地味ですがちょっと珍しいかも
色合いが地味で、咲いている場所も目立たず、ほとんど気づかれない植物に脚光を当ててみました。
「コヤブタバコ(小薮煙草)」

丈が50㎝〜1mと人の目線より下で日陰にあるため、誰にも気づかれません。下から覗き込まないと、こんな特徴的な花が咲いているとは思わないでしょう。多摩丘陵では地域的絶滅が危惧されている貴重種「コヤブタバコ」です。
「タケニグサ(竹似草)の実」

こちらは前や下ばかり見ていると気づかない高さにある「タケニグサの実」です。花の時期は逃してしまいました。ネイチャーフォトは一度逃すと、また一年待たなくてはならないので大変です。
「コモチシダ」

夏になると葉の表面に小さな子供の葉っぱがたくさん生まれる「コモチシダ」です。やがてこの葉っぱが親株を離れて飛んでゆき、新たな個体として成長していきます。
生田緑地には、92種類のシダ植物が生育していると記録されています。
人がなかなか発見しないようなものを見つけるのは、まるで宝探しのようで楽しいです ♪
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ツリガネニンジン
昨年、見たくても見れなかった「ツリガネニンジン」に出合えました。
まだ、釣鐘状に揃って咲くまでには至りませんが、一番ツリガネを見ることが出来ました。
「ツリガネニンジン」

秋の到来を感じる「ツリガネニンジン」です。生田緑地でも数は少なく貴重種といってもいいでしょう。昨年は、盗掘に合ったため「かわさき自然調査団」が保護しながら見守っています。
「ツユクサ」

もうすぐ9月。この綺麗なブルーももう少しでお別れです。
「コブシの実」

春にはモクレンに良く似た真っ白な花を咲かせますが、実はこのように握り拳みたいな「こぶこぶ」になります。まだまだ大きくなります。
「ジュズダマ(数珠玉)」

子供の頃に熟した黒い実に糸を通して数珠を作ったことのある方も多いのではないでしょうか?懐かしくて1枚撮ってみました。
天高く。。。
天晴れな秋空。夜が涼しくて気持ちいいですね〜。
ぐっすり寝られます ZZZ.....

本日のタイトルにふさわしい画を狙ってみました。
「日本民家園」

生田緑地内ある日本民家園の古民家では、害虫駆除と家屋の耐久性を高めるため、定期的に『燻し』が行なわれています。
「キツネノマゴ」

今の時期は、陽当たりの良いところならどこでも見られますが、あまりに花が小さくて誰にも気づいてもらえません。よーく見ると、こんなに可愛い花なんです。花の大きさは7〜8㎜ぐらいでしょうか。
「ヤブラン」

夜が涼しくなってくると待ちかねたように一気に咲き始める「ヤブラン」です。先週は見なかった気がします。
植物達にとっても秋到来なんですね。豆科の植物達が一斉に咲き始めました。
豆科の植物は、実が弾ける晩秋まで様々な形で楽しませてくれます。
本日の写真は、全て60㎜マクロレンズで撮影しています。
歌舞伎界に更なる衝撃!
亡き中村勘三郎の同級生であり、親友でもある坂東三津五郎の休演のニュースが飛び込んできました。
膵臓に腫瘍が見つかり、治療入院のため9月の大歌舞伎(新橋演舞場)は降板するとのこと。
まさに、これからの歌舞伎界を背負って行くべく始動した矢先のできごとです。座頭を失った「中村座」の再建も始めたばかりだったのに・・・。
去年の今頃、勘三郎が同じような状況で悲劇の結果となったことが頭をよぎります。
今回は、三津五郎の早期回復と復帰を心から願うばかりです。

