春の花(木本)
春は、野草だけでなく沢山の樹木が、花を咲かせます。今、生田緑地で咲いているのは、こんな花たちです。
「キブシ」

別名「キフジ」ともいいます。葉が伸びる前に、淡黄色の花をつけます。長さ3〜10㎝の花茎は昨年の枝の葉腋から出て垂れ下がっています。
「シナレンギョウ」

シナレンギョウとは、中国原産のモクセイ科レンギョウ属の低木です。枝が直立して、花と葉が同時に開きます。これに対し、レンギョウは、半つる性で枝が湾曲して伸び垂れ下がり、花が終わる頃に葉をつけます。
「ヒイラギナンテン」

原産地は、中国・台湾で、葉っぱがヒイラギ、実はナンテンの付き方に似ていることからこの名前があるようです。冬に紅葉する樹木として一度ご紹介しました。種類は、ナンテンと同じメギ科の植物です。春には、黄色い花をつけます。
「ユキヤナギ」

日本や中国に分布するバラ科の植物です。道端や公園にもよく植えられていて、満開時は、白い花で埋め尽くされひときわ目を引きます。
「シモクレン」

モクレンと言えば、通常濃い紫色の花を咲かせるシモクレン(紫木蓮)のことです。別名マグノリアと呼ばれます。白い花をつけるものは、ハクモクレンと言います。シモクレン、ハクモクレンもモクレン科モクレン属で花が終わってから葉をつけます。コブシは、同属ですが花と葉を同時につけるとこが違います。
樹木の花もあっという間に咲き始め、少し長めに楽しむことができる花から、すぐに散ってしまう桜のような花まで色々あります。同時に多くの種類の花が見られるのは、春の醍醐味だと思います。
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春の花
天気予報では「一日曇りでぱっとせず気温は上昇」なんていってますが、朝から素晴らしくいい天気です。雲はあるものの陽射しがたっぷりで散策日和です。
「菜の花」

桜が早く咲いてしまったので出遅れましたが、春の風物「菜の花」も立派に群生しています。
「キュウリグサ(胡瓜草)」

2㎜程の可憐な花は「キュウリグサ」です。葉っぱを揉むとキュウリのような匂いがします。
「ハナニラ(花韮)」

南アメリカ原産の印象の強い形をした「ハナニラ」です。葉が韮に似ていることからついた名らしいですが、名前のとおり葉っぱをちぎるとニラの匂いがするそうです。
「オオアラセイトウ(大紫羅欄花)」

別名の「ショカツサイ(諸葛菜)」の方が通りがいいでしょうか?陽当たりのいいところには群生して咲いている、紫色が綺麗な花です。
「クサノオウ」

草が黄色の汁を出すから「草の黄」とか、丹毒を治すから「瘡の王」や「草の王」など名前の由来はいくつかあるそうですが、定説はないと牧野先生は書いています。黄色の目立つ花が咲いていると大抵この花なので、やはり「草の王」がいい気がしますが、草の王様では不本意でしょうか?
黄色や紫色の花が咲き始めると、「春」な気がします。
国立劇場「隅田川花御所染」
連日の歌舞伎通いは、嬉しくもありますが結構疲れもします。
通常の歌舞伎公演は、幕間を挟みながら4時間半。慣れるまでは、これが結構堪えます。
昨日は、国立劇場の「隅田川花御所染(すみだがわはなのごしょぞめ)」の千秋楽に行って来ました。
今月の最終です。今月は、歌舞伎観劇8日間。よく頑張りました。

25年振りの上演で、高貴な美しい姫が恋に身を焼き、数奇な運命を辿る清玄尼を福助が初役で挑みます。
国立劇場では、あまり上演されない演目を通し狂言で見せることが多いのでとても貴重です。「四谷怪談」で有名な鶴屋南北が、人間の滑稽と悲哀を趣向を交えて描きます。大詰めは「道成寺」の趣向で、鐘入りから押戻しまである念の入れようです。
この作品は「女清玄」と呼ばれています。清水寺の清玄法師がお姫様に恋をして墜落した伝説から産まれた、鶴屋南北の名作「桜姫東文章」に先立って上演されたものだそうです。

「国立劇場前庭」 桜が満開です。この前庭には珍しい桜が沢山植えられています。

「リキュウバイ(利休梅)」

リキュウバイ(利休梅)は、バラ科ヤナギザクラ属の植物で中国原産の落葉低木です。
梅や桜よりも大きくて、華やかな白い花です。
国立劇場では、「国立劇場新種の桜、駿河小町」の苗木を売ってました。苗木でも花が付いていて、ちょっと欲しくなっちゃいました。
今日は、銀座で歌舞伎俳優によるお練りが行われました。
寒さと雨の苦手な私達は、テレビの中継を見ていました。
この寒い中、凄い人出で、このまま歌舞伎人気が続くことを心から願っています。
今月二度目の「二人椀久」
三月花形歌舞伎の内、夜の部の「二人椀久」があまりにも素晴らしく、もう一度良い席で観たいと思い、歌舞伎チケットを専門に扱う金券ショップでずっと探していたところ、運良く昨日の一等席のチケットを三分の一以下の金額で手に入れることができました。二階二列目中央よりという申し分のない席に行く前からワクワクです。久しぶりの一等席を満喫してきました。
新歌舞伎座のライトアップ

