「彼岸花」と「アキアカネ」
もうすっかり秋ですね〜。
友人がフェイスブックに白い彼岸花の写真をアップしていたので、生田緑地にはないのかなと思って探しに行ってきました。やっぱりないですね〜。来年は、白い彼岸花のところに連れて行ってもらわなくては。
「彼岸花」

SONY RX1R ISO100、f/8、1/125
「アキアカネ♂」

D3100+マクロ60㎜ ISO400、f/14、1/100
「アキアカネ♀」

D3100+マクロ85㎜ ISO400、f/4、1/1000
「アキアカネ♂の顔」 ちょっと出っ歯なんです。

D3100+マクロ85㎜ ISO400、f/5、1/500
今日のレンズの選択はマクロレンズ。南十字星妻はマクロ60㎜、南十字星夫はマクロ85㎜にRX1R。サクッと行って彼岸花でも撮ってこようかなと出かけたんですが、行ってみると奥の池周辺にバズーカレンズの集団が!
なんと!鷹の仲間「ツミ」が3羽もいたんです。
憧れの猛禽類が生田緑地で見れるとは。
こんな日に限って、望遠レンズも双眼鏡も持ってない(泣)バズーカのオジサン達に撮った写真を見せてもらいました。あ〜ぁ、残念!!
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筋書きの秘密
ここに二冊の筋書きがあります。
25日に楽日を迎えた「新橋演舞場9月大歌舞伎」のものですが、一人一冊ずつ買ったわけではありません。
お気に入りとなった『不知火検校』のために別々の日に二冊購入したものです。
なぜ二冊なの? と思うと思います。
ここに、長年歌舞伎に通っている者のみが知っている秘密があるんです。
二冊の筋書きの見た目は、まったく同じものです。
ところが・・・中を開いてみると・・・?!

こちらは、9月6日に購入したもので、

こちらは、千秋楽に購入したものです。

実は、巻頭に数ページ、写真が掲載されているんですが、この写真が違うんです。
最初のものは、ポスターやチラシに掲載する宣伝用のスチール写真が載っていますが、
後のものは、今月の舞台写真に替わっているんです。
歌舞伎では、専属のプロカメラマンがいて舞台写真を撮っています。
この舞台写真は、中日を過ぎた頃に劇場で販売されます。なので、舞台写真を購入したい人は中日以降に観に行かなければ手に入りません。ご贔屓にしている役者の写真を買ってアルバムを作っている人は多いんです。
そして、この舞台写真は筋書きにも反映されます。大体、20日前後になると舞台写真入りの筋書きが販売されます。ちゃんと舞台写真が入りましたと筋書き売り場に書かれています。
どちらの写真がいいかは好みですが、今月は気合いを入れて両方手に入れてみました☆
歌舞伎には、お客さんに楽しんでもらい、何度も足を運んでもらえるような工夫がたくさんあります。そのうちの一つをご紹介してみました。
ちなみに、今月22日の不知火検校の舞台では、ドラマ「半沢直樹」の最終回にちなんで、幸四郎がアドリブで『・・・倍返し〜』とやったそうですよ。周りの役者さんも思わず吹き出しそうになったそうです。観たかった〜(残念)
演舞場に10時間 ふぅ〜 ^^;
昨日25日は、新橋演舞場の大歌舞伎が千秋楽です。
昼の部を観に行きがてら、これが最後、心残りの無いように朝一でディスカウントのチケットやさんを覗いてみると、なんと!「夜の部」の『とちり席』のチケットがあるじゃないですか (驚!!)
通称『とちり席』とは、「いろは」で数えて7〜9列目のご贔屓筋席。なかなか手に入りにくい垂涎の席です。即購入してから演舞場に向かいました。
「昼の部」の開場が、午前10時半。それからぶっ通し「夜の部」まで、丸一日10時間、一歩も出ず新橋演舞場の中で過ごすという、歌舞伎三昧の一日を過ごすことになりました。
「元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)」御浜御殿綱豊卿(昼の部)

病気休養中の三津五郎に代わり、橋之助が凄く頑張っているのが印象的です。翫雀の赤穂浪人役も見応えのある舞台でした。
「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」(昼の部)

残念ながら片岡孝太郎(仁左衛門の長男)は、踊りがとっても下手だということがわかってしまいました。踊りの中でも「道成寺」は、舞踊の技術はもちろん体力と役者としての「華」が要求される難しい演目です。孝太郎はその全てに欠けていて、橋之助の踊りの引き立て役になってしまっていたのが、とっても残念です。
写真右「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)河内山」(昼の部)
写真左「不知火検校」(夜の部)