松竹は、歌舞伎を盛り上げるために歌舞伎俳優を色々な番組に送り込んでいます。
例えば、今一番人気のドラマ『半沢直樹』には、片岡愛之助が存在感のある役柄を演じています。さすが歌舞伎役者!いろいろな顔を見せてくれます。また、このドラマに「香川照之」として出演している役者は、歌舞伎役者「市川中車」です。中車は、なぜ「中車」として出演していないのか? 歌舞伎の稽古もしないでドラマに出ていてよいものなのか? 襲名披露の口上では顔面蒼白で『歌舞伎のために命を捨てる覚悟』『生涯をかけて精進します』といったのは嘘だったのか? 正直「歌舞伎をなめんなよ〜!」と、『喝!』を入れたい気分です。
大河ドラマに出ている「中村獅童」は、勘三郎がいなくなって歌舞伎でなかなか役をつけてもらえず苦労しているし、人間国宝になった「坂東玉三郎」は、歌舞伎以外に力を入れ過ぎて、肝心の歌舞伎がおろそかになっているし・・・。色々と思うところが沢山あります。
それでも、これからの歌舞伎を応援し、見守って行きたい!と、つらつら思う今日このごろです。
真夏の夜に咲く花
8月〜9月の真夏の夜、レースを広げるように咲く花があります。
この花が見たくって、下調べと準備を整え、夜の生田緑地に出かけて来ました。
「カラスウリの雄花」

日暮れ時から花が開き始め、午後7時半頃に開ききります。なんとも幻想的で美しいです。大きさは、レース状の部分を含めて10㎝ぐらいでしょうか。
「カラスウリの雌花」

中心部の形状が1枚目の花と違います。こちらは、雌花になります。
「咲き始める前の蕾」

これは、咲き始める前の蕾です。少し広がり始めています。
「朝の状態」

「カラスウリの花」は夜しか見られません。夜明け前に萎んでしまいます。
「カラスウリの実」

この小さなスイカみたいなのが、カラスウリの実です。だんだんオレンジ色に染まり、熟すと、中はパッションフルーツのようになります。
「カラスウリ」は都会でもよく見かけますが、花を見るには入念な下調べが必要です。蔓性の植物で、他の植物に絡まっている為、当てずっぽうで夜出かけて行っても発見は難しいと思います。昼間の内に、咲きそうな蕾を見つけておくことが重要です。懐中電灯は必需品です。虫除けのため、なるべく肌の露出は控えるようにしましょう。
ちょっと珍しい写真を・・・
まずは、おさらいから。複眼の真っ黒な「オオシオカラトンボ」。これは雄です。

そして、複眼が青緑色なのは「シオカラトンボ」。これも雄です。「オオシオカラトンボ」も「シオカラトンボ」も雌は黄色い色をしています。

では、これは? 複眼が透き通っているのが分かりますか?

これは、未成熟なシオカラトンボの雌です。未成熟なシオカラトンボは雌雄ともに体色が黄色で、複眼にまだ色が付いていません。雌雄の見分けは腹部先端部の造りと、腹部第八節の膨らみで判断します。最初に見たときは、あれ?見たことないトンボだなと思いました。
これは、カブトムシですが・・・

まだ幼い感じがしますが、既に戦いに敗れたのか角が折れて無くなっています。おそらく長くは生きられないでしょう。可哀想ですが、これが自然界の厳しさですね。
今年最後の納涼歌舞伎
三津五郎率いる中村座の納涼歌舞伎も、今回の第二部が最後になります。

日没後の歌舞伎座に灯が点り木挽町が幻想的な雰囲気に包まれます。
「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)〜髪結新三〜」

