・味で現した素晴らしい俳句ですね。
目が洗われるような新緑が美しい!


伝法院のツツジ

昨日は、ちょっと用足しに浅草まで。
用事が済んで、浅草寺にお参りしてブラブラしていると、
伝法院のツツジが綺麗に咲きそろっていました。
曇り空なので、薄暗い写真になってしまいましたが、見事なツツジです。
最近の浅草は外国人観光客が凄いですね。
お国もいろいろ。
中国人の「爆買」というのを目の当たりにしました。
一つ数万円の鞄を、次々にカウンターに積み上げてます。
どこまで積み上げるのか?
ちょっと、凄い光景です。。。
「オニタビラコ(鬼田平子)」

和名「鬼田平子」というと、どこかの女性の名前のようですけど、
「鬼田」「平子」ではなく、「田平子」より大きいので「鬼」が付いたようです。
では「田平子」は?
葉が田の面に放射状に広がることから「田平子(タビラコ)」。
「田平子」は、「鬼田平子」とは別種のとてもよく似た花です。
そして本名「田平子」は、別名「仏の座」。春の七草の一つです。
ちなみに、よく知られている「仏の座(ホトケノザ)」という植物は春の七草ではありません。
分かりましたでしょうか?
ややこしい話しです。
「ドクダミ」
4日前から「ホトトギス」が鳴き始めました。
毎年、渡って来ると大きな鳴き声が聞こえるのですぐ分かります。
最初のうちは、あ〜ことしも来たんだなぁと美声に耳を傾けてますが、
声が大きく、夜も鳴くので、ちょっとイラっとすることがあります。

「ドクダミ」もどんどんと背丈を伸ばし、一斉に咲き始めました。
我が家の周りも「ドクダミ」だらけです ^^;
「ドクダミ」が咲き、「紫陽花」も咲き始めるといよいよ梅雨ですね。
「エビネ(海老根)」

我が家のリフォームの打ち合わせと工事が順次始まり、
なかなか写真を撮りに行かれません。
手っ取り早く、玄関脇に咲いている「エビネ」を撮ってみました。
いままであまり注目してませんでしたが、
「灯台下暗し」。さすがラン科の花ですね。綺麗です。
團菊祭(昼の部)
気持ちいい五月晴れの中、先日に引き続き「團菊祭」昼の部を観て来ました。

とうとう坂東三津五郎も・・・

歌舞伎座三階の亡くなった名歌舞伎役者の一員に入ってしまいました(泣)
「團菊祭」昼の部の『摂州合邦辻』では、菊之助が良い味を出しています。美しい後妻・玉手御前(菊之助)が、先妻の子に恋する、継母の邪念という特異なテーマの作品です。感情が表に出ない菊之助の玉手御前は、何故継子に執着するのか?わからない怖さと凄味があって「ちょっと背筋がゾクッ!」とするものがあります。そのためその後、恋する真実を苦しい息のもとで語る玉手御前が、一層引き立っているように感じます。
もう一つの演目は、『天一坊大岡政談』ですが、これも菊之助主役の舞台です。以前、コクーン歌舞伎で勘九郎が『天一坊』を演じていて良く合ってました。菊之助は、声も良く見た目も美しいのですが、「悪」が足りません。「悪の華」が演じられるようになると一流の立役になると思います。父・菊五郎の凄さは、「悪」に切り替わる鮮やかさが絶品で、華やかな悪を演じます。この域に達するには、まだまだ修行が必要でしょう。
この演目では、「團菊祭」にふさわしく、菊五郎、菊之助、海老蔵が揃い踏みですが、まさに力関係を如実に現しているかのように、主役を菊之助、準主役を菊五郎、海老蔵はそこそこ重要な役ですが出番が少なく、対等な「團菊祭」とは言えません。対等に張り合うまでには、これまた時間がかかりそうです。
歌舞伎界では、團十郎家を筆頭に菊五郎家が並び立つトップツーの家柄です。これからの歌舞伎界を牽引してゆくべき両家が、ますます頑張っていってほしいなぁ〜と願っています。
五月大歌舞伎 團菊祭 歌舞伎座 昼の部
一 摂州合邦辻
二 天一坊大岡政談
「カリン」の花

