歌舞伎座新開場記念展
現在、東京ミッドタウンのサントリー美術館では、『歌舞伎座新開場記念展:歌舞伎ー江戸の芝居小屋ー』を開催しています。
今日は、天気も良く暖かだったので六本木まで出かけて見て来ました。
入口は、ミッドタウン・ガレリア3階です。
展示は、4階から3階に下りて来る順番で飾られています。

カタログの表紙は、重要文化財『歌舞伎図巻』 二巻のうち下巻の一部を拡大したものです。

出雲阿国が始めた歌舞伎踊はたちまち評判となり、多くの追随者を生みました。歌舞伎図巻の主人公である釆女(うねめ)もその一人で、舞台中央には鉢巻をし、南蛮渡来のロザリオを首にかけ、蛭巻の刀に肘をかけて立つ男装の釆女が描かれています。初期の女歌舞伎における舞台の様相や観客の多様性を今に伝えている貴重な図巻です。
展示は、江戸風俗が描かれた金屏風や、歌舞伎役者や劇場を描いた錦絵や浮世絵、江戸時代の番付や台本、GHQから検閲を受けた台本、助六揚巻の衣装など歌舞伎の変遷を伝えるとともに、ファン垂涎のコレクションが多数展示され食い入るように見てきました。
これ以外に中村座歌舞伎芝居図が数多く展示され、当時の盛況さを感じさせてくれるとともに、勘三郎が浅草で見せてくれた芝居図そのものの「平成中村座」を懐かしく思い、改めて感謝の気持ちが沸き上がってきました。
木挽町にある歌舞伎座の過去四代にわたる写真や模型を見て、改めて五代目の新歌舞伎座開場に立ち会えることを嬉しく思った一日です。
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歌舞伎観劇のための参考書籍
新歌舞伎座の開場がいよいよ間近に迫ってきました。
この機会に歌舞伎を観てみたい!どんなものか知りたい!事前に勉強したい!という方のために、参考書籍をご紹介します。実は、歌舞伎に関する書籍はもの凄い数に上ります。歌舞伎全般の入門書から役者に関するもの、役者が書いたもの、歴史書、衣装や音楽に関するもの、戯曲集など。。専門の古書店があるくらいですから侮れません。
そこで、私達が長年使っているものの中から選りすぐりの『これは揃えておきたい』という書籍をご案内します。(Amazonから画像を引っ張ってこれなかったものは写真を掲載しているので大きさがまちまちになってしまいました)
◯「歌舞伎名作ガイド50選」
一番最初に購入した本です。歌舞伎を見たいけれど、何があってどんな舞台なのか?という素朴な疑問にビジュアルで応えてくれる入門書です。写真を見ているだけで、あれが見てみたいこれが見てみたいという気にさせてくれます。舞台写真とあらすじ、みどころ、名台詞、歌舞伎用語、家系図など最初に知りたいことは全て書かれています。この名作中の名作50選をすべて見るだけでも相当な年月がかかります。私達もまだ5〜6作品見れてません。
![]() | 一冊でわかる歌舞伎名作ガイド50選 (2012/10) 鎌倉 惠子 商品詳細を見る |
◯「かぶき手帖」
何回か観劇すると必要になってくる俳優名鑑です。毎年年度版が出るので、数年に一度買い替えの必要が出て来ます。歌舞伎座で販売しているので、いろいろな役者に興味が出始めたとき、観劇途中でいつでも購入することができます。手のひらサイズでコンパクトに出来ているので、持ち歩いてる人も多いです。
![]() | かぶき手帖 2012年版 (2012/04) 日本俳優協会、松竹株式会社 他 商品詳細を見る |
◯「新版 歌舞伎手帖」
しばらく歌舞伎を見続けると、今後の予定演目を調べるのに「歌舞伎名作ガイド50選」では足りないのに気付いてきます。そこで購入したのがこの本です。写真はありませんが、1ページ1演目で全310作品のあらすじ、みどころ、裏話などをコンパクトにまとめています。随分活用しましたが、「歌舞伎名作事典」と「舞踏名作事典」を入手してからはあまり見なくなりました。
![]() | 新版 歌舞伎手帖 (2001/01/18) 渡辺 保 商品詳細を見る |
◯「歌舞伎への招待」
戦後の歌舞伎批評を確立した戸板康二氏の名著を岩波現代文庫が復刻したものです。芝居通の間で当然とされている約束事をテーマ別に解説したものです。最高の歌舞伎入門書として絶賛されていますが、少し歌舞伎を見続けてから読みはじめた方が入りやすい内容かと思います。歌舞伎鑑賞を趣味とされる方は、必ず持っておきたい本で、何度も繰り返し読むことになる羅針盤的な名著です。
![]() | 歌舞伎への招待 (岩波現代文庫) (2004/01/16) 戸板 康二 商品詳細を見る |
◯「歌舞伎名作事典」と「舞踏名作事典」
どんどん歌舞伎を見るようになってくると、「新版 歌舞伎手帖」310作品でも載っていないものが多くあることに気付きます。そこで探しあてたのがこの2冊です。「歌舞伎名作事典」は舞踏以外の307作品を網羅し、「舞踏名作事典」は230番の舞踏曲を扱っているので、合わせて537演目をこの2冊で扱っていることになります。白黒とはいえ写真も掲載され、作品内容や見所の説明は充実しています。現在興行されている演目のほとんどは載っていますので、この2冊は非常に重宝します。なかなか手に入りにくい書物で、我が家のものは古書店で手に入れたものですが、国立劇場で販売しているのを確認しました。国立劇場に歌舞伎を観に行く機会があったら、購入しておくべき作品集です。
![]() | 歌舞伎名作事典―三大名作からスーパー歌舞伎まで307狂言 (1996/08) 不明 商品詳細を見る |

