チカラシバ

日の光に当たるとキラキラして綺麗な「チカラシバ」です。
「ススキ」や「チカラシバ」が群生していると綺麗ですね。箱根仙石原のススキを見に行きたくなってきます。秋風にたなびいている「ススキ」を見ていると、なんだかふわぁ〜とした気分になって癒されます。
だんだんとイネ科やカヤツリグサ科の植物が延び始めて目立つようになってきました。秋も深まってきた感じがします。
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ミゾソバ

そろそろツリフネソウの種飛ばしの写真が撮れる頃かなと確認に出かけてみましたが、まだちょっと早く、熟しきっていませんでした。実は出来ていますが、瑞々しい緑色で触れてみると湿り気があります。熟して種が飛ばせるようになるにはもう少し時間がかかりそうです。
ツリフネソウ群生地では、次の主役「ミゾソバ」の開花が始まっていました。今日はまだツリフネソウの赤紫と「ミゾソバ」の赤紫が混在していますが、まもなく「ミゾソバ」の紅白の花が一面に咲き誇ることでしょう。
吉右衛門、仁左衛門、よく頑張った!秀山祭!
九月大歌舞伎・秀山祭の締めくくりは、夜の部一等席。
吉右衛門の『絵本太功記(尼ヶ崎閑居の場)』の評判が非常に高かったので、1回目を観る前にチケットを購入しました。しかし、最初に観た時その良さの半分も理解できず、正直一等席を購入したことを後悔しちゃいました。そこで、一等席で観る前に勉強のため一幕見席で文楽の詞章を片手に義太夫と所作や型の確認をしに行きました。歌舞伎の中でも時代物といわれる丸本物(人形浄瑠璃から歌舞伎化したもの)はこういった勉強が欠かせません。その甲斐あって、各々の役者の秀逸な出来映えと吉右衛門の凄さ、迫力を肌で感じることができました。
今回の一等席は、花道左側(通称ドブ)すぐのこの位置です。

役者が走って出てくると風圧を感じ、化粧や衣装の匂いまで感じる席です。
染五郎のふくらはぎの筋肉が、凄いなぁ〜!とか、松緑の高下駄は花魁下駄のように歯が三本ある?とか、花魁の衣装は煌びやかで、とっても重そうだな〜とか、役者が通る度にキョロキョロ、ジロジロ見つめてしまいました。
所作台が、置かれるとこんな感じ!

『連獅子』の舞台は、この所作台が花道から舞台全体に設置されます。
所作台とは、舞踊などの所作事を演じる時に敷かれるもので、ほどよいクッション性があり、足の滑りと足拍子の響きを良くするために敷かれます。
仁左衛門と千之助、紅白の鬣の獅子がこの花道を通る時は、その勇壮な姿とかっこ良さにうっとり、口をポカンと開けて見とれてました。
手を伸ばせば届くこの位置は、ワクワク感もときめき感も最高です。やっぱり歌舞伎は舞台に近い一等席で観たいものです。
観に行ったのは、千穐楽の前日。吉右衛門も仁左衛門も同い年の70歳。25日間の長丁場の舞台は、過酷なものだと思います。特に、孫と『連獅子』を踊り抜いた仁左衛門・・・あっぱれ!です。 素晴らしい連獅子を3回も観ることができて、本当に幸せです。
ヤマホトトギス

生田緑地内の草花の中でも、この「ヤマホトトギス」ほど変わったフォルムの植物はあるでしょうか?反り返ったスカートに胴長の体、頭はちょっと変わったヘアースタイルで下向きにカールしています。

紫色の斑点は、多かったり少なかったり、濃かったり薄かったりと色々です。
これだけ変わったフォルムの花なので多くの人に見てもらいたいのですが、咲いている場所は地味で薄暗いところです。木漏れ日がところどころに当たるような半日陰が好みのようで、ひっそりと群生しています。
丹沢には、「サガミジョウロウホトトギス」という世界で神奈川県にしか咲いていない、日本の固有種があるそうで、是非見てみたいものです。
のんびり多摩川
のんびりとした多摩川の休日です。





