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WWF⇒WWE→TNA




 このところ、介護の病院通いが続きブログ更新が滞りました。
 暫くは、この状態が続き、生田緑地も多摩川も行けそうにないのでネイチャーブログとしては困りました。
 そこで、ごく一部のマニア向けになってしまいますが、こんなネタを。。。



 そもそも、本日のタイトルが何を意味するのか分かる人は・・・ごくごく少数かも・・・。

 WWF⇒WWE→TNAとは?

 すばり、アメリカのプロレス団体の略称です。(何も太字拡大にすることはないか ^^)

 先日のブログでスポーツ観戦の年間サイクルについて書きましたが、我が家が熱く観戦しているものがもう一つあります・・・アメリカンブロレスです。

 見始めたのは、もう10年以上前になるでしょうか?現在、アメプロ団体として日本でも人気のある「WWE」は見始めた頃は「WWF」といっていました。"World Wrestling Federation"略して「WWF」です。
 当時「WWF」の略称は、パンダマークで有名な「世界自然保護基金」も使用していたため訴訟になり、破れたプロレス団体の「WWF」は「WWE」に改称しました。Eは"Entertainment"です。
 ドラマ仕立てのショープロレスでスポーツエンターテイメントを目指していたプロレス団体としては躊躇なく「F」を捨て「E」に改称しました。

 このWWEには相当のめり込みました。まだ日本ではあまり知られていなかったので自ら録画したビデオテープを職場で回し見し、ファン拡大に貢献したと自負しています(笑)

 ところが、今年1月から衝撃的なアメリカンプロレスの団体の放送が日本で始まりました。WWEのショープロレスに嫌気がさしたブロレスラー達が結集した団体「TNA」"Total Nonstop Action Wrestling"です。
 WWEに所属していた、ハルク・ホーガン、カート・アングル、RVD、ジェフ・ハーディー、タズ、ババ・レイ、ディーボン、チャボ・ゲレロ・ジュニアらレスラーの外、実況やリングアナウンサーまで大量移籍し、WWE参加を唯一拒否していた最後の大物「スティング」も参加しています。

 TNAは、スピード感があり、高度な技を駆使して激しく美しいプロレスを魅せてくれるので、今まで観ていたWWEが稚拙なものに感じられてしまうほどです。
 会場も、フロリダのユニバーサル・スタジオの中にある関係から、子供やファミリーの観客が多く声援が飛び交っている中で熱い戦いが繰り広げられています。


 TNAは、CS放送の「日テレG+」で放映されていますので、是非一度観てみてください。プロレスというと眉をしかめらる方も多いと思いますが、日本で親しんでいるプロレスに持っていたイメージとは全然違う世界を体験できると思います。









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ばかばかしい話し!



 しばらく雨が続いたけれど、今日は何とか天気も持ちそう・・・。
 読売新聞販売店の新聞織り込みの応募で運良く当たった「石川さゆりコンサート」の招待券を持って、イソイソとお出かけです。
 天気も上々だし、こんな機会がなければ演歌のコンサートは行かれないなと思いながら浮き浮きです♪

招待券

 我が家から渋谷へは、小田急線の「代々木八幡」の駅で降り、歩いていきます。
 まずは腹ごしらえ!
 目指すは、グルメ評論家犬養裕美子さんや女優の羽田美智子さんが贔屓にしている大衆中華食堂。なつかしい安心の味のタンメンと具がびっしり詰まった餃子を腹一杯食べ、準備万端、汗を拭き拭き『渋谷公会堂』へと急ぎます。
 渋谷公会堂へは軽い上り坂。しかも結構な陽射しになってきて、熱っつい「タンメン」が響いてきます。冷やし中華にすれば良かったな〜と思いながらやっと到着!
 思っていた以上に大勢の人たちで、公会堂の前はすでに人でいっぱいです。「石川さゆり」の人気は凄いな〜、演歌も捨てたもんじゃないんだな〜と思いながら人を押し分け押し分け「引換所」にたどり着くと・・・

  係員の叫ぶ声が、「もうチケットはありませんよ〜」 
  おばちゃん:「立ち見でもいいのよ〜」
  係員:「立ち見券もありませんから」
  おばちゃん:「券なら、ここにあるわよ〜」
  係員:「だから、チケットはもうないんです」

 そんな応酬がずっと繰り広げられています。
ふとおばちゃんの手に持っている券を見てみると、私たちが持っている券と、なななんと!同じ! 
よく見れば券にはしっかりと『「入場ご招待券」午前11時より窓口にて座席指定券とお引き換え致します』『満員の際は御入場をお断りいたしますのでご了承下さい』と書いてあるではないか・・・・。
 着いたのは、1時過ぎ。まさか満員で入れないなんて想像だにしなかった!演歌を甘く見ていた。石川さゆりの人気がこんなに凄いとは・・・、タダ程怖いものはないか〜!プレゼントに当たって、ここで弾かれるとは思わなかった・・・。生「天城越え」聴く気満々だったのにな〜!


 『骨折り損のくたびれ儲け』とは、このことか〜! トホホ、トホホホホ (- - ;)



 来月のチケットプレゼントにも「八代亜紀コンサート」があり、無難に「よみうりランド入園券」にすべきか真剣に思案中です。


 















年間のスポーツ観戦サイクル



 サッカー日本代表(男子)の不甲斐ない結果に、やっぱりスポーツは女子の時代かなと思うこの頃です。なでしこジャパンに女子ゴルフの活躍、アイスホッケーにスキージャンプと冬季五輪も女子の活躍で盛り上がりそうです。

 テレビッ子の南十字星は、海外ドラマを中心に日々楽しんでいますが、スポーツ観戦(といっても専らテレビ観戦ですが)はほぼ1年を通して大興奮で熱く応援しています。
 そして何をそんなに熱く応援しているのか・・・、


 我が家のスポーツ観戦は9月からがスタートです。


 待ちに待った9月になると、アメリカンフットボール(NFL)が開幕します。週3〜4試合は観るでしょうか?翌年2月第一日曜日の決勝戦「スーパーボウル」までは、これ一本で突き進みます。
 ときどき、2月にハワイに行くのは、実はこの「スーパーボウル」をアメリカで観たいがためです。アメリカでは、この日をスーパーボウルデーといって、テレビは一日中アメフト三昧。CMもコカコーラなどのスポンサーが、スペシャルバージョンのCMを流します。ハワイは本土から離れているとはいえ、やはりアメリカです。街中、一週間前からスーパーボウルウィークとして盛り上がります。


 アメフトシーズンが終了後、暫く虚脱感を味わった後、NBA(バスケ)のプレイオフから参戦です。昔は、毎日のように観てたのですが、アメフトを観るようになってからNBAが押し出されてしまいました。お気に入りは「レイカーズ」。ロスのステイプルスセンターに2度観にいったこともある大のレイカーズファンです。一昨日、ファイナルが終わり、マイアミヒートが劇的な逆転勝利で2連覇を達成しました。