歌舞伎の演目の多さに驚かれる方も多いと思いますが、最近は上演されることのなくなった埋もれた作品がまだまだ沢山あります。また、現代でも新作は作られ続けています。毎年、何十年振りとか百数十年ぶりの復活狂言というような上演もあり、ここで見とかないと次はないかもというような切迫した思いでついつい足を運んでしまいます。
「名作ガイド50選」に出てくるような人気の作品は何度も繰り返し上演されますが、これも演じ手が違うとまた違うというように楽しみの尽きる所がないのが歌舞伎のいいところです。
いくつかの書物を紹介しましたが、歌舞伎を知る一番の方法は、たくさん観て聞いて感性を磨くことに尽きると思います。是非、新歌舞伎座に足を運んでみてください。
染五郎復帰の大歌舞伎
昨年8月に公演中セリから転落して大けがをした市川染五郎の復帰公演に行ってきました。
松本幸四郎の口上でも染五郎の復帰をとても喜んでいる親の思いが、伝わってきました。
口上が終わると、舞台上の「浅葱幕」が「チョン!」という柝(き)の音で「振り落し」となり、舞台は一瞬にして、桜が咲き誇る吉野山へ。歌舞伎ならではの演出です。最初の演目は、『義経千本桜 吉野山』で、染五郎と福助の踊りです。ケガの影響は全く感じさせない出来映えで、まずは一安心といった感じです。

清元の語りだしにより花の吉野山にひきこまれてゆくうちに、福助の静の出。七三での踊りから滑らかに清らかに舞いながら舞台中央に移動していきます。福助は巧いです。ここまでの一連の流れに見惚れてしまいます。次に、花道スッポンから染五郎狐忠信の登場です。スッポンからの登場は、人間以外のもの(幽霊、妖術使い、狐等)というのが歌舞伎のお約束。染五郎のハイライトは、竹本の義太夫語りが入るところから始まります。復帰後初舞台で気迫のある踊りを披露してくれました。
次の演目は『通し狂言 新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)』
通常は後半の「魚屋宗五郎」から上演されるのがほとんどですが、今回は事件の発端である「弁天堂の場」から通しで観られて筋が良くわかりました。
「皿屋敷物」は、「魚屋宗五郎」のほか「番町皿屋敷」「播州皿屋敷」など数多くあるそうです。
松本幸四郎が宗五郎役を演じましたが、幸四郎の世話物を観るのは初めてで、菊五郎や勘三郎の宗五郎とは全く違う味わいのあるものでした。今まで知らなかった幸四郎に出会えたような気がします。

これは、劇場内に飾られていた『日生劇場の舞台側から見た様子』の写真です。日本一の劇場空間だと思います。こういう劇場が日本にあることを誇らしく思います。

天井の曲面には、色付きの石膏に2万枚と言われるアコヤ貝が貼ってあり、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

三階座席から見た舞台の雰囲気です。一番後ろの席ですが、歌舞伎座や新橋演舞場と違って花道も半分くらい見えてとっても見やすい劇場です。海中の竜宮城にある舞台を観ているようだと思いませんか?天井が水面で、劇場空間が海中です。左側に丸い窓のようなものがありますが、フジツボのような形をしています。
一昔前までは、劇団四季の本拠地でよく足を運びました。