ちょうど提灯にも灯が点り、新歌舞伎座が夜の闇の中に浮かび上がりました。
新橋演舞場の三月歌舞伎のポスター

前回は、3階席だったので舞台の背景まで良く見えませんでしたが、舞台演出の素晴らしさにビックリしました。
「二人椀久」は、遊女松山に入れあげたため身代を傾け座敷牢につながれている豪商椀屋久兵衛が、松山への恋しさのあまり、まどろむうちに松山に再会し二人で舞い踊り、気づくと姿を消してしまうという幻想の世界を描いた舞踊劇です。
舞台は、上半分が欠けた月が松の大木の枝にかかるように照っている薄暗がりの中始まります。長唄の囃子が暫く続き、小鼓、大鼓と加わるうち一声高く笛の音が響くと、恋しさのあまり気が狂った久兵衛が花道から現れます。まどろむうちに松山が現れ、月明かりは満開の桜へと一瞬に変わります。薄暗い青の照明から朱色の照明で桜が燃えるように見えてきます。満開の桜の中、ふたりで踊る連れ舞は、ほんとうに美しく、ゆっくりとした流れるような踊りから息の合った早い踊りへと変化していきます。踊りが絶頂に達した頃、松山が消え、桜は跡形も無くなり、元の半月のほの暗い状態に戻ります。その舞台演出の素晴らしさが、二人の可憐な踊りを引き立て、まさに息を呑む美しさでした。
終わった瞬間、会場がため息で包まれた時は、鳥肌が立つ感動で全身に電撃が走りました。
一度目より格段に息のあった踊りにすっかり魅了されました。
二回観に来て本当に良かった!!
新歌舞伎座、四月の演目です。

一番楽しみにしているのは、第二部の「将門」です。玉三郎と松緑という新しいコンビが常磐津の名曲をどのように踊って魅せてくれるのか期待が膨らみます。
新歌舞伎座横の歌舞伎稲荷大明神

三年振りに「遷座祭」を行い、歌舞伎の神様が戻ってきました。
フォションの「エクレールカブキ」

新歌舞伎座の地下は、地下鉄「東銀座」駅に」直結しました。歌舞伎関連の店が色々出店されています。
ここフォションは、期間限定で「定式幕」からデザインされたエクレールを販売してますが、この通り売り切れです。
新歌舞伎座開場前から、地下は賑わってます。この調子で歌舞伎を観に来るお客さんで賑わってくれることを祈ってます。
二ヶ領用水周辺の花(草本)
桜並木の下には、色々な花たちが咲いています。
桜の花に気を取られていると、気づかず通り過ぎてしまいます。
「スノードロップ」

春を告げる花の一つです。白くて可憐な花です。二ヶ領用水の岸辺に咲いてました。
「シャガ」

白っぽい紫のアヤメに似た花です。と言っても、アヤメ科の植物なので当然かもしれませんが・・・。
中国原産ですが、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物です。湿ったところを好む植物で、この花も二ヶ領用水の水際に咲いてました。
「ムラサキケマン」

ムラサキケマンのケマン(華鬘)とは、仏殿の欄間などの装飾具のことを言います。野生のケマンのムラサキケマンは、ヤブケマンと呼ばれます。
「シロヤブケマン」

ヤブケマンの白花タイプを「シロヤブケマン」、紫色がほとんど残らない白一色のケマンを「ユキヤブケマン」と呼びます。それ以外にも、黄色の花の「ミヤマキケマン」「ヤマキケマン」「キケマン」があります。
「クサボケ」

多摩川の土手に咲いている「クサボケ」は、日本の本州関東地方以西、四国、九州に自生する日本固有種の植物です。広く植栽されているボケ(木瓜)は、中国大陸原産の帰化植物(平安時代に渡来)です。
春は、花の咲くのと観察するのと追っかけっこで、結構忙しいです。毎回、新たな花に出会えるのは嬉しいですが、さぼっていると見逃してしまうという脅迫感に(笑)に襲われちゃいます。
「雑草という名の植物はない」と言われますが、雑草としてひとくくりにしてしまった草花の中に沢山素敵な花があります。これからは、ちゃんと一つずつ名前を確かめていこうと思ってます。
ホオアカ初見
昨日、花見しながら撮った野鳥達です。初めて「ホオアカ」を見ることができました♪
「ホオアカ♀」

枯れススキの林の中には、小さな鳥達が動き回ってます。撮影しやすい場所に出てきてくれるまで、じーっと待つしかありません。初見の「ホオアカ」です。色合いが鈍いので雌でしょうか。周囲の色と同化してるので見失いやすいです。
「アオサギ」

珍しく、正面から捕らえられました。首の前側に連なる特徴的な縦線がよく分かります。やっばりアオサギは大きくて迫力があります。
「コガモ♂」

多摩川にたくさんいるカモの中でも、コガモはよく目立ちます。頭部の栗色と緑のコントラストが美しいのは雄のコガモです。お尻の部分(鳥の部分名称としては腰になります)が黄色いのも特徴です。
「ムクドリ」

ムクドリはあまり逃げないので撮りやすい鳥です。パンをあげるとハトとともにすぐ寄ってきます。
「トビ」

チャレンジ写真です。トンビとよく呼ばれますが、分類上の名称は「トビ」です。大型の猛禽類であるタカ科やハヤブサ科の鳥の飛翔写真を撮るのは夢ですが、器材の性能が整っていません。昨日は、トビとカラスが空中で長い間争っていたので、ちょっとチャレンジしてみました。勝者は、やっぱりトビでした。
飛び方は優雅ですね〜。ほとんどはばたきをせずに上空高い所を旋回しています。旋回しながら餌を探し、見つけると急降下で下りてくるんですが、あまりの大きさに驚かされます。ダイバーの天敵でもあり、陸に弁当や菓子を置いておくと、あっという間にさらわれてしまいます。
桜が満開!
桜が満開とテレビで盛んに言っているので、旬を逃しては大変と・・・頑張って桜巡りをして来ました。
まずは、生田緑地へ・・・「お〜っ!やっぱり満開?」