 NBAファイナルが終わると、NHL(アイスホッケー)のファイナルと続きます。日本では、週一試合しかアイスホッケーの試合が放送されなくなったため、ほとんど見なくなりました。週に三回放送してた時もありますが、日本が弱くなったので人気なしですね。NHLは「キングス」のファンです。レイカーズと同じ本拠地なので、バスケとアイスホッケーの両方の試合を観に行きました。


 NBA、NHLも終了すると、我が家のスポーツ観戦も終盤です。「ツール・ド・フランス」の出番です。自転車ロードレースは、5月の「ジロ・デ・イタリア」から観ていますが、なんといっても「ツール・ド・フランス」が最高です。毎年6月最終土曜日から一ヶ月の熱戦が続きます。
 最近は、日本人選手も出始めたので楽しみが膨らみます。今年は、ツール100回記念大会。アルプス最難関の「ラルプデュエズ峠」をどう制するのか? 今から楽しみです。
 そして、ツールが終わると夏がきたなぁ〜と感じる年間サイクルです。


 野球は?
 Jリーグは? という声が聞こえそうですが、
 どちらもジャパンの代表戦は観ています。
 シーズンを通しては・・・時間的に難しいです。これ以上増やすと寝る時間がなくなります(苦笑)


 2015年からホンダが復帰するF1も楽しみにしています。F1観戦は歴史が古く、6輪車が走っている頃も観ていました。ホンダ+アイルトン・セナの終了とともに観戦は終わっています。セナがいなくなってから、F1を観る気が起きなかったのですが、ホンダの復帰とともに観てみようかなと思っています。





ミューザ川崎シンフォニーホール



 4月にリニューアルオープンした「ミューザ川崎シンフォニーホール」に初めてやって来ました。
とっても楽しみにしていたホールなので、ちょっとワクワクしながら開場を待っていると・・・手回し式のオルゴールでお出迎え!気分がグッと盛り上がってきます。


「シンフォニーホール」
ミューザ川崎シンフォニーホール
 席にすわってみると、大きなカタツムリの中にいるようです。螺旋状でゆるやかな坂を描いた客席で、木の温もりを感じる作りです。1階席は、ガウディの手がけた「コロニア・グエル教会」の地下礼拝堂(この教会は未完成で礼拝堂のみしかないのですが)を思い起こさせる雰囲気があります。
 正面が、スイス製のパイプオルガンで今回の主役です。



「ポスター」
ポスター 
 このホールでパイプオルガンを聴いてみたかったので、『ルドガー・ローマン』のリサイタルを選びました。
 演目は、バッハの「トッカータとフーガ」に始まり、「クラヴィーア前奏曲集第3部より"いと高きにある神にのみ栄光あれ"」、「前奏曲とフーガ」、ワーグナーの「タンホイザーより巡礼の合唱」、「ニュルンベルクのマイスタージンガーより前奏曲」、ヴェルディの「アイーダより凱旋交響曲」、リストの「コラールによる幻想曲とフーガ」です。
 パイプオルガンの多彩な音色にすっかり魅了されてしまいました。子守歌を奏でるような音色、メリーゴーランドを彷彿をさせる音色、大音響で激しく体中に共鳴する音色をまるで魔術師のように繰り出し、ホール全体を包みます。音色、テクニック、音響効果と全てが素晴らしく、演奏が終了しても拍手が鳴り止みません。立つ人も無くて、2回もアンコール演奏してくれました。やった〜!!

 
 ミューザ川崎は、「音楽のまち・かわさき」にふさわしい素敵なコンサートホールです。機会があったら、ぜひ一度足を運んでみてくだい。川崎駅に隣接していて、とっても便利です。









家を訪ねてくる小さなものたち



 生田緑地に接して建つ我が家には、沢山の昆虫たちが訪ねて来てくれます。


「オオシオカラトンボ♀」
オオシオカラトンボ♀
 洗濯物を取り込もうと思ったら、綺麗な黄色のトンボが・・・、「オオシオカラトンボ」の雌です。雄は青い色をしているので雌雄で色が全然違います。この個体はとても綺麗な色をしています。



「フキバッタ幼体」
フキバッタ幼体 
 バッタにしては、翅がないなぁと思って調べてみたら産まれたての幼体でした。幼くても顔は立派な「仮面ライダー」です。



「ホタルガ」
ホタルガ 
 梅雨の時期によく飛んでいる「ホタルガ」です。触角が立派で、もっと近づいて触角のアップを撮りたかったのですが、逃げられてしまいました。


 数日前、久しぶりで自宅の庭で蛇を見つけました。「真っ白な蛇」。蛇は数年に一度見かけますが、白い蛇は初めてです。物置の下にすぐ隠れてしまいましたが、幸運をもたらしてくれるかな?









助六由縁江戸桜




 4月から1年間続く歌舞伎座新開場杮葺落公演ですが、歌舞伎役者総出演による本当の意味での杮葺落公演は6月で一区切りとなります。その最後を飾るのは、やはりこの演目「助六」です。歌舞伎全演目の中で最も華やかで歌舞伎らしく、歌舞伎の面白さが詰まった歌舞伎一の人気演目です。



「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の板絵
助六板絵
 助六役は、今年2月に亡くなった十二世市川團十郎が務める予定でした。
 舞台は、江戸吉原三浦屋前。花魁「揚巻」の花魁道中で華やかに幕が上がります。江戸紫の縮緬鉢巻きを頭に結び、黒羽二重の小袖に紅絹裏、真っ赤な襦袢と真っ赤なふんどし、黄色の足袋姿で尺八を後ろに差し、蛇の目傘にくり抜き下駄という出で立ちで颯爽と花道から「助六」現れます。
 「海老蔵」は立派に父團十郎の代役を務めました。目力の凄さ、カッコ良さは当代随一の歌舞伎役者、助六にピッタリです。ただ海老蔵の声は裏返ってしまうのと、こもった声で聞きづらいところがあります。ある批評家は、発声練習が足りないと・・・言ってました。いずれにしても、これからの歌舞伎界を背負うホープです。團十郎を継ぐ日が待ち遠しい!
 華やかな「助六」の中で、今回最も面白かったのが、坂東三津五郎演じる「通人里暁」いわゆる通行人なのですが、今流行りの言葉が次々と繰り出され、まさに「じぇじぇ!じぇじぇじぇ!」と言った感じです。

