生田緑地の古墳
夏は鬱蒼としている生田緑地も、落葉樹の葉が落ちた冬になると、今まで気づかれずに見過ごされていたものが見えてくるようになります。
地元の人しか通らないところで分かりにくいですが、実は生田緑地には古墳があるんです。
その名も「生田長者穴横穴墓群」といいます。

写真の穴がそうなんですが、7世紀に築造された横穴墓群で、3つの谷に32基。この地域を納めていた豪族一族の墓と言われています。

ちゃんとした説明板もありますが、目立たない場所なのでほとんど気づかれません。危険なので塞がれているところがほとんどですが一部は遊歩道から見えるようになってます。
地元の歴史をちゃんと学んだことがないので、これ以上の説明は出来ませんが、いつか勉強してもう少し深く掘り下げてみたいと思います。
明日から、通信回線の再整備に入るので1週間程ブログの更新は出来ません。
再開通次第、アップ出来るようにネタを仕入れときますのでお楽しみに!
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ロウバイと梅が開花しました
今週末は、一気に小春日和になりました。
このまま春になるとは思えませんが、暖かいのは嬉しいですね。
日曜日の生田緑地には温もりを感じに大勢の人が訪れていました。

この時期、一番乗りの開花は「ロウバイ」です。この花が咲き始めると冬もあと一息って感じになります。冬枯れの中、この黄色の花を見るとホッとします。

一気に暖かくなったので梅も開花しました。まだこの一輪だけですけど、今週末には一気に咲き始めそうです。

落葉樹の樹林帯を歩いていると、今まで見えなかった物が見えてきます。こんな大きなキイロスズメバチの巣が落ちそうな程大きくなっていました。生田緑地で発見した大きな巣はこれで2つ目です。恐ろしい!
今冬はまったくといっていい程、野鳥の姿を見かけません。何人かいた大型レンズを抱えた人達の会話でも同様なことを言ってました。昨秋、大規模な手入れをしたのが影響しているのかもしれません。
少し遠征して近郊の確認に行かないといけないかもしれません。
大浮世絵展
両国の江戸東京博物館では『大浮世絵展』が開催されています。(1月2日〜3月2日)
歌舞伎を観るものにとってはとっても重要な展覧会なので、演舞場での歌舞伎見物の後、両国まで回ってきました。

国際浮世絵学会創立50周年を記念して開催された展覧会は、名品がずらりと並ぶ贅沢なものです。
大英博物館を始め欧米主要美術館4館から厳選した名品を合わせ、出品総数は約340点になります。歌舞伎役者や美人画を描く東洲斎写楽や喜多川歌麿、名所画や花鳥画を描く葛飾北斎や歌川広重など蒼々たる浮世絵画家たちです。その有名作品を直に見られるというのは、本当に贅沢なことです。
歌舞伎役者も浮世絵の中で、永遠に生き続けられるのは「役者冥利に尽きる」というものです。

江戸時代は写真がなかったので浮世絵がブロマイド。人気役者や人気力士の浮世絵を店頭に並べた絵草子屋さんが大人気だったそうです。江戸東京博物館の常設展では、原寸で復元した江戸の町並みを見ることができます。

江戸の芝居小屋中村座も原寸で復元されています。
こんな芝居小屋で観劇できたら、やっぱり良いなぁ〜と思います。役者を間近で見ながら、観劇、飲食を楽しむのが歌舞伎の醍醐味です。中村勘三郎が、浅草に「平成中村座」の芝居小屋を建てた気持ちが良くわかります。

お江戸日本橋も原寸で復元されています。歩いてみると結構幅が広く、下から見上げるとかなりの高さだったのが実感でき面白いです。
なんと言っても、体験できるのが楽しいです。
浮世絵の印刷の工程

彩色木版画の浮世絵は、色ごとにいくつもの版木が必要で精巧で高い技術力に驚かされます。

上の版木を摺ると、こんな感じになります。こんなに繊細に筆で書けるものなんだなと感心し、その繊細な下絵を彫る彫師の技術、刷り上げる刷師の正確さにも驚きです。
昭和の時代もの!懐かしい〜。。。