枡形山の桜は、こんな感じ。

展望台から見ると、まだまだ咲いてない木も多く「桜の雲の絨毯」にはなっていませんでした。ここ枡形山の展望台から見る桜は、雲海のように綺麗なんですけど・・・、ちょっと残念! もうちょっと先になりそうです。

多摩川沿いの桜並木は、満開でした。空が青かったら、最高だったのに・・・(泣)

二ヶ領用水の桜も満開。川の上は、桜のアーチができていて、もう少し先に行くとお花見の人たちが沢山出ています。お弁当を食べている人、宴会をしている人、寝てる人?で賑わってました。

「名物 南武線鉄橋下」
大人の背より低く、腰を屈めてくぐります。ときどき頭の上を電車が通過し、スリル満点です。

二ヶ領用水沿いの桜並木は、川の両側にあるのでアーチがずっと続き見応えのある景色です。川沿いは良く整備されていて、すぐそばを歩いたり、シートを敷いて思い思いに「お花見」を楽しめるスペースがあります。
こんな近くに桜を楽しむことができる場所が沢山あることに、改めて感動しました。「良い所に住んでいるなぁ〜!」と・・・。
赤坂大歌舞伎 中村勘九郎襲名記念公演
この時期「三寒四温」とは良く言ったもので、昨日は暑いくらいの春で、今日は天気は良いものの寒い北風でした。そんな中、赤坂ACTシアターで公演している大歌舞伎を観て来ました。
青空に赤坂ACTシアターのガラスの側面のポスターと桜が、眩しかったです。

「怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)」

勘九郎が出て来た瞬間「勘三郎か?」と間違えてしまう程、声も動作もそっくりでした。
以前から似ているとは思っていたものの、増々似てきたようで・・・勘三郎が生きているような錯覚に陥りました。
この舞台は、勘九郎三役の早変わりが驚くほどの早さで面白く、客席通路を花道として縦横無尽に使います。そして久しぶりに本水(ほんみず)を使った歌舞伎です。歌舞伎では、本水や本油を使った芝居を時々やることがあります。この時期に本水を被る舞台は役者にとって大変です。毎日毎日一ヶ月間水を被り続けても、風邪もひけません。バシャバシャと水しぶきが跳ねるので、一等席前列のお客にはビニールシートが配られます。シートを被る練習もやらせれます。まるでユニバーサルスタジオのアトラクションやシルクドソレイユの「O(オー)」のようです。こんなお客さん参加型の楽しい芝居があるのも歌舞伎なんです。一度、一等席で体験したことがありますが、本当にバシャバシャかかってきますからスリル満点で一等席の醍醐味を感じられました。
天茂の「天丼」

穴子一匹、鱚、スナップエンドウを濃いめの天つゆにつけた熱々の天丼、一かけらの柚子の香りと赤出しの良い香りがたまらないランチでした。午後2時からの開演なので、お弁当ではないこんなランチもたまには楽しいです。
今日のお供「桜餅」

赤坂「塩野」の和菓子は、絶品です。上品な甘さのこしあん、しっとりとした桜色の皮との相性も抜群! たまに食べるので、また格別でした。原材料高騰のためか、少し小さくなりました。
越冬した昆虫達も動き始める
今日はお彼岸で、お墓参りに行ってきました。
天気も良く暖かだったので、沢山の人がお参りにきていました。
南十字星妻の実家で飼っている犬も一緒にお参りに行きましたが、内弁慶の愛犬は大勢の人に驚き、人が来る度に尻込みです。暑い中、抱きかかえてのお参りは大変でした(苦笑)
写真は、昨日の多摩川の続きです。
「カタバミ」

ハート型の葉っぱの先端を三枚寄せ集めた形が特徴的な三出複葉です。葉の形が特徴的なので、家紋に多く用いられています。丈夫な雑草で道端のどこにでも咲いています。
成虫のまま越冬した昆虫達も活動を始めました。
「シータテハ」

羽を閉じているので残念ですが、開くと綺麗な色をしています。羽に「C」の文字があるのが特徴です。
「ツチイナゴ」

萱の原に座ってじーっとしていると、あちこちからカサカサ、モシャモシャと微かな音が聞こえてきます。成虫のまま越冬した「ツチイナゴ」達です。複眼の下に黒い帯があるのが特徴で「涙目」と呼ばれています。
「ナナホシテントウ」

野の花を撮っていたら、赤いものが飛んで行くのが視界に入りました。追って行くと「ナナホシテントウ」です。テントウムシは集団で越冬すると図鑑には書いてありますが、まだ見たことはありません。どこにいたんでしょうか?
「ホトケノザ」

ちょっと前に出したときは、まだ花が一つ二つでしたが、あっという間に花盛りです。多摩川の土手にたくさん咲いています。
今週末は桜の見頃ですね。枡形山と二ヶ領用水という二つの桜の名所があるので、いいタイミングでご紹介できるといいんですが、今月は歌舞伎が忙しくどうなることやらです。。。
長袖一枚に腕まくりの多摩川
小春日和を過ぎ、あっという間に夏日な感じです。
多摩川の桜はまだ咲き始めですが、気温はぐんぐん上昇し、半袖が欲しいです。
染井吉野はこんな感じです。今週末、満開ってところでしょうか。