「河内山」は、今までに3回観ました。今回で四回目ですが、失礼ながら順位を付けるとすると、
1位:仁左衛門 2位:吉右衛門 3位:幸四郎 4位:染五郎 となります。しかも、1位と2位は甲乙つけ難いものがあり、好みの差という僅差ですが、2位と3位には、ちょっと開きがあるように思われます。
しかし「不知火検校」だけは、幸四郎以外の役者は考えられない程のはまり役であり、当たり役だと思うのです。幸四郎がまたこの役を演じてくれるのか? 私たちが生きている内に上演されるのか? そんな不安から、千秋楽4度目の「不知火検校」を観ることになったのです。
お蔭で、幸四郎の不知火検校が最後に啖呵を切る台詞を完成させることができました。
『てめぇら俺のことを人でなしと言うたな。人非人と言うたな。
確かに俺は、人非人の人殺し。だが人をののしるその前にてめぇのことを考えてみろ。
おめぇたちゃ、ちっぽけな肝っ玉に生れついたばっかりに、俺のようなまねも出来ず、
目明きのくせに面白いことの一つも見ず、せいぜい祭りを楽しむのが関の山。
そこにいるお役人方も同じだ〜。
みんな毎年無駄に一つずつ年をとり、こぎたねぇババアやうすぎたねぇジジイとなり、
挙げ句の果てにゃ、くだらなく野たれ死んでしまうんだ。
思えば不憫でみじめなやつらだ。
どうだ! 思い上がったか! わっはっははははははは〜!』
昔から芝居を観ながら好きな台詞を覚えるのが好きでしたが、このごろは覚えが悪くなり、この程度の台詞を聞き覚えで完成させるのに四回もかかってしまいました(泣)
「おでん定食」

新橋演舞場2階のお食事処「かすべ」で、ゆったりと温かい夕食に舌鼓。上品なおだしで味も染みていてとっても美味しかったです。豆腐が入っているのが面白いです。
「今日のお供」

もちっとした小さなどら焼きです。演舞場1階の売店にありますが、「銀座あけぼの」のお菓子です。
長〜い一日の観劇はやっぱり疲れますが、美味しいものを食べながら、好きなだけ歌舞伎を堪能するのは、何とも贅沢で幸せな時間です。
一日中、芝居に入り浸る日が年に1回はあってもいいなぁ〜! ふぅ〜^^;
三度目の「不知火検校」
新橋演舞場で公演している「大歌舞伎」の夜の部『不知火検校』を観るのは、これで三度目になります。
何故か?「悪の華」に吸い寄せられてしまうのです。

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勝新太郎が若くて、青臭さがあります。中村玉緒の若い時は、本当に綺麗でチャーミングです。
映画のストーリーも歌舞伎とほとんど同じなのですが、不知火検校自体の描き方が全く異なります。映画では肝っ玉の小ちゃな悪党で、歌舞伎では肝っ玉のすわった大悪党と言った感じでしょうか? 映画では、色欲の部分がクローズアップされ、悪人は惨めに捕らえられるといったラストになっています。やっぱり歌舞伎の迫力は、凄いものがあります。
新橋演舞場のお弁当

桟敷席弁当とまでは、いきませんがなかなか美味しかったです。見た目よりも、食べごたえがあり満足のいく分量です。
サイン本?!

開演5分前のアナウンスを聞きながら、ふと閉まりかけたドアを見ると元NHKアナウンサー山川静夫さんの姿を発見!慌てて席を立って廊下に飛び出しました。
学生時代から大向こうを務めている山川さん。今までにも何度かお見かけしたことはあったのですが、声をかけるきっかけが見つけられずにいました。今回は、超ラッキーなことに山川さんの本が鞄の中に入っています。
いつも幕が開き場内が暗くなってから入って来る山川さんは、一人椅子に座って待っているところです。開演直前の廊下には、不思議な静寂さが漂います。その静けさの中で舞台への期待を膨らませているご様子の山川さんに思い切って話しかけ、本を差し出して見せると「良くわかりましたねぇ〜」と、気さくにサインに応じて下さいました。
「やった〜!」思わずガッツポーズを取りながら慌てて席に戻りました。
上演中「高麗屋〜」「松嶋屋〜」「成駒屋〜」「加賀屋〜」と、艶のある良い声が大向こうからいくつもかかっていました。はっきり山川さんの声だとわかるものも多くありました。
同月に三度も同じ演目を観るのは、初めてです。内容も細部に渡り理解でき、演技もじっくり観ることができます。台詞回しも微妙に変えていたり、1ヶ月の公演中、役者が日々努力して舞台を作り上げていることがよくわかります。歌舞伎の面白さは、回を重ねるごとに深まっていくものだと感じた一日でした。
今回は、山川静夫さんのサインを頂くこともでき、嬉しいおまけまで付きました。
本日の写真は、いつもメモ替わりに持ち歩いている、SONY「サイバーショットWX-50」です。
多摩川河川敷は豊かな生物相
生田緑地と多摩川は、歩いて20分程の距離になるでしょうか?
結構近いと思いますが、植物にしても昆虫にしても生物相が随分違います。
河川敷と里山では環境が違うので同じものはあまり見れない気がします。
「ユウゲショウ」