常設展示室には、「江戸ゾーン」「東京ゾーン」とあって「東京ゾーン」の中には、ちょっと懐かしい(笑)ものがありました。この黒いものが分かる人は◯◯歳以上でしょうか?当然、私達は子供の頃に使ってました ^^ 正解は一番下をご覧下さい(*)
常設展示室は、想像以上に広くて残念ながら結局見切れなかったです。一日くらいかけるつもりで、特別展「大浮世絵展」と常設展示室を見た方が良かったです。
両国国技館前

「江戸東京博物館」と両国国技館は、お隣同士です。帰りに国技館前に行ってみました。
国技館前を通ると昇り旗の数が多いことに、びっくりします。よーく見ると、力士の他に立行司の旗もありますよ。
出口には、出待ちの人たちがいます。サイン帳を持って、出て来る力士にサインをもらってました。どの力士も快くサインをくれます。「あ〜っ!何も持っていない!」残念な思いが募るばかり・・・。力士はやっぱり大きいなあと、指をくわえて眺めてました。
そうそう浮世絵には、力士も多く描かれています。まさに日本の伝統文化を全身で感じながら、両国を後にしました。
大相撲開催中の国技館前を通りながら、久しく国技館も行ってないなぁと思い出し、5月場所は暫く振りに見物にこようと心に決めています!実は、相撲大好きなんです。テレビでは毎日熱く応援しています。最近は、元気な日本人力士がいなかったので国技館はご無沙汰していましたが、西前頭10枚目の『遠藤』がまだ髷を結えないほどのスピード出世で楽しくなってきました。昨日の琴欧州戦はまずまずでしたが、一昨日の琴奨菊戦では大関の力をまざまざと見せつけられ完敗でした。もっと力をつけないといけませんが、楽しみな力士の登場です。頑張れ!遠藤!!
*正解は「ゴミ箱」です ^^
海老蔵、歌舞伎十八番復活に挑む!
初春歌舞伎の最後は、新橋演舞場で開催されている「初春花形歌舞伎」です。
期待の星「海老蔵」を観るのを楽しみに冬晴れの中、新橋演舞場へ行って来ました。
「引幕」

この引幕は、平成16年の海老蔵襲名披露に使用されたものです。今回は新たに芝居の外題『壽三升景清(ことほいでみますかげきよ)』を書き込んだものを見せてくれました。一際目を惹く見事な大海老は、十二世市川團十郎が描いたそうです。

歌舞伎十八番の『関羽』『鎌髭』『景清』『解脱』をもとに、悪七兵衛景清の世界を新たに作り上げ「壽三升景清」として上演します。途絶えていた四つの演目を海老蔵が復活させます。
新作「壽三升景清」は、團十郎家の荒事を遺憾なく繰り出してくる舞台でした。いずれ團十郎を継ぐものとして、海老蔵が果敢に挑んでいます。その海老蔵とともに舞台に立つ獅童は、道化役から武将役までこなしカッコ良かったです。
芝居の後半で、ストーリーに関係なく巨大な『海老』が登場します。海老蔵にしか出来ない出し物です。歌舞伎には、「あっ!」と言わせる趣向が色々と取り入れられていますが、今回は、この大きな海老と「アンパンまん」「ばいきんまん」「ふなっしー」の化粧をしたお供が、面白かったです。
四つの演目をとても巧く繋いだ感じがしましたが、『関羽』の繋が分かりにくかった気がします。もう少し工夫がいる場面かもしれません。津軽三味線を使った大立廻りは新鮮で今後も使えるような気がします。歌舞伎ファンにはおなじみの『阿古屋の琴責め』や『揚巻の花魁道中』、『暫の曽我五郎』を彷彿とさせる場面もあり、楽しめる舞台でした。
大きな羽子板

荒事の隈取を施した羽子板は、迫力があってカッコ良く、家に飾ったら邪気を追っ払ってくれそうです。
「三升席」

大詰め『解脱』の場では、舞台上の左右に「三升席」が設けられました。毛氈を敷いた囲いの中に上手下手に14席ずつあります。今回は、演目名と成田家の定紋から「三升席」と言っていますが、江戸時代の芝居小屋で見られる作りで『羅漢席(らかんせき)』のことです。亡き中村勘三郎率いる平成中村座が、香川県琴平町の旧金比羅大芝居(金丸座)のこんぴら歌舞伎で試みたものです。
舞台の臨場感を肌で感じることのできる「特別席」です。大詰めの15分間だけの為に設えた席で、別料金2,000円で売り出されました。あっという間に売り切れた人気席です。小心者の南十字星夫婦は、ちょっと申し込めませんでした ^^;
舞台を観ているのか?観客に見られているのか?ちょっと落ち着かない感じもします。そわそわと、不安そうな顔をした人が多かったです。その中にいた外国人だけは、とっても嬉しそうだったのが印象的でした。
染五郎、新作歌舞伎に挑む!
歌舞伎座の初春大歌舞伎(夜の部)は、午後4時30分開演で終了は9時近くなります。
大震災以来、夜の部は観客数が減っているというのも寒さが厳しいとわかるような気がします。

