スヌーピー展!
お友だちに誘われて、六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている『スヌーピー展』に行って来ました。チケットは、南十字星夫の友人のご好意で招待券を頂いちゃいました。ちなみに、入場券は2,000円します。
ほとんどは写真撮影禁止ですが、写真OKのマークが幾つかあり、そこは、すかさずシャッターを切りました。
毛並みの良いスヌーピー

ちょっと似ていない「ピーナッツのキャラクターたち」と思うけれど・・・

・・・チャーリー・ブラウンとスヌーピーも、やっぱり雰囲気が違う!

陶器でできた貯金箱

これは、ちょっと欲しくなっちゃいました! 美味しそうな上、スヌーピーがかわいい〜!
陶器のフィギア

スワロフスキーでできた高級?ハンドバッグ

このハンドバッグに似合うドレスアップって、どんなドレス?
展示場を出ると、専用のスヌーピーグッズ売り場がありますが、入場券を再度確認されます。
「スヌーピー展」オリジナル商品や限定商品など、スヌーピーファンにとっては、垂涎の品物が沢山あって散財してしまいそうです。
スヌーピーは、初期の作品と後期とでは随分違います。チャーリー・ブラウンも最初の絵では、単なるかわいい少年にすぎなかった感じがしました。そんな変遷が見られたのも、展覧会ならではの収穫です。
今度ゆっくり『スヌーピー』を読んでみたくなりました。
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紅葉の新宿御苑
友だちと都会の真ん中の紅葉を楽しんできました。
暖かくて、最高の天気に恵まれ「日頃の行いが良いからね!」とお互いを讃え合いながら『新宿御苑』を散策して周りました。
見事な銀杏の大木

紅葉も綺麗なグラデーションです

銀杏の落葉で敷き詰められた散策路

玉藻池には、・・・「キンクロハジロ」に。。。

「ホシハジロ」

冬鳥の第一陣が渡って来ています。
水面に紅葉の木々が映り込んで、鳥たちも気持ち良さそうです。
本格的な冬を前に、降り注ぐ陽射しの中で自然の輝きを満喫しました。御苑を一歩出ると、新宿の高層ビルと喧噪に包まれ現実の世界に引き戻されてしまいます。
一時でも大自然の中に身を置けるところが、都会の真ん中にあるのは幸せです。
今月二度目の国立
今月の国立劇場は「伊賀越道中双六」の通し狂言。
通しといっても全十段のうち「一段」「三段」「四段」「七段」「八段」「九段」抜きです。それでも幕間を入れて4時間半の公演ですから、昔の全段公演はどのぐらいかかったのか驚きです。
「七〜九段」はともかく「一段」「三段」「四段」がないので、発端部分がよくわからず勉強し直して再び国立を訪れました。

国立劇場には、伝統芸能情報館というのが敷地内にあります。この日は「勧進帳の世界」が企画展示されていました。普段なかなか間近で見ることの出来ない衣装や小道具などが展示されていて参考になりました。写真は、弁慶の衣装ですが、思ったよりも大きく重そうで、これを着て花道で「飛び六方」を踏むのかと思うと役者は大変だなと思います。

国立劇場大ホールの内部です。とってもゆったりとした大空間で、回廊には日本画の名画がぐるりと展示されているので、ちょっとした美術館です。国立劇場は開演の1時間前に開場されるので、とてもゆったりとした気分で芝居見物にのぞめるのが気に入っています。

収集している人も多いハローキティーシリーズの「歌舞伎シリーズ」です。キティーちゃんが歌舞伎演目の役者姿になっていて可愛いです。
複雑な人間関係と意表をつくドンデン返し等で、なかなか難しい演目ですが理解して再び見直してみると、やはり名作の名に恥じぬ作品であることがよくわかります。
時間の関係でどうしても割愛せざるを得ない現在の歌舞伎事情ですが、ちゃんとした全段公演というのもいつかは観てみたいなと思います。
今日は、花道脇のドブ席で観ました。花道で演じる役者を下から見上げるように眺めます ♪ やっぱり歌舞伎は役者に近い席がいいですね。
浜町から木挽町へ芝居見物のはしご
気持ちよく晴れ渡った中、浜町から木挽町へ歌舞伎見物のはしごをしてきました。
明治座前の銀杏並木は、まだ黄色には染まってません。