一 「コサギ」
二 「ハルシャギク」ハルシャとは、ペルシャ(現イラン)のことです。
三 「ジャコウアゲハ♀の飛翔」
四 「アメリカセンダングサ」
五 「彼岸花」
夏日の多摩川河川敷

陽射しの少なかった夏も、まもなく終わりを迎えます。
夏が待ち遠しくて、今年の夏は何をしようかなと毎年ワクワクし、汗をたくさんかきながらビールに舌鼓をうっていた日々ももう終わり!なんだか早い夏の終了で少し物足りない感じです。
強い陽射しも最後かなと、多摩川に出かけてきました。野鳥の少ない夏の時期はあまり訪れることはありませんが、広々とした河川敷はやっぱり気持ちがいいです。
河川敷では「キクイモ」の黄色い花が一際目立っていました。ちょっと小振りの向日葵みたいで、青空に良く映えます。
大相撲九月場所六日目
待ちに待った「大相撲本場所」。
年六場所のうち、両国国技館で開催されるのは一月、五月、九月のみですから見逃せません。
今場所は、一押しの「GO!GO!豪栄道」が新大関、応援している「遠藤」が西前頭筆頭、「勢」が西前頭五枚目とそれぞれ好位置に付け将来の綱を目指します。

「優勝賜杯」。大きいです。やっぱり力士じゃないと一人では持てない気がします。

東幕内力士土俵入り。この土俵入りから気合いの入り方が人それぞれ違うのが分かります。

横綱白鳳土俵入り。白鳳の土俵入りは綺麗です。モンゴル勢の横綱はどの力士も所作がとっても丁寧で美しいです。

あっという間に東前頭十枚目まで上がってきた「逸ノ城」。近い将来の横綱は間違いなしな感じがします。191㎝、186㎏の巨体は驚異的です。

子供達にも大人気な「大砂嵐」は、愛くるしい笑顔とマッチョな体で、今までの力士とは違うタイプで楽しみです。

最近、急速に延びてきた「勢」は、番付とともに人気も急上昇。国技館入りでも大声援を受け、恥ずかしそうな姿がまた好印象。今場所も旋風を巻き起こしてほしいです。
国技館は、力士達が徒歩で出入りをするので、人気力士を間近で見れて楽しいです。幕内力士の土俵入りが午後3時40分頃なので、午後2時から3時ぐらいまではこうして次々と力士が入ってきます。
入り待ちは、写真はオーケーですが、握手やサインは出来ません。気持ちを既に作りながら入ってくるので邪魔をしないように応援します。
出待ちでは、握手やサインは結構してくれますが、負けが込んできた力士や怪我をした力士には出来ないので注意が必要です。
テレビ観戦もいいですが、時には生の大相撲を観戦してみるのも楽しいです。
きのこの秋
一気に涼しくなったと思ったら、もう秋ですね。
きのこ達をあちらこちらで目にするようになりました。
名前は分かりません。きのこの同定はあまりにも難しく専門的に教わるまでは諦めました ^^;
それでも綺麗なので、一年に一度ぐらいはきのこ特集で!






生田緑地には、470種類のキノコが確認されているようです。調査の過程でまだどこにも発表されていない新種のキノコも何種類か発見されているようです。
いつか菌類懇話会に入って詳細な調査に参加してみたいです。
樹皮に産卵する「ミドリヒョウモン」

薄暗い湿地帯でキノコを探し歩いていたら、頭の上をヒラヒラしていく気配。
どこに行ったかな?と周りを見回してみると、珍しい「ミドリヒョウモン」が樹皮に産卵している最中です。
おしりの先端を樹の皮の隙間に差し込んでいます。
高さは、頭の上、2.5〜3メートルぐらいのところでしょうか。
初めて見ました!
彼岸花
お彼岸の時期に合わせて、毎年キッチリと開花を合わせてくる「彼岸花」。
今年も生田緑地菖蒲池周辺に綺麗に咲きはじめました。