 余談ですが、お弁当に「助六」というのがあるのはご存知ですか? いなり寿司と巻き寿司が入っているあれです。「助六」の愛人である花魁「揚巻」になぞらえ、油揚げのいなり寿司と巻き寿司を入れ「助六」と洒落たものなんです。歌舞伎座でも当然、「助六」弁当は売ってます。


「河東節連中」
河東節連中 
 歌舞伎には欠かせない三味線音楽ですが助六だけは特別です。助六には「河東節(かとうぶし)」連中が努める決まりです。



「一幕見席」
一幕見席 
 歌舞伎座最上段に位置する「一幕見席」です。椅子席90、立ち見60の全150席。専用入口から入り、場内の他の場所へは行かれません。三階席とは仕切りがあります。見たい演目だけを見れるので、とてもリーズナブルですが、舞台までは相当遠いです。
 ここを利用するのは、歌舞伎通の人や時間のない外国人観光客が多いです。初めての方で、まだよく分からないからなるべく安く歌舞伎に触れてみたいという方もいらっしゃるとは思いますが、あまりお勧めはできません。
 双眼鏡がないと役者の顔はよく見えないですし、歌舞伎座内も散策できません。ここは何度も見てる人たちが今日の出来を確認するようなそんな場所です。



 「助六」は歌舞伎初心者にも楽しめるお奨めの演目です。何度観ても華やかで楽しいです。役者を揃えないと出来ない演目なので、襲名披露や顔見世興行のような時にしかやらないのが難点です。機会があるときに是非一等席で堪能してみてください。花道をたっぷり使うので上の階はお勧めできません。





梅雨の中休み



 明日からまた天気が崩れるみたいですね。
 日本も最近は梅雨と秋が曖昧で四季が二季になりつつあります。梅雨は梅雨らしくしっかり降って恵みの雨をもたらして貰いたいものです。


「額紫陽花」
ガクアジサイ
 日本の梅雨を彩る代表は、やっぱり「紫陽花」ですね。この「額紫陽花」はブルーがとても綺麗です。周りの大きな花弁は花ではなく装飾花で、中央に小さく固まっているのが花になります。


「ヒマラヤスギ」
ヒマラヤスギ 
 生田緑地科学館前広場に面して大きな「ヒマラヤスギ」があります。白っぽい球体は「球果」と言いますが、「マツカサ」と言った方が通りがいいですね。これからだんだんと大きくなって秋には茶色くなったマツカサがたくさん地面に落ちてきます。


「奥の池」
奥の池 
 久しぶりの奥の池は、新緑が綺麗です。ここ1年ぐらい「カワセミ」を見ていません。


「梅の実」
梅の実 
 ビニール袋を持って、一所懸命何かを拾ってる人がいました。今の時期に出来る実といえば「梅の実」です。地面にもたくさん、上を見れば梅の木にもたくさん付いてます。拾ってみたらいい香りがしました。我が家も梅雨の時期に大量の梅を漬け込みます(親が) (笑)


 



梅雨日には、趣味の手作り




 昨日は、午後には雨が上がったので「ホタル」を見に行って来ました。ホタルの出現数も日に日に増え、「かわさき自然調査団」によると、53匹のホタルが出現したようです。日曜日で人も多く、人間の出現数は500人だそうです ^^;;
 ホタルは不思議ですね〜。午後7時半になると一番蛍が光り始め、一気にその数を増やしていきます。いつ行っても始まりは7時半で、時間を正確に合わせてきます。

 蛍は強い光を当てると発光しなくなるので、写真は厳禁です。なので、また生田緑地のネタ写真がありません。仕方がないので、雨の日限定の趣味の手芸工作の成果をアップしてみます。
 

「ハーフパンツ」
ハーフパンツ
 ホームウエアのパンツ作りは、ずいぶん慣れてきました。ちょっとモンペ風の柄で、義母にハーフパンツを作ってみました。義母は、背が低いのでハーフパンツのつもりが、八分丈パンツに・・・、まっいいかぁ〜?いいことにしよう! ポケットもちゃんと付いてます。今は、パジャマの上に挑戦中!衿付け、ボタン穴作りがうまくいかず、まだまだ練習が必要です。




「HMSヴィクトリー号」
船体 
 最下層甲板と二段目の甲板が付きました。この二ヶ月は下の艦載艇を作っていたので、本体はあまり進んでいません。

「艦載艇」
艦載艇 
 まだ途中段階の艦載艇です。これ一艘にものすごい時間がかかりました。

艦載艇船底 
 なぜ時間がかかるかというと、細い板を一つ一つ曲げて張り合わせて、削って、ヤスリをかけて、塗装してという作業が延々と続いたからです。ヴィクトリー号本体の外板張りの練習を兼ねての作業です。粗が出るのでこれ以上アップにはできません ^^;


「12ポンド砲」
12ポンド砲 
 あまりに、艦載艇に時間がかかり、途中で飽きてきたので「12ポンド砲」一門を作ってみました。砲身は最初から出来たものですが、あとは制作したものです。玉は出ませんが、ちゃんと動かせます。ヴィクトリー号で一番小さな艦載砲です。


 秋から春にかけては室内作業もここちいい感じですが、これからの時期は厳しいです。窓を全開にしていても暑くて汗がしたたり、手に材料が張り付いてしまいます。
 やっぱり夏は海ですね!そろそろ海支度を始めなくては!



今年も「ホタルの国」が始まりました





 梅雨真っ盛りのこの時期、今年もホタルの季節がやってきました。
 ホタルの光が舞う幻想的な夜は、夏至を境に前後一週間程度です。時間は夜の7時〜8時と短かく、この時間を外すと全く見られません。生田緑地のホタルも今年は多いようで、「ホタルの国」が始まった初日の金曜日には既に37匹、昨日は43匹の出現が確認されたようです。毎年楽しみにしているので、近々見に行って来ようと思います。


「ツバメ」
ツバメ
 梅雨時でぬかるんだ生田緑地内の田圃を覗いてみると、「ツバメ」達が一所懸命泥の中をつついています。餌になる虫でも探しているのかなと思い、暫く眺めていると、どうも巣を造るための材料を調達にきたようです。

ツバメ2 
 口一杯に枯れ草をくわえています。2回目の繁殖に入る準備のため巣の修理はかかせません。


「ナスの花」
ナスの花 
 この時期は夏野菜の花もたくさん咲いています。「茄子」は昔「奈須比(なすび)」と言ったようですが、言葉の響きとしては「茄子」の方が上品な感じがします。



 夜、『キョッキョッキョキョキョキョキョ』と飛び去って行く鳥の鳴き声を聞いたことはありませんか?5月下旬から今ぐらいの時期に渡ってくる「ホトトギス」の鳴き声です。
 夜鳴く珍しい鳥で、渡ってきて暫くの間は夜も鳴きます。春を告げる「ウグイス」とともに、夏を告げる鳥として有名です。
 よーく聞くと「ホ・ト・ト・ギ・ス」と聞こえますよ(笑)