果実はカリン酒やのど飴などによく利用される「カリン」の花です。
ピンクの花色がとても目立ちます。
生田緑地周辺では、よく庭木として植えられているのを見かけます。
花を楽しみ、新緑や紅葉も美しく果実も楽しめるようで我が家も育てたくなりました。
縁起担ぎで庭木にするといいそうな。
「金は貸すが借りない」の語呂合わせだそうです。ちょっと微妙ですけど・・・。
團菊祭大歌舞伎『め組の喧嘩』
今月の歌舞伎座は、「團菊祭」が開催されています。團十郎と菊五郎が中心となって催される舞台ですが、團十郎が亡くなったため海老蔵と菊五郎ということになりますが、力関係でどうしても菊五郎が中心という感は否めません。

「夜の部」の最初の演目『慶安太平記:丸橋忠弥』では、尾上松緑が主役を張り素晴らしい立ち回りを披露しています。昨年の六月、長男・左近の襲名で『蘭平物狂』での激しく、凄い!立ち回りを披露して以来の、それに匹敵する、あるいは超えるような見事な立ち回りです。戸板返しに戸板倒し、紐を投げ合ったり、風車のように回したりとめまぐるしい動き、息もつかせない激しさで、まるでジェットコースターに乗っているような気持ちです。
見所の演目はやっぱり『神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ):め組の喧嘩』です。
この演目を最後に観たのは、ちょうど三年前の五月「平成中村座」の故・中村勘三郎の舞台です。私たちにとって勘三郎最後の舞台でした。「め組の喧嘩」辰五郎親分は、勘三郎の得意とする役の一つでした。
菊五郎の「め組の喧嘩」は、三年前の一月に今回とほとんど同じ配役で上演しています。菊五郎も辰五郎役を得意とするところで、どちらが巧いか? 好みもありますが、菊五郎の方が辰五郎親分に合っていると思います。歯切れの良い江戸言葉が、実に爽快でスカッとします。人情味あふれるこの役は、菊五郎のはまり役です。
もし、勘三郎が菊五郎と同じ年齢まで生きて演じていたら、菊五郎とはまた違う、味のある辰五郎になっていたことでしょう。いつもこの二人を比較しながら観ていた演目なだけに、感慨深いものがありました。
菊五郎は凄いです。三年前と全く変わらない力強い舞台です。この年齢(72歳)になると一年一年体力、気力を維持するのは大変なことです。声の張りといい、動きの衰えもあまり感じる?こと無く、役者の心意気を感じます。手慣れた「菊五郎劇団」とあって、各々の役者が息の合った演技で、観ている方も心地よい舞台でした。
海老蔵は、團十郎になるまでもう暫く時間が必要でしょう。いずれ、海老蔵、菊之助の時代が来た時に『團菊祭』がどうなっているか? 楽しみです。
五月大歌舞伎(團菊祭) 歌舞伎座 夜の部
一 慶安太平記 丸橋忠弥
二 蛇柳
三 神明恵和合取組 め組の喧嘩
「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」〜英国ロイヤルバレエ・シネマ
シネマ・バレエのシーズンもいよいよ終了です。
ボリショイは先月終了し、
今回は、英国ロイヤルバレエ・シネマのラスト、『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』を観てきました。
「監視の行き届かなかった娘」という意味らしいです。
日本では「リーズの結婚」という題で親しまれているコミカルなバレエです。
『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』
ロイヤル・バレエ
アシュトン版
シモーヌ フィリップ・モーズリー
リーズ ナタリア・オシポワ
コーラス スティーヴン・マックレー
トーマス クリストファー・サウンダース
アラン ポール・ケイ
雄鶏 ミハイル・ストイコ