11月10日のTV「ソロモン流」で、『瞼の母』は亡き中村勘三郎に捧げるものであると中村獅童が話していました。
やっぱりもう一度この舞台は観なければと思い、再び明治座にやってきました。5日に観た時よりも、獅童と秀太郎の息も合い、新たな工夫も見られ、練られた舞台になっています。
今日の観劇弁当

人形町駅から明治座へ向かう「甘酒横町」に面したお店で、狭い店内がおばさんたちでいっぱいのお店があります。明治座での観劇寿司弁当を売っている人気店です。そこで「今日のお弁当」を買ってみました。ちょっとお酢が強めですけど美味しいです。
今日のお供

同じく「甘酒横町」にある『銀座あけぼの』で「豆大福」を入手。
この日二度目のお供?

お弁当がちょっと小振りだったため、明治座での観劇を終えるとお腹が空いてしまいました(苦笑)歌舞伎座へ移動する途中でおやつを購入。これも「甘酒横町」で見つけました。
一幕見席チケット

一幕見席のチケットは、歌舞伎座正面左側に専用の売り場があります。到着するとすでに長い列が出来ていました。しばらく待って、手に入れたのがこのチケットです。幕見の値段は毎月違います。三階B席4000円の値段をその日の演目と時間を勘案して割り振ります。今月夜の部は、五・六段目と七段目・大詰の2つに分けられているので2000円ずつです。
一幕見席は・・・

専用のエレベーターで4階へ!旧歌舞伎座は階段だけだったので随分と楽になりました。化粧室と飲み物の自動販売機のみしかない通路でしばらく待たされた後、ようやく案内された席は2列の椅子席と、その後ろの2列の立ち見席です。番号順に整列して入場した後は自由席になりますが、椅子席96、立ち見席60が定員なので番号が96番以内でないと座れないことになります。「筋書き」の販売と「イヤホンガイド」の貸し出しはあります。
一幕見席から見た舞台

さすがに遠くて、舞台が遥か彼方という感じがします。いつもよく使っている三階前方と比較すると舞台までの距離は倍ぐらいはあると思います。好きな演目を月に何度も通うような人でないと、あまりお勧めは出来ません。
菊五郎の絶品の「仮名手本忠臣蔵」六段目

菊五郎渾身の早野勘役をもう一度観るために、新歌舞伎座で初めての一幕見席を体験しました。
舞台がとっても遠かったにもかかわらず、魂のこもった熱演ぶりはひしひしと伝わってきました。気づけば、勘平の気持ちになりきって舞台に浸っている自分がいました。
『色にふけったばっかりに。。。』と言って腹を切る極めつけの台詞は、浄瑠璃の原作にはありません。この台詞の後、血の付いた手で頬を叩き、真っ白に塗られた顔に指の跡を付ける型が尾上菊五郎家に伝わる型でとっても美しい勘平の型です。五段目の白と黒の対比から、六段目山場の赤と白の対比へと歌舞伎の様式美が光ります。
ブルガリ銀座タワーのセルペンティファザード

ブルガリのアイコンであるセルペンティ(蛇)をモチーフにしたディスプレイが、夕闇の中まばゆい光を放っています。
ダイヤモンドの輝きにエメラルドの目を持つヘビが、ビルに巻き付いている姿は誰もが立ち止まって見上げる程きらびやかです。クリスマスのイルミネーションの中でもひと際高級感がありました。
朝から晩まで、一日中たっぷりと楽しんで一足早いクリスマスを堪能した気分です。
色とりどり
一年で最も綺麗な時期を迎えた生田緑地は色とりどりに染まっていきます。
民家園入口付近もいい感じになりました。

「いろはもみじ」の色づき始めは、淡い色でとても綺麗です。

「いいぎり」の実が秋色に一役買っています。

「椿」も咲き始めました。

枡形山山頂から見た「東京タワー」をトリミングしてみました。

毎日毎日、当たり前のように目の前で見ていた「東京タワー」も凄く遠いです。特に、冬は職場の窓から見えるライトアップされた柱脚がとても美しかった記憶があります。
季節が一気に進み、秋色満載!
一週間でこれほど違うのかと思うほど、一気に季節が進んだ生田緑地!
紅葉の見頃はもう少しな感じですが、黄葉は今が見頃になりました。
枡形山山頂も綺麗に染まっています。

