市川猿之助、中車はただいま巡業中!
市川猿之助と中車は、今月巡業公演で各地を回っています。
今日は、鎌倉市の鎌倉芸術館での公演です。ちょっと、亀ちゃん(猿之助)の追っかけと中車(香川照之)の歌舞伎ぶりを観に行ってきました。
「鎌倉芸術館」の中庭

ガラス越しに見える竹林が美しい!
実は、黒鳳蝶が竹の葉にとまってました。絵に描きたくなるような風情のある佇まいです。

襲名披露興行は昨年6月から続いています。新橋演舞場の2ヶ月連続興行を皮切りに、大阪、名古屋、四国、博多の歌舞伎専用劇場でお披露目をして、今年は5月から9月末まで全国の公民館などを巡業して回ります。
昨日、赤穂からやって来て、今日は鎌倉芸術館での昼夜公演、明日は川口ですから大変です。
「太閤三番叟」:大阪城完成を祝い、太閤秀吉が自ら三番叟を舞うという『猿之助四十八撰』の中の作品です。
市川右近が、秀吉役で舞うことになっていましたが、体調不良のため市川笑三郎が代役を勤めました。右近には申し訳ありませんが、笑三郎の方が上背もあり良かったのではないかと思います。
「一本刀土俵入」:昭和6年に初演された新歌舞伎で、「股旅物」を得意とした長谷川伸の作品です。
酌婦のお蔦(猿之助)が、店先で無一文の駒形茂兵衛に声をかけ、横綱を夢見る茂兵衛に立派な横綱になるようにお金を恵んであげます。十年後、横綱になる夢は破れ博徒になった茂兵衛が、お蔦に再会し、お蔦の家族を救うという義理と人情を描いた名作です。
とても楽しみにしていた演目ですが、残念ながら猿之助と中車の柄が役に合っていませんでした。酌婦の猿之助は、まずまず良かったのですが、後半の子どもを持った母親役、女房役はきめ細やかさや情に欠け、世話物が苦手なのかもしれないと感じてしまいました。中車は語り口が歌舞伎になっておらず、単なる舞台俳優になってしまっています。後半の股旅姿も決まっているとは言えず、三度笠、道中合羽の扱いが下手でもたつきが目立ってしまいました。股旅物はスッキリとした立ち姿とキリットした啖呵が特に重要です。獅童が演じていたらきっとカッコ良かっただろうなぁ・・・。
そして何よりも、猿之助と中車の呼吸が合っていない気がします。何か、チグハグな感じが後に残りました。
中車は、香川照之としてドラマの中で、その存在感が圧倒的なものになっているような気がします。歌舞伎を始めてからの目力の凄さや表情の力強さが増したように思えます。しかし、それは映像の中だからこそ通じるものであり、歌舞伎の舞台で通用するものではありません。このままでは、歌舞伎役者としての中車は大成しないと危惧しています。もしかすると、普通の役者に戻った方が良いのかも知れないと・・・。いろいろ考えさせられた一日です。
松竹大歌舞伎 猿之助、中車襲名披露
一 太閤三番叟
二 口上
三 一本刀土俵入
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能楽鑑賞教室
夏になると古典芸能の鑑賞教室が一斉に催されます。
歌舞伎に文楽、そして能。
解説付きなのでとても分かりやすいです。
昨日アップした歌舞伎とのダブルヘッダーで観てきた観能。昼は鑑賞教室、移動して夜は歌舞伎という充実した一日でした。

鑑賞教室のプログラムは、だいたいこんな感じだったと思います。
一 解説 能楽の楽しみ方 25分
二 狂言 「仏師」 30分
〜〜 休憩 15分 〜〜
三 能 「殺生石」 50分
通常の観能の会は、能・狂言・能・仕舞・能という構成で5時間超えになるので、入門編としてはこのぐらいが丁度いいです。
解説では、能とはどんなものかという分かりやすい説明の外、能の所作で重要な「カマエ」と「ハコビ」について、当日の高校生から選ばれた3人と実演講習も行われました。「カマエ」とは立つことで、「ハコビ」とはスリ足のことです。この2つだけでも習得するには相当な時間がかかりそうです。
その後、全員参加で「面キリ」という技法を体験し、開場全体が笑いに包まれます。
能「殺生石」は、五番目物といわれる鬼や龍神などが主人公の派手な演出でダイナミックな動きなので、飽きのこない曲が選ばれています。
こういった鑑賞教室に参加して少しずつ知識を蓄積して慣れていくことも「能」鑑賞には重要なことだと思います。