この季節の河川敷は、イネ科やカヤツリグサ科の植物が多く、「ユウゲショウ」のような派手な色彩の花はよく目立ちます。アメリカ原産の帰化植物で花の大きさは1㎝程でしょうか。
「D3100 マクロ60㎜ ISO400、f/16、1/200」
「アオモンイトトンボ」

小さい産まれたての「アオモンイトトンボ」がたくさん飛んでますが、よーく目を凝らさないとまったく気づきません。爪楊枝ぐらいの太さと大きさです。
「D3100 300㎜ ISO400、f/11、1/320」
「ベニシジミ」

春先に会って以来の「ベニシジミ」。相変わらず綺麗です。
「D3100 300㎜ ISO400、f/5.6、1/500」
「ニホンカナヘビ」(日本の固有種)

バッタの写真を撮ろうと思って、ふと横の茂みを見たらこの子がいました。きっと同じバッタを狙っていたんでしょう。名前にヘビとついてますが、トカゲの仲間です。ちょっとカワイくないですか??
「D3100 300㎜ ISO400、f/5.6、1/400」
新作歌舞伎『陰陽師』
昼間は秋晴れで澄み切った青空、夜は中秋の名月が光り輝く日(9月19日)は、新作歌舞伎にふさわしい気がします。花形役者勢揃いの新作品なので、ちょっと奮発して1階席を確保したことも気分を盛り上げてくれてます。
「中秋の名月の歌舞伎座」

「SONY RX1R ISO1000、f/5.6、1/80」
「陰陽師板絵」

夢枕獏の伝奇小説を歌舞伎化し、新歌舞伎座で初めての新作歌舞伎として、今回「夜の部」に登場します。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する平安の都を舞台に、陰陽師(市川染五郎)と笛の名手源博雅(中村勘九郎)を中心に物語は進みます。朝廷に半旗を翻した平将門(市川海老蔵)や興世王(片岡愛之助)、将門を討伐する将門のかつての盟友藤原秀郷(尾上松緑)、将門の娘の滝夜叉姫(尾上菊之助)など、さまざまな人物が登場する一大スペクタクルとなっています。
打ち落とされた将門の首が、打った貞盛の首に喰らいついたり、首のない胴体が歩いたり、死んだはずの将門の五体を集め蘇生させ20年後に生き返ったり、大百足(オオムカデ)との戦いあり、宙乗りあり、煙幕あり、火花あり、雷ありとエンターテイメントとしても楽しめる舞台です。
染五郎のふわっとしたしなやかさ、大空間を圧倒する海老蔵の迫力、艶っぽく妖しげな菊之助の美しさ、重厚感のある野太い声の松緑の存在感、その他脇を固める個性的な若手歌舞伎役者たちなど、各々の役者が競い合い、高め合う舞台でした。これからの歌舞伎も十分期待できる!と、安心感が持てました。
新作「陰陽師」が、回を重ね練り上げられ古典として生き残っていくことを願います。
今日のお供「揚そふと」

こしあんの「あんドーナッツ」です。油っぽさが無く上品な甘さで、かなり美味しいです。
歌舞伎座内の3階にあるお店です。
「成田屋榮太郎飴」

亡くなった團十郎と海老蔵の親子二人が缶を飾る限定商品です。
おみやげには、最高かもしれません。次回は、買っちゃおうかな?と思ってます。
フルサイズ2430万画素の威力
ソニーRX1Rは、フルサイズの撮像素子で2430万画素という高級一眼と同等な画像が撮影出来ると以前ご紹介しました。
その高級一眼と同様な2430万画素の世界とはどういったものか?
シオカラトンボの写真で試してみたいと思います。
これは、一昨日アップした「シオカラトンボ」ですが、この一部分を拡大してみます。

どうですか?解像度の凄さが分かりますでしょうか? 細部に至るまでの細密さだけでなく、光の微妙なトーンを豊かな情報量で変化をあますところなく捉えています。まだまだ拡大出来るのですが、昆虫の嫌いな方には厳しいのでこれぐらいで(笑)