山頂からは富士山や、

東京方面もこんなに綺麗に見えます。スカイツリーと東京タワーの揃い踏み。

空気がほんとに澄んでいて、横浜ランドマークタワー、雲取山、陣馬山の他、遠く筑波山まで見えました。
紅葉はこんな感じです。

まだ緑も多いので、見頃にはもう少しって感じですね。

晩秋の空気が感じられる一枚を撮ってみました。
☆DATA
「枡形山山頂」 ニコンD3100+ズーム55-300㎜ ISO400、55㎜、f/8、1/200
「富士山」 ニコンD3100+ズーム55-300㎜ ISO400、300㎜、f/10、1/2500
「東京遠望」 ニコンD3100+ズーム55-300㎜ ISO400、55㎜、f/8、1/2500
「紅葉」 ニコンD3100+ズーム55-300㎜ ISO400、58㎜、f/8、1/250
「晩秋の空気」 ニコンD3100+ズーム55-300㎜ ISO400、78㎜、f/8、1/250
圧巻!尾上菊五郎の早野勘平 仮名手本忠臣蔵(夜の部)
12日の「仮名手本忠臣蔵」昼の部に続いて、夜の部の開場を快晴の下、清々しい気分で待ってました。
さすが「忠臣蔵」とあって、歌舞伎座の前には観劇ツアーのバスがずらりと並んでいます。バスから続々と降りて来る人たちと、昼の部が引けて旗を持ったガイドを先頭に帰りのバスへと案内されてゆく人たちとで正面入口付近は、人で溢れています。
夜の部板絵

夜の第一幕は「五段目 山崎街道鉄砲渡しの場 〜 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場」
尾上菊五郎の早野勘平が、圧巻でした。主君、塩治判官(浅野内匠頭)の大事に居合わせなかった勘平は、同士の千崎弥五郎に再会し仇討ちの資金調達を約束します。妻おかるの父与市兵衛は、おかるが勘平のため身を売って工面したお金を夜道で山賊定久郎に殺され奪われます。その定久郎をイノシシと思って鉄砲で撃った勘平は、死骸となった定久郎の懐から金を抜き取り、仇討に加わることを思いつきます。。。
鼠を殺したと勘違いした勘平が切腹に追い込まれるまでの、人間の弱さとはかなさ、そして主君への強い思いを秘めた勘平の苦悩を浮き彫りにした菊五郎渾身の演技は、まさに圧巻。1時間45分という時間があっという間に過ぎてしまいました。舞台に引込まれ、呼吸するのも忘れてしまったような時が流れます。年齢を重ね衰えつつあると思っていた菊五郎ですが、円熟期を迎え芸の極みを観た思いがします。向こう数十年間の見本となるような「五段目、六段目」でした。
第二幕は「七段目 祇園一力茶屋の場」
祇園で遊興に耽る大星由良之助(中村吉右衛門)のもとへ、おかるの兄・寺岡平右衛門(中村梅玉)が訪れ仇討ちに加わりたいと願い出ます。そんな折、息子力弥から密書が届けられ、その密書を遊女おかると敵方に盗み読まれたことに気づく由良之助の対処を描く、情緒豊かで華やかな場面です。
寺岡平右衛門の役は、仁左衛門の代役として梅玉が、おかるは福助が演じることになっていましたが、体調不良により急遽芝雀が代役に立ちました。病欠続きの歌舞伎役者、今月の舞台もどうなるか!?とハラハラしましたが、さすがはベテラン俳優たち。その穴を埋めるに十分な配役で見事な舞台を披露しています。
「十一段目」

最後の幕は「十一段目 討入りから本懐の場まで」
雪の降りしきる中、大星由良之助率いる浪士たちが師直屋敷に討入ります。映画やドラマで何度も見ている討入りの場面が目の前で繰り広げられる興奮は堪りません。
舞台上に降りしきる雪、鳴り響く山鹿流陣太鼓の「一打三流」の音、真っ白に染められた吉良邸内の景色は絵画のように美しく、見る度にはっとするような『日本の美』を感じます。
十一段目は15分程と短いですが、これがなくては忠臣蔵は締まりません。立回りで特に際立ったのが、中村錦之助と中村歌昇(中村又五郎の長男)です。名題役者が、ここまで激しいびっくりするような立回りをしたのを見たことがありません。思わず「わお〜っ!」と声が出てしまいました。
最後は、やっぱり「えぃえぃオー!」で場内大拍手の中、幕が引かれます。
「今日のお供」