蕾の状態から順番に並べてみます。



彼岸花は気がつくと咲き誇っているという具合に、発芽から開花がとっても早いです。そして、開花しないと彼岸花だと気づかないので、突然現れたように見え「幽霊花」なんて言い方もされています。
別名、曼珠沙華。真っ赤に染まり、いよいよ秋のお彼岸を迎えます。
ススキの花
今年は、エクストラ・スーパームーンの年だそうで。
3回あったチャンスのうち、最期のスーパームーンは9月9日に終わりました。大きくて明るいお月様をご覧になった方も多いのではないでしょう。大きさはよく分かりませんでしたが、明るかったことは確かです ^^

お月見にちなんで、ススキの花を撮ってみました。ピンが合っていないので分かりにくいと思いますが、黄色いのが葯(花粉袋)で、白くてケバケバしているのがメシベです。最初は寝ているメシベはだんだんと起き上がってきます。

こちらはもう少し時間が経過したススキの穂です。仕事の終わった花粉袋は茶色くなってきています。メシベは紫色になってきました。

一本抜いて観察してみると。。。花粉袋の下が開いて、花粉が出た後がよく分かります。このススキの花が結実して成長していくと、銀色の羽毛が広がり馴染んでいるススキの綿毛になります。
マクロの手持ち撮影も限界な感じです。そろそろ三脚を使った撮影をしていかないと、これ以上のマクロ撮影には臨めそうにありません。三脚を使った撮影は性に合わないんですけどね。。。
吉右衛門、二十一年ぶりに挑む「太十」
歌舞伎座で開催されている「秀山祭大歌舞伎」夜の部の『絵本太功記(尼ヶ崎閑居の場)』は、渡辺保氏の劇評や新聞の劇評でも絶賛しており、観る日が近づくにつれ期待がどんどん膨らんでいました。

『絵本太功記』は、明智光秀(作中では武智)の謀反(本能寺の変)から最期までを描いたもので、寛政10年(1798年)に人形浄瑠璃で初演されました。「尼ヶ崎閑居の場」は、その十段目にあたるため「太十(たいじゅう)」の通称名で知られています。
この演目は、初めて観るもので時代物であったこと、十四段あるうち十段目のみ歌舞伎では上演されるため、前後のつながりが飛んでいてわかりにくいこともあり、絶賛されていた良さの半分も理解できなかった気がします。それでも、それぞれの配役が任に合っていて、もの凄く気合いの入った舞台であることが、ひしひしと伝わってきます。
吉右衛門の重厚ないぶし銀の味が十二分に発揮されています。それ以外に、市川染五郎や中村歌六、中村魁春、中村東蔵、中村米吉(歌六の長男)が、会心の演技を披露しています。

この『連獅子』は、とても楽しみにしていた歌舞伎ファンが多かった演目です。
片岡仁左衛門の親獅子、片岡千之助(仁左衛門の孫、孝太郎の長男)の仔獅子で『連獅子』に挑みました。
右肩手術後リハビリの復帰から間もない仁左衛門もすでに70歳になります。孫の千之助は14歳。動きも激しい体力を要するこの演目を仁左衛門は、本当に良く頑張りました。しかも素晴らしかった!まさに一世一代の舞台でしょう。仁左衛門の頑張りも凄かったですが、それ以上に千之助の運動能力の高さと、踊りの巧さに舌を巻きました。二人の呼吸もピッタリと合い、孫と踊れる仁左衛門の喜びが微笑ましく感じました。三代で舞台に立てる役者も幸せですが、孫と『連獅子』が踊れる役者はほとんどいないと思います。
実は、今回の舞台を観る前に「夜の部」の一等席のチケットを「清水の舞台から飛び降りる(笑)」覚悟で購入しました。吉右衛門の絶賛の『太十』と仁左衛門の一世一代の『連獅子』を近くで観るために! もう一度、最高の席で観ることができると思うと、今からワクワクします。今回は予備知識を入れない予習観劇です。『太十』は、義太夫の詞章をもう少し勉強していかなくてはなりません。
秀山祭九月大歌舞伎 歌舞伎座 夜の部
一 絵本太功記
二 連獅子
三 曽我綉侠御所染
御所五郎蔵
テッポウユリ