フルサイズ高画素の写真は、より大きな写真にして見ると違いが明確にわかります。そして、これだけの解像度があるとA1サイズぐらいまで引き延ばしても鑑賞に堪えられるかもしれません。
高画素な素子は沢山の情報を蓄えられます。それだけに、わずかなカメラや被写体のぶれも見逃さずに描写されます。コンデジなので気軽に扱いやすいですが、一眼レフ並にきっちりとしたホールドがより重要になるので注意が必要です。
旅好きの人は、この画質を一眼レフカメラとレンズで揃えるのを考え、このコンパクトさを加味すると決して高い買い物ではないと思います。ソニーの回し者じゃないけど、このカメラに惚れ込んじゃいました。
秋の雰囲気を。。。
昨日の生田緑地から、秋らしいものをいくつか。。。
「ザクロ」 美味しそう〜 ♪

「ヌスビトハギの実」 笑ゥせぇるすまん、喪黒福造の目にどうしても見えてしまう。

「きのこ その1」

「きのこ その2」

今年こそ「きのこ」のことを少しは知りたいと思い参加する気満々だった、日曜日の「きのこ観察会」が台風で中止になりガッカリ! 「きのこ観察会」は、1年に1度しかないのでまた1年待たなくては。。。
写真は全て、D3100+マクロ60㎜です。
台風一過
すごい台風でしたね。生田緑地周辺では、土砂崩れが発生し民家が一軒破損しました。
台風一過の今日は朝から素晴らしい青空の一日でした。
「ススキ」

NIKON D3100+マクロ60㎜ ISO200、f/14、1/500
「メタセコイア」

SONY RX1R ISOオート、f/4、1/1000
新しいカメラを生田緑地で試写してみました。透明感があり清々しい空気がよく映し出されています。
「シオカラトンボ♀」たぶん?!

SONY RX1R ISO100、f/9、1/200
マクロモードがあるので20㎝ぐらいまで寄ってみました。逆光を翅に透かして撮ってみましたが、思いの外、いい画が撮れました。高画質なので翅の透け感が凄いです。マクロも結構いけるかもしれません。
新しいカメラとレンズは、距離感と癖を掴むのに時間がかかります。35㎜レンズはあまり使ったことがないので、撮影対象との距離感がうまく掴めません。一度構えて、覗いて、また前進してを相当繰り返してしまいました(笑)
初めての桟敷席で「不知火検校」をもう一度!
前回、松本幸四郎の「不知火検校」が余りにも素晴らしかったので、もう一度観たいと手にしたチケットは、な・な・なんと初めての桟敷席! 格安で手に入れることができ、本当にラッキーでした。
今回取れた桟敷席(新橋演舞場)は、手前から二つ目のブロックです。二人ずつ仕切りがあってお茶も付いてます。畳敷きで掘りごたつ式になっているので靴を脱いで足を下ろせます。胡座も十分かけるスペースなので、お茶を飲みながらリラックスして観劇でき、一段高くなっているので視界は広々、最高です!

専用のメニューが、テーブルに置いてあります。

チケットが格安だったので、お弁当を奮発しました。座席の後ろに配膳棚があり、幕間10分前にそっと入れておいてくれます。三段重ねのお重は迫力満点!

「桟敷幕の内」

ちょっとした料亭の味で、どれも手が込んでいてすごく美味しいです。幕間の短い時間で食べるには、もったいない気がしました。もっとゆっくりと味わって食べたかった(笑)!
お食事メニューのうち、この「桟敷幕の内」のみは桟敷席限定です。他のメニューは、館内のお食事どころでも食べられます。
「桟敷席からの眺め」

舞台と花道の全てが、視野に納まる素晴らしい眺めです。普通の客席と言っても、目の前も一等席ですが、一段高くなっていて「お大尽気分」が味わえます(笑)
「不知火検校」と「馬盗人」は、本当に面白い! 「不知火検校」は昭和52年以来の公演というのが理解できないほどです。今度、いつやるかわからない(− −;)生きている内にやらないかも知れないと思うと、もう一度観にいくべきではないか?と、今真剣に思案中です。
次は、花道近くがいいなぁ〜 ♪
まだまだ真夏の多摩川は秋色にはちと早かった
昨日はススキの状況を確認がてら久しぶりに多摩川に繰り出しました。
いや〜暑いのなんの・・・、汗がとめどなく流れてきます。
まだまだ夏だということを身に染みて感じました。
「小田急線鉄橋下」