銀座三越の地下「ジョアン」でコーンパンを手に入れました。
焼きたてパンの前には長い行列が・・・本日の観劇弁当を探して店内をぐるっと一回りしてくると少し列が短くなっています。残りわずかながら幸運にも手に入れることができました。
とってもやわらかくておいしい! ちょっと幸せな気分です。
今月の「仮名手本忠臣蔵」は、これにて昼夜と完結しました。思えば菊五郎は、昼の部で塩冶判官(浅野内匠頭)で切腹、夜の部では、早野勘平役で切腹と一日2回死んでます。一ヶ月で50回も切腹で死ぬ役をするのも楽じゃありません。通し狂言は長くて観る方も疲れますが、菊五郎の演技はもう一度観たいと思わせる凄さがあります。
菊五郎と吉右衛門を筆頭にベテラン勢が見本となるような素晴らしい芝居を魅せてくれました。これを受ける12月の花形役者陣達。玉三郎と幸四郎が助っ人してくれるとはいえ、これは大変です!!同じ演目に真っ向勝負を仕掛けられたわけですから、どんな芝居を魅せてくれるのか楽しみです。頑張れ!海老蔵、染五郎、菊之助、七之助、獅童。
国立劇場は勉強の場所!
今月は、国立劇場では『通し狂言 伊賀越道中双六』が上演されています。歌舞伎座でも昼夜「通し狂言」なので、ちょっと体力を要する演目が続きます。
「クロゴちゃん」

国立劇場のゆるきゃら「クロゴちゃん」 運が良いと、歩いている「クロゴちゃん」に会えるのですが、今回は会えなくて残念!

荒木又右衛門が義弟の助太刀をした「伊賀上野の仇討」を題材にしたのが『伊賀越道中双六』です。「赤穂浪士の討入り」や「曽我兄弟の仇討」と並ぶ『日本三大仇討』の一つです。
敵討に至るまでの過程を道中双六に見立てた趣向で描いた作品で、全十段から成る大長編です。今回は「通し狂言」とはいうものの、全段を上演することは不可能で半分弱といったところでしょうか。昔の芝居は、夜明けから日暮れまで、それこそ一日中通しで上演されていたそうで、現在とはかける時間が全然違います。その結果、当然端折っていくことになるのですが、複雑なストーリーの場合は話しの筋がよく分からなくなることもしばしばです。
国立劇場では、この弊害を補うためなるべく通しに近い形で上演しています。役者にとっても、観る側にとっても勉強のために国立劇場は大切な場所になっています。
最も多く上演される『沼津』の幕は、作品としても秀逸で義太夫狂言中の傑作場面とされています。通し狂言によって、この場面の背景がわかり人間ドラマが浮き彫りにされていきます。
以前、平成中村座で『沼津』を観た時は、中村勘三郎と片岡仁左衛門のコンビで印象に深く残る名舞台でした。今回は、坂田藤十郎と中村翫雀(藤十郎の長男)、中村扇雀(藤十郎の次男)の親子で、同じ舞台に立ち素晴らしい舞台を魅せてくれました。
荒木又右衛門に当たる役を中村橋之助が、勤めましたがいずれ「中村芝翫」の名を継ぐのかなぁ〜、という思いで眺めていました。それだけ橋之助の存在感が、最近富みに増してきたように思えるのです。
舞台右手にスロープが。。。

沼津の場では、会場内の通路を道中に見立ててお客さんを楽しませる趣向になっています。舞台右手にスロープが設置してあり、ここから会場内を笑わせながら練り歩いたあと、左手の花道を使って舞台に戻ってきます。歌舞伎は、お客さんとの呼吸をとても大切にしているのでこのような趣向を凝らした演目がたくさんあるのも魅力の一つです。
お土産物売り場

