能楽鑑賞教室
夏になると古典芸能の鑑賞教室が一斉に催されます。
歌舞伎に文楽、そして能。
解説付きなのでとても分かりやすいです。
昨日アップした歌舞伎とのダブルヘッダーで観てきた観能。昼は鑑賞教室、移動して夜は歌舞伎という充実した一日でした。

鑑賞教室のプログラムは、だいたいこんな感じだったと思います。
一 解説 能楽の楽しみ方 25分
二 狂言 「仏師」 30分
〜〜 休憩 15分 〜〜
三 能 「殺生石」 50分
通常の観能の会は、能・狂言・能・仕舞・能という構成で5時間超えになるので、入門編としてはこのぐらいが丁度いいです。
解説では、能とはどんなものかという分かりやすい説明の外、能の所作で重要な「カマエ」と「ハコビ」について、当日の高校生から選ばれた3人と実演講習も行われました。「カマエ」とは立つことで、「ハコビ」とはスリ足のことです。この2つだけでも習得するには相当な時間がかかりそうです。
その後、全員参加で「面キリ」という技法を体験し、開場全体が笑いに包まれます。
能「殺生石」は、五番目物といわれる鬼や龍神などが主人公の派手な演出でダイナミックな動きなので、飽きのこない曲が選ばれています。
こういった鑑賞教室に参加して少しずつ知識を蓄積して慣れていくことも「能」鑑賞には重要なことだと思います。

「国立能楽堂中庭」
国立能楽堂内は、都心にありながらとても落ち着いた佇まいです。食堂や展示室もありますので、ゆったりとした時間の流れに身を置くのもたまにもいいのではないでしょうか。
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