こんな標識があるのを今まで気がつきませんでした。河川は上流からみて右岸左岸といいます。海から23キロ・・・ずいぶん上流なんだな。
「クズの花」

多摩川の登戸あたりの河川敷はクズの群生地です。見渡すかぎり葛だらけ。
「イナゴ」

葛の群生地には、必ず「イナゴ」がいます。目の下に涙の後のような線が入ってます。
「ムクゲの蕾」

ムクゲの花は開花すると主張が強い花ですが、蕾はやわらかく上品な感じです。
「キンエノコログサ」

猫じゃらしと呼ばれているエノコログサにも金のバージョンがあります。黄金色の毛で金色に輝く「キンエノコログサ」です。開花しています。
もう少し、秋色な感じを期待していた多摩川は、まだまだ夏真っ盛りでした。
やはり日本の秋はお彼岸からですね。
あっぱれ花形歌舞伎!
今月の『花形歌舞伎』は、チケットがあっと言う間に売り切れプレミアが付く程の人気振りです。
そんな中、まずは「昼の部」の歌舞伎から行って来ました。
「筋書表紙」

公演プログラムのことを、歌舞伎では「筋書」といいます。大坂歌舞伎や京都南座公演では「番付」といっていました。何故?かは理由が分かりませんが、関東と関西で言い方が違うのは面白いです。
歌舞伎を見始めていた頃は毎回買っていましたが、どんどん堪っていくので最近はほとんど買っていません。今月は、新作歌舞伎があるので久しぶりの購入です。筋書には、歌舞伎座正面に飾られている当月の板絵の写真やあらすじ、みどころ、役者の写真や意気込みなど読み応えたっぷりですが、歌舞伎ファンは筋書の最後の方に掲載されている今回の演目の「上演記録」が重要です。いつ、どこの劇場で誰がどの役をやったかの配役表が昭和20年まで遡って掲載されています。
「筋書内の板絵の写真」

「昼の部」の演目は、通し狂言「新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)」と舞踊の「吉原雀(よしわらすずめ)」です。
「新薄雪物語」は、薄雪姫(中村梅枝)と左衛門(中村勘九郎)の若き二人の恋が政治的陰謀に引き裂かられ、わが子を救うため両家の父親が蔭腹を切り、クライマックス『合腹(あいばら)』で苦痛に堪えながら喜びに笑いあうという「三人笑い」の名場面へと続きます。
年齢と風格と技を要するこの場面は歌舞伎の難役中の難役といわれ、名優が揃わないとなかなか上演されません。故に幻の名作と言われるくらい上演回数の少ない演目です。
今回はこの「三人笑い」の配役を、薄雪姫の父幸崎伊賀守を尾上松緑、左衛門の父園部兵衛を市川染五郎、母梅の方を尾上菊之助がそれぞれ初役で演じました。苦しみと悲しみ、しかも父親二人は腹の痛みを堪えての笑いを三者三様で表現する難しい役どころです。場内がシ〜ンと水を打ったように静まり、緊迫感から観ている方も力が入ります。見事に演じ切った役者の気迫が、伝わってきます。
他には、市川海老蔵、片岡愛之助、中村七之助、と次代の歌舞伎界を担う役者が勢揃いして、見応えのある素晴らしい舞台でした。この中に中村獅童の姿がなかったことだけが、とても残念でなりません。
大立廻りもその激しさと迫力の凄さ、斬新な型や動きに驚きと感動を覚えました。一人一人が気合いの入った迫真の演技で、全力を尽くして舞台に臨んだことが伺えます。
今回の難しい演目のため、吉右衛門、菊五郎、幸四郎、玉三郎、仁左衛門、梅玉、魁春という当代の名優達が、花形役者達に付きっきりで稽古をつけたことが筋書から伺い知れます。
「本日のお供」

「安くて、美味しい!」 とってもお得な気分です。
東銀座駅の地下、木挽町広場でゲットしました。
「いい舞台を観ると、本当に充実感のある1日になるなぁ〜!」ちょっと力が入り過ぎて、肩凝っちゃったけど(笑)
秋といえば「キノコ」
一気に涼しくなり、秋!って感じになってきました。
暑くてダラダラしていた気分も一気に引き締まり、活動期を迎えます。
オリンピックも決まったし、視線はすでに七年後を見据えています(笑)
「今季、初キノコ発見」

キノコは傘が開ききる前が撮り頃です
「ヒメジソ(姫紫蘇)」

生田緑地の縁を辿っていくと、秋の花「ヒメジソ」がたくさん咲いています。規則正しく咲いている姿が美しいですね。
「ヒメジソの花」

ヒメジソの花は特徴的な唇形をしています。
「スズメウリ(雀瓜)の雄花」

少し日陰の湿ったところに咲く「スズメウリの雄花」です。1㎝ほどの小さな花なので見過ごされがちですが、近寄って良く見ると、白と黄色の淡い色合いが美しい花です。
「スズメウリの幼果」