能の面をあしらったアクセサリーをお土産物さんで見つけました。ネクタイピン、指輪、ペンダントなど・・・付けていたら、ちょっと怖いかも!? センスを疑われそうな気がしないでもない? もらったら、ちょっと困るお土産物? なんて、いろいろ考えちゃいました。
今回国立劇場が構成した「伊賀越道中双六」の切り口は、荒木又右衛門の件に絞った構成でしたが、物語の発端にあたる第一段も入れて貰いたかったなと感じました。昭和45年に「沼津抜き」の上演も試みたらしいので、これも一度見てみてみたいです。「沼津」がないと面白くないとは思いますが。
生田緑地の紅葉はまだまだです
昨日の生田緑地の紅葉状況は・・・。

七草峠登口。ここの紅葉が一番映えて綺麗なんですが、まだまだですね。

奥の池周辺の紅葉も全然。。。

陽当たり抜群な博物館前広場の銀杏だけは、どこよりも早く黄色に染まっています。

新たにこんな看板が立ちました。一時、テレビで話題になっていた「セアカゴケグモ」の注意喚起!調べてみると、ちょうど一年前、川崎市多摩区で発見されたそうなんですけど、全然知らなかった!? こんな看板が出たとこ見ると生田緑地に出たんでしょうか?怖い怖い!
菊吉の仮名手本忠臣蔵(昼の部)
歌舞伎座では、今月、来月の二ヶ月にわたり、昼夜通しの『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』を上演します。
11月は中村吉右衛門、尾上菊五郎を中心とするベテラン役者で、12月は若手の花形役者を中心に全く同じ演目をやります。さて、どちらに軍配が上がるか? ちょっと楽しみな気分で、まずはベテランの『仮名手本忠臣蔵』昼の部を観てきました。
絵蒔絵風のポスター

東銀座地下の木挽町広場

「忠臣蔵祭り」で大賑わいの木挽町広場。ちょこちょこ、試食に手を出す南十字星妻の手は猫の手のようです(笑)

「忠臣蔵」のロゴが入ったお土産物が沢山あって、思わず欲しくなってしまうのは、やっぱり忠臣蔵に心ひかれるからでしょうか? それともこの時期(暮れに向かって)買い物気分が高まるためでしょうか?

『仮名手本忠臣蔵』の前半(昼の部)の山場である四段目は、塩冶判官(浅野内匠頭)が殿中で刃傷沙汰を起こし、切腹を命ぜられます。息絶える直前、家老の大星由良之助(大石内蔵助)が駆けつけ、無念の思いを託されます。御家断絶、お城明け渡しまでを描きます。
塩冶判官を菊五郎、大星由良之助を吉右衛門が演じています。重厚で気迫に満ちた演技で、『菊吉』大物役者の共演が光ります。本来この四段目の大星由良之助は、片岡仁左衛門が演じることになっていましたが、右肩手術・療養のため休演により吉右衛門に代わりました。そのため計らずも実現した『菊吉』コンビは、素晴らしい出来映えでした。
しかし、ちょっと残念なことも・・・楽しみにしていた「三段目」は、高師直(吉良上野介)役が仁左衛門から市川左團次に代わりました。塩冶判官(浅野内匠頭)をいびり抜いて刃傷沙汰になるのですが、左團次の演技が淡白で憎々しさに欠け、物足りないまま斬りつけられることになってしまいました。
前回は高師直役を尾上松緑が演じた時は、余りの憎々しさと迫力の面白さで2回観に行ったほどです。それを仁左衛門に期待していたので、ちょっと悔いが残ります。
「今日のお供」