「国立能楽堂中庭」
国立能楽堂内は、都心にありながらとても落ち着いた佇まいです。食堂や展示室もありますので、ゆったりとした時間の流れに身を置くのもたまにもいいのではないでしょうか。
あっぱれ! 中村吉右衛門
先日の六月大歌舞伎「夜の部」があまりにも素晴らしかったので、一等席を購入して再度やって来ました。

今回の座席はなんと中央ブロック五列目。こんなに近いです ♪
後援会や企業が持っている座席がときどき売り出されることがあるので、行きたいとなったらマメにチェックすることが重要です。

『名月八幡祭」: 今まで観てきた歌舞伎の中で、最高傑作と断言できる舞台です。
あらすじは、越後の実直な商人・新助(中村吉右衛門)が、深川芸者の美代吉(中村芝雀)に惚れ込み裏切られ、絶望の末狂乱し斬り殺してしまうというお話です。
深川の富岡八幡宮大祭の前後の江戸下町の風情を描きこんでいます。自由奔放に生きる魅力的な芸者美代吉とその情夫、純朴で実直な田舎商人新助との三角関係。新助が、恋に溺れ裏切られ狂気へと変貌していく様を実に見事に吉右衛門が演じています。吉右衛門の決して手抜きをしない真摯に打ち込むその姿に感動を覚えます。
吉右衛門以外は初役ということですが、配役一人一人が、役にはまって申し分のない完璧な仕上がりです。
また、舞台芸術の粋を集めた舞台演出は、これ以上のものはないと言って良いくらいです。深川沿いの裏座敷の粋な場面。川に見立てた舞台の上手から花道までを美代吉が猪牙舟で通りかかる風情は、その美しさに息をするのも忘れてしまいそうです。大詰めの刃傷沙汰、雷雨の場面では、稲光とともに本水の大雨が舞台上に降りしきり、錯乱状態の新助が振り回す刀が煌めく様は、圧巻としか言いようがありません。全てが終わり、夕立も上がった空に十五夜の月が上がってくる幕切れは、浮世絵の中をさまよっているような心地で深い余韻を残します。
一つ一つの場面が錦絵のようであり、各々の役者が今持てる力を出し切っている完璧な舞台です。これほど充実感のある満ち足りた気持ちになれる舞台に出逢えたことに幸せを感じます。
今まで歌舞伎も含め沢山の芝居を観てきましたが、これほどの舞台を魅せる歌舞伎の懐の深さに改めて驚嘆しました。出逢っていない素晴らしい演目がまだまだあるのかと思うとワクワクします。そして、やはり日本の現代演劇はまだまだ歌舞伎を超えられないなぁと実感しました。
一等席でもう一度観て本当に良かったです。
『名月八幡祭』
初演大正7年
主な配役 縮屋新助(中村吉右衛門)
芸者美代吉(中村芝雀)
船頭三次(中村錦之助)
魚惣(中村歌六)
藤岡慶十郎(中村又五郎)
お袋およし(中村京蔵)
※ 芝雀の大当たり役!このまま当たり役がいくつか産み出せれば雀右衛門襲名もありかも
三代目 尾上左近初舞台!
大歌舞伎夜の部では、尾上松緑の長男が三代目尾上左近として、初舞台を踏みます。今までは、本名の藤間大河で時々出演してましたが、これからは一人前の歌舞伎役者として舞台に立つことになります。

左近襲名披露の『蘭平物狂』では、松緑が蘭平を、蘭平の子繁蔵を左近が演じ、役の上でも親子です。蘭平の子を思う親心が、「左近」を襲名する我が子への思いと重なり、役を超えて情愛に満ち溢れた気迫のこもった演技で素晴らしい舞台でした。
後半の大立ち回りは、今まで観て来た中でも一番の「立ち回り」です。歌舞伎の「立ち回り」は一つとして同じものはありません。工夫を凝らし、舞台を美しく魅せる演出に毎回驚かされます。今回は、花道七三に消防の出初め式のように梯子を立てての立ち回りは圧巻で、その高さは二階席を優に超え三階席に届く勢いです。見せ場も多く見事なもので、何度も『あっ!』と驚かされ、興奮の連続です。
この演目の主役「蘭平」は、その「立ち回り」の激しさから演じられる年齢が限られてしまう貴重な演目です。若すぎては芝居としての味が出ず、歳とっては「立ち回り」が出来ません。何しろ屋根の上から石灯籠へ飛び降りたり、梯子を登ったり、回されたり落とされたりと、歌舞伎演目中一番の大立ち回りですから。
「祝幕」