陽当たりの良い土手では、いい感じに咲いてます。

こちらは、一足先に満開になった河津桜。もう、葉っぱがでてきています。

一週間前には見られなかった「ツクシ」がいっぱいです。

「ツクシ」があれば「スギナ」もあります。

「ツクシ」と「スギナ」は、子供の頃から親しんでいる春を告げる代表で、いつも一緒に見つけることができます。同じ植物であることを知っている大人はどれぐらいいるでしょうか?
「ツクシ」と「スギナ」は地面の下で繋がっています。ツクシは子孫を残すために胞子を作り、スギナは日の光を浴びて栄養分を作ります。どちらも茎を引っ張ると節と節の間でプツンと切れる構造は同じです。子供の頃、プツンと切った「ツクシ」や「スギナ」を元通りに繋いで、「どこが切れてるか?」と遊んだ覚えはありませんか?
新橋演舞場の花形歌舞伎(夜の部)
歌舞伎座建替え期間中の三年間、通い続けた新橋演舞場での歌舞伎もいよいよ残すところ10日となりました。
昨日は、三月花形歌舞伎(夜の部)に行って来ました。
「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」

最初の演目『一條大蔵譚』は、今回初役で市川染五郎が演じます。曾祖父の初代中村吉右衛門が得意とした役で、叔父の吉右衛門からみっちりと指導を受けて挑む大役です。今回この役にかける染五郎の意気込みは、並々ならぬものがあり練習を積んだ跡がはっきりと感じられるものでした。
もちろん、まだまだ吉右衛門には及ばないものの初役で演じる染五郎の舞台に立ち会えたことは、今後の成長振りを観ることができる楽しみも増え、本当に良かったと思います。
「二人椀久(ににんわんきゅう)」

染五郎は、『二人椀久』の椀屋久兵衛役も初役でした。菊之助と二人で踊る舞踊です。
染五郎は、昨年勘九郎の襲名公演の「弥生の花浅草祭」で、勘九郎と二人で舞踊をやりました。その時の印象で、踊りが雑で下手なイメージが残ってしまいました。しかし、今回はそれを全て払拭しても余りある素晴らしい舞台でした。
踊りの名手とも言える菊之助との呼吸も良く合っていて、儚くも幻想的な美しい舞踊を艶やかに演じていました。たぶん、染五郎の舞踏の現時点での最高傑作といえるでしょう。
歌舞伎役者は、日々鍛錬を積み進歩してゆくものです。一つの舞台、演目で判断して先入観で観てはいけないものだと強く反省させられた気がします。
大怪我から復帰し、大看板の勘三郎と團十郎を失った今、歌舞伎にかける思いが以前とは比べ物にならないものがあるのかもしれません。その思いは、海老蔵をはじめ今月演じている花形役者の舞台から、ひしひしと伝わってきます。染五郎のこの舞台はぜひ、一等席でもう一度観てみたいものです。
「本日のお供」

銀座三越で購入した「桜餅」です。桜の葉を上下から包んだ珍しいもので、中は道明寺です。桜の葉の香りが、咲き始めた桜を運んできてくれたみたいです。好みとしては、長命寺の江戸風桜餅が好きなんですが、三越ではなかなか手に入りません。三越は、洋菓子が中心で和菓子にあまり良いものがない感じがします。
実は、今回(夜の部)の歌舞伎は予定していませんでした。急に、やっぱり行こう!と思い立ってチケットを取って行きました。行って本当に良かった!素晴らしい舞台を見逃すところでした。
歌舞伎は、一回でも多く一つでも多くの演目を観ることが重要だと思います。観る目を養うのも、役者の巧さを発見するのも数観ることが一番なのだと、つくづく感じる一日となりました。
杮葺落大歌舞伎のチケットが届きました
まもなく四月。いよいよ第五期歌舞伎座の開場式です。
今週、歌舞伎会会員へ杮葺落公演のチケットが郵送されてきました。いつものチケットと装いが違い、歌舞伎座の定紋「鳳凰丸」をあしらった紅白の鮮やかなチケットです。チケットを手にすると一段と浮き浮きしますね。
チケットの売れ行きはというと・・・芳しくありません。通常二部制のところを三部制にしたため、興行時間が短くて料金が高いのはどうなんだろうかと懸念していましたが、予想どおり第三部を中心にまだ売れ残っています(苦笑)
襲名興行や開場興行は、名だたる役者が勢揃いして華やかに行われるので、料金が高いのは仕方のないことですが、三部制にしたため、時間が短く料金が高いのは、歌舞伎を常日頃から親しんでいる者からみても眉をひそめる思いがありました。
看板役者を相次いで失っている現状を考えても、これは失敗な気がします。
演目も役者も揃えた素晴らしい番付なだけに、初めて観てみようかなと思っている人が手を出しにくい設定なのは残念です。

あとは開場を待つばかりの歌舞伎座

開場に先立って、『銀座でお練り』が行われます。
銀座一丁目から四丁目交差点まで、纏と木遣りを先導に歌舞伎役者約60名が銀座通りを練り歩きます。3月27日(水)午前10時〜11時です。お時間のある方は、この一生に一度のお練りを是非見に行かれることをお奨めします。
エル・グレコ展
上野公園内の東京都美術館で開催されている『エル・グレコ展』に行って来ました。
ポスターの絵は、高さ3.5m程ある「無原罪のお宿り」です。
(1607〜1613年制作、サン・ニコラス教区聖堂蔵、サンタ・クルス美術館寄託)