「今日のお供」は、ちょっとがっつりと行ってしまいました。
木挽町広場の一番奥の隅っこには、ちょっとだけパンが置いてあります。いろいろなあんぱんがあって、今回はフランスあんぱんと期間限定のくるみのクリームあんぱんを食べてみました。
できたてで、パンがやわらかくてすご〜くおいしかったです。甘さも控えめで、大きさの割にペロッと食べてしまいました。お勧めの一品です!
「仮名手本忠臣蔵」は、やれば必ず大入りになると言われている演目で、数年に一度は必ず通しで上演されるほどの人気演目です。通しでなくとも「道行」や「七段目祇園一力茶屋の場」などは、単独で上演されるので、毎年一度はお目にかかる感じです。
二ヶ月続けての上演にもかかわらず、チケットの売れ行きはもの凄く。12月は既に全席完売になりました。花形役者と玉三郎という組み合わせが人気を集めたのかもしれません。11月はまだ少し残っているようです。年末の忠臣蔵の力は恐るべしです!
年に一度の古書店巡り
ここ数年、恒例になっている神保町の古書店巡り。年末近くなると何故か行きたくなってきて、昨日も朝から一日かけて出かけてきました。
今年は、歌舞伎本・ハヤカワ文庫の帆船本・ウイリアムモリスのデザイン本がターゲットです。古書店はそれぞれに専門分野があるので、まずは古書店街の中心にある「本と街の案内所」で相談し書店を紹介してもらいます。
古書は、ネットで買ったこともありますが状態が酷いものが多く、やはり現物を見ながら買わなくては駄目ですね。送られてきたものの中には、湿っていたり、黴臭かったりと随分痛い目にあいました。
そして、状態の次に重要なのが値段です。店によって全然値段が違います。何倍も違うんですから驚きです。お目当ての本が見つかっても、他店との比較が重要なので、ぐっと堪えて比較してまわります。
足を棒にして、クタクタになって昨日購入したのはこの五冊。まずまずな買い物が出来ました。

右側から
『中村勘三郎襲名披露三月大歌舞伎筋書』
『歌舞伎事典』
『演劇界増刊 明治大正昭和 三代の名優』
『歌舞伎名作舞踏』
『市川海老蔵十一代目襲名写真集』
歌舞伎専門店の「手塚書房」の店主さんと少しお話をし、いろいろ教えて頂いたのもありがたかったです。専門店の店主さんは知識も豊富なので相談するといろいろ教えてもらえます。
まだ、ハヤカワ文庫の帆船本とウイリアムモリスのデザイン本が見つかっていないので、今年はもう一度出かけることになりそうです。
神保町は学生街だけあって、安くて美味しくボリュームのある名店が沢山あります。昨日も「さぼうる2」のナポリタンを堪能しました。ちょっと酸っぱめです。充電の切れてたカメラを持っていってしまったためボリュームのあるナポリタンをご紹介できず残念です。
アカスジキンカメムシの越冬準備
季節が一気に進み、ブログネタに事欠く日々になってきました。
探す場所も、だんだんと陽当たりの良い場所から日陰な場所に移っていきます。
この日も、ハンノキ林の中をウロウロしてみました。
「アケボノソウ」

薄暗いハンノキ林を丹念に探していると、こんな美しい花に出逢えました。「アケボノソウ」です。この一本だけしか見つかりませんでした。
「ハンノキの実」

まだ少し青い「ハンノキの実」です。お爺さんが一所懸命実を取っているので聞いてみると、孫とつくるオモチャづくりの材料を探しているようです。茶色くなったものの方が糊のつきがいいようで、まだ早いかなぁと・・・。くっ付けていろいろなものを造るようです。ハンノキについていろいろなことを教わりました ^^
「アカスジキンカメムシ越冬準備?」

これは「アカスジキンカメムシ」の幼虫です。成虫は、下の写真のように日本で一番美しいカメムシです。この幼虫は、終齢(5齢)です。このまま越冬に入ります。冬期は吹きだまりの枯れ葉の裏などにくっつきあって集団で過ごし、春になると脱皮し美しい姿に変身します。これは、越冬準備でしょうか?このまま葉っぱごと下に落ちるのかな?鳥の糞に見えるように擬態していると言われています。

成虫は、こんなに美しいんです。アカスジキンカメムシだけを追って写真を撮っている人もいるようです。
☆DATA
「アケボノソウ」 D3100+マクロ60㎜ ISO800、f/3.5、1/250
「ハンノキの実」 D3100+マクロ60㎜ ISO1600、f/11、1/80
「アカキン終齢」 D3100+マクロ60㎜ ISO1600、f/7.5、1/100
「アカキン成虫」 D3100+マクロ60㎜ ISO400、f/3.5、1/200
秋色もいろいろ
秋の野山を歩くには、意外と帽子が必要です。今日も頭の上から随分とドングリが落ちてきました。脳天に当たると思いの外痛い時があります。冬も寒さ対策に必要なので、一年を通じて帽子は必需品ですね。