夏のライトアップよりも暖かみのある色ですが、空気がキーンと冷えている中、メリハリが効いてくっきりとした歌舞伎座が浮かび上がっています。
「仮名手本忠臣蔵 九段目 山科閑居の場」

山科閑居の場は「仮名手本忠臣蔵」の中でも、特に義太夫狂言の傑作の一つとして挙げられる名作です。
ただし初めて観る方は、「仮名手本忠臣蔵」に戸惑うかもしれません。義太夫狂言の「仮名手本忠臣蔵」は、映画やテレビで一般的に知られている「忠臣蔵」とはちょっと違います。殿中で刃傷があり、主君切腹〜城明け渡し〜討入り〜本懐と大筋は同じですが、全体を通しての主役は「おかると勘平」であったり、この場のように「加古川本蔵」(内匠頭を松の廊下で後ろから抱きとめた人)であったりします。これは作者の意図が表は仇討物であるものの、その実は『色と金』を表現していることによるものです。
九段目の前半は「加古川本蔵の妻」藤十郎の渾身の演技でスタートしました。後半の主役「加古川本蔵」は幸四郎です。本蔵の顔は、眉と両眼との間が険しく迫っているようでなくてはなりません。幸四郎は頬の痩けた凄みある顔の作りと心理的な演技が、際立っていました。その脇をかためる役者が、吉右衛門、魁春、梅玉と大顔合わせで重厚な布陣です。
大星力弥(大石主税)が梅玉だったのにはちょっとビックリしましたけど。
新作「東慶寺花だより」

井上ひさしの同名小説を原作とする新作歌舞伎です。
縁切寺として知られる鎌倉の東慶寺に駆け込んで来る女性たち。その女性たちを預かる御用宿「柏屋」に間借りしている医者見習い兼物書きの信次郎(染五郎)が、いろいろな人に巡り合い、人情の温かさや人々の心の機微にふれ成長してゆくほっこりした舞台です。
染五郎は、昨年の「陰陽師」に続き新作歌舞伎の主役に抜擢され頑張ってます。もの凄い台詞の量と長さ、覚えるだけでも大変です。染五郎に良く合った役柄で、温かくほのぼのとした良い作品でした。
歌舞伎というよりも「新劇」に近くて、台詞も聞きやすく分かりやすいので、見やすい演目です。染五郎ファンには、たまらない舞台だと思います。
寿初春大歌舞伎 夜の部(歌舞伎座)
一、仮名手本忠臣蔵
九段目 山科閑居
二、乗合船惠方萬歳
三、東慶寺花だより
浅草歌舞伎 第2部(午後の部)
今回は、浅草歌舞伎の「第2部」です。
1月の歌舞伎の折り返し地点です。
本当は、浅草芸者さん達が打ち揃う「浅草総見」を楽しみにしていたのですが、残念ながら的が外れ前日でした。総見の日は事前公表されず、いつも日にちがはっきりわからないので「当たるも八卦、当たらぬも八卦!」で今回ははずれてしまいました(泣)。
「夜の浅草寺宝蔵門と五重塔のライトアップ」

朱色と黄金色の対比がとっても美しく、まるで歌舞伎の様式美のようです。
吽形像のライトアップ

一段と凄みを増して、一人で見たら怖いかも!
「博奕十王(ばくちじゅおう)」

昭和45年に市川猿翁が執筆し、初演した作品を亀ちゃん(猿之助)が復活上演しました。
博奕打ちが地獄の閻魔さまと勝負をして極楽行きの通行手形を巻き上げるという、地獄で繰り広げられるコミカルな舞踊劇です。亀ちゃんの踊りの巧さと面白さが、よく表現された楽しい舞台です。長唄から後見まで舞台上の人の頭に三角の紙烏帽子をつけて冥土を表現する趣向がなんとも面白いです。幇間芸の"とらとら"まで飛び出しました。
「新口村(にのくちむら)」の羽子板