「祝幕を納める桐箱」

さすがは御曹司! 8歳でも襲名するとなると、祝幕や納めの桐箱、配り物の扇子の原画など一人前の歌舞伎役者としての扱いで、すごいなぁ〜と思いました。
弱冠8歳。こうやって生涯、役者として生きていくのも大変なことです。
「夜の部」の二つ目の演目は『素襖落(すおうおとし)』:狂言を元にした舞踊で、松本幸四郎が酔っ払いをユーモラスに演じます。
最後の演目『名月八幡祭(めいげつはちまんさい)』は、あまりにも素晴らしかったので、今年初めてとなる一等席を購入して明日もう一度観に行くことにしました。この舞台をもう一度観ないと絶対に後悔するという思いが、観た直後からこみ上げて来て、いてもたってもいられませんでした。この思いが、二度観ても変わらないものであるか?確かめてから、感想を載せたいと思います。
六月大歌舞伎 歌舞伎座 夜の部
一 蘭平物狂
二 素襖落
三 名月八幡祭
黄金崎ダイビング その2
黄金崎ダイビングの続きです。
まずは、インパクトのあるこの顔から。

虎のような模様とツノで迫力満点な「トラウツボ」。口の中まで模様があるから凄いです。

砂地をゆらゆら漂っていた「ヒフキヨウジ」。全身が写ってませんが、30㎝くらいはあるでしょうか?顔がなかなかキュートで可愛いです。口から火を吹くのかな?

砂地では沢山いて珍しくない「ダテハゼ」ですが、近寄ってよく見ると青い筋が頬や鰭に入っているのが見えてきます。なかなかオシャレな感じです。

左側の赤い海藻の中に隠れていた「アヤアナハゼ」。生存競争の激しい海の中では、こうやって擬態して見つからないようにしている生物が多いです。珍しく自分たちで見つけられたので嬉しかったです。そっと海藻をどけて出てきてもらいました。ちょっとイジワルそうな目をしています。

これも砂地の色と同化していて分かりにくい「サツマカサゴ」です。後ろ向きなんですが、分かりにくいですね。体表は砂地の色と同化していますが、鰭の内側はこんなに綺麗な色をしています。いざという時に、相手を驚かすために使う見たいです。この鰭の内側を撮るために悪戦苦闘!やっと指示棒で広げてもらったところをパチり!
今回は透明度が良くなかったので小物中心にアップしてみました。ダイビングは潜ったときの海況や好みによって、色々な楽しみ方があります。もっと小さなマクロな生物だけを追いかけている人もいるぐらいです。
やっと海ネタをアップすることができました。ブログのタイトルに『海』と入っていながら、なかなかアップ出来なかったのでホッとしました ^^
黄金崎ダイビング その1
やると決めたら、さっさと動く!がモットーの私達は、早速ダイビングへ!
台風一過の昨日はうねりが強く東伊豆が全滅だったので、西伊豆「黄金崎」へ行ってきました。

ここが、黄金崎にある安良里港ダイビングスポットです。湾内なので伊豆海洋公園に比べて穏やかです。ブランク明けにはちょうどいいポイントで、のんびり出来ます。
写真では、透明度も良さそうで穏やかそうに見えますが、潜ってみると沖出しの流れが結構あり、透明度もあまり良くありません。いつも思いますが、海は入ってみないと分からないものです。透明度がないので、砂地を中心に宝探しのようなネチネチダイビングでした。これも、なかなか楽しいんです。

潜行してすぐのところで「チャガラの幼魚」のお出迎え。久しぶりの水中カメラにオタオタしてしまいました。葉山出発のダイバーにとっては大興奮の幼魚なんです。もっと綺麗に撮りたかった。