ヴァイオリニスト 潮田益子



 雨続きで、アップするネタがありません。ネタ切れです ^^;
 本ブログは、基本的に外に出て活動しないと記事が生まれないので雨続きは困ります。


 そこで、最近FM放送で聞いて、Amazonで即買いしたCDをご紹介します。


 ここ数年、いつも流しで聞いているのは「NHK-FM」です。昔は、アメリカの最新音楽を聴きたくて「FEN」を聞いたり、DJが面白くて「民間AM」を聞くことが多かったです。生田緑地周辺は丘陵地で電波の状態が悪いため、FM放送の受信状態がよくありません。

 それが改善されたのが数年前。ソニーの「ICF-EX5MK2」というラジオを手に入れてからです。ポータブルで、日本で一番高感度なラジオが欲しくて出会った名機です。ソニーの宣伝をする訳ではありませんが、やっぱりラジオはソニーですね。昭和60年からのロングセラー商品で日本全国の難聴地域で活躍しています。クリアーでノイズのない放送が聞けてラジオ好きには本当にありがたい商品です。

 「NHK-FM」は、邦楽にクラシック、昭和の名曲からアニメソングまで幅広く聞けるのでお気に入りです。特に、邦楽が聴ける唯一のチャンネルなので歌舞伎のために耳を鍛えておくにはかかせません。


 その「NHK-FM」のクラシック音楽の番組で衝撃を受けた「ヴァイオリン」の音色が潮田益子さんの「バッハ バルティータ第3番」です。最近は、TUTAYAで借りることがほとんどになったCDですが、Amazonで即買いしました。
 サイトウ・キネン・オーケストラの中核的存在だった潮田さんですが、残念ながら今年5月28日に逝去されました。
 エッジの効いた素晴らしい響きを聴かせてくれるこのCDはお奨めです。


潮田益子 
 「J.S.Bach 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲」







六月の杮茸落公演(第二部)



 梅雨らしい天気の中、歌舞伎座第二部の公演を観に行って来ました。


「壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん」
対面板絵
 通称「対面」といい、歌舞伎様式美に溢れる吉例の祝典劇です。
 曽我五郎を海老蔵、曽我十郎が菊之助と、将来の「團菊祭」を飾る二人が演じる『壽曽我対面』は、悪くもないけど良くもない、何とも言いようのない出来映えでした。他に仁左衛門、芝雀、孝太郎などが出ていましたが、インパクトに欠けるというか? 全体の調和が取れていないというか? なんだかちょっと物足りない舞台でした。



「土蜘(つちぐも)」
土蜘蛛板絵 
 土蜘退治を題材にした舞踊劇です。
 昨年の2月、勘九郎襲名披露公演で上演した演目で、その時の勘九郎の土蜘があまりにも素晴らしく、ぜひもう一度観てみたいと思っていたものです。今回は、菊五郎が同役を演じるのでものすご〜く、楽しみにしていたのですが・・・。凄みはあったものの、不気味さ、妖しさ、切れ味、どれをとっても勘九郎を超えるものは無く、正直ガッカリでした。
 それは、菊五郎の年齢的なものなのか? 音羽屋型と違うためなのか? 動きの激しさだけは、若くないと無理であるとは感じましたが、それにしても全く違う演目を観ているような感じです。もともと土蜘は中村屋ではやらない演目で、襲名時には吉右衛門に教わったそうです。そこに勘三郎のアイデアが加わって出来上がった「土蜘」が私達の基準となっていたため、今回の音羽屋型がどうもしっくりこない感じです。もともと土蜘は音羽屋の家の芸なので、もう少し比較して重ねて観ないといけません。
 もう一度、勘九郎の「土蜘」が観たい!どうしても観たい!と、強く感じて帰って来たところです。

 今回の歌舞伎は、4月からの杮茸落公演の中で一番期待はずれな気がします。



「木挽町 湯津上屋」
蕎麦屋 
 今日の歌舞伎の出来映えは良くなかったですが、ランチで入ったここの「蕎麦」は絶品です。
ただし、扉に「お時間の無い方は、ご遠慮お願いします」と書かれています。何故かな?と思って入ってみると・・・、全部で10席しかないこじんまりとした趣きのある店内。居るのは、店主ひとり。一組または一人のお客様の注文を取って作って出すまで、次の人には取りかかりません。ただじっと待っていなければならない。全てを店主ひとりでやっているため、順番が回って来るのを待つしかない。確かに、お時間の無い人、せっかちな人にはお勧めできないお店です。しかし、間違いなく蕎麦はおいしく、つゆもおいしい。細切りニ八蕎麦は香りもよく蕎麦と濃いめのつゆとの相性は抜群です。腕は確かでした。
 お時間と余裕のある方は、ぜひ試してみてください。


 余談ですが、歌舞伎座からの帰り、銀座方面から歌舞伎座に向かってくる「中村壱太郎」を見ました。壱太郎とは、坂田藤十郎の孫、中村翫雀の長男です。誰も気づきませんでした。第三部の「助六」に出ているのですが、電車に乗って?歩いて来るなんてビックリです。まだ歌舞伎役者としても知られていないので、銀座の街に溶け込んで普通に歩いてました。歌舞伎役者は化粧を落としてしまうと分からないのかもしれません。



梅雨の代表的な花は。。。




 梅雨の時期の代表的な花は? と聞けば、「紫陽花」ですよね。
 うっとおしい時期に雨の中でも目を楽しませてくれる美人さんです。

 視線をもう少し下げて見ていくと、ひっそりと咲くもう一つの主役が目に入ります。


まだ蕾の状態ですが、分かりますか?
ドクダミ1


開き始めました。
ドクダミ2 


そうです、「ドクダミ」です。
ドクダミ3 
 白い花が開いたように見えますが、白い四枚は花びらではありません。花を包む総苞片といいます。
 では花は? 中央の黄色いのが花なんです。
 虫のいない雨天続きの梅雨でも、他の花と受粉せずに種子がつくれる単為生殖の優れものの植物が「ドクダミ」です。花びらも萼もない興味深い構造で、3本の雄しべと3裂した白っぽい雌しべだけが剥き出しで花が出来上がっています。
 葉をちぎって匂いを嗅いでみてください。強い刺激的で独特な匂いがします。これも抗菌抗黴作用がある香りで、人によって嫌いな人と清々しく好きな人に分かれます。
 