エル・グレコは、ベラスケス、ゴヤと並んでスペイン三大画家として有名ですが、ギリシャ人です。ギリシャからイタリアを経てスペインのトレドへ渡って来て16〜17世紀に活躍しました。「エル・グレコ」とは、「ギリシャから来た人」という意味で本名ではありません。今回は、没後400年を記念する展覧会です。
展覧会のメインは、冒頭にご紹介した「無原罪のお宿り」が最高にして、最大級の絵画です。縦長の大胆な構図、青と赤の効いたグレコ独特の色彩は素晴らしく、受胎告知を劇的に表現する見応えのある作品です。ただ、この作品も本来礼拝堂の高い窓の下に配置し、見上げて見るように描かれているので、低い位置での展示では良さが半減しているかも知れません。また、これ以外の作品は、そこそこのものが多く習作や縮小版、レプリカといったものもありました。
やはり、絵画はあるべきところで見てこそ、その価値が最大限に発揮されるものだと思います。
今回の絵画展で、久しぶりにトレドにゆっくりと旅したい気分になりました。
上野公園の桜

陽当たりの良い所では、桜の花が咲き始めてます。明日から暖かい日が続くと、一気に咲きそうな予感です。
上野公園内は平日の昼間ですが、かなりの人で賑わってました。特に、修学旅行生が目につきます。
JRの線路の向こう側にはスカイツリーも見えるので、修学旅行生は、この後スカイツリーにも行くのかな…?
新橋演舞場最後の花形歌舞伎(昼の部)
新歌舞伎座の前を通りながら開場までの日数を確認しつつ、新橋演舞場での残り少ない歌舞伎を観に行って来ました。
「カウントダウン時計」 この時計も今月から、新歌舞伎座の前に移動してます。

「妹背山婦女庭訓」板絵

「昼の部」最初の演目は、『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』の三笠山御殿。
悲しい恋をする「お三輪」を初役で演じる尾上菊之助は、なかなか見事でした。良く通る艶のある声は魅力的です。
この演目の中で、漁師鱶七役の尾上松緑も相当頑張っているなぁ〜!という感じです。大向うから「紀尾井町!」と何度も声がかかってました。
「暗闇の丑松」板絵

二つ目の演目『暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)』 こちらは、松緑主役の舞台です。大詰の場は、江戸時代の湯屋の釜場の様子が舞台上で再現される珍しい舞台です。こういった昔の風俗を見られるのも歌舞伎の面白いところなんです。丑松の女房役に若手役者の中村梅枝が演じてましたが、これからがちょっと楽しみな役者です。父中村時蔵の巧さを受け継いでいる気がします。
新歌舞伎座に櫓が上がりました。いよいよだなぁ〜としみじみ思います。

「歌舞伎座地下」 東銀座の駅から直結になって、とっても使いやすくなりそうです。

新橋演舞場にもずいぶん通ったなぁ〜と、感慨深いものがあります。その一方で、新歌舞伎座の周辺もどんどん綺麗になって、地下街には歌舞伎縁の店ができて、いよいよ開場も秒読み段階。来月が待ち遠しいです。
もうすっかり顔馴染みになった、弁当屋「辨松」のおばちゃんも嬉しそうでした。
何度も見てる鳥もよーく見ると。。。
多摩川に春を探しにいき、早春の草花を撮っていても、視界の隅に動きを感じるとついつい反応してしまいます。マクロとワイドの両方を追うのは結構疲れます。
そんな中、いつも見ている鳥達もよーく観察してみると「なんか違う?!」のに気がついたりします。
「アオサギ幼鳥とコサギ」

全体的に灰色がかっているので、幼鳥と思われます。後ろはコサギですが、こういう場所が大好きです。
「ヨシガモ♂」

カモが群れている中に、後ろが丸まってひと際目立つのは「ヨシガモ」です。ナポレオンの帽子のような頭、頬に緑があり、喉が白く、腰に白色と黄白色の斑があるので雄になります。鳥の羽根の部位にも様々な名前が付いていますが、この丸まっている部分は「三列風切」という名前がついています。
「ムクドリ幼鳥」

木に止まっているのは「ヒヨドリ?」。大きさは同じぐらいでも、なんか違うなと思ってパチリ。この後飛び立ってしまったのでこれ一枚ですが、後で調べたら「ムクドリの幼鳥」でした。顔の模様が成鳥と幼鳥では全然違うので分かりませんでした。
「換羽中のハクセキレイ♂」

「ハクセキレイの雄」ですが、全体的にいつもと違ってボサボサな感じです。色も斑で、冬羽から夏羽に換羽中のようです。換羽中の鳥は、動きが鈍いです。
「ツグミ タイプ2」

日本野鳥の会発行の「フィールドガイド日本の野鳥」によるとツグミは個体によって羽根の色や胸の斑や眉斑に変化が多く、様々なタイプの絵が掲載されています。昨日、多摩川で観察したツグミは明らかに前月撮影したものと違うので掲載してみました。(当ブログでは便宜上、タイプ1、タイプ2と記しています。)
タイプ1は以前掲載したものですが、比較してみると全体的な色合いからして違います。タイプ2は、大雨覆と風切全体にかけて栗色が強く、胸の斑も首に近い部分の黒斑が濃く密集しています。眉斑や胸の白い部分も少し茶が入っている気がします。この冬、沢山のツグミを見ましたがタイプ2のように色合いが違うのは初めて見ました。
「ツグミ タイプ1」

これだけ個体差があると、名前を付けられそうですね。
多摩川の春を探しに・・・
多摩川に春を探しに行ってきました。
「多摩川土手の河津桜」 最初、梅が満開なのかと思ったら・・・枝振りが違うし・・・

「河津桜」でした。 多摩川に「河津桜」があることを初めて知りました。感動です!

