fc2ブログ

国立劇場、150年ぶりの復活歌舞伎!




 年初めの歌舞伎巡りの3つ目は、国立劇場です。150年ぶりの「復活通し狂言」を上演しています。



 富士山の緞帳の前には、干支の『午』がポーズをとっています。
国立緞帳
 わざわざ復活通し狂言の為に緞帳を新調したのかなと思いきや、よーく見ると中央の馬は緞帳前に吊されています。暫く気が付かなかったほどよく緞帳に溶け込んでいました。舞台が始まって明かりが消え暗くなると、白馬の白い部分が蛍光色で光り浮かび上がります。雪が舞い、徐々に天高く昇っていく姿がとても美しかったです。



 国立劇場の鏡餅
国立鏡餅 
 残念ながら伊勢海老の大きさは、歌舞伎座に負けてました。



三千両凧 
 国立の初春歌舞伎の名物、大凧。演目を描いた大凧の高さは4〜5mはありますでしょうか?なにしろ大きいです!



 今回の演目『三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)』は、原作が「けいせいはるのとり」で初演は寛政六年(1794年)正月だそうです。あまりにも昔過ぎて想像ができませんが、過去150年間の人たちが観られなかった演目が観られるということは幸せなことと思います。
 歌舞伎は、観る度に新しい趣向に出会います。今回も<釣天井>の大仕掛け、<馬切り>と言われる馬を曳いて行く立廻り、籠に乗ったままの人間をまっ二つに切るマジックショーさながらの演出・・・最後に金粉が舞うお正月にふさわしい華やかさが見物です。
 役者は、尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が中心の菊五郎劇団。嬉しかったのは、久しぶりに人間国宝の澤村田之助が出ていたことです。田之助は膝を悪くして座れないため、最近ほとんど舞台に出ていなくて淋しく思ってました。今回は大詰の場面で、ちょこっとでしたが舞台で会えて良かったです。

 

「キティの福袋」
キティ福袋 
 海外で暮らすお友達の出産祝いに贈るため、国立劇場の売店で、お正月らしい『福袋』を手に入れました! 何で、キティの福袋があったのか?ちょっと謎ですが、ちょうどキティちゃんグッズを探していたのでラッキーでした。国によってはキティちゃんが大人気らしいです。



 毎年恒例の初芝居巡りも、これで前半戦が終了です。一息ついてから、歌舞伎座〜浅草〜演舞場と後半戦に突入します。劇場内では、同じように巡っている歌舞伎ファンが多く、あちらこちらで浅草の亀ちゃんどうだった、歌舞伎座はこうだったとという話しに華が咲いているのも新春歌舞伎らしい光景です。









スポンサーサイト



プロフィール

南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

12月 | 2014年01月 | 02月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -


FC2カウンター
フリーエリア
ポチッと押してもらえると励みになります。  ↓
最新記事
最新コメント
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
1318位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
演劇
72位
アクセスランキングを見る>>
リンク
検索フォーム