歌舞伎座「な〜んちゃって、一等席?」
午前中は、台風18号の影響で大荒れだった東京も午後は、台風一過の秋晴れで、しかも夏のような暑さです。
歌舞伎座の懸垂幕は、たたまれたまま。

2階の一等席

十七世、十八世勘三郎の追善公演「夜の部」がとっても良かったので、再度観に来ました。
今回は、安売りのチケットで一等席を半額で手に入れたのですが・・・。2階4列目の中央です。実は、歌舞伎座では新旧歌舞伎座合わせて2階席は初めてです。舞台のちょうど真ん中で、見やすいと思ったのですが、花道はスッポンあたりまでしか見えません(泣)。舞台からの距離も意外とあり、オペラグラスを使わなくても見えるけれど、使った方が良く見えるという微妙な距離です。前の座席との間隔も狭く、どうも2階は招待客専用のちょっと気分をくすぐる「なんちゃって」な感じがします。
3階の前例は、三等A席で6,000円、2階は最後列二列以外は一等席の18,000円、2階最後列二列は二等席で14,000円です。正直言って、2階の一等席は納得ができません。最前列以外は二等席にすべきです。1階の一等席とは大違い。花道で観劇した印象が強烈だったので、こんなにも違うものかと驚くばかりです。
もし、歌舞伎座で歌舞伎をご覧になる機会があったなら、一等席なら絶対1階席です。特に花道脇がお薦め。二等席なら、1階の二等席の最前列、三等席なら3階の最前列がお薦めです。同じ金額を出しても、場所によってその差は、等級の差以上になってしまいます。
今回は、一等席でも半額、二等席より安かったので許せますが、これが一等席正規の価格で購入していたら許せなかったです(笑)。まさに『な〜んちゃって、一等席!』

写真を見ても、十八世勘三郎と勘九郎はよく似ています。
舞台を観ている最中も勘九郎を見て、「勘三郎そっくり!」という声があちこちから聞こえてきました。
勘三郎に会いたいと思っている方は、ぜひ『鰯賣戀曳綱』を観てみてほしいです。勘三郎に会えたような気持ちになります。
そして、勘九郎の芸の幅の広さを感じ、勘三郎を超えるかもしれないという期待が膨らみます。
七之助も女形として、急成長しています。この兄弟から目が離せません!
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