これも初めて観る演目ですが、バレエにも喜劇というものがあることを知り、その奥深さにますます惹かれました。
最初に出てくる鶏たちにまずビックリです。被り物をしたダンサーたちが、ひょうきんで滑稽な鶏の動きの踊りをします。思わず「クスッ」と笑ってしまいます。
未亡人シモーヌは、男性ダンサー(フィリップ・モーズリー)が演じています。まるで歌舞伎役者の女方?のような・・・この面白さが、また絶品です。ちょっと意地悪ばあさんのような、それでいて情もあり、ユーモアもあり人間性に富んだ演技力が光っています。
リーズ役のナタリア・オシポワの跳躍、回転技術は圧巻です。正確なステップ、高いジャンプ力、回転の速さ、どれをとっても素晴らしいです。
オシポワを観るのも初めてですが、どこかに「研ナオコのような顔立ち・・・」と書かれていて、確かに鼻がちょっと上を向いていて、横顔は研ナオコにそっくりです。観ている間、どうしても鼻が気になってしまって仕方がなかったのには、ちょっと困りました(笑)。
この演目の凄さは、何と言っても『リボン』の扱いの見事さです。リーズと恋人コーラスが二人で踊るリボンの使い方に魅了されてしまいます。二人の距離感がくっついたり、離れたりをリボンで表現したり、二人で織り成すあやとりのようなリボンがとってもキュートです。リーズの友達が、二人をはやし立てるようにリボンでX(エックス)のキスマークを3つ作ったり、いろいろな表現があります。
また大勢のダンサーがリボンを一本ずつ手に取り、メリーゴーランドのように回しながら踊り、リボンが組紐のように編みこまれていく様子には会場からも「わぁ〜っ!」と歓声が上がります。
そして極め付けは、8本のリボンを持ってリーズが中心に立ち、もう片方の端を女性達がメリーゴーランドのように回るシーンです。中心ではリーズが片足立ち(アティテュードというのでしょうか?)で回ります。支えは回る8本のリボンだけですから、ちょっと息が止まるような緊張感に包まれます。オシポワも素晴らしいバランスですが、周囲を回る8人の誰か一人でもバランスを崩したら全体が壊れるというような素晴らしい演出です。
ちょっと頭の弱いアラン(ポール・ケイ)の踊り?、ステップがとっても独特です。難しい動きだと思うのですが、踊りでその人間性をここまで表現することが出来るものだと、ただただ感心するばかりです。「宙乗り」シーンもあって、「歌舞伎とおんなじ!」とちょっと興奮しちゃいました。
喜劇で、最後はもちろんハッピーエンドのストーリー、配役が見事にマッチしていて演劇性の高いバレエに英国の香りを感じました。
バレエの面白さの幅の広さ、奥深さを堪能できる演目でした。
「ギンラン(銀蘭)」

春に咲く、生田緑地に自生する蘭として、
「春蘭」、「金蘭」とご紹介してきました。
金があれば、もちろん銀があります。
「ギンラン(銀蘭)」です。
銀といっても金蘭に対して付けられた名前なので、実際には白色です。
「春蘭」や「金蘭」よりも小振りで背丈は半分ぐらいでしょうか。
薄暗い雑木林の中で他の草本植物の中に埋もれるように咲いているので、気付かないかもしれません。
花はほとんど開かないのが特徴なので、これで精一杯な感じです。
「キンラン(金蘭)」
毎年、見られるかどうかドキドキしている貴重種「キンラン(金蘭)」。
今年も綺麗な花を魅せてくれました。
野生蘭なので、持ち帰っても育たないのに全国各地で盗掘され絶滅危惧種に!
樹木と共生している菌から養分をもらっているため、持ち帰っても枯れてしまいます。
自然界の絶妙なバランスの上に成り立っているので栽培はできないのです。
湿った雑木林に中にあって、光り輝いて見えます。

花は薄暗い雑木林の中で、一筋の光が差し込んだ時だけ綺麗に上を向いて開きます。

新緑
真夏日のゴールデンウィークがスタートしました。
生田緑地の休日は人出が凄いので、昨日のうちに季節の草花をチュック。
これから暫くの間は、毛虫が樹の枝からぶら下がって降りてくる季節なので、
帽子に長袖は日焼け対策も兼ねて必需品です。
特に首回りを露出しないような対策が重要です。
すでに目に痛い暑さが続いているので、
少し目に涼しい写真を。新緑が綺麗な季節に入りました。

「新緑のメタセコイア林」

「新緑のイロハモミジ」
「ヒメシロコブゾウムシ(姫白瘤象鼻虫)」

世の中に「ゾウムシ(象鼻虫)」なんて変わった名前の昆虫がいることを知ったのは数年前。
象の鼻のような口を持つ昆虫なんてどんな格好をしてるんだろうと図鑑を眺めつつ、
生田緑地にもいるのかな?
逢いたいなとずっと思っていたら、ついに遭遇しました!
象の鼻のような口はちょっと下に曲がっているように見えます。
名前は、「ヒメシロコブゾウムシ(姫白瘤象鼻虫)」。
後翅が退化していて飛べないそうです。
図鑑によるともっと面白い形をしたゾウムシがたくさんいるようで、
また別の種に逢えないものかと楽しみは広がります。