幼果の先には、雌花が咲いてたんですが、ちょっと時期を外してしまいました。熟すと白い実になり、中にスイカの種とそっくりな種子ができます。
生田緑地の谷戸には、「ノカンゾウ」の小さな群生が見られるのですが、どこへいってしまったのか見つかりません?2週間程前には一輪だけ咲いていたのを見つけたのに。。。また、盗掘されてしまったんでしょうか?
初めてのフルサイズがやってきた♬
夢のようなカメラの登場です。
現在発売中のコンデジの中で、世界最高峰のカメラを入手しました。
知る人ぞ知る「ソニー RX1R」

何が凄いかと言うと。。。
『35㎜フルサイズの撮像素子を搭載し、35㎜単焦点F2カールツァイスレンズ「ゾナー」と一体で設計されたコンパクトデジタルカメラ』だということです。
カメラを趣味としない人にとっては、何のこっちゃ?ですよね(笑)
ようするに、プロが使う大型の最高級一眼レフカメラに最高級のレンズを付けて撮った写真と同じものがコンパクトカメラで撮れるようになったということなんです(驚!!)
この発想で設計したコンパクトデジタルカメラは初めてで、ニコンもキャノンもライカでさえ、高級コンデジの撮像素子は1段階下のDXです。まさに目から鱗の発想でビックリしました。
とはいっても、実際に使ってみないとな〜と思って、借りて撮影した画を実はブログに数回掲載しています。8月4日リネンバード、8月15日、23日、27日に歌舞伎座で撮った写真です。あれ?っと思った人もいるかもしれません。
ブログサイズの小さな写真では分かりにくいですが、ちょっと比較してみます。
「ソニーRX1Rで撮影」

「ニコンD3100+AF-S DX VR Zoom18-55㎜」生田緑地で愛用のカメラで撮影

どうですか?
鮮明度にしても発色にしても数段違いますが、一番の違いは、写真の奥行感ですね。上の写真の方がより立体的に見えませんか?目でみた感じそのままに写し撮ってくれます。
フルサイズの素子で2430万画素なので、大きくトリミングしても問題ありません。
写真を綺麗に撮るには、カメラの画素数が多い方がいいと思っている方が多いですが、これは大きな間違いです。一番重要なのは、撮像素子といわれる画像を記憶するセンサーの大きさです。昔のフィルムカメラの1枚のネガの大きさが、フルサイズ(FXともいいます)といわれる大きさです。その下が、私達が愛用しているニコンD3100のような軽量小型一眼カメラ用のちょっと小さいDXサイズ(フィルムではAPS-Cと言っていました)。コンデジはさらに小さい素子で、携帯用カメラの素子などは豆粒ほどしかありません。
このカメラは、レンズ交換ができない35㎜固定レンズなので、旅や街撮りでの使用が多くなると思います。生田緑地での生物撮影にはちょっと向かないですね。
これからどんな写真が撮れていくのか楽しみです♬
松本幸四郎の『悪の華』お見事!
九月は、歌舞伎座と新橋演舞場の二ヵ所で歌舞伎興行があります。
新橋演舞場で開催されている「九月大歌舞伎」は、正直行かなくても良いかな?と思う程、期待薄でした。チケットを購入したものの「坂東三津五郎」も休演と・・・増々、がっかりな気分で「夜の部」に行って来ました。
しかし、良い意味で予想を全く裏切られる「じぇじぇじぇ!」三乗にしても足りない面白さです。
「不知火検校(しらぬいけんぎょう)」

極悪非道、悪行の限りを尽くした桁違いの極悪人、按摩「富の市」を主人公にした、宇野信夫の作品です。
勝新太郎主演で映画化された「座頭市」の元にもなった話しで、歌舞伎としては36年振りの復活上演となります。
不気味なほどの極悪、憎々しさと悪の持つ輝きを見事に演じた幸四郎は、まさに当たり役と言えます。今までの松本幸四郎に対する評価が一変する出来映えでした。(今までの評価が低過ぎました:笑)
『ラ・マンチャの男』で、その美声、歌の巧さは折り紙つきですが、今回は劇中で小唄を何回か謡います。三味線をひきながら、素晴らしい小唄を披露しました。さすが歌舞伎役者といった感じです。
大詰めでは、不知火検校は悪事が露見し捕まりますが、群衆に向かって「お前たちはちっぽけな肝っ玉に生れついたばっかりに、俺のような真似もできず、せいぜい祭りを楽しむのが関の山。目明きのくせに面白いことの一つも見ず、薄汚いじじい、薄汚いばばあになってのたれ死ぬだけ。不憫な奴らだ」と啖呵を切ります。その迫力は、悪事ではあっても思いのままに人生を生き抜いてきた大きさと、人間の根源に潜む願望の深さにずしんと胸を打たれるものがありました。場内がシーンとなった瞬間です。
「馬盗人(うまぬすびと)」

