今月二度目の国立
今月の国立劇場は「伊賀越道中双六」の通し狂言。
通しといっても全十段のうち「一段」「三段」「四段」「七段」「八段」「九段」抜きです。それでも幕間を入れて4時間半の公演ですから、昔の全段公演はどのぐらいかかったのか驚きです。
「七〜九段」はともかく「一段」「三段」「四段」がないので、発端部分がよくわからず勉強し直して再び国立を訪れました。

国立劇場には、伝統芸能情報館というのが敷地内にあります。この日は「勧進帳の世界」が企画展示されていました。普段なかなか間近で見ることの出来ない衣装や小道具などが展示されていて参考になりました。写真は、弁慶の衣装ですが、思ったよりも大きく重そうで、これを着て花道で「飛び六方」を踏むのかと思うと役者は大変だなと思います。

国立劇場大ホールの内部です。とってもゆったりとした大空間で、回廊には日本画の名画がぐるりと展示されているので、ちょっとした美術館です。国立劇場は開演の1時間前に開場されるので、とてもゆったりとした気分で芝居見物にのぞめるのが気に入っています。

収集している人も多いハローキティーシリーズの「歌舞伎シリーズ」です。キティーちゃんが歌舞伎演目の役者姿になっていて可愛いです。
複雑な人間関係と意表をつくドンデン返し等で、なかなか難しい演目ですが理解して再び見直してみると、やはり名作の名に恥じぬ作品であることがよくわかります。
時間の関係でどうしても割愛せざるを得ない現在の歌舞伎事情ですが、ちゃんとした全段公演というのもいつかは観てみたいなと思います。
今日は、花道脇のドブ席で観ました。花道で演じる役者を下から見上げるように眺めます ♪ やっぱり歌舞伎は役者に近い席がいいですね。
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