新橋演舞場最後の花形歌舞伎(昼の部)
新歌舞伎座の前を通りながら開場までの日数を確認しつつ、新橋演舞場での残り少ない歌舞伎を観に行って来ました。
「カウントダウン時計」 この時計も今月から、新歌舞伎座の前に移動してます。

「妹背山婦女庭訓」板絵

「昼の部」最初の演目は、『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』の三笠山御殿。
悲しい恋をする「お三輪」を初役で演じる尾上菊之助は、なかなか見事でした。良く通る艶のある声は魅力的です。
この演目の中で、漁師鱶七役の尾上松緑も相当頑張っているなぁ〜!という感じです。大向うから「紀尾井町!」と何度も声がかかってました。
「暗闇の丑松」板絵

二つ目の演目『暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)』 こちらは、松緑主役の舞台です。大詰の場は、江戸時代の湯屋の釜場の様子が舞台上で再現される珍しい舞台です。こういった昔の風俗を見られるのも歌舞伎の面白いところなんです。丑松の女房役に若手役者の中村梅枝が演じてましたが、これからがちょっと楽しみな役者です。父中村時蔵の巧さを受け継いでいる気がします。
新歌舞伎座に櫓が上がりました。いよいよだなぁ〜としみじみ思います。

「歌舞伎座地下」 東銀座の駅から直結になって、とっても使いやすくなりそうです。

新橋演舞場にもずいぶん通ったなぁ〜と、感慨深いものがあります。その一方で、新歌舞伎座の周辺もどんどん綺麗になって、地下街には歌舞伎縁の店ができて、いよいよ開場も秒読み段階。来月が待ち遠しいです。
もうすっかり顔馴染みになった、弁当屋「辨松」のおばちゃんも嬉しそうでした。
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