2番目の演目「新口村(にのくちむら)」は、上方和事屈指の名作です。
傾城梅川(中村壱太郎)と恋仲の亀屋忠兵衛(片岡愛之助)が、身請けのいざこざから公金の封印を切り、死を覚悟します。大阪を落ち延びた二人が忠兵衛の実父孫衛門(嵐橘三郎)に会いに、新口村にやってくる場面です。
「新口村」は名作ですが、鑑賞するにはちょっと上級者向けの部類に入るかもしれません。
まず、「新口村」は「恋飛脚大和往来」の一場面なので、ここに至までの「封印切」を観ていないとなりません。「封印切」と「新口村」は通しでやることはほとんどないのです。なぜ通しでやらないかは長くなるので説明を省きますが、設定上の理由があります。「封印切」も当代藤十郎が当たり役の屈指の名作です。
次に、全体の半分は竹本の浄瑠璃で語るので、これを聞かないといけません。浄瑠璃に会わせて舞踏で振りをするのが聞かせどころであり役者の見せ場になります。
そして、動きのほとんどない舞台なので、慣れていないとあっという間に眠くなります。
これらを克服すると名作が名作として浮かび上がってきます。鑑賞眼を養うのも大変です ^^;
愛之助が初役で挑んだこの作品は、上方和事を代表する演目です。雪の降りしきる場面は、一幅の絵を見るような美しさと艶っぽさに包まれています。
父親役の橘三郎の演技が、いぶし銀のように光り良い味を出していたのが印象的でした。
歌舞伎の舞台は、雪の降らせ方が本当に見事です。これほど美しく効果的に雪を降らせるのは、歌舞伎以外には無いと思います。『歌舞伎の美学』をいろいろな場面や色彩の中に見つけることは、この上なく楽しいことの一つだと感じる瞬間です。
アメリカ硬貨の続き
先日、25¢硬貨の話しを書いたので、もう少しアメリカ硬貨をご紹介したいと思います。

上の写真は、どれも1$硬貨です。1$というと紙幣だけと思われがちですが、硬貨も僅かながら流通しています。大きさは、右の2枚が25¢硬貨と同じ大きさです。左端の1$はかなりの大きさです!こんなに大きいのに何処で手に入れたか全然記憶がないのが哀しいですが。。。

こちらは、1枚目の写真の表側です。左から「アイゼンハワーダラー(1971〜1978)」「アンソニーダラー(1979〜1981、1999)」「サカガウィアダラー(2000〜現在)」です。アンソニーダラーが25¢硬貨と同じ大きさで紛らわしく過払いが多かったため、2000年から1$硬貨は金色になりました。

こちらは、50¢硬貨です。ケネディ大統領がデザインされています。1$硬貨と同じく50¢硬貨もほとんど見たことがありません。

こちらは、「スーベニアコイン」といって1¢硬貨を使った記念コインです。全米各地に沢山の機械が置かれていて、コレクションしている人も多いみたいです。最近は東京ディズーランドにも置かれているようですが、ディズニーランドのものはコイン作成用の銅が最初から仕込まれています。
アメリカのものは、1¢硬貨を機械に入れ、押し潰して刻印します。綺麗な1¢を使わないと黒っぽいものが出来上がってしまうので要注意です。作成には、別途50¢かかります。コレクターは、1981年以前の銅の含有率が高かったコインを用意しておくそうです。延び方が違うみたいですよ。
キエフバレエ『白鳥の湖』
私達の観劇歴は相当長く、結婚前からお互いにいろいろと観て来ているので、もう30年以上になるでしょうか?「劇団四季」「つかこうへい」「天井桟敷」「演劇集団キャラメルボックス」「第三舞台」「遊◎機械/全自動シアター」「劇団☆新幹線」には随分ハマりました。他にも小さな劇団からブロードウェイミュージカルまで沢山観てきましたが、歌舞伎に辿り着くまでの最後にハマったのが『バレエ』でした。
歌舞伎と能に出会う前までは、舞台芸術の最高峰は『バレエ』だと思ってましたし、今でも『日本の歌舞伎と能』『西洋のバレエ』が最高だと思っています。
バレエも幾つかの演目を観てきましたが、バレエはやっぱり『白鳥の湖』が最高傑作であると感じ、それからは『白鳥の湖』に絞って観ることにしています。日本でバレエを鑑賞する機会はなかなかなく、有名なバレエ団が来日するのは決まって冬の時期なので、『白鳥の湖』に的を絞ると年に1度ぐらいしか観られないのが哀しいです。
昨日は、久しぶりのバレエ鑑賞! 何日も前からワクワクどきどきしてました。