 好みで好き嫌いが分かれる「ドクダミ」ですが、赤い縁取りのある濃い緑の葉と、白い総苞片と、黄色の雄しべのコントラストが美しい梅雨を代表する花だと思います。





花菖蒲いろいろ



 台風3号が向かって来ていますねぇ。今週はずっと雨模様です。
 見頃の花菖蒲の色をお楽しみください。

ハナショウブ 


ハナショウブ2 


ハナショウブ3 


ハナショウブ4 





北海道の巨大な植物



 今回で「北海道シリーズ」の最後になります。


「ミズバショウ」
ミズバショウ 
 北大植物園の水辺には、お化けの小松菜?みたいな群生があります。あまりにも大きいので、何だろう?と不思議に思っていたら、ミズバショウでした。可憐な白い花(実は、花ではなく葉っぱですが)のミズバショウのイメージとはかけ離れた巨大な葉っぱにビックリです。



「アキタブキ」(オオブキ)
アキタブキ(オオブキ) 
 これまた驚く程の大きさのフキです。傘にして、雨宿りができるくらいの大きさがあります。熱帯地方ではあるまいし・・・北海道は、何もかも大きいなぁ〜と感心するばかりです。
 「アキタブキ」は、キク科フキ属の多年草で、エゾブキ、オオブキとも呼ばれています。あまりにも大きいので、食べられないのではと思いますが、食用になるようです。「ワランブキ」というブランドになっているとか・・・?



「エゾトリカブト」
エゾトリカブト 
 キンポウゲ科トリカブト属の植物で、北大植物園で確認しました。トリカブト属は、猛毒を持っていることで知られてますが、エゾトリカブトは世界で最も毒性が強いそうです。全草に毒があるため、絶対に手を触れてはいけないとのこと! ちょっと触ってしまいましたが、いまのところ大丈夫です。



「トキシラズ」
トキシラズ 
 キク科の植物で、別名ヒナギク(雛菊)、デージー、チョウメイギク(長命菊)、エンメイギク(延命菊)とも言います。とても小さな花で、可憐な花です。円山公園の道端で見つけました。



「ヒトリシズカ」
ヒトリシズカ 
 センリョウ科チャラン属の多年草の植物です。名前の由来は、この花の白く可憐な様子を静御前になぞらえたものです。近縁種のフタリシズカは、花穂を2本以上つけます。
 生田緑地にもありますが、花はすでに終わっており1ヶ月以上の差があるようです。


 北海道は春の訪れが遅いので、関東の1ヶ月前の花を見ることになり季節が逆戻りします。植生もかなり異なり巨大植物が多いことに驚きました。一瞬、熱帯のジャングルに迷い込んだような錯覚に陥りました。空気も澄んでいて美味しく肥沃な土地が、何よりも植物の栄養になっているのだと感じました。
 帰って来てから、改めて北海道の雄大な自然に圧倒される思いです。もっともっと見てみたい!知りたい!という気持ちが増々強まっていきます。今度は、いつ行けるかなぁ〜?













日本の固有種「シラネアオイ」



 今回の北海道で観察できた中で、なんといっても『ナンバー1』は、日本原産植物で日本の固有種であり、絶滅危惧種に指定されている「シラネアオイ」です。


「シラネアオイ(白根葵)」
シラネアオイ
 分類上、1科1属1種という特別な地位をいただいている正真正銘の日本の特産種「シラネアオイ」です。生物の分類は「界・門・鋼・目・科・属・種」というふうに大まかには分類されますが、シラネアオイ科の中では唯一で、他に類似の種がまったく存在しないという意味です。キンポウゲ科に属するという分類もあるようですが、最近は独立してシラネアオイ科として分けていることが多いようです。
 和名は、日光白根山に多く、花がタチアオイに似ていることからついたようです。北海道と本州中部地方以北の日本海側の高山で生えるそうですが、北海道は気温が低いため標高の低いところでもみられました。



「エゾエンゴグサ」
エゾエンゴグサ 
 ひと際明るいコバルトブルーが目をひく「エゾエンゴグサ」です。形は生田緑地にもあるケマンに似ていますが、花の密集度と葉が違います。本州北部の日本海側と北海道に生育します。雪解け後すぐに咲き始める早春の花で、これもスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれています。


「エゾシモツケ」
エゾシモツケ 
 北海道と本州下北半島にのみ分布する「エゾシモツケ」です。雪のような白い花がとても綺麗です。



「マムシグサ」
マムシグサ 
 北海道から九州まで分布するみたいですが、生田緑地ではみられません。茎にある斑な模様がマムシの皮膚の模様に似ているので「マムシグサ」の和名となったようです。そう言われてみればマムシの皮膚に似てなくもないです。



「ライラック」 この時期の北海道といえばこの花です。
ライラック 
ライラック ピンク 



 今年の北海道はほんとうに寒かったようで、「札幌ライラック祭り」に間に合わず、開花は祭りが終わってからだったそうです。関東の桜とは随分違いますね。
 ライラックの開花が遅れたお蔭で、桜と梅とツツジとライラックを同時に見ることができました。








北海道の野鳥〜その2〜



 今回のバードウォッチングで気がついたことは、北海道では鳥の色がとても綺麗なことです。生田緑地でも普通に見られる鳥達も、北海道で見ると色がとても綺麗で、それぞれの色が際立ち、色のメリハリがはっきりしているような気がします。
 繁殖期に一番綺麗な発色をするので、渡り鳥なら場所の違いで色合いが違うのも分かるのですが、日本全国どこにでもいる留鳥の「スズメ」や「シジュウカラ」、「ハシブトガラス」までもが明らかに北海道の方が綺麗に感じます。気温の差なのか、環境の違いなのか分かりませんが、写真映えすることは確かです。


「キビタキ♂」
キビタキ2 
 森林の中でひと際目立つ色合いがとても美しい「キビタキの雄」です。見つけた時は興奮しました。観察地は「野幌森林公園」大沢園地。黒と白とオレンジの配色、オレンジと白のグラデーションと申し分のない色合いは、「カワセミ」に次ぐ美しさです。
 生田緑地では、春と秋の渡りの季節に短い時間立ち寄るらしいのですが、まだ見たことはありません。目にするのは至難の業です。

キビタキ 
 喉の裏側にも綺麗なオレンジ色が輝いています。枝に留っている姿もなんだか誇らしげです。図鑑によると空中彩食(飛んでいる虫を空中キャッチで捕食する)をよく行うと書かれています。そういえばこの時期の「野幌森林公園」はうるさいぐらい小蠅かガガンポのたぐいの虫が飛んでました。お握りを食べる時、顔のまわりにたかる虫を追い払うのに大変でした。どこかの国を旅行したときのことを思い出します。


「シジュウカラ♂」
シジュウカラ 
 どうですか、この綺麗な色合い! どうみても生田緑地の「シジュウカラ」より綺麗な気がします。この写真は、雌雄を見分けるのに分かりやすく撮れました。「シジュウカラ」の特徴である喉からお腹にかけての黒く太いネクタイのような縦縞がありますが、中心あたりで一度細くなってお腹のあたりで太く広がっていくのが雄の特徴です。雌もネクタイ縦縞がありますが、お腹のあたりで太く広がらず細身のネクタイのまま延びていきます。