花言葉の「無垢、純潔」という印象がピッタリと合う、「テッポウユリ」です。
多くのユリの花弁は、花の根元付近から分かれているのに対して、先の方が分かれ筒状に開いています。
白い花は数多くありますが、これだけ純白といっていいぐらい真っ白な花は他にあるでしょうか?
ちょっと硬質な感じの花弁が他を寄せ付けがたい貴高さと気品に溢れています。
衝撃の「SWAN LAKE」再び!
今から11年半前にマシュー・ボーンの『SWAN LAKE(白鳥の湖)』初演を観た時の衝撃をもう一度! そんな気持ちで、今回の公演を楽しみにしていました。

マシュー・ボーンの『SWAN LAKE』は、このポスターの印象どおりです。美しく可憐なバレエの『白鳥の湖』とは、全く異なるものです。音楽は同じものなのですが、ストーリーも踊りも異次元の世界。妖しいのです。

白鳥はすべて男性ダンサーです。群舞も彫刻を思わせるような肉体美で力強く踊る様子は、圧巻です。ものすごい運動量の動き。全身から汗が吹き出し、ライトに照らされた身体は異様な光を放ちます。

この公演は、カーテンコール時の撮影が許可されている珍しい公演です。
中央のダンサーが、主役のザ・スワン/ザ・ストレンジャーを演じたジョナサン・オリヴィエです。あばら骨の傷は、演出上の作り傷なのでご心配なく。
11年前のこの役は、アダム・クーパーでした。まさに世界中にセンセーショナルを起こしたダンサーです。
ジョナサン・オリヴィエとアダム・クーパーは、雰囲気も踊りも全く違います。振り付けも前回とは、ずいぶん違っているのでそのせいかもしれませんが、アダム・クーパーにもぜひ踊ってほしかった気がします。彼は、『雨に唄えば』のミュージカル出演で11月に来日します。
二度目の衝撃は、初めての時ほど大きいものではありませんが、最初の衝撃を重ね合わせながら観る舞台は、懐かしさと感動の再来を同時に味わうことのできる瞬間でもあります。『白鳥の湖』の奥深さ、面白さを再発見できます。11月には、ボリショイバレエ団の『白鳥の湖』を観に行く予定です。また新たな感覚で望めそうです。
寄生植物「ナンバンギセル」
先日、ススキの花を探し求めて生田緑地に出かけてみましたが、ちょっと早過ぎて空振り。
周辺をウロウロゴソゴソと出物を探し求めていたら、珍しいものを見つけました。
ちょっと面白い形をしています。

これは「ナンバンギセル」という植物の花です。紫色の部分が花で、口の部分が開くだけでこれ以上広がりません。よく見ると、花と花を包んでいる萼(がく)と花柄(かへい)はありますが、茎も葉もありません。地面からいきなり花柄が突き出し花を咲かせています。ちょっと不気味でもあります。

こっちは、まだ花が咲く前の蕾の状態です。
「ナンバンギセル」は、寄生植物でススキの根に寄生しています。地中でススキの根に寄生し、栄養分を横取りして生きているため、葉が必要ないんです。
ススキの花を撮影しに出かけて、思わぬ副産物に出会えました。
ひとつだけ蝶じゃない!?
久しぶりに蝶をいくつかアップします。
ちょっと地味目な子達ですが、それぞれ独特な模様で個性を主張しています。
「ヒメウラナミジャノメ」

これだけアップにすると、波のような模様と蛇の目模様がよく分かります。蛇の目模様の中心部の点が薄い赤紫色なのが初めて分かりました。
「アカボシゴマダラ」

放蝶ゲリラによる人為的な放蝶といわれている中国外来生物の「アカボシゴマダラ」。神奈川県を中心に爆発的な繁殖を続けていて、ついに関東全域に広まった模様です。生田緑地でも毎年目にします。
「スケバハゴロモ」

このスケスケは何? 初めて見ました。蝶なのか蛾なのか?
調べてみると、カメムシ目ハゴロモ科の昆虫としてちゃんと独立していました。蝶でも蛾でもなく、「ハゴロモ」だそうです。昆虫の世界はやはり奥深いです。
「コミスジ」