バレエ公演は、「上野の東京文化会館」か「有楽町の東京国際フォーラム」で演じられることが多いですが、「オーチャードホール」はそこそこの大きさで、椅子も前後の位置が重ならないように配置されているため見やすくてお気に入りです。

オデット/オディール:エレーナ・フィリピエワ
ジークフリート王子 :デニス・ニェダク
ロットバルト :セルギイ・クリヴォコン
今回の『白鳥の湖』は、エレーナ・フィリピエワの美しさと素晴らしさが全てだった気がします。
オデット/オディール役は、ボリショイバレエ団のスヴェトラーナ・ザハーロワの第1位は譲れませんが、第2位はフィリピエワだと思うのです。白鳥の繊細で優美な特徴を極限まで捉えた踊りは、この人にしかできない技です。人間の腕とは思えないしなやかな波打つ動きは、最高傑作です。また、長い嘴を持った白鳥が王子の頬に軽くタッチするような繊細な動きは印象深く忘れられないものになりました。
丁度、7年前にも彼女の『白鳥の湖』を観ましたが、その時の印象が今もはっきりと残っています。ただ、今回の振り付けは7年前のものとはかなり違っていて、彼女の動きを最大限に活かしていたのは以前のものだったような気がします。
ロットバルトは、『白鳥の湖』では王子よりも重要な役だと思うのですが、当日変更になったクリヴォコンは、表現力、技術力ともに役不足で物足りなさが残りました。
王子のデニス・ニェダクは、技術と体形は申し分無いのですが、顔が・・・ゴリラ顔(笑)で、ちょっと王子様♡という感情移入ができなくて残念でした。バレエと歌舞伎は見た目が第一です!(キッパリ!)
バレエも同じ演目を見続けると、踊り手の技術力、表現力の違いがはっきりとわかります。バレエ団の資力によって舞台の演出や、衣装のきらびやかさが違います。国立はやっぱり資金力が違いますね。
観たいプリマが来日する機会は、決して多くありません。またバレリーナの旬の時期は短いです。旬の時期を見逃さないようにするには、いよいよ本場ロシアにでも行かなければならなそうです。^^;
アメリカの25¢コイン
今日は、ちょっとアメリカ硬貨のお話です。
ずっと溜め込んでいた「Quater Dallar」の整理がやっと終わりました。なぜ「25¢硬貨」の整理?と思われる方もいると思いますので、アメリカ硬貨収集の面白さをちょっと書いてみたいと思います。
アメリカの硬貨は、ご承知のように「Penny」「Dime」「Quater」などと書かれ数字が書かれていません。アメリカに行った最初の頃は、これで結構まごついた思い出があります。
その中でも特に「Quater」は使い道が多く、コインランドリーや自販機では欠かせないコインなので、いつも買い物のおつりから「Quater」だけ集めて溜め込んでました。
あるときふと図柄を見ると、普通のものと違う物があります。これに気づいたときから、コイン収集が始まりました。

これは、通常の25¢硬貨の裏面です。図柄は「鷲」ですね。

そして、これが2007年発行の「アイダホ州」25¢硬貨です。1999年〜2008年までの10年間、「アメリカ合衆国50州記念25セント硬貨プログラム」として、毎年5枚ずつ発行され出回っています。おつりを手にすると時々手に入るので、コツコツと収集してきました。なかなか全部は集まりません。残すところ、後9州です。

50州硬貨は、実は2種類存在します。デザインは表裏共に同じですが、上の赤い丸の部分だけが違います。コインの造幣所は2ヶ所あり、Dはデンバー、Pはフィラデルフィアです。50州×2造幣所で100枚集めて完成になります ^^;