「ゴジュウカラ」
ゴジュウカラ 
 「シジュウカラ」の次は「ゴジュウカラ」です。観察地は「円山公園」円山原始林登山口付近です。このゴジュウカラを追っかけていたら、「エゾリス」が現れました。目元がキリリとしてカッコいい顔してますね。
 「ゴジュウカラ」とはギャグみたいな名前ですが、由来ははっきりしません。和名で書くと「四十雀」と「五十雀」。「カラ」というのは小鳥を指しているので、小鳥全般を指す古語「雀」を当てたというのが一般的なようです。では、「シジュウ」と「ゴジュウ」は? 鳴き方からついた名とか、スズメより40羽分50羽分価値があるとか、背中がグレーで五十代のロマンスグレーみたいだからとか諸説あるようですが、どれもなんだか笑っちゃうような話なのでよく分かりません。
 ただこの「ゴジュウカラ」はなかなか凄い鳥なんです。木の幹に取り付くとき頭を下にして留り、そのまま下に歩くことができるんです。写真は間に合わなくて撮れませんでしたが、頭を下にして取り付いたところはしっかり確認しました。ちょっとあり得ない光景です。


「ヤマガラ」
ヤマガラ 
 カラカラシリーズが続きます。黒とクリーム色と茶が目立つ「ヤマガラ」です。観察地は「円山公園」。
 日本では、広葉樹林の代表的な鳥でどこででも見かけますが、世界的には珍しい鳥で日本列島の他は台湾と朝鮮半島にしか生息していない日本の準固有種とも呼べる鳥です。
 日本は、国土の大半が温暖に属する島国で生物多様性と固有種の多さでは世界トップクラスです。生物多様性ホットスポットというのが世界で35ヵ所指定されていますが、その一つとして日本列島全体が「ジャパン・ホットスポット」として指定されています。ガラパゴス諸島よりも固有種は多く、普段何気なく目にしている動植物も世界的には貴重な種であることを知ると見る目が変わりますね。


「ハシブトガラ」か「コガラ」
ハシブトガラかコガラ 
 カラシリーズの最後はこの子です。黒い頭を見たときは「コガラ」と思って撮ったのですが、北海道だけに分布する「ハシブトガラ」の存在を後から知りました。北海道では「ハシブトガラ」の方が多いらしく初見を期待したいのですが、あまりにもよく似ているためこの程度の写真では判別できません。判別ポイントは、頭部の黒色部の光沢の程度と嘴や尾の先の形、次列風切と呼ばれる羽の部分の白っぽさといったところですが、まったく分かりません(苦笑)今後の宿題ですね。


 初めてのフィールドで、情報を仕入れながらの探鳥の割にはまずまずの成果だったと思っています。他にも普段見ている鳥の求愛シーンや、撮影したものの未だに同定できないもの、撮り逃がした数々の初見の鳥達がいました。
 次は、冬の北海道の探鳥にチャレンジしてみたいです。


 



 




スプリング・エフェメラル(春の妖精)

 

 『植物を覚えるには、家の近くにホームフィールドを決め、身近な植物を1年間四季を通して観察すること』『珍しい植物のある場所ばかりをつまみ食いするように訪ねていると、なかなか植物を覚えることはできません』という、神奈川県立生命の星・地球博物館の専門学芸員の方の言葉を忠実に守り、生田緑地をホームグラウンドにして観察してきた甲斐があったと北海道に来てつくづく感じました。何故なら、いつも見ている植物でないものはすぐ目につくのです。

 これから紹介する「エンレイソウ属の花たち」(春の妖精)も、まさにそうした花です。初めて見る花たちに、思わず興奮してしまいました。


「エンレイソウ(延齢草)」
エンレイソウ 
 円山公園で、最初に出会った花がこの黒い花です。「何、これ?」「花?実?枯れてる?」。この花の名前がわかったのは、2日後の野幌森林公園「自然ふれあい交流館」でした。


「オオバナノエンレイソウ」
オオバナノエンレイソウ 
 野幌森林公園には、「オオバナノエンレイソウ」が至る所で咲き誇り群生しています。最初は写真をパチパチ撮っていましたが・・・延々と群落は続きます。さすがは北海道!群落もスケールが違います。広い大地を埋め尽くす植生は広く大きくなかなか変化が現れません。歩いても歩いても「オオバナノエンレイソウ」が続きます。こんなに咲いていると飽きて来る〜、なんて贅沢なことを思い始めていると、


「ミヤマエンレイソウ(ムラサキエンレイソウ型)」
ムラサキエンレイソウ 
 ピンク色の花を発見!これもエンレイソウ属の一種「ミヤマエンレイソウ」です。この「ミヤマエンレイソウ」の白バージョンと「エンレイソウ」「オオバナノエンレイソウ」の3種類がエンレイソウ属の基本3種になります。


 エンレイソウは、北海道の春の野山を代表する花で、ユリ科のエンレイソウ属の植物です。日本では、北海道と東北地方の一部にのみ見られる北方系の植物です。「オオバナノエンレイソウ」は、北海道大学の校章のモチーフにも使われています。
 日本で見られる「エンレイソウ属植物」は9種で、そのすべてが北海道に分布しています。エンレイソウは、葉も花弁も萼も3枚で、雄しべは6本・・・というように3を基数とした植物であることが大きな特徴で、学名に3のユリを意味するラテン語「Trillium(トリリアム)」という名が付けられています。

 エンレイソウは、発芽から開花まで10〜15年ぐらいかかり、1年間にわずかずつしか成長しません。開花出来るようになってからは10年ぐらい繰り返し花を咲かせ続けます。樹木ではなく、草花なのに寿命の長い植物ですね。
 雪解けの大地に一面の花を咲かせるスプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれています。


 エンレイソウを含む北海道固有の植物については帰って来てから知ったことが多く、再確認したいことがたくさん出て来ました。生田緑地と違いすぐ確認に出かけられないので、来年以降再び春の北海道に出向かなくてはなりません。こうやってどんどん再調査の場所が増える一方で一向に減ってくれないのは予習しとかないのが原因ですね(苦笑)








歌舞伎鑑賞教室 「紅葉狩」



 北海道シリーズが中断していますが、国立劇場で開催されている「歌舞伎鑑賞教室」に行って来たので忘れないうちに観劇記をアップです。北海道の続きはまた明日から再開します。