モミジを漢字で書くと紅葉となりますが、まだまだこんなに緑色です。

こちらは真っ赤に色づいた「ニシキギ」です。枝に独特な翼があり、活け花でよく使われます。

これは、夏にアップした「ツリフネソウ」ですが、今の時期、花の後に出来た実が種を弾き飛ばします。

種を弾き飛ばした後の写真です。右側にうっすらと実が写っていますが、実の皮の部分が裂けてバネのようになり中の黒い種子を弾き飛ばします。実は動画を撮影したのですが、うまくブログにアップ出来ませんでした。ファイルを変換しなくてはいけないらしいのですが、手間がかかりそうなのでまた来年のお楽しみということにしました ^^; 膨らんだ実を見つけたらそっと触ってみて下さい。小さな音がしてすぐ弾け飛びます。面白いですよ。
☆DATA
「モミジ」 D3100+マクロ60㎜ ISO400、f/9、1/320
「ニシキギ」 D3100+マクロ60㎜ ISO400、f/9、1/160
「ツリフネソウ夏」 D3100+マクロ60㎜ ISO220、f/8、1/250
「ツリフネソウ秋」 D3100+マクロ60㎜ ISO100、f/11、1/100
中村獅童の『瞼の母』
久しぶりの秋晴れ。気分もさわやかで、観劇お出かけの足取りも軽くなります。
明治座前の幟

私たちのご贔屓「片岡秀太郎」の赤い幟が、青い空に良く映えます。
「明治座」の劇場内

今日の席は、2階の右脇です。花道も良く見え、舞台も観やすくてお得な席です。
椅子は斜めに設置されているので、首も痛くならないし舞台も近くに感じられて良かったです。
座頭「中村獅童」

今回のメインは『瞼の母』です。
幼い頃に生き別れた母を探し旅する博徒の忠太郎。昭和6年に明治座で初演されたゆかりのある演目です。新国劇や映画、浪曲や講談、演歌でも謡われている番場の忠太郎は股旅物の傑作です。
股旅者の役が獅童にピッタリで、立ち姿もカッコイイ〜!一心太助の時もカッコ良かったけど、これもはまり役のひとつと言えます。獅童には、もっともっと歌舞伎の舞台に立って欲しいと願っています。後ろ盾の無い役者の辛さを嫌と言う程味わってきたからこそ出せる芸の深さもあると思います。
母親役の秀太郎、妹役の春猿などそれぞれが良い味を出してました。秀太郎は、上方の役者なので江戸のチャキチャキな女将の役は大変だろうと思いますが、そこは芸達者な秀太郎、さすがの演技力でした。
「今日のお供」

できたてのやわらか〜い豆大福は、気取らない庶民の味です。歌舞伎のおやつには、もってこいです。
今日のすわった席から、山川静夫さんを見つけてしまいました。9月にサインを下さったことなどもちろん覚えてはいないと思うのですが、思わず笑顔で会釈すると山川さんも会釈で答えて下さいました。なんだか、それだけで嬉しくなっちゃいました。
いまどきの植物
紅葉前の生田緑地で、この季節ならではの植物を見つけてみました。

