fc2ブログ

納涼歌舞伎 第二弾




 納涼歌舞伎は、勤め人にも歌舞伎を観やすくする為に、演目を少なくして、朝・昼・晩の三部制になっています。
 一昨日は、夜の第三部でしたが、今回は午前の第一部に行って来ました。


「野崎村」の板絵
野崎村
 情感あふれる世話物の名作の一つですが・・・出来映えは、今一つといったところです。
何がまずいのか? 福助の娘役には、ちょっと無理があるような〜 年齢の割にしわとたるみが目立って、見た目が娘に見えないのが原因なのか? 第一部には、三津五郎が出演していないのが一番の原因かもしれない。などとつらつら考えてしまいました。


「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」の板絵
春興鏡獅子 
 小姓弥生と獅子の精二役を演じる「春興鏡獅子」は、八月前半は勘九郎が、後半は七之助が舞うWキャストです。昨年の勘九郎襲名公演で、勘九郎の鏡獅子を観たので今回は七之助で観て比較することにしました。
 結果は・・・、勘九郎の圧勝です! 踊りの巧さは勘九郎がはるかに上回っています。ただ技術だけではなく、引きつけるものが無いのが致命的な気もします。七之助には、しなやかさと色気が足りません。踊り自体が小さく、勇ましさと迫力にも欠けています。まだまだ修行が必要なのでしょう。兄弟の圧倒的な差を感じた踊りでした。



 2階から見た正面入口付近の赤い絨毯の柄
歌舞伎座絨毯 


 中村座は、三津五郎がいないとまだちょっとやってゆけないと感じさせるものがありました。勘三郎亡き後、勘九郎が座頭として中村座を率いてゆくには、まだまだ時間がかかることでしょう。
 大向こうからかかる「中村屋!」の掛け声は、励ましとファンで居続けるよ!という誓いの声援でもあるのだと思わずにはいられません。
 「頑張れ!中村屋!」いつか、また浅草で中村屋の芝居が観れることを楽しみに待ってます。



スポンサーサイト



プロフィール

南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2013年08月 | 09月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31


FC2カウンター
フリーエリア
ポチッと押してもらえると励みになります。  ↓
最新記事
最新コメント
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
1318位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
演劇
72位
アクセスランキングを見る>>
リンク
検索フォーム