3本のラインが特徴的な、「コミスジ」です。ヒラヒラと飛んでいるのをよく見かけますが、なかなか近づいてくれず撮れないことが多い蝶です。
「ダイミョウセセリ」

大名が着る裃(かみしも)のように見えることから「ダイミョウセセリ」。確かに白班が紋所で武張ったように見えますよね。
錦織選手、勝ちましたね ♪
素晴らしい試合でした。見ていてハラハラドキドキで疲れました ^^;
第3セットタイブレークでは手に汗握る一本一本。第4セット第1ゲームでジョコビッチ選手の一方的ミスでいきなりブレークポイントを取ったのが大きかった気がします。
いよいよ明日早朝決勝戦です。同時代でこんな試合を観られるのは幸せですね。
あ〜!「法界坊」
九月の歌舞伎座は「秀山祭大歌舞伎」が開催されています。「秀山祭」とは、初代中村吉右衛門の芝居にかける情熱と演出に敬意を払い、ゆかりの芸を受け継いでゆく趣旨から平成18年9月に始められた興行です。『秀山』とは初代の俳名です。

「昼の部」の見所は何と言っても、『法界坊』です。十七世中村勘三郎から教わったいう『法界坊』を吉右衛門が、色と欲に溺れた破戒僧をどう演じるのか?楽しみにしていました。
どの役も決して手抜きをしない吉右衛門は、その努力と芸の巧さで『法界坊』を忠実に再現して魅せたと思います。しかし、「法界坊と言えば勘三郎(十八世中村勘三郎)、勘三郎と言えば法界坊」というくらい、余りにも破天荒で面白い『法界坊』を演じて魅せた勘三郎の舞台ばかりが思い出されて、吉右衛門の演技に集中できません。勘三郎も父・十七世勘三郎から教わったはずなのに、吉右衛門の「法界坊」とは全く違うもののようです。
十七世勘三郎が晩年、息子の人気に嫉妬心を抱いていたと言われるように、十八世勘三郎には人を楽しませる天賦の才能があり、誰にもマネのできない唯一無二の『法界坊』を作り上げていたのでしょう。吉右衛門の芸を持ってしても、決して超えることのできないものを感じました。しみじみと偉大な役者を失った穴の大きさを考えずにはいられません。
勘三郎の『法界坊』は、もう観られないですが、吉右衛門以外の役者にもぜひ『法界坊』に挑戦していってほしいです。

木挽町広場に展示されていた、「法界坊」で重要な小道具の掛軸です。
歌舞伎では、お家騒動の重要なアイテムとして刀や掛軸がよく登場します。久しぶりに「掛軸」が重要な演目を見ていて歌舞伎を見始めた頃の事を思い出しました。「でんかのちょうほういちじくはいずこに」という台詞の意味が分からず??が芝居中ずっと??が続いていたことがあります。
歌舞伎は聞き取りにくい台詞がよくありますが、通常はさして問題にはなりません。ところが話の本筋にあたるこの台詞が分からなかったのは辛いです。漢字で書けば「伝家の重宝一軸は何処に」となり、先祖伝来の重要な家宝の掛軸とわかりますが、台詞だけでは、「でんかの?」「ちょうほう??」「いちじく???」と?がどんどん積み重なっていきました。
今では、どうということはありませんが、きっと会場内では?が出てる人がいることと思います。最初は「イヤホンガイド」を借りることをお奨めします。

そろそろ歌舞伎を観てみようかと思っている方のために、今月の歌舞伎の時間表を載せておきます。
開場は、開演の30分前です。2回の幕間(まくあい)が入るのが通常で、長めの30分の幕間が食事時間となります。お弁当を食べたり、会場内のお食事処で食べたり、外に食べに行ったりと色々です。お菓子や食事、歌舞伎座内のお土産処での買い物も歌舞伎の重要な楽しみの一つだと思います。
時間表をみて分かるとおり、長時間にわたる興行のため、慣れるまでは長く感じると思います。座席の間隔や座り心地も値段に応じたものになっているので、初心者の方は出来るだけ良い席で観ることが歌舞伎に気持ちよく入っていけるコツだと思います。
慣れてくると、この長い観劇時間をたっぷりゆったりと過ごす心地よさに酔いしれていくこと間違いなしです。
NFL、アメリカンフットボールが開幕しました!
WOWOWでは錦織選手を応援しつつ、我が家の最大のスポーツ観戦シーズン突入です。
秀山祭大歌舞伎 歌舞伎座 昼の部
一 鬼一法眼三略巻 菊畑
二 隅田川続俤
浄瑠璃 双面水照月
ツユクサ2種
秋の露草といいますが、実際には初夏の頃からずっと咲き続けている「ツユクサ」。秋になると目立つブルーがより一層綺麗に見える気がします。植物の世界では青い色はとても少なく、色合いが少なくなっていく秋になると目立つようになるからでしょうか?露草は秋の季語にもなっているぐらい秋の代表的な草花です。