「砂ダコ」が隠れているのが分かりますか?両方の目だけ出してギョロギョロしてます。

タコの次はイカが出ました。「スジコウイカ」です。足が短い割には、逃げ足が早く、近づきすぎたらあっという間に飛んで行きました。

海の中は、魚だけではなく色々な生物に満ちあふれています。「カイウミヒドラ」もその一つです。綺麗な綿帽子のようなものは、生きた巻貝の周りに密生して生活しているヒドロ虫類という動物です。
写真が多くなるので続きはまた明日アップします。
昨日の帰りは予想外の小田急線脱線事故に遭遇してしまい、小田原から1時間で帰れるところを横浜の方に大きく迂回し3時間もかかってしまいました。
日帰りで西伊豆まで行って、さらに迂回でさすがに疲れました。
ダイビングの準備開始
最後に行ったのは、いつだったか?
ログブックを見返すと、平成24年9月15日・・・と。足を怪我したり、色々あって遠ざかること1年と9ヶ月・・・。立派なブランクダイバーです ^^;
ダイビングを初めてこんなに時間が空いたことがなかったので、いざ『行くぞ!』と気合いを入れるのにも決意が入ります。

(一昨年9月の伊豆海洋公園)
夏から秋のベストシーズン前に一度潜っておかなくてはと、気持ちを奮い立たせます。
準備は念入りに・・・、
器材を揃え、セッティングのシュミレーションをし、忘れ物のないようにメッシュバックに詰め、いつものショップに連絡を入れ、まずは器材から伊豆に送り出しました。
送り出したからには、もう行くしかありません。
次は久しぶりに取り出した水中カメラの点検をし、水没チェックをし、ダイビングコンピューターの電池を入れ替え、ログブックを出し、水着を出し、あれやこれやと海に行くには手荷物が多いです。
念のため、ジムのプールでひと泳ぎ。フィンスイムも一応こなし、これで万全かな〜と、やはり久しぶりは緊張感が高まります。なんか、最初の講習の時より緊張する感じです。ここは気合いで早く行くにこしたことはないかな。
梅雨前線がまだ南にある今週中にと思ったら、台風が嫌なところを通過するので、様子を見ています。
久しぶりなので、ベタ凪の時に行きたいけど、いつ行けるかな〜。
選抜もれしたものたち
日本の初戦敗退にガックリのワールドカップですが、やはり技術以前に体力の差を感じてしまいました。
気を取り直して、世界レベルのサッカーを堪能しています。
日本も次はギリシャ!何が起きるか分からないのがサッカーなので頑張ってもらいたいです。
と、サッカーを熱く語っても仕方がないので本ブログの本題に・・・
大量の写真の中から選抜され、ブログにアップされるという栄誉を勝ち取った一軍登録の選手達の蔭で、落ちこぼれてしまうものたちが沢山います。そのほとんどは、選手自身の問題ではなく、撮り手であるこちら側の未熟さが原因という可哀想な子達です。(ワールドカップ中なのでどうもサッカー調になってしまいます ^^;)
綺麗に咲いたその一瞬を、一番綺麗な形で残してあげたいんですけどなかなか思うようにはいきません。野鳥の写真とはまた別の次元で難しいマクロの世界。そよ風がちょっと吹いただけでゆらゆら揺れる草花を的確に捉えるには、まだまだ修行が必要です。明るいレンズと、しっかりした造りの三脚と、ローアングル撮影が楽になるアングルファインダーが欲しいこのごろです。
もう一度綺麗に撮れたらアップしようと思っているうちに、花期を逃してしまった子達の選抜もれ写真特集です。
「ミヤマナルコユリ」

撮る時期が少し早すぎた「ミヤマナルコユリ」。ピントも少し甘いので、下の緑色の部分が開いてからう一度撮り直そうと思って、一週間後に見にいったら花が全てなくなっていました。大雨で落ちてしまったのかもしれません。
「フタリシズカ」

近づいて撮れないところにあるため、望遠ズームを使用。望遠ではやはりピントが甘いです。同時期に咲く「ヒトリシズカ」とセットでアップしたかったのですが探しているうちに花期が過ぎてしまいました。
「ウツギ」