江戸の情緒と季節感を巧みに織り込んだ世話物の傑作で、河竹黙阿弥の代表作です。
昔の髪結の仕事ぶりや、初鰹売り、夜鳴き蕎麦屋の情景などを観ているだけでも楽しい舞台です。
中村屋といえば、髪結新三(かみゆいしんざ)というぐらい、中村勘三郎の当たり役でした。その新三を三津五郎が演じます。今まで観た中では、勘三郎の新三、三津五郎の家主という配役が一番で、この二人の掛け合いが最高に面白かったのでそれが基準になっています。
勘三郎の新三は、嫌みな小悪人で表情が豊かでメリハリの効いたものでした。客席との呼吸をとても大事にし、観客を楽しませることに全力を尽くしている感がありました。三津五郎の新三は、気っ風の良い親分肌の悪党で、抑制が効いていて芸の細やかさや巧さが際立ってます。動きの一つ一つが絵になる格好良さを感じます。彌十郎の家主は、身体の大きさを生かした味のある演技が光ってました。
評論家の渡辺保氏は、三津五郎の新三を絶賛していますが、それが十分理解できる舞台です。
「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)〜かさね〜」

「累(かさね)伝説」から生まれた歌舞伎舞踊です。福助、橋之助兄弟で演じます。
福助は、本来踊りも演技もとても巧い役者です。しかし、最近の福助は元気が無く、伸びやかでおおらかな雰囲気が蔭を潜めスランプ状態のような気がします。新歌舞伎座開場までのわずか三年の間に、父の芝翫や座頭の勘三郎を失ったことが大きく影響しているのかも知れません。
「かさね」には、典型的な日本の幽霊『柳の下の幽霊』が現れます。妖しく美しい立ち姿が印象的で、舞台が終わった後も、ずっと余韻が残ります。
今日のお供は「葛桜」

優しい甘さの「葛桜」は、見た目も涼やかで夏の和菓子にピッタリです。
真夏の納涼歌舞伎が終わると、秋の気配を感じるはずなのに、日が暮れても気温が下がらず空気全体が重く湿っています。いつまで、この暑さが続くのかと辟易してくる今日このごろです。
真夏の植物
真夏は春に比べて花が少ないですが、それでもこの暑さの中元気いっぱい咲き誇っている植物達を紹介します。
「ヒヨドリジョウゴ(ヒヨドリ上戸)」

秋になると1㎝程の赤い実をつけ、「ヒヨドリ」が好んで食べるので「ヒヨドリ上戸」というらしいですが、本当にヒヨドリに人気があるのかはヒヨドリを観察していても大いに妖しいです。
「ヘクソカズラ(屁糞葛)」

見た目はこんなに綺麗なのに屁糞とはなんとも悲しい名前です。葉を揉んでみたり、花の匂いを嗅いでみたりしましたが、名前の由来ほどの悪臭は感じませんでした。鼻が悪いのかな?
「タマアジサイ」

以前、大きな蕾の写真を載せましたが、こんなに大きく咲きました。あまり美しくないのが残念です。
「ナツミカン」

未だにこんな青いのは遅いような気もしますが、れっきとしたナツミカンです。山口県の萩市は町中にナツミカンが植えられ、たわわに実っていたのを思い出します。
それにしてもこの暑さはいつまで続くのでしょうか?
冷たい物の飲み過ぎはいけないと思い、夜は「焙じ茶」を飲み始めました。
香りもよく、なかなかお奨めです♬
復活!生田緑地雑記
お待たせいたしました(誰も待ってない?!)
ほぼ2ヶ月振りに生田緑地に行ってきました。
いや〜、暑いのなんの。汗だくだくで、ポタポタと汗がたれてきます。
「メタセコイアの林」

「モンシロチョウ」

「ヤマトシジミ」

「イチモンジセセリ」

「稲穂に止まるシオカラトンボ」

久しぶりのネイチャーフォトなので、肩ならしとして夏らしいものを並べてみました。
長袖長ズボン、帽子に首巻きタオルという出立ちでしたが、1リットルぐらい汗をかいた気がします。
そのままいつものように専修大学図書館に直行し調べ物をしていたら、濡れた衣服が冷房で冷やされ寒くなってしまいました。去年はこんなに汗かいたかな? これでは、次からは着替えを持っていくようです。
さよなら、亀有!
6月末から続いていた亀有にある病院通いにもやっと終止符が打てました。
汗だくで歩いた道も、夕方の雷雨に遭遇した日も、一つの思い出です。
まだまだ介護の問題がありますが、一つの区切りなのでホッとしています。
こち亀「中川圭一の像」