誰でも見慣れた「ツユクサ」ですが、下の写真と見比べてみてください。2つは違う「ツユクサ」なんです。

どうでしょう?毛が生えているのが分かりますか?
「ケツユクサ」といいます。上の「ツユクサ」は、ツルツルで無毛です。

毛の違いだけではありません。こちらは「ツユクサ」の拡大写真です。一番上の3枚の雄しべ(飾り雄しべ。本物の雄しべは一番下に突き出した2本です。)の形に注目して下の写真と比べてください。「ツユクサ」は、一般的にX字型(ちょっと神社の鳥居のような形にも見えますが。。)と言われています。

「ケツユクサ」の拡大写真です。ちょっと出っ張りがなくなって丸まった逆U字形になっています。きのこ型というそうですが、ちょっと見えないですね。
今回「ツユクサ」調査をしてみたのは、読売新聞夕刊に掲載されている「草花手帳」に「ケツユクサ」のことが書かれていたのがきっかけです。初めて聞いた「ケツユクサ」。「ツユクサ」に種類があるのも初めて知りました。
生田緑地を調べてみると、結構見つかるものです。印象としては、道端や草地に咲いているのは「ツユクサ」で、湿地や水辺に咲いているのが「ケツユクサ」な感じもしますが、まだ良くわかりません。
「ツユクサ」は種類も多く、交雑による変異も多いらしいというのが分かりました。独特の生存戦略も持っているようで興味深い植物です。
ツリフネソウが咲き始めました
生田緑地の秋の代表的な草花「ツリフネソウ(釣船草)」が咲き始めました。
生田緑地内の湿地で谷戸と呼ばれているところには大群生地があります。昨日丹念に探したところ、花はまだ2つしか発見できません。ツリフネソウの花の命は2日なので、開花は9月2日か3日といったところでしょうか?

独特の形をした「ツリフネソウ」。これから次々と開花して2ヶ月間ほど楽しませてくれます。種子が出来るとはじき飛ばす仕組みが面白く、毎年いじりにやってきます。

こちらは開花間近の蕾。後ろの丸まった距(きょ)はすでに出来上がっています。口の部分は塞がったままですね。

花の入り口部分を覗いてみると、距に向かって大きく穴が広がっています。先日紹介した、「キツネノマゴ」と同じ戦略の植物です。距に溜まった蜜を吸いにきた昆虫が奥の穴に向かってゴソゴソ進む時に、背中が穴の入り口上部にある白い突起(雄しべ)に触れ、花粉を背中にたっぷりつけて帰します。
昆虫が止まりやすいように、ちゃんと下唇の部分が大きくなっているのも素晴らしいです。
この「ツリフネソウ」の面白さは、種子を飛ばすところにあります。ちょっとした刺激ではじき飛ばすことから、花言葉は「わたしに触らないで!」。今年こそは巧く撮影できるか、来月になったらチャレンジです。
ミズヒキ(水引)
今、ミズヒキの花が咲いてます。
実になったときの姿はよく見かけますが、花は小さくて見過ごされがちです。

ミズヒキは『水引』と書きます。あのお祝いに使う紅白の飾り紐のことですが、花をよく見ると花序の上半分が薄紅色で下半分が白色です。なんだかとても御目出度い気分にさせてくれる不思議な花です。

花が終わるとこんな形になります。舌を出しているように見えるのは雄しべです。この状態の時の方が長いので馴染みがあると思います。この角度から見ると赤一色ですが、反対側から見ると白く見え『水引』の由縁がよく分かります。
日本全国でどこでも普通に見られますが、南西諸島では稀で沖縄では絶滅危惧種になっているようです。