「セイヨウタンポポ」

たんぽぽと言うと、やはり黄色の方が馴染んでます。一番良く見かけるのが、この「セイヨウタンポポ」です。
春そのものを感じるのが、「黄色」なのかな?と思っちゃいます。
「タケツケバナ」

地面を這いつくばるようにして、「オオイヌノフグリ」を撮っていて見つけました。高さは10㎝程度、花の大きさは3〜4㎜のとってもちっちゃな花です。ただ歩いていたら、気付かずに通り過ぎてしまったに違いありません。
「ボケ」

多摩川からの帰り道、道端にはみ出すように咲いている真っ赤な花に出会いました。
母がとっても好きだった花なので、ちょっと写真を撮らせてもらっちゃいました。この赤が好きっだったのかなぁ〜と、なつかしい思いがしました。
早春の野草その2
気をつけて見ないと、す〜っと通り過ぎてしまうほど小さな花々をご紹介します。
「ヒメオドリコソウ」

明治中頃に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物です。在来種のオドリコソウに似ていますが、それより小さいことから名がついているそうです。花は、約1㎝の大きさです。
「オオイヌノフグリ」

茎は枝分かれし、地を這うように伸び、上部の葉のつけねに約1㎝の花をつけます。ユーラシア原産の帰化植物ですが、日本の春を告げる花になっています。
確かにこの花を見つけると、「春だぁ〜!」と叫びたくなっちゃいます。
「コハコベ」

ハコベは、春の七草の一つです。道端でよく見られるハコベは、「コハコベ」「ミドリハコベ」「ウシハコベ」があります。古来から日本に自生し、春の七草に用いられたのは「ミドリハコベ」とされるのが一般的だそうです。コハコベは、比較的近年の帰化植物とされてますが、よくわかってはいないようです。
3つのハコベは、とても良く似ていて区別が難しいのですが、今回出会ったのは「コハコベ」と思われます。
花は1㎝にも満たない大きさで、本当に小さくて愛らしいものです。
「ホトケノザ」(シソ科)

春の七草の一つに「ホトケノザ」がありますが、それはキク科のコオニタビラコ(子鬼田平子)のことでこれではありません。
こちらは、食用ではなく茎が段々につくことから別名を「三階草(さんがいくさ)」と言います。
「ホトケノザ(仏の座)」の由来は、花を囲むように対生する柄のない葉の形状を仏様の台座に見立てたものです。
「奥の池」 ようやく水面の氷も融けて、亀が泳いでました。

春を彩る花たちが、これからどんどん咲くのかと思うと心まで弾んで暖かくなる気がします。
できる限り見逃さないように、沢山の花に会いに行こうと思ってます。
早春の野草
いきなり暖かくなって、春の花々があわてて咲き始めました。
こちらもあわてて野の花を探しに行くと・・・。
「シロバナタンポポ」

白いタンポポは珍しいと思ったら、「シロバナタンポポ」は在来種で、セイヨウタンポポなどの黄色い外来種が日本全域に広がる前は、タンポポと言えば白いタンポポを指していたそうです。
「フキノトウ」

自宅の庭の「フキノトウ」・・・早速収穫して、天ぷらにして食べました。ちょっと苦みのある春の味「初物」を堪能しました。
「タチツボスミレ」 石の隙間からぎゅぎゅっと、スミレの花が咲きました。

「カラスノエンドウ」 小さい花ですが、濃いピンクが鮮やかで春そのものを運んで来たみたいです。

茶色しかなかった地面は、気がつけば緑が吹き出し、そこここに花々を見つけることができます。
「啓蟄」とは、虫たちばかりでなく人間もごそごそ活動し始める時です。陽射しも風もやわらかく、暖かな陽気に誘われて沢山の人たちが生田緑地にあふれてました。
一気に開花!
生田緑地の最高気温は、22℃
ついに、今年初めての「ホーホケキョ♪」が聞こえました。この時期のさえずりは、まだ始まったばかりであまり上手じゃないんですが、これからどんどん巧くなっていくので毎年楽しみにしています。
そして、樹木の花も一気に開花しました

「ハクモクレン(白木蓮)」
どうです、このはちきれんばかりの膨らみは!

「アジサイ(紫陽花)」
青々として、生命力に溢れています。

「アセビ(馬酔木)」
真っ白で表面に艶のある壷状の花が鈴なりにぶら下がってとても綺麗です。

「ジンチョウゲ(沈丁花)」
我が家の玄関脇にある沈丁花も綺麗に咲き始めました。

「ミツマタ(三又)」
日本の紙幣の原料として使われているミツマタは、黄色い花が一斉に咲き始めました。平安貴族もこの花を見て和歌を詠んだそうです。

この数日の暖かさで花も一斉に咲き始め、春が来たんだなと実感できます。
そして、花が咲き始めると冬鳥の渡りの季節です。今日の生田緑地でも、あんなにいた「アオジ」を一羽も見かけませんでした。もう帰ってしまったのかな?少し寂しいです。
春の訪れ
待ちに待った春がきました ♬
春告鳥と呼ばれるウグイスのさえずりはまだ聞こえてきませんが、梅は見頃を迎えています。
そして、梅にはメジロがよく似合います。