こちらは、2010年から始まった「ナショナルパークコレクション」です。11年計画で、全米56の国立公園が発行される予定だそうです。まだ3枚しか集まってません。
2009年は、準州グアムやヴァージン諸島など6枚の記念硬貨が発行されたそうです。こちらは、まだ1枚も手にしていません。
海外旅行をすると手元に硬貨が残りますが、思わぬコレクションに結びつくこともあります。ユーロ前の各国硬貨などは今では貴重な存在です。箪笥の中の余った硬貨をもう一度眺めてみると面白い発見があるかもしれません。
アメリカの記念硬貨は、コレクションとして保存するための入れ物が各種発売されていることを最近知りました。次にハワイに行くときは、是非手に入れてきたいと思います。
寒波の多摩川
今年の冬は寒いですね〜。
この時期のアメフトの試合を見ていると、見ている方まで凍えそうです。
ニュースでは最強最長の寒波!なんて言っちゃってますけど恐ろしいです。。。
昨日の朝、出かける前に多摩川をチェックしてきました。
寒風が吹きすさび、耳が千切れそうだったので早々に引き上げました。

こんなに寒くても、ご飯の時間はみんな一斉に首を突っ込んでます。

オナガガモのペアが飛び立ちました。

こちらは、マガモのペアの着水シーン。

コサギ達は、ちょこちょこと移動しながら餌探しです。

ちょっと珍しい飛行機が。。。アメリカのアトラス航空。貨物便でしょうか?アメリカではたくさん見かけますが、日本ではなかなか見かけない飛行機です。
多摩川は葦の群生地が刈り取られ、生田緑地も雑木林が随分整備されてしまいました。今年の野鳥はちょっと期待出来ないかもしれません。
国立劇場、150年ぶりの復活歌舞伎!
年初めの歌舞伎巡りの3つ目は、国立劇場です。150年ぶりの「復活通し狂言」を上演しています。
富士山の緞帳の前には、干支の『午』がポーズをとっています。

わざわざ復活通し狂言の為に緞帳を新調したのかなと思いきや、よーく見ると中央の馬は緞帳前に吊されています。暫く気が付かなかったほどよく緞帳に溶け込んでいました。舞台が始まって明かりが消え暗くなると、白馬の白い部分が蛍光色で光り浮かび上がります。雪が舞い、徐々に天高く昇っていく姿がとても美しかったです。
国立劇場の鏡餅

残念ながら伊勢海老の大きさは、歌舞伎座に負けてました。

国立の初春歌舞伎の名物、大凧。演目を描いた大凧の高さは4〜5mはありますでしょうか?なにしろ大きいです!
今回の演目『三千両初春駒曳(さんぜんりょうはるのこまひき)』は、原作が「けいせいはるのとり」で初演は寛政六年(1794年)正月だそうです。あまりにも昔過ぎて想像ができませんが、過去150年間の人たちが観られなかった演目が観られるということは幸せなことと思います。
歌舞伎は、観る度に新しい趣向に出会います。今回も<釣天井>の大仕掛け、<馬切り>と言われる馬を曳いて行く立廻り、籠に乗ったままの人間をまっ二つに切るマジックショーさながらの演出・・・最後に金粉が舞うお正月にふさわしい華やかさが見物です。
役者は、尾上菊五郎、中村時蔵、尾上松緑、尾上菊之助が中心の菊五郎劇団。嬉しかったのは、久しぶりに人間国宝の澤村田之助が出ていたことです。田之助は膝を悪くして座れないため、最近ほとんど舞台に出ていなくて淋しく思ってました。今回は大詰の場面で、ちょこっとでしたが舞台で会えて良かったです。
「キティの福袋」

海外で暮らすお友達の出産祝いに贈るため、国立劇場の売店で、お正月らしい『福袋』を手に入れました! 何で、キティの福袋があったのか?ちょっと謎ですが、ちょうどキティちゃんグッズを探していたのでラッキーでした。国によってはキティちゃんが大人気らしいです。
毎年恒例の初芝居巡りも、これで前半戦が終了です。一息ついてから、歌舞伎座〜浅草〜演舞場と後半戦に突入します。劇場内では、同じように巡っている歌舞伎ファンが多く、あちらこちらで浅草の亀ちゃんどうだった、歌舞伎座はこうだったとという話しに華が咲いているのも新春歌舞伎らしい光景です。
お久しぶり 亀ちゃん(猿之助)!
1月は何といっても「浅草歌舞伎」が、大きな楽しみの一つです。「浅草歌舞伎」は、花形役者の登竜門。ここで修行を積んで巣立っていきます。しかも今回は、久しぶりに亀ちゃん(市川猿之助)に会えるので、楽しみも倍増です。猿之助と愛之助は、もう卒業組なんですが、次世代がまだ知名度が低いため出演して盛り上げていきます。
まずは、午前の部(第1部)に行って来ました。
浅草寺雷門の大提灯

