fc2ブログ

市川猿之助、新歌舞伎座初お目見得!





 通信回線が整い、ブログ再スタートです。
 スピードが少し早くなりました。
 まずは、1月14日歌舞伎座夜の部の模様から・・・


 新歌舞伎座開場から、早二年近くが経とうとしています。なかなか出演しなくて、「いつ、出るのだろうか?」と待っていた役者がいます。市川猿之助です。『壽初春大歌舞伎』夜の部に満を持して登場した猿之助の舞台をたっぷりと楽しんできました。


一月ポスター



黒塚板絵 


 「昼の部」「夜の部」を通じて一番良かった演目は、夜の部の『黒塚』です。市川猿之助を襲名して以来この演目は、3回目の観劇になります。今まで観た中では、猿之助の最高傑作の演目だと思います。

 歌舞伎座は新橋演舞場や御園座(名古屋)よりも舞台がはるかに大きいので、芒(ススキ)の生い茂る安達原の風景に広がりと奥行きが生まれ、新歌舞伎座の素晴らしい照明の効果もあって、息を呑む美しい舞台となりました。
 大きな三日月が、オレンジ色、白色、黄色と次々と変化していく様子。老女岩手が月明かりの影と戯れ踊る際の月の色と、芒の穂が銀色に輝く風景は舞台芸術の傑作だと思います。猿之助の老女の凄み、踊りの巧さ、切れ味の良さ、鬼女になってからの荒々しさ、何をとっても見事です。襲名披露公演時よりも抑えた動きがかえって三味線の音と呼吸が合い、引き込まれる見事な舞踊でした。
 そして今回、阿闍梨祐慶役の中村勘九郎がとっても良かったのです。この役は、滲み出る品格が必要で十二世市川團十郎や中村梅玉もやっていたとても重要な役柄です。勘九郎は、阿闍梨の姿がとてもよく似合います。自身の襲名公演「土蜘」の時の僧姿も素敵でした。任も合っていて非常に格好がいい、父勘三郎にはできない役柄もこなせる役者であることを証明してみせたような気がします。勘九郎の芸の幅は、勘三郎よりも遥かに大きく、荒事も出来、三枚目も出来る凄い役者になっていく予感がします。

 『黒塚』は何回観ても、観飽きない、面白い上に芸術性の高い作品です。猿之助の初歌舞伎座お目見得には、最もふさわしい演目です。でも、今度歌舞伎座に出る時は、やっぱり宙乗りをしてほしいです。新歌舞伎座では、まだ「宙乗り」がありません。初宙乗りは、ぜひ猿之助にやってほしいものです。
 




壽初春大歌舞伎 歌舞伎座 夜の部
  一 番町皿屋敷
  二 女暫
  三 黒塚







スポンサーサイト



テーマ : 歌舞伎
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

12月 | 2015年01月 | 02月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31


FC2カウンター
フリーエリア
ポチッと押してもらえると励みになります。  ↓
最新記事
最新コメント
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
2567位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
演劇
158位
アクセスランキングを見る>>
リンク
検索フォーム