春らしいですね〜。花の蜜を吸いにやってきます。

「梅に鶯」と春の慣用句で使われるように、初春の光景として美しい言葉です。
日本人には、春を感じるツートップですね。
ところが、実際に梅で普通に見掛けるのはメジロです。ウグイスは見つけにくい鳥で、普段は薮の中をゴソゴソ動き回っていて、なかなか姿を見せてくれません。そして、メジロの色は何色でしょう?鶯色?一般的に鶯色といえば、このメジロのような色を指すと思いますが、実際のウグイスは茶褐色です。面白いですね。
小笠原諸島の母島列島には、メグロという鳥がいるそうです。会ってみたいです。
生田緑地の一番高いところにある「紅梅」は満開です。

「梅園」も一斉に咲き始めました。見頃です。

「水仙」も綺麗に咲いています。

いよいよ春がやってきました。
なんだか、暖かくなるだけでウキウキしてきます。
冬の渡り鳥達がいなくなると、次は蝶とツバメの季節です。
海老蔵、ル テアトル銀座で花形歌舞伎!
本来は、先月亡くなった團十郎と『オセロー』を上演する予定でしたが、それに変わって海老蔵が主役で花形歌舞伎を演じることになりました。
今日は、その歌舞伎をル テアトル銀座に観に行って来ました。

演目は、海老蔵がお世話になった故十八代目中村勘三郎の追善のために選んだそうです。
『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』『口上』『高杯(たかつき)』です。
上のポスターでもわかるように、海老蔵の目力はもの凄く、当代切っての二枚目役者。『夏祭浪花鑑』では、女形も演じてますが、鼻筋の通ったハンサムウーマンを演じ、カッコいい!!
『高杯』は、ひょうきんな役ですが、容姿の美しさが勝ってまだまだひょうきんさを演じきれてはいませんが、勘三郎が丁寧に教えたことは十分感じられました。これが、海老蔵自身の物になったら相当見応えのある面白い舞台になると思います。これからが、とっても楽しみな演目です。
今日の歌舞伎のお供は、銀座三越で手に入れた「桜餅」です。

「ル テアトル銀座」

「ル テアトル銀座」は、売却されるため今年5月末で営業を終了します。
同世代以上の人は「テアトル東京」があった場所といえば分かると思います。あのシネラマの大画面が懐かしいですね。ここで見た「チキチキバンバン」は忘れられません。
図らずも、さよなら公演に立ち会うことができたのは歌舞伎の縁です。この劇場は、歌舞伎向きとは言えないものの、花道を客席の階段通路を利用していて、通路両脇席の人達はすぐ隣で役者を見ることが出来、楽しめる舞台です。
また役者が最前列のお客さんに話しかけるように、台詞を言っている場面もあり、まさにアングラ芝居みたいでした。
海老蔵も父團十郎を亡くして、相当頑張っています。いろいろあった海老蔵ですが、これからも応援してゆきたいなぁ〜と、感じさせてくれました。
御名残御園座 三月大歌舞伎
3月4日〜5日の一泊二日で、名古屋に行って来ました。
今回は、「御園座」建替え前のさよなら公演と市川猿翁・猿之助・中車の襲名披露公演が重なる見逃せない歌舞伎だったので、昼・夜の部両方の歌舞伎を観て帰って来るという弾丸ツアーでした。

着いた日は「夜の部」を観劇しました。二番目の演目『ぢいさんばあさん』で、中車がぢいさんを笑也がばあさんを初役で演じます。中車は声も良く出るようになり、かなり巧くなった気がします。笑也は、出だしでちょっと台詞に詰まって心配しましたが、おばあさんの演技は素晴らしく、気がつけば笑ったり泣いたりとすっかり舞台に引き込まれていました。
夜の部最後は、『義経千本桜ー川連法眼館の場ー』歌舞伎通の間では『四の切(しのきり)』と呼ばれる人気演目です。猿之助の宙乗り狐六法で、これは昨年の新橋演舞場での襲名公演以来二度目ですが、何度観ても楽しめる演目です。亀ちゃん(猿之助)の早変わり、体のしなやかさ、切れ味は見事と言うしかありません。
「御園座」の板絵

翌日は「昼の部」の観劇
最初の演目は『小栗栖の長兵衛』で、長兵衛役を中車が演じてますが、これも昨年の6月以来観るのは二度目です。中車の上達振りをはっきりと見ることができ、安心もし嬉しく思える舞台でした。
そして、二番目の演目『黒塚』・・・今回わざわざ名古屋まで来たのは、まさしく亀ちゃん(猿之助)の、この『黒塚』が観たいがためのものです。
夜の部の口上で、梅玉が述べてました「黒塚のできは素晴らしく、ぜひ昼の部も観て下さい」と・・・。
猿之助の唄、踊り、おばあさんの役造りなど水際立った演技、そして長唄囃子連中、箏曲の社中と歌舞伎の舞踏の素晴らしさを余す所無く盛り込んだ舞台は、完璧なものです。本当に来て良かったと、大満足です!!
最後の演目『楼門五三桐』は、猿翁が体調不良のため中車が代役を演じました。猿翁は、肺炎とのことでちょっと心配です。早く良くなってくれることを祈ってます。
「中車のTシャツ」汗かきまくり・・・!