この花には、「アオバセセリ」という貴重な蝶が吸蜜にきます。「アオバセセリ」狙いのついでに撮ったものですが、露出不足です。蝶を撮影するための設定で白い花をそのまま撮ったのが原因です。
白い花と黄色い花はピントと露出が難しいです。
野鳥撮影とマクロ撮影では撮影機材が全然違います。デジタルカメラ時代になって便利にはなりましたが、フィルム時代の機材は使えません。デジタルカメラ本体がまだ入門機のままなので、いずれ訪れる買い替えの時までに撮影ターゲットを絞る必要に迫られています。カメラにレンズ、三脚などの付属品を考えると二兎は追えません ^^;
ドクダミ
梅雨にも負けず、毎日毎日咲き続け、その仲間達を増やし続けている「ドクダミ」は、独特な香りで嫌がられている植物の一つです。むしってもむしっても、地下茎で繋がっているため何処からでも顔を出しアスファルトでさえ突き破って繁殖する逞しさとガッツ溢れる生命力の強い生き物です。
よーく見てみると、なかなか魅力的な花なのでちょっと真剣に向合ってみました。



どうでしょう?綺麗ですよね ♬
自宅の周りにもたくさん咲いているので、なんとか「ドクダミ茶」は出来ないものかと調べ始めたところです。
ところで、サッカーワールドカップ始まりましたね ♪
今日は、オランダのロッペンにビックリしました。あの容姿(失礼 ^^)ですから、もう歳なのに凄いな〜と思ってたら、まだ30歳になったばかり(驚!)サッカー選手の年齢は分かりませんね。スペインがあれだけ完敗するとは驚きました。
明日は、いよいよ日本です。しかも寝不足にならなくていい時間ですから嬉しいです。
ガンバレ!日本!
待ってました!仁左衛門!
歌舞伎座で開催されている「六月大歌舞伎」の昼の部で、片岡仁左衛門が舞台復帰します。まずは、仁左衛門を観に行ってきました。

歌舞伎会会報「ほうおう」から抜粋
昼の部最後の演目『お祭り』に右肩の手術・リハビリ療養から復帰した仁左衛門が、七ヶ月ぶりに舞台にかえってきました。大きな拍手で迎えられ、「待ってました!」の大向こうの掛け声に「待っていたとはありがたい」と答え、復帰の喜びを仁左衛門と会場のお客さんが一緒に共有して一体感が生まれます。今回は、孫の千之助と一緒に舞台に立っているので、仁左衛門の嬉しさもひとしおだということが、その表情からもわかります。
仁左衛門が帰って来てくれて本当に良かったなぁ〜と、しみじみと感じた演目でした。
昼の部の秀逸は『実盛物語』。菊五郎は、何をやってもうまいな〜!そして左團次は、時代物の演目には欠かせない存在だなぁ〜とあらためて再認識。大柄で独特の声を持ち、押し出しのある悪役のできる左團次のような役者は、なかなかいません。貴重な存在です。次に続く役者がいないのが心配です。
元禄忠臣蔵の『大石最後の一日』:大石内蔵助役は松本幸四郎のはまり役で、観ていて安心感がありますが、別の役者が演じたらどんな内蔵助になるのかな?と考えながら観ていました。
忠臣蔵には、三大名作の一つで興行すれば必ず大当たりという『仮名手本忠臣蔵』がありますが、他に『元禄忠臣蔵』というものがあります。史実に忠実で長大な物語のため、なかなか通しで上演されることがありません。『仮名手本忠臣蔵』が討ち入りで幕切れになるのに対して、『元禄忠臣蔵』は、義士達の切腹までが描かれます。
『春霞歌舞伎草紙』は、まさに歌舞伎の群舞です。華やかで、色とりどりの着物に扇で舞台いっぱいに舞い一面の花畑のようです。若手の歌舞伎役者の踊りの腕を競い合う場でもあり、観ている側の目を養う場でもあります。この群舞の中、誰が踊りの名手かと言うと、尾上右近、中村歌昇・・・? それを見つける目を養わないとなりません。
三津五郎に続いて仁左衛門も復帰し、やっと一安心。後は福助の復帰を待つばかり。歌舞伎座新開場後に続いた大ピンチはなんとか峠を越せたようです。
歌舞伎座六月大歌舞伎 昼の部
一 春霞歌舞伎草紙
二 源平布引滝 実盛物語
三 元禄忠臣蔵 大石最後の一日
四 お祭り
紫陽花
梅雨の谷間。少し日が射しています。
録画した全仏テニスの男子決勝(ナダルvsジョコビッチ)を観なくてはならないので、手抜きして庭の紫陽花を撮ってみました。
サイクルロードレースに、全仏全英テニス、NBA決勝、NHL決勝と目白押しのスポーツ観戦にサッカーワールドカップも観なくてならない忙しい6月です。



