亀ちゃん! 飛びます!飛びます!
新橋演舞場で今月開催されている「花形歌舞伎」は、市川猿之助(亀ちゃん)大奮闘の公演です。
「昼の部」「夜の部」ともに「飛びます!飛びます!」

「夜の部」の演目は、通し狂言『獨道中五十三 (ひとりたびごじゅうさんつぎ)』で四幕五十三場というとてつもない場面展開です。お家騒動と仇討ちが入り乱れ、化け猫の怪異、宙乗り、水中の立ち回り、早変わりと・・・まさにケレンの連続です。
亀ちゃんの歌舞伎は、ストーリーがほとんどなく、エンターテイメントを重視したものなので、初心者の方でも十分楽しめます。必ず宙乗りがあって、これは何度観ても面白くて興奮します。ただ作品そのものは何度も通うように観て、深めるというものではないので「一度観たら、もういいかなぁ〜」という感じです。そこが、練り上げられた古典歌舞伎と大きく違うところだと思います。
歌舞伎観劇も数を重ねてくると、演目の好みや役者の好みが変化してきます。その変化とともに、歌舞伎への理解も深まってきているような気がします。
役者の目指している歌舞伎が何なのか? 少しずつ見えてきたように思えます(笑)。
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