1960年浅草寺が再建されて以来、創業者の松下幸之助氏が始めた大提灯の奉納をパナソニック(旧:松下電器)が行なっています。10年に一度の張り替えが完成し、昨年の11月18日に奉納されたばかりの新しい大提灯です。
大提灯の下

知る人ぞ知る!大提灯を下から見上げると、実は見事な龍の彫り物がしてあります。あまり下から見る人は、ほとんどなく素通りされています。隠れているところにも手抜きのない匠の技が施されています。浅草寺は金龍山。本堂に至るまでにいくつかの大提灯がありますが、総てに龍が施されています。
正月の仲見世通り

浅草公会堂3階から見える浅草寺の五重塔

浅草寺の五重塔が一番綺麗に見えるビューポイントです。公会堂に入れないと見られないので、浅草歌舞伎の楽しみの一つです。
「義賢最期(よしかたさいご)」

平家全盛期の時代、平治の乱で平清盛に破れた源義朝が敗死した後、弟の木曽義賢にも平家の追っ手がかかります。この義賢を今をときめく片岡愛之助が、演じます。昨年のドラマで一躍有名になった愛之助は、歌舞伎にも一段と力が入った感じがします。
激しく迫力のある立廻りに加え、「戸襖倒し」「仏倒れ」などあっと驚く趣向満載で、花形役者でないと演じられない演目だと思いました。
「上州土産百両首」

浅草の待乳山聖天(まつちやましょうでん)を舞台にした、男の友情、人間愛が描かれた名作です。猿翁(三代目猿之助)も演じた正太郎を亀ちゃん(現猿之助)が、ちょっと間抜けな牙次郎を坂東巳之助が演じています。
猿之助の巧さは言うまでもないですが、久しぶりの亀ちゃんに目が釘付けになりました。そんな中で、目を引く巧さを見せたのは、巳之助(三津五郎の長男)です。お人好しで間抜けな役を見事に演じ、新境地を拓いた気がします。ある意味、猿之助よりも目立ちどちらが主役だったのか?と、思わせるほどの出来映えでした。まさに「当たり役」と言えます。
新年にふさわしい新しい発見ができた舞台に「こいつぁ、春から縁起が良いわい!」
初歌舞伎「大当たり〜!吉右衛門」
お正月の歌舞伎は、本当に華やかで「おめでたい」感じにあふれウキウキします。
今年の私たちの初歌舞伎は、4日の「歌舞伎座」から始まりました。

「ロビーに飾られた大きな鏡餅」

ご贔屓の弁当屋「辨松」から頂いた今年のカレンダー

誰にでも配っているというわけでは無さそうです。顔見知りになったおばちゃんに新年の挨拶とともに頂きました。初めてです!「今年もお世話になります」

1月の歌舞伎は、お正月にふさわしい華やかな演目が選ばれます。貧乏長屋が出てくる世話物や怪談もの、闇夜の「だんまり」などは、やりません。どちらかと言えば、話しの筋よりも様式美を重視したものが上演されます。
今回「昼の部」では、中村吉右衛門家の家の芸『秀山十種』の内「松浦の太鼓」(忠臣蔵の外伝物)が面白かったです。吉右衛門が演じる松浦鎮信は、屋敷が吉良邸の隣にあり、赤穂浪士が浅野内匠頭の敵討ちをすることを心待ちにしているちょっとひょうきんなお殿様です。柔らかく愛嬌のあるお殿様役が、吉右衛門の柄にピッタリと合ったはまり役の一つと言えます。
ちょうど真後ろにすわっていた「大向こう」から、「大当たり!」の掛け声がかかり気分も最高潮です。
今年も「歌舞伎」で幕を開けました。1月は、歌舞伎座、新橋演舞場、浅草公会堂、国立劇場と四座で歌舞伎興行が行なわれます。歌舞伎座と浅草は昼夜の興行なので、四座で六日間。毎年忙しく嬉しい1月を過ごします。
平成26年は、どんな歌舞伎に出逢えるか? とっても楽しみです。
シュトーレンの順位発表!
昨年のクリスマスプレゼントに友だちから頂いた『シュトーレン』の食べ比べの結果発表をいたします。
全部で12種類のシュトーレンがありました。