両津さんの像は前に紹介しましたが、街のあちこちにキャラクター像が建てられています。
「アブラゼミ」

さあ、夏を取り戻す為に活動再開です。
全開とは行きませんが、ネイチャーフォトにダイビング! まだまだ夏は楽しめます!
納涼歌舞伎 第二弾
納涼歌舞伎は、勤め人にも歌舞伎を観やすくする為に、演目を少なくして、朝・昼・晩の三部制になっています。
一昨日は、夜の第三部でしたが、今回は午前の第一部に行って来ました。
「野崎村」の板絵

情感あふれる世話物の名作の一つですが・・・出来映えは、今一つといったところです。
何がまずいのか? 福助の娘役には、ちょっと無理があるような〜 年齢の割にしわとたるみが目立って、見た目が娘に見えないのが原因なのか? 第一部には、三津五郎が出演していないのが一番の原因かもしれない。などとつらつら考えてしまいました。
「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」の板絵

小姓弥生と獅子の精二役を演じる「春興鏡獅子」は、八月前半は勘九郎が、後半は七之助が舞うWキャストです。昨年の勘九郎襲名公演で、勘九郎の鏡獅子を観たので今回は七之助で観て比較することにしました。
結果は・・・、勘九郎の圧勝です! 踊りの巧さは勘九郎がはるかに上回っています。ただ技術だけではなく、引きつけるものが無いのが致命的な気もします。七之助には、しなやかさと色気が足りません。踊り自体が小さく、勇ましさと迫力にも欠けています。まだまだ修行が必要なのでしょう。兄弟の圧倒的な差を感じた踊りでした。
2階から見た正面入口付近の赤い絨毯の柄

中村座は、三津五郎がいないとまだちょっとやってゆけないと感じさせるものがありました。勘三郎亡き後、勘九郎が座頭として中村座を率いてゆくには、まだまだ時間がかかることでしょう。
大向こうからかかる「中村屋!」の掛け声は、励ましとファンで居続けるよ!という誓いの声援でもあるのだと思わずにはいられません。
「頑張れ!中村屋!」いつか、また浅草で中村屋の芝居が観れることを楽しみに待ってます。
三谷幸喜の文楽って?
文楽も喜劇の帝王が作るとどうなるのか? ちょっとワクワク、ドキドキしながら猛暑の中行って来ました。
『其礼成心中(それなりしんじゅう)』

三谷幸喜の作・演出による文楽です。
近松門左衛門の「曾根崎心中」の成功により、天神の森では心中が大流行! そのあおりを受け、天神の森の饅頭屋は売れ行きがさっぱり。饅頭屋の主人「六助」は、今夜も心中阻止のためパトロールに回ります・・・。天神の森を舞台に、笑いと涙ありの人情物語。伝統的な文楽には無い斬新でユーモラスな演出と分かりやすい義太夫語りで文楽初心者でも楽しめるものでした。
配役の掲示は、こんな感じ!

舞台はこじんまりしてますが、ちゃんと定式幕がかかっています。

今回の三谷文楽は、パルコ劇場40周年記念公演です。「其礼成心中」は昨年が初演で、今年は再演です。劇場全体が大爆笑に包まれ最後はほろっとする納得の面白さでした。
最初に挨拶に出て来た人形は、三谷幸喜似で上等な着物と袴を着て三谷幸喜の声でしゃべります。できれば本編にも、この人形が出て来てほしかった気がしますが・・・。
会場には、若い人たちも多く来ていました。次は、ぜひ国立文楽劇場で竹本住大夫さんの大夫で上演してほしいなぁ〜と思いました。
傑作です!
三津五郎率いる納涼歌舞伎!
ツバメがいなくなりましたね。
毎年、お盆になると集団で渡っていきます。今頃どこかの河口に集まっているのかな?
久しぶりに納涼歌舞伎が、戻って来ました。平成2年から21年まで、三津五郎は十八世勘三郎らとともに主力となって率いて来ました。今回、その勘三郎の遺志を継いで三津五郎が『中村座』を盛り上げました。

「狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)」の板絵

初めて見るこの演目は、喜劇の幽霊ばなし。勘九郎、七之助、橋之助、扇雀の配役がピッタリで、あまりの面白さに抱腹絶倒!「これぞ、中村座!」と、思わず叫びたくなっちゃいました。
4月からの歌舞伎座新開場杮茸落公演は、時代物や重々しい演目が多かったので、勘三郎の世話物やお笑いが本当に恋しかった・・・まさに、こんな歌舞伎を待っていたのだとしみじみと思いました。
「棒しばり」の板絵

「棒しばり」は、勘三郎の次郎冠者、三津五郎の太郎冠者で何度か観ましたが、今回は、三津五郎が次郎冠者、勘九郎が太郎冠者で勤めました。三津五郎の次郎冠者は完璧な出来映えで、その所作の見事さは筆舌に尽くし難いものがあります。三津五郎の心底に、勘三郎への深い想いも感じられグッとくるものがありました。大向こうから「中村屋」の掛け声がかかったのも、勘三郎を重ねての大向こうの粋な計らいを感じます。
勘九郎の太郎冠者も相当練習を積んだことがわかる素晴らしい出来です。勘三郎もさぞ喜んでいることであろうと・・・。いや、もしかしたらこんなに巧くやって、ちょっと寂しがっているかも・・・「なんだぁ、僕がいなくてもちゃんとやっているじゃないの!」って。
早めの夕食は、ちょっと贅沢に「うな重」

歌舞伎座近くのうなぎやさんは、とってもリーズナブルで満足できる味と量でした。
久々に大笑いした「納涼歌舞伎」は、何もかも充実した満足感でいっぱいの一日でした。
ABKAIーえびかいー
このところ、生田緑地の話題も海の話題もなく、
そろそろブログの題名を『病院・ときどき歌舞伎』に改めなくてはと思うこの頃です(苦笑)
真夏の蒸し暑さが最高潮に達したと思われる昨日、第一回「ABKAI」に行ってきました。
毎年8月のBunkamuraシアターコクーンといえば、中村勘三郎率いる中村座が「コクーン歌舞伎」を展開し数々の名演を披露していたところですが、今年は市川海老蔵主催の「ABKAI」になりました。第一回と称しているところをみると、「コクーン歌舞伎」から「ABKAI」に代わってしまったんでしょうか?
なんか、また一つ勘三郎の足跡が消えてしまったようで寂しいです。
ABKAI のポスター

今回の演目は、2つです。
1つ目は、歌舞伎十八番の内『蛇柳(じゃやなぎ)』
2つ目は、新作歌舞伎『疾風如白狗怒涛之花咲翁物語(はやてのごときしろいぬどとうのはなさきおきなのものがたり)』長々しい名前ですが、ようするに〜はなさかじいさん〜です♪ 演出:宮本亜門
歌舞伎座と比べると、本当にこじんまりとした小さな劇場です。