なんか、バッタ?がいい感じで留ってます。

友達が以前水滴を撮るのに凝っていたのを思い出しチャレンジしてみました。思いのほか難しいのが分かりました。
頑張れ!成駒屋の次男坊!
今月は、国立劇場で「歌舞伎鑑賞教室」が開催されています。

「鑑賞教室」の良いところは、プログラム・歌舞伎読本を全員に配布してくれて、前半で若手歌舞伎役者による「歌舞伎のみかた」と題した、歌舞伎の面白いところ演目の見所を分かりやすく解説してくれるところにあります。演目も一つだけなので、時間も短く、料金もとってもリーズナブルです。
今回の『ぢいさんばあさん』の配役は、ぢいさんが中村橋之助(故・中村芝翫の次男)、ばあさんは中村扇雀(坂田藤十郎の次男)です。次男坊同士の共演です。
ではお兄さん達はと言うと、橋之助の兄は、中村福助で歌右衛門襲名直前に体調を崩して、現在療養中です。扇雀の兄は、中村翫雀で来年の一月「鴈治郎」を襲名することになっています。歌舞伎界の長男は、大名跡を継ぐ使命を担ってますが「次男坊」は、なかなか日の目を見るまでに時間がかかり気の毒に感じることがあります。
そんな中、この二人も勘三郎の率いる『平成中村座』で頑張ってきた役者です。蔭となり日向となって兄貴たちを支え、橋之助は関東の「成駒屋」、扇雀は関西の「成駒屋」として、成駒屋を支えていく重責を担っています。
『ぢいさんばあさん』には、橋之助の長男・国生、扇雀の長男・虎之介、福助の長男・児太郎も出演していて、まさに親子、叔父、甥の家族舞台でした。息もピッタリ合っていて、ほのぼのした雰囲気が良かったです。
原作は、森鴎外の同名短編小説を宇野信夫が、新作歌舞伎として戯曲化したものなので、ストーリーも分かりやすく、言葉も現代的で聴きやすいお芝居です。舞台装置は桜の木を中心とした屋敷の佇まいや、京都鴨川の納涼床の風情など、季節感あふれる情緒的な美しい場面展開です。時の流れの中に変わらない情愛が、しっとりと描かれた素敵な物語だと思います。
歌舞伎は実にいろいろな演目があります。今回は、現代劇に近いお芝居でオススメの一つです。
夏野菜たち
生田緑地の周辺には、まだまだ畑がたくさんあり多くの野菜が生産されています。スーパーにも地元野菜のコーナーがあったり、冬には畑の近くで手づくり沢庵が売り出されたりします。梨園も少なくなったとはいえ、まだまだ健在です。
畑には夏野菜の花が咲き誇り、まだ青いトマトがたわわに実っていました。
「茄子の花」

「トマトの花」

茄子とトマトの花ってなんとなく似てると思いませんか?
調べてみたら、分類上はどちらも「ナス目ナス科ナス属」に属していました。ジャガイモもお仲間で、やっぱり薄紫色の同じような花です。どれも実がなる?ジャガイモは実じゃないか?地中だし?共通点は何?って考えてもなかなか出てきません。そのうち、ちゃんと調べてみようかな?ちょっと面白そうです。
「南瓜の花と実」

かぼちゃはさすがにウリ科なので全然違いますね。これもついでに調べてみたら、なんと「スミレ目」なんです。ビックリ!まあ、「目」まで分類を上げると遥かに遠い親戚関係みたいなもんですけど、植物の分類はなかなか??が多いです。
夏野菜の季節ですね ♪
夏日!
いや〜、暑いですね〜。。。
日焼け対策と虫除け対策のため長袖と帽子は必須ですが、汗ビッショリです。
陽射しの強さにクラクラしそうです。
生田緑地をぐるっと回るのにも、500mlの水一本では足らなくなってきました。
生田緑地の菖蒲苑も紫色の花菖蒲が咲き始めました。
今週末頃が満開で見頃だと思います。

オオシオカラトンボもだいぶ増えてきました。トンボが居るだけで夏な感じがします。

「マツバギク」

写真だけ見てても真夏な感じがしませんか?
陽射しは十分、夏の陽射しです。
熱中症に気をつけましょう!