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歌舞伎の舞台〜港区役所、芝神明さん〜




 歌舞伎にはいろいろなジャンルがありますが、時代物といわれる時代狂言には日本史上の歴史的事件を取り上げているものが多くあります。一番有名で日本人なら誰でも知っているのは「忠臣蔵」だと思いますが、歌舞伎では「仮名手本忠臣蔵」や「元禄忠臣蔵」、「松浦の太鼓」などいくつもの作品があり、思い浮かぶ所縁の場所は「泉岳寺」だったり「吉良邸跡」だったりします。
 歌舞伎の舞台となっている場所は、以外と身近なところにあって知らなかったため気がつかなかったりしています。




 「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」は、仙台伊達家のお家騒動を取り上げた名作です。時代を室町時代に変えたり登場人物の名を変えていますが、最大の見所は幼い君主を我が子の命と引き換えに毒殺から守った乳母の政岡(浅岡を政岡に変えています。)らと、悪の権化、仁木弾正の対決です。政岡は、女形最高の役といわれ、難役中の難役といわれています。
 毒殺を恐れた政岡が幼君のために食事すべてを自分の茶道具を使って炊く飯炊き(ままたき)という有名な場面がありますが、港区芝公園にある港区役所正面右側にこの時の井戸が残っています。庁舎建替えの時に移動しましたが、井戸の石などは当時のままです。
浅岡飯たき井戸


 説明の案内板も設置されています。
碑文 


 


 通称「め組の喧嘩」。正式名称は「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)」といいますが、この江戸町火消し「め組」と相撲取達との喧嘩の舞台となったのが、港区芝大門にある「芝大神宮」(通称、芝神明さん)です。江戸の二大人気者は、「鳶」と「相撲取」でした。大名家お抱えの威光をきて町を闊歩する大男と、粋でいなせな鳶の男衆は宿命のライバルで、芝神明さんでぶつかります。
 神明さんの両狛犬の下に「め組」と書かれています。

神明さん 


 大鳥居をくぐり、階段を上った左側の隅に、「神明恵和合取組」の碑が設置されています。
め組の喧嘩碑 


 大門の通り沿いには、こんな「観光案内」が。神明さんの絵馬と同じ絵なんです。
絵看板 


 芝大神宮の神主さんにお話を聞いたところ、「め組の喧嘩」を上演する時には、大入祈願と無事楽日を迎えた挨拶との二回、役者は神明さんにお参りにくるそうです。昨年5月、平成中村座で上演した時も、中村勘三郎さんがお参りにきたということでした。
 神明さんでは干支の絵馬の他に「め組の喧嘩」の絵馬があります。昨年平成中村座の公演半券を持って行った人には先着200人に中村勘三郎からのプレゼントとして貰えるという素敵な企画があったのですが、その当時貰いに行かれなかったので、先日購入してきました。その時に神主さんからいろいろなお話を伺うことができ、勘三郎さんのお導きなのかなとあらためて思った次第です。絵馬は大切に我が家に飾られています。神明さんに行った時は、興味のある方は見てみてください。






 

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Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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