「昔ながらのきしめん」

今回の食事は、観劇のためお弁当ばかり・・・唯一、帰りの新幹線に乗る前「きしめん」を食べることができました。溜まり醤油の香りがする濃いめのつゆと花がつおたっぷりな「昔ながらのきしめん」は、けっこういけてました。
「新富士」駅から見えた富士山

帰りの新幹線の中から、綺麗な夕暮れ時の「富士山」が見えて充実した観劇旅行が終わりました。
三月歌舞伎のラインナップ
今月の歌舞伎は大変です!
名古屋の御園座以外は、全て東京。東京だけで四座もやるのはあまり記憶がありません。
四月の歌舞伎座開場に向けて、幹部俳優は忙しいためか?三座で花形。次代の中心となる海老蔵、染五郎、菊之助、勘九郎、七之助、松緑が勢揃いの楽しみな舞台が続きます。
花形の中で特に楽しみなのは、「妹背山」の菊之助、「一條大蔵」の染五郎、「高坏」の海老蔵でしょうか。「妹背山のお三輪」は女形の大役で、菊之助が初役で挑みます。可憐な少女から恐ろしい形相にどう変化していくのかが見物です。「一條大蔵」は染五郎がどこまで造り阿呆が出来るのかが楽しみな舞台です。「高坏」は下駄タップの楽しい舞踏です。ビートたけしが映画で下駄タップを披露して話題になったことがありましたが、歌舞伎の世界では昔からやられている手法です。愛嬌のあるコミカルな下駄タップを海老蔵がどこまで出せるのか?コミカルな海老蔵をちょっと想像しにくいので興味津々です。
御名残御園座大歌舞伎(二代目猿翁、四代目猿之助、九代目中車襲名披露) ◉昼の部 一、 小栗栖の長兵衛 中車 二、 黒塚 猿之助 梅玉 三、 楼門五三桐 猿翁 右近 ◉夜の部 一、 春調娘七種 右近 春猿 笑三郎 二、 ぢいさんばあさん 中車 笑也 三、 口上 四、 義経千本桜 川連法眼館の場 猿之助 秀太郎 藤十郎 |
三月花形歌舞伎 ◉昼の部 一、 妹背山婦女庭訓 三笠山御殿 菊之助 松緑 二、 暗闇の丑松 松緑 梅枝 ◉夜の部 一、 一條大蔵譚 染五郎 松緑 芝雀 二、 二人椀久 染五郎 菊之助 |
ル・テアトル銀座三月花形歌舞伎 一、 夏祭浪花鑑 海老蔵 亀鶴 二、 口上 三、 高坏 海老蔵 亀鶴 |
赤坂大歌舞伎(中村勘九郎襲名記念) 一、 怪談乳房榎 勘九郎 七之助 獅童 |
国立劇場三月歌舞伎 一、 通し狂言 隅田川花御所染 福助 翫雀 |
私達は、全ての公演に行くのでスケジュールが大変です。今からこれでは今年は凄いことになりそうで嬉しい悲鳴が続きます。
とりあえず、明日から一泊二日の強行スケジュールで名古屋御園座に繰り出してきます。猿之助の「黒塚」がどうしても観たかったので ^^「義経千本桜」も三興行目に入り、どれだけ熟成されてきたのか楽しみです。「ぢいさんばあさん」は森鴎外原作の心温まる名作で好きな作品です。若夫婦から37年間の歳月経た白髪の老け役へ場面転換だけで演じ分けなくてはならない役者の技量が問われる作品をどう中車(香川照之)が演じるのか?三津五郎と福助の名コンビ名演技を観ているので、どれだけ近づいていけるのかも注目の舞台です。
建替え前の名古屋御園座最後の舞台を楽しんできます。
フィールド観察の参考書〜バードウォッチング〜
昨日、春一番が吹いたと思ったら、今日も凄い風ですね〜

あまりの凄い風に洗濯物をあわてて取り込みにいったら、洗濯バサミが1つ破損し洗濯ものが飛ばされ、更にもう1つ洗濯バサミが飛ばされました。洗濯ものは回収出来ましたが、台風なみの暴風が吹き荒れています。午後から生田緑地か多摩川に行こうかと思ってましたが・・・無理ですね〜。。止めました


ということでネタがないので、フィールド観察の参考書第2弾として、バードウォッチングを取り上げたいと思います。
日本野鳥の会では探鳥会といっていますが、最近はバードウォッチングといった方が馴染まれている感じがします。
◯「フィールドガイド 日本の野鳥」
日本の野鳥に関する図鑑としては、これ一冊あれば十分です。他にも数限りない野鳥図鑑がありますが、この本の右に出る本は見当たりません。さすが!日本野鳥の会!
この図鑑の特徴は、野鳥の生写真を使うのではなく原色画を採用しているところです。野鳥に限らず、屋外で生物や植物の観察をしていると、綺麗に撮影された図鑑の写真のようには見えないことが多いです。木陰や曇りの日には光があたらず、強い陽射しの中では光が強過ぎたりで識別が困難なことはちょくちょくあります。なので、この図鑑のように原色画で表された方が特徴を明確に掴みやすいので、優れた図鑑は原色画を採用しています。
また、画で表しているため、雌雄の違いだけでなく、幼鳥、成鳥、夏羽、冬羽、換羽中、飛翔図、特徴のあるポーズなど野外での識別に役立つ画を豊富に載せてくれているので助かります。
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◯「野鳥を友に」
「フィールドガイド 日本の野鳥」を一人で執筆し原色画を描いた高野伸二さんが新聞や雑誌に発表したものの中から選定して一冊の本にまとめたものです。
野鳥観察をする上でのバイブル本です。ときどき読み返しては、もっと細かいところまで観察しないと駄目なんだなと自身に言い聞かせ、日々積み重ねて行く上で大切な一冊です。
あまり状態のよくないものを古書店で入手したので、もう少し良いものはないかと探している最中です。

海外旅行中、見たこともない鳥や日本にもいる鳥を見かけては、名前を知りたくなって本屋さんによく駆け込みます。今では買ってきた図鑑が結構な量本棚に並んでいます。これも良い記念ですし、国によって名前が違うのも面白いですね。