「キャイ〜ン」ではありません! 馬盗人です!
馬盗人の悪太を坂東三津五郎が努めることになっていましたが、休演のため中村翫雀(坂田藤十郎の長男)が代役を努めました。
何しろ、大笑いできる面白い演目で、おかしさ満載の舞踊劇です。
ここでの主人公は、実は『馬』ではないか?と思います。馬が、飛んだり、跳ねたり、踊ったり〜 外国人もビックリ!の大笑いしてました。勢い余って、尻餅付いた馬を助けるべく二人の黒衣が、飛び出して来るというハプニングつきで、会場も大盛り上がり!!
「夜の部」の二つの演目は、どちらも面白くて、絶品の作品でした。歌舞伎は観てみないと、その良さがわからいものだとしみじみ考えさせられた公演でした。できれば、もう一度今月中に「夜の部」を観に行きたいと激しく思っています。
今年のベスト3の中に入るであろうと思われるほどの歌舞伎です。
福助の憂鬱!
昨日(9月3日)の新聞記事に、中村福助が来春歌舞伎界の大名跡、七代目「中村歌右衛門」を襲名することになったと発表がありました。歌右衛門と言えば女方の最高峰であり、歴代の立女方中の立女方。特に六代目歌右衛門は芸風と言い、声と言い独特な雰囲気と迫力を兼ね備えた逸材で、当時の歌舞伎界の『天皇』として君臨していました。
福助は、五代目歌右衛門の曽孫にあたります。
八月納涼歌舞伎で、「最近の福助は、伸びやかで明るい芸風が蔭を潜め、演技が小さくなって元気が無い」と書きましたが、その原因がわかった気がしました。
2年前に父芝翫を亡くし、昨年12月に勘三郎に逝かれ、これからの歌舞伎界を背負うべき一人として、重責を感じているところにさらなる重荷に喘いでいたのではないか?と。歌右衛門を継ぐことは、すなわち女方のトップに立って歌舞伎界を率いていく責任を負うことでもあります。
六代目歌右衛門にいじめ抜かれた坂東玉三郎は、「歌右衛門」の名跡を継ぐことをずっと拒否してきました。歌舞伎以外に力を注ぎ続ける玉三郎が、このまま「玉三郎」を貫き通すのであれば、女方のトップにはなれないでしょう。実力、人気は、玉三郎の方がはるかに上だと思いますが、今の玉三郎に歌舞伎界の女方トップを託すことはできないと思います。
福助の複雑な胸の内が、聞こえてくるようです。襲名を機にまた一皮むけたならば、福助は本当の女方トップの役者へと成長していくのでしょう。
来年の3月、4月に歌舞伎座で襲名披露公演が催される予定です。新歌舞伎座杮茸落公演に続き、襲名披露公演とは松竹もやるなぁ〜と、思わずにはいられません(笑)!
釣船草(ツリフネソウ)
秋を感じさせてくれる草花はたくさんありますが、生田緑地で代表的な秋の花はこの「ツリフネソウ(釣船草)」だと思います。湿地や水辺に咲く花で、生田緑地内の谷戸と呼ばれる湿地帯では大群生が見られます。
2週間前に谷戸をまわった時にはまだ確認出来ませんでした。ここ数日で咲き始めたのでしょう。
「ツリフネソウ(釣船草)」

名の由来は、帆掛船をつり下げたように見えるかららしいですが、どうでしょう?地方では「ヨメノカンザシ」とか「ユビハメグサ」とも呼ばれているそうです。
後ろの渦巻き部分に蜜を蓄えているようで、訪問客の昆虫のために開口部に大きく開いた着地場が足場として用意されているという素晴らしい造形美です。
(真上から見てみました)

花柄によってつり下げられている様子がよく分かります。この花は、まだ入口部分が開いていません。
(咲き始め)