 今日の鑑賞教室は、一階席は高齢者ばかりの団体、二階席は高校生の団体で満席です。前半で鑑賞教室恒例「歌舞伎のみかた」の解説をイケメンの中村隼人と高校生になったばかりの中村虎之介が勤めました。「トラちゃ〜ん!」と高校生から何度も声がかかって、ちょっとコンサートっぽい感じのスタートです。


紅葉狩

 今回の演目は『紅葉狩(もみじがり)』です。
 作者は河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)で、平安時代の武将・平維茂が戸隠山に住む鬼女を退治したという伝説に基づいた物語の舞踏劇です。
 前半、鬼女はお姫様の姿で舞うのですが、解説のおかげでこの舞踊は2枚の扇を巧みに使いこなす難易度の高い難しいものだと初めて知りました。鬼女役を中村扇雀(坂田藤十郎の次男)が務めましたが、扇ばかりに目が行ってしまい、何度も落としそうになってハラハラ、ドキドキ! いつもちょっと違う視点で、歌舞伎鑑賞をしてきました。
 同じ演目を昨年の5月に観ています。鬼女を中村福助が演じましたが、踊りの巧さ、お姫様と鬼女の落差が素晴らしかった印象が残っています。扇を落としそうになったか?どうかは、覚えてませんが(笑)。

 この演目の見所というか聴き所は、踊り以外にも三味線音楽の掛合にあります。三味線音楽の代表的な三流派である、竹本・常磐津・長唄がそれぞれの特色を生かし、同じ舞台上で掛合をしながら進行していきます。クライマックスでは、三流派合同の演奏という歌舞伎演目の中でも数少ない面白い演奏を聴くことができます。
 特に三流派の特色のある音色と演奏方法を、始めの「歌舞伎のみかた」という解説の部分で聞き比べの実演をし、クライマックスの聴かせどころをあらかじめ演奏してみせた鑑賞教室ならではの解説はとても参考になります。

 鑑賞教室は、低料金で時間も短く、解説付きでなおかつパンフレットも無料でいただけるので初めての方には大変お奨めです。私達も毎年通って勉強を重ねています。






 



生田緑地は、花菖蒲が見頃です!



 新聞に「花菖蒲」が見頃を迎えて・・・と一面に載っていたので、あわてて生田緑地に行って来ました。梅雨の晴れ間、陽射しは真夏なみの強さです。


「ハナショウブ」
ハナショウブ  
 まさに、今が見頃です。菖蒲園の周りには、お散歩の幼稚園児、カメラマン、写生をする人たちで大賑わいでした。紫色のグラデーションが波のように、風に吹かれてうねっています。一番良い時期に見ることができました。


「ホタルブクロ」
ホタルブクロ 
 和名の由来は、ホタルを花の中に入れて子どもたちが遊んだところからくるそうです。
梅雨時に、雨を避けて下向きに咲きます。内側に紫の斑点があります。花の大きさは、4〜5㎝の鐘形で結構大きいですが、気づかないと通り過ぎてしまいます。


「ニワゼキショウ(紫)」
ニワゼキショウ(紫) 

「ニワゼキショウ(白)」
ニワゼキショウ(白) 
 ニワゼキショウは、別名ナンキンアヤメ(南京文目)と呼ばれるアヤメ科の小さな花です。
ハナショウブもアヤメ科の植物なので、今の時期はアヤメ科が大賑わいです。


 2週間ぶりのホームグラウンドは、一段と初夏の様相が色濃くなってきました。やっばり北海道とは季節が一段階違うんだなと感じます。「ハナショウブ」や「ホタルブクロ」が咲くと梅雨がきていよいよ夏に向かうなと毎年思います。
 ハナショウブの見頃が例年より少し早いです。梅雨入りも早かったので、自然界では足並みが揃っているんでしょうね。

北海道の野鳥〜その1〜


 今回のバードウォッチングの最大のお目当ては、「エゾフクロウ」でした。その「エゾフクロウ」を見れる場所として選んだのは「野幌(のっぽろ)森林公園」です。

 「野幌森林公園」は、札幌から地下鉄とバスを乗り継ぎ40分程。札幌郊外にある平地の大森林です。札幌市と江別市、北広島市にまたがる面積約2,000ha。ちょうど港区と同じ大きさの大森林です。
 野鳥の観察記録は140種以上あり、探鳥地としては古くから全国的知名度を誇っている札幌のバードウォッチングのメインフィールドの一つです。

 探鳥スケジュールは3日間。着いた翌日は近くの「円山公園」で足慣らしをし、次の日は「北大植物園」で北海道の植物の知識を入れながらの探鳥。「植物園」にも多くの野鳥がやってきます。3日目は、メインの「野幌」に繰り出しました。



「オオアカゲラ♂」
オオアカゲラ2
 中型のキツツキ「オオアカゲラ」です。観察地は「野幌森林公園」大沢コース。頭頂部が真っ赤でよく目立ちます。幼鳥は雌雄とも頭頂部が赤いですが、成鳥になると赤いのは雄だけです。「オオアカゲラ」は「アカゲラ」と違い、とても数が少ないので見られたのは本当にラッキーです。今回の最大の収穫でした。

オオアカゲラ 
 「オオアカゲラ」の同じ個体の背中部分です。生田緑地でよく見られるキツツキ最小の「コゲラ」と違い、ドラミング(動物が鳴き声以外の方法で音を立てる動作のことで、キツツキの場合は木の幹をコツコツやることです。)の音が大きく「コツコツ」なんて可愛いものではなく、『ドロロロロロ・・・』と激しく叩きます。



「アカゲラ♂」
アカゲラ 
 こちらは「アカゲラ」です。観察地は「北大植物園」湿生園周辺。「オオアカゲラ」とは、頭頂部の赤い部分が違います。「アカゲラ」は後頭部のみが赤いです。また、この写真では分かりにくいですが背面の白班が「アカゲラ」は逆八の字になっています。そして、一番上の「オオアカゲラ」の写真で見れるように下面(腹側の白い羽毛の部分)に黒い縦斑があるかないかが決め手となります。
 「アカゲラ」は「オオアカゲラ」より5㎝程小さいです。実物を見ると、この5㎝の差はすごく大きいですね。


「カワラヒワ」
カワラヒワ 
 北海道では夏鳥になる「カワラヒワ」です。観察地は「北大植物園」博物館前。生田緑地では冬鳥になるのですが、スズメ程の大きさでいつも木の幹の上の方にいたためまだ撮影出来ずにいました。太くて丈夫な肌色の嘴と風切の基部が黄色いのが特徴的です。鳥の中では、ちょっとゴッツイ顔をしているなといつも思うのですが気のせいでしょうか?
 この丈夫な嘴で木や草の種子を上手に割って食べています。鳥は嘴の大きさや形で食べているものや食べ方が分かるので面白いです。