『シュトーレン(シュトレン)』は、ドイツの菓子パンで、クリスマスを待つアドベント(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)の間、少しずつスライスして食べる習慣があるそうです。生地にはドライフルーツやナッツが練り込まれ、日を追うごとにラム酒に漬け込まれたドライフルーツの風味がパンに移り深い味わいになっていきます。
今回は、選りすぐりの12店のものを揃えて頂いたので気合いを入れて食べ比べをしました。どれも素晴らしく美味しいものばかりです。ただ美味しいだけでは伝わらないので、私達の好みで順位を付けてみました。パンに近いものからケーキそのものと言えるものまで種類も多く全部の順位付けはちょっと難しいので、ベスト3だけ発表してみたいと思います。
1位:「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション 六本木店」
フランスの有名シェフ、ジョエル・ロブションの「シュトーレン」です。
レーズン、アーモンド、イチジク、クランベリー、ピスタチオ、オレンジピールなど沢
山のドライフルーツが入ってます。その中のどれか一つの味が主張するのではなく、絶
妙なバランスの味わいです。大きさはちょっと小降りで、生地はしっとりしていて繊細
です。
2位:「ビゴの店 鎌倉」
「ビゴの店」とは、兵庫県芦屋に本店があるフランスパンで人気のお店です。
オーナーのフィリップ・カミーユ・アルフォンス・ビゴは、フランスノルマンディー地
方出身のパン職人、菓子職人です。ここの「シュトーレン」は、パン職人というだけあ
って生地がパンに近いもので、濃厚な「シュトーレン」が多い中、軽くあっさりした味
わいでした。どちらかと言えば『庶民的な味!(笑)』といった感じです。
3位:「ロイズ ROYCE」
北海道の「ロイズチョコレート」で有名な店のものです。
最初にくるみ、次にレーズン、オレンジピールの味と香りが広がる濃厚な味わいです。
生地はしっとりしていて食べ応えがあります。
同3位:「菓子工房 ルスルス」 東麻布にある人気のお菓子屋さん
生地の中には、アーモンド、くるみ、レーズン、クランベリーなどのドライフルーツと
ナッツが沢山入っていて、多くのシュトーレンがレーズンの味が強いのに比べ、ナッツ
の味わいが効いていておいしいです。
その他の「シュトーレン」(順不同)
◯「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」:代官山にあるケーキ屋さん
◯「エスコヤマ」:パティシエ エスコヤマの「シュトーレン ショコラ」は、チョコレート
の濃くと香りを最大限に活かしたしっとりと上品な大人の味わいです。ここの「シュ
トーレン」だけ生地が、チョコレートですがプレーンのものもあるようです。
◯「グランドハイアット東京」
◯「キルフェボン」:タルトの専門店として有名
◯「サワムラ 広尾店」:天然酵母のベーカリー&レストラン
◯「アンゼリカ 下北沢」:名物の「みそパン」と「日本一のカレーパン」が看板商品のお店
◯「モンサンクレール」
自由が丘にあるパティスリー。オーナーは、トップパティシエの辻口博啓氏
◯「藤屋製パン」:パン屋さん。11店舗あるらしい?
と、12店の「シュトーレン」は圧巻でした。
今回は、あえて順位をつけてみましたが甲乙付け難いものが多く、その日の気分や食べる順番で順位も変わってしまうかもしれません。最高のシュトーレンを試す絶好の機会を下さった友だちに感謝!感謝!です。
明けましておめでとうございます!
明けましておめでとうございます。
暖かい元日ですね〜。
元日の生田緑地を一回りまわってきましたが、枡形山の登りでは少し汗ばんでしまいました。

今年は午年です。枡形山展望台の南の方角にはこんなレリーフがありました。午年の方角は南なんですね。

山頂から富士山を拝むことは出来ませんでした。東京方面はこんな感じです。

メタセコイアもすっかり落葉し、陽射しが射し込みます。

沢山の赤い実がなっています。ナンテンか?マンリョウか?なんて考えながら縁起が良さそうなので撮影していたら、後ろから来たおばあちゃんが、「棘があるからピラカンサスだよ〜」といいながら通り過ぎていきました。おばあちゃん、ありがとう。
今年もボチボチと書いていきますのでよろしくお願いします。