『蛇柳』は、今まで観た歌舞伎の中に良く出て来るような・・・例えば、「紅葉狩」の鬼女とか、「道成寺」の押戻しであったりとかに似ています。歌舞伎十八番といっても、現在では半分ぐらいしか上演されていません。この「蛇柳」も、昭和22年以来の復活狂言です。海老蔵と愛之助の息もピッタリとあって、なかなかのものでした。海老蔵の目力が場内を圧倒しています。
『疾風如〜』では、1階の客席をいっぱいに使った演出で、1階席を取れば良かったと後悔しちゃいました。
話しとしては、「はなさかじいさん」がベースになっていますが、「桃太郎」の話が出て来たり、一寸法師が出て来たり、原作テリー・ケイ『白い犬とワルツを』を彷彿とさせるものがあったりと・・・色々な要素を取り込んでます。歌舞伎としては、もう少し練れてゆく必要があると思われますが、海老蔵が3役(一つは桃太郎の家来の犬ですが)をこなし悪党振りが良く合っていて面白かったです。初心者にも楽しめる演目です。
歌舞伎は古典で古いものばかり上演している印象が強いですが、毎年のように新作を発表しています。三島由紀夫や泉鏡花、梅原猛、野田秀樹、串田和美、宮藤官九郎など優れた作家による新作歌舞伎は魅力的で、このうち古典として残っていくものはどれぐらいあるのかも楽しみの一つです。
歌舞伎座には無い雰囲気!

シアターコクーン前のティーラウンジ。ここでは、舞台俳優をちょくちょく見かけます。
劇場内は、天国のような涼しさ! 舞台が引けて外に出ると、夜8時過ぎだというのに昼間と同じ暑さが肌にまとわりついて堪えられない不快感! 「あ〜っ、お芝居を観ているのは、何と気持ち良かったことか〜!」芝居の面白さよりも気持ち良さに感激した一日でした。
パキスタン
当ブログの読者数はそれほど多くはないものの、熱心な読者の方々の熱い声援を受けなんとか更新を続けてこられています。中には海外からのアクセスも数件あり、なんと国際的な?ブログに発展したことか!
海外在住の友人達は、元気にしているでしょうか?
いまは大体どこの国でも、ひとっ飛びで国内旅行並に行き来が出来、地球が小さくなってきました。一昔前のアンカレッジ経由欧州便でさえ懐かしく感じられます。あのアンカレッジの「うどん屋」さんは潰れちゃったんだろうか??
そんな中、地球儀で見ると近いのに、行くとなると地球の裏側ぐらい遠いところに行ってしまった友人。新聞で暴動だの、デモだの、反政府軍だのという記事を見るたびに心配になってしまいます。
どんな国なんだろうと調べたくてもなかなか書籍が手に入りません。やっと二子玉で見つけた「地球の歩き方 パキスタン」も2007〜2008年版でした。これ以上新しいものは出ないようです。
![]() | D32 地球の歩き方 パキスタン 2007~2008 (2007/07/28) 地球の歩き方編集室 商品詳細を見る |
三蔵法師が目指した「ガンダーラ」・・・
世界中の人々を魅了する「桃源郷」・・・
世界第2の高峰「K2」・・・
いつかは行きたいパキスタン!!
お気に入りの店「リネンバード」!
ここは、二子玉川にある『リネンバード』です。
年に数回通っているリネン専門のお気に入りのお店です。

こんなにお客さんがいるのを見るのは、初めてです。ましてや、男の人たちもいるなんて・・・!?
そうです、今日はSALEの日です。

ベルギーやフランス、リトアニアの高級リネンがずらり・・・ちょっと高くて、普段ではなかなか手が出ません。それが、20%〜50%オフに!!
それでも、私の腕で作るには、高価過ぎて躊躇してしまいますが、2種類の布地をゲットしました。もう少しうまくなったら、作ってみるつもりで買っちゃいました。

小物もお洒落なものばかりです。

リネンバードを知ったのは、6年程前です。きっかけは、ひょんなことからだったと思います。筑摩書房から出版されている『リネン屋さんのリネンの本』を購入して、それから店に行ったのですが、シンプルで、ステキな生地の上質なカジュアル服の虜になっちゃいました。同社から次に出版された『リネンの服作り』を買ってから、自分で服を作ってみたくなりました。
いつかお気に入りのシンプルで、着やすい服が作れるようになるといいなぁ〜と、夢見ながらぽちぽちと洋裁に励んでいます。
南十字星夫婦がハワイに行くときに必ず持っていく室内着は、いつもリネンバードで購入したリネンのカジュアル服が定番です。