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白浪五人男!



 今月の花形歌舞伎(夜の部)は、「通し狂言 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」。通称「白浪五人男」です。「白浪」とは、盗賊のこと。堂々としたカッコいい盗賊達の軽快で華やかな舞台です。菊之助が、どこまで菊五郎に迫れるか!注目はその一点です!


白浪五人男
 
 「知らざぁ、言って聞かせやしょう」という台詞は、歌舞伎を知らない方でも一度は耳にしたことがあると思います。このポスターの菊之助は、『白浪五人男』の弁天小僧菊之助が、この台詞を皮切りに啖呵を切る有名な場面です。
 当代の尾上菊五郎は、江戸前の歯切れのよさと何度観てもほれぼれする見事な役者っぷりを披露してくれます。すかっと清々しい格好良さが、余韻に残り「これぞ歌舞伎役者」という華やかな舞台です。
 今回、菊五郎の演技に息子の菊之助がどこまで迫れるのか!が、一番の見所です。
 美しい娘に化けた「弁天小僧菊之助」が、正体バレて男に戻る場面は、まだまだ菊五郎の足元にも及びませんでした。特に「間」が悪い気がします。娘から男にガラッと変わる難しさを意識しすぎてるのかもしれません。しかし、稲瀬川勢揃いの場での名乗りの良さ、大詰めの大屋根大立回りのシーンは圧巻です。さすが若さがものをいう場面だけあって、現在の菊五郎にはできない激しい切れの良い動きが随所に観られ、菊之助の存在感がありました。
 いずれ、菊之助も菊五郎のような演技ができるのか? 楽しみでもあり、ちょっと難しいかなという不安もあり、半々の気分で菊之助を眺めてました。



「白浪五人男」のトレードマーク
白浪傘 
 この蛇の目傘を五人が持って花道に並ぶ姿は、本当にかっこイ〜!です。
それを観るために・・・


 ここの席を取りました。
三階東席 
 この列は、三階席の中で唯一、花道全部が視界の中に納まります。舞台の右端が見えないのと、屋根上や山門上の演技では、頭が欠けてしまいます。
 花道が最大の見せ場の演目には、とっても良い席です。



 いつもの席だと・・・
東席からの見え方 
 

 花形の「白浪五人男」は、やはり若々しくて切れがあり良く合っています。
 昨年4月「杮茸落大歌舞伎」第二部で『弁天娘女男白浪』で、菊五郎、左團次、時蔵、三津五郎、吉右衛門という豪華メンバーで「白浪五人男」を演じました。ベテランならではの芸の深みはあるものの、さすがに年を取り過ぎていて足元が危なっかしかったり、動きの切れがなかったりと残念に思えたこともありました。
 演目によっては、芸の巧さだけではなく、若さと初々しさをより必要とするものがあると思います。

 ここまで読んでいて、演目名の違いに「あれっ?」と気付いた方もいると思うのでちょっと書いておきます。
 今回の演目名は「青砥稿花紅彩画」。通しで上演する場合は、この正式名を使います。昨年4月のものは「弁天娘女男白浪」。〈浜松屋〉と〈勢揃い〉の場だけを上演する時に使用する名称です。
 ちなみに、蛇の目傘の「志ら浪」は「白浪」の当て字ですが、三文字にしているのには意味があります。花道に勢揃いし傘を並べた時の趣向なので是非、歌舞伎座で確かめてみてください。
 歌舞伎初心者の方には、お奨めの演目です!















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南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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