咲き始めから、渦巻きが出来ています。いつから出来ているのか不思議です。こんど、蕾の中を見てみようかな?
ツリフネソウは花の形も面白いですが、花の後に出来る実が完熟した時に種子を弾き飛ばす様子がとても面白いです。ちょっとした刺激を与えるだけで種子が弾け飛ぶので、ついつい悪戯したくなります。
花言葉は「私に触らないで!」
通し狂言の魅力
歌舞伎座杮葺落公演が続いていますが、年末までの公演が発表されました。
歌舞伎座では珍しい通し狂言が続く、ファン垂涎の出し物です。
歌舞伎の三大名作は、「菅原伝授手習鏡」「仮名手本忠臣蔵」「義経千本桜」です。
この三つの作品は、人形浄瑠璃のために作られた作品で同じ作者トリオが三年連続で書き下し、当時大ヒットした作品です。その後人形の代わりに人間を使ってそっくりの脚本で歌舞伎化し、現在でも上演回数が最も多い人気作品です。
ところが、この三作品は話しの筋がとても複雑で長い長い物語になってます。しかも各幕各段は、それぞれ独立で上演しても成り立つように作られていて、完成度が高く、通常の歌舞伎では特に人気の高い幕だけを上演することがほとんどです。なので、初心者には分かりにくく三大名作と言いつつもとっつきにくい作品と言えるでしょう。
今回は、これを通しで上演してくれるまたとない機会となりました。
これらの名作をそれぞれの当たり役者で演じ、通しでやりきるなど新歌舞伎座の杮葺落でないと二度出来ないと思います。
芸術祭十月大歌舞伎 通し狂言 義経千本桜 【昼の部】 序幕 鳥居前 二幕目 渡海屋 大物浦 三幕目 道行初音旅 【夜の部】 四幕目 木の実 小金吾討死 五幕目 すし屋 大詰 川連法眼館 |
十一月、十二月は、日本人は誰でも知っている「忠臣蔵」です。
十一月はそれぞれの当たり役者を揃えて、十二月は次代を担う花形役者を玉三郎と三津五郎が支えて上演されます。ベテランと花形役者の芸を比べて観られる贅沢な二ヶ月連続公演です。
吉例顔見世大歌舞伎(十一月) 通し狂言 仮名手本忠臣蔵 【昼の部】 大序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場 三段目 足利館門前進物の場 同 松の間刃傷の場 四段目 扇ヶ谷塩治判官切腹の場 同 表門城明渡しの場 浄瑠璃 道行旅路の花聟 【夜の部】 五段目 山崎街道鉄砲渡しの場 同 二つ玉の場 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場 七段目 祇園一力茶屋の場 十一段目 高家表門討入りの場 同 奥庭泉水の場 同 炭部屋本懐の場 |
十二月大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵 【昼夜共、前月と同じ】 |
「仮名手本忠臣蔵」の見所はいくつもありますが、初めての方には是非「大序」を観てもらいたいと思います。 幕開きの前に口上人形が登場し、独特のせりふ回しで配役を紹介します。東西声がかかると徐々に幕が開きますが、この段階では舞台上の登場人物は全員「人形振り」で顔を伏せています。義太夫が役名を語ると人形に魂が入るように少しずつ顔を上げて行くという、長大な作品に相応しい儀式化された非常に珍しい演出となっていて必見です。
私達はもちろん、全ての演目を観に行きますが、悩みは何等席で何回行くか?ということです。
特に十月の公演は観る側としても力が入ります。
猛暑日再び
もう9月だというのに、再びの猛暑日&熱帯夜の襲来に身体が悲鳴を上げています。
東京は、最高気温36℃/最低気温27℃が続いているそうで、ここ生田緑地周辺も東京程ではないとはいえ、33℃/26℃と頭がぼーっとする暑さです。60%以上という湿度のおかげで、朝からずーっと「ぬるま湯」に浸かっているような状態は堪りません。
熱中症にはくれぐれも注意しましょう!
「ヤマハギ(山萩)」

秋の七草の一つ「ヤマハギ(山萩)」です。七草では「萩」と言っていますが、「萩」はマメ科ハギ属の総称として使われているので、日本各地の山野で普通に萩といえば山萩を指します。萩の文字は、草カンムリに秋と書き、まさしく秋の草ということですね。残暑が厳しい日が続いてますが、着実に野山には秋が訪れています。
「アオドウガネの交尾」

緑色のコガネムシ「アオドウガネ」です。昆虫達も迫り来る秋を迎え、命の繋ぎに懸命です。
「オオミズアオ(大水青)」

この写真では分かりにくいですが、横幅20㎝らいある大型の美しいヤママユガ「オオミズアオ」です。樹液を吸っているので近づいて撮りたかったのですが、少し上にキイロスズメバチが数匹いて近づけませんでした。
初めて見ましたが、恐ろしく大きいです。こんな大きな蛾がいるとは驚きです。
学名は「Actias artemis」といい、アテネの月の女神(ギリシャ神話のアルテミス)が名前に当てられています。