「アオジのさえずり」
アオジ 
 久しぶり〜って感じの「アオジ」です。冬の生田緑地では、スズメよりたくさん居たのに何処に帰ったのかと思ったら、北海道にいました。この子かどうかはわかりませんが(笑)。観察地は「野幌森林公園」桂コース。
 長旅で少しスリムになりましたが、気持ち良さそうにさえずっていました。生田緑地では、「アオジ」のさえずりを聞くことは出来ないのでとても貴重です。鳥の鳴き声は「地鳴り」と「さえずり」があり、「さえずり」は繁殖期の雄だけの鳴き方です。ウグイスで例えると、「ホーホケキョ、ケッキョ、ケッキョ、ケキョケキョ・・・」というのが「さえずり」で、地鳴りは「チャッ、チャッ」になります。
 「アオジ」は、渡り鳥で生田緑地では繁殖しないので餌ばかり食べている印象しかありませんでした。これも新しい発見です。


「ウグイス」
ウグイス 
 なかなか薮から出て来ないウグイスですが、いいところにいてくれました。きっちりこちらを警戒しています。撮影地は「北大植物園」草本分科園裏。これだけ警戒されていたので、このあとすぐ飛び立ってしまいました。
 日本全国どこででも留鳥としていますが、北海道だけは夏鳥です。ウグイス科の鳥は、目の上に白いラインが入っているのが特徴です。



 たくさんの珍しい野鳥に逢うことが出来ましたが、残念ながら「エゾフクロウ」の姿は見られませんでした。ただあの特徴的な「ホォーホォー」というフクロウの鳴き声は2度聞いています。「野幌森林公園」の深い森の中で初めて聞くフクロウの鳴き声は忘れられません。以外と大きな鳴き声で、森の中に響いていました。あの声が響くと他の鳥達の鳴き声が止むような、そんな静けさの中にフクロウの声は鳴り響きます。






「エゾリス」と「シマリス」



 札幌市内にある「円山公園」は桜の名所として有名ですが、円山公園に隣接する「円山原始林」の存在を知っている方は少ないのではないかと思います。
 「円山原始林」は、北海道の天然記念物第1号として大正10年に指定されました。札幌の中心市街地からわずか3km程の距離にもかかわらず破壊から保護された、海抜226mの丘陵性の山である天然林は自然の宝庫であり、麓には北海道の大地の神様をお祀りした北海道神宮が鎮座しています。
 
 今回は足ごしらえが万全ではなかったので「円山原始林」の登頂はしませんでしたが、原始林の縁を野鳥を探しながら歩き始めるといきなり「エゾリス」と「シマリス」に遭遇し大興奮です。

「エゾリス♀」
エゾリス

 「エゾリス」は北海道にのみ生息しているリスで、耳の上に長く伸びた毛と、大きなふさふさとした尻尾が特徴です。毛並みが茶色く夏毛に生え変わった綺麗な毛並みで艶艶しています。

エゾリス2 

 木の上で生活するエゾリスは、なかなか目にする機会は少ないらしくとてもラッキーでした。上手に木の幹を上り下りします。

エゾリス3 

 二本足で立ち、お腹の上で手を重ねる独特のポーズはとても愛嬌があります。走り回っているときは長く伸びていた尻尾も、立ち上がったときには一緒に綺麗に立ち上がります。立派な尻尾です。



「シマリス」
シマリス 
 こちらは「シマリス」です。「エゾリス」よりも小型で人なつこく、よく姿を現します。シマリスには日本在来の「エゾシマリス」と、ペットショップで売られていたり逃げたり放たれた外来の「チョウセンシマリス」がいるようです。判別が難しいのではっきりとは分かりませんが、全体的な色合いや縞模様の濃淡、縞の付き方からして「チョウセンシマリス」のような気がしますが自信なしです。

シマリスの捕食 
 餌をあげてる人がいたので近くによって観察していたら、どんどん頬っぺたが膨らんでいきます。地元の人に聞いたところシマリスは、頬袋というものがあって頬に餌を目一杯詰められるだけ詰め込んで巣に持ち帰るそうです。「巣に餌を隠したら、また採りに戻ってくるから待ってたらいいよ」と言われ、しばし待つとやっぱり戻って来ました。上の写真と頬の大きさを比べてみてください。片方に5〜6個入るようです。


 毎日のように通っている人にいろいろ教えていただいたところ、リス達も見られるのは午前中のようです。鳥や動物の観察はやっぱり早朝から午前中早いうちがピークで、早起きをしないと駄目だということを再認識させられました ^^;





旅の目的地は・・・


 本日からブログ再開です!


 国内旅行で飛行機に乗るのは何年振りになるでしょうか?
 羽田空港の賑わいには驚きました!
 そして、どこに行ってきたかというと。。。 ちょっと、写真をみて想像してみてください ^^
飛行機


白樺林 


原生林 


湿原 

 ここまでで分かった方は相当なものです(笑)

 では、これでは・・・
北海道神宮 


 これで分かりますか?
旧北海道庁 


 これでは如何ですか?
時計台 


 今回の旅の目的地は北海道は札幌。そして目的は、バードウォッチングとネイチャーフォトの旅でした。

 写真は上(飛行機の次)から、
  1 野幌森林公園(今回一番の目的地です)
  2 円山公園
  3 北海道大学植物園
  4 北海道神宮
  5 旧北海道庁
  6 札幌市時計台     でした。

 収穫大の素晴らしい旅でした。北海道シリーズとして全6回に分けてアップする予定です。

 関東は、例年より10日以上早く梅雨入りしましたが、梅雨の無い北海道でも異常気象の影響か?例年よりも寒さが長引いて、期待していたライラックの開花が遅れていました。
 桜がやっと咲き始めたばかりで梅と同時に咲いていたり、ツツジが咲いていたりと、季節が混乱しているような状態です。私達が居た時は、札幌を含めて北海道は各地25度を超える「夏日」でした。一週間前まではストーブが欠かせなかったと地元の方が言っていたので、暖かくてとってもラッキーでした。

 北海道の楽しみの一つにはやはり「食」があります。着いた日の夜に「上質の生ラム肉のジギスカン」と「旬のアスパラガス」「特大ホッケ」を食べました。残念ながら食事の時にカメラを忘れてしまったので写真はありませんが・・・この3つが今回の旅のグルメの目的だったので大満足です。どれも素晴らしく美味しかったです。その他にはラーメンを2度程食べたぐらいですね。
 翌日からは、おにぎりと飲み物を持って歩き続け、夜は足が疲れてお弁当を買ってホテルに帰る毎日でした。それでも充実した毎日です。
 北海道の大自然にどっぷり浸り、野鳥や野生動物、植物や昆虫に出会える日々はとても刺激的で新鮮な発見の毎日でした。
 明日からのシリーズにご期待下さい!



 





プロフィール

南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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