夏に花を紹介した、「ヒヨドリジョウゴ」も真っ赤な実を付けていました。実が出来てもヒヨドリは見向きもせず、ますます名前の由来が怪しい感じがします。

花が少なくなってきたので、貴重な晩秋の花「ヤクシソウ(薬師草)」です。

これからの時期、赤い実をつける植物は多いですが、これは千両や万両ではありません。「シロダモ」の実です。葉の葉脈が独特です。

生田緑地の縁にある地元の名店『ベーグルカンパニー』。天然酵母を使ったベーグル専門のお店で、ベーグルを使ったサンドイッチも作ってもらえます。売り切れ次第閉店なので、いつまで開いているかはその日によって違います。場所は・・・ちょっと地元の人でないと分かりにくいです。生田緑地の帰りにフルーツドライベーグルでパストラミサンドを作ってもらったのでちょっとご紹介しました。もちもちしてとても美味しいベーグルです。ちょっと顎が疲れるけど。。。
☆DATA
D3100+ズーム55-300㎜ 155㎜、ISO800、f/5、1/125
D3100+ズーム55-300㎜ 300㎜、ISO800、f/9、1/200
D3100+ズーム55-300㎜ 140㎜、ISO800、f/4.8、1/25
D3100+ズーム55-300㎜ 55㎜、ISO1600、f/8、1/100
色づいてきました
3連休はお天気だったはずなのに。。。朝起きたら曇り空。。。
どうも不安定で、すっきり晴れない日が多いです。
こんな日に生田緑地行ってもなぁと思ったものの、とりあえず紅葉の状況だけでも確認に行ってみようかなと、サラッと出かけてきました。

博物館前広場はこんな感じです。ここは陽当たりも良く、一番先に色づき始める場所ですが、生田緑地全体ではまだまだこれからって感じです。

メタセコイアの実もたわわに実ってますが、まだまだ緑色で固い感じです。

花の時期も緑の時期もほぼ終わり、全体的に茶色い感じの生田緑地で、クサギの実がひと際目立ちます。

冬鳥はまだかな?と上を向いて探していると、なんと!こんな大きな「キイロスズメバチの巣」がありました。これは凄い大きさです。何年物でしょうか?1m以上の高さはありそうです。このあたりはいつもキイロスズメバチが飛んでいて、嫌だなぁと思っていたら、こんな高い所に巨大な巣があったとはビックリです。
日光は綺麗に紅葉し、見頃を迎えたとテレビで言ってました。生田緑地の紅葉は11月下旬がピークなので、今年は楽しみです!
☆DATA
博物館前 D3100+ズーム55-300㎜ 55㎜、ISO400、f/5.6、1/160
メタセコイア D3100+ズーム55-300㎜ 200㎜、ISO800、f/5、1/80
クサギの実 D3100+ズーム55-300㎜ 280㎜、ISO1600、f/5.6、1/25
キイロスズメバチ D3100+ズーム55-300㎜ 300㎜、ISO800、f/6.3、1/20
巡業初日
歌舞伎には、大相撲のように地方巡業というものがあります。
夏を中心に、毎年3つぐらいの座組が一ヶ月の巡業公演で全国を回ります。
今年最後の巡業が、今日、日本青年館を皮切りにスタートしました。
坂東三津五郎を座頭に、尾上菊之助、坂東彌十郎、坂東巳之助、尾上右近、坂東秀調という座組でしたが、三津五郎が膵臓癌の手術で休演のため、菊之助が初座頭を務めます。
公演終了後は即日移動して、明日は、岩手一関文化センターです。その後、北海道から沖縄まで全国18カ所を巡るハードスケジュールをこなします。歌舞伎役者にほとんど休みはありません。人気役者ほど大変で、愛之助は10年間、1日も休みがないそうです ^^;

この日本青年館も、2019年の東京オリンピック決定のため来年取り壊しが決定しています。三代目の日本青年館は場所を少し変えて建設される予定です。昔懐かしの『8時だョ!全員集合』はここで公開収録されていました。
巡業公演は、少ない人数でやりますから、出来る演目は限られてきます。時代物や荒事は、大道具も衣装も大変なので世話物一つと舞踏一つという組み合わせが多くなります。
本日の演目も「野崎村」と「江島生島」。どちらも名作ですが、「野崎村」は竹本による義太夫語りが多く、「江島生島」も長唄の名曲舞踊。当然この組み合わせでは、常日頃から歌舞伎を見慣れている人でないとあっという間に睡魔に襲われます(笑)日本人には、心地よすぎる旋律です。隣のおばさんはイビキをかいて寝ているのには参りましたけど ^^;

「盲腸のような花道」

帝国劇場をはじめ、全国の市民館公民館で良く見かける、舞台端に控えめにある「花道」。「盲腸のような花道」と昔から言われています。
巡業公演の面白いところは、専用の大劇場と違って舞台設備が整っていない分、工夫が見られるところです。機械で出来ないところは人出をかけてやり、花道が短かったり、ないところは、役者も出入りを工夫します。
今日の花道は水路に見立てて、小舟が入る最終場面があります。全身水色の服を着た黒子(青子なのかな?)が三人出てきて人力で舟を花道に通しました。その努力に拍手を贈りたいです。