明日が、千秋楽です。今回は急に来ましたが、来て良かったなぁ〜と、思います。
染五郎の完全復帰も確認できましたし、何と言っても幸四郎の今まで気付かなかった世話物演技を観ることができたことは新たな発見です。
最近、中村亀鶴がメキメキと上達して頭角をあらわしてきた感じがします。
ホオジロ初見
昨日の続きです。
「ホオジロ♂」
初見初撮りのホオジロ雄です。顔の白さが際立って目立ちます。

「ホオジロ♀」
こちらは、ホオジロ雌です。これもスズメによく似てますね。スズメに良く似た種はまだまだ沢山あります。

「イソシギ」
いつもは忙しなく動き回り、防波堤の上を右往左往してる鳥ですが、珍しく一休みして多摩川の流れを見つめています。何を考えているのか?たぶん、何も考えてないと思いますけど(笑)
以前、人間以外の動物は『暇を持て余す』ということがないということが書かれた本を読んだことがあります。一生懸命生きているだけで、必要のない余計なことは考えないんですね。猫も一日ゴロゴロしてるのを見てても、時間を持て余して飽きてるようには見えません(笑)

「ツグミ」
地上に降りて、一所懸命餌探しをしてました。とんとん飛び跳ねながら歩いては胸をそらせ「エヘン」と立ち止まり、また跳ね歩いて止まっては地面に嘴を突っ込んで餌探しの繰り返しです。探しているのはミミズなんですが、適当に突いているのか?分かって突いているのか?は謎ですが、数度に一度命中します。

「ヒヨドリ」
どこにでも居て、珍しくもないんですが、ついつい撮りたくなってしまうボサボサ頭クンです。何で他の鳥と違って頭がいつもボサボサなのか不思議です。

生田緑地や多摩川を歩き回っていると、日がどんどんと延びていくのを感じます。夏は19時頃まで活動出来ていたのを思えばまだまだ感はありますが、着実に春に向かっているのを感じます。
カワセミ発見!
2月23日(土)天気:晴れ 時間:14:30〜16:00 場所:多摩川
見られた鳥:カワウ ハシボソカラス シジュウカラ スズメ コゲラ ヒヨドリ コサギ アオサギ マガモ オナガガモ オカヨシガモ ヒドリガモ コガモ ハクセキレイ キセキレイ イソシギ ジョウビタキ ツグミ ドバト カワセミ ホオジロ カワラヒワ (計22種)不明種1
随分見れるようになってきましたが、まだまだです。
写真が少し多く撮れたので、2回に分けて掲載します。
「カワセミ♀」
やっと出会うことができました♡カワセミの雌です。やっぱり綺麗ですね〜☆
一番綺麗な鳥だと思います。コバルトブルーとオレンジ色のコントラストが本当に美しいです。大きさが17㎝ぐらいと小さいので300mmのレンズではこれが限界です。双眼鏡の観察では、水中の魚を狙った急降下ダイブを3回見ることができ、1回は捕食に成功しました。この写真では分かりにくいですが、下の嘴が赤いので雌のカワセミです。

「ジョウビタキ♀」
雄にはなかなか出会えませんが、今日は、ジョウビタキ雌に2度出会うことができました。この子は、空中の小さな虫の群れに突っ込むように垂直に飛び上がって、ホバリングしながら大きく口を開けて虫を補食してました。

「コゲラ」
近くで、コツコツ音がするので探してみたら、コゲラです。木の幹に潜む虫を狙って熱心に作業中です。

「キセキレイ」
キセキレイも綺麗な鳥で、黄色がよく目立ちます。

「オカヨシガモ♂♀」
ヒヨドリガモが魚を補食しようと、逆立ちしてる姿を撮ろうとしてよーく見てみたら、オナガガモとヒヨドリガモの中に、オカヨシガモが混じっていました。カモの群れの中にはいろいろな種類が混じっているので面白いです。

夕方は、一日のうちで2番目に鳥達が活発に活動する時間帯です。何を活動するかといえば餌を食べる時間なんです。1番は夜明けから〜早朝で、野鳥観察には最も適した時間なんですが、早起きが苦手な南十字星夫婦は午後〜夕方狙いで観察しています。
スズメとアオジ
昨日の多摩川の続きです。
スズメが群れでのんびりと日向ぼっこ。秋から冬にかけては、河川敷の葦原や草原、稲田などに大群でいることが多いです。

今まで、「アオジ」はよく載せましたが「スズメ」じゃないの?と思っている方も少なからずいると思いますので、ここで改めて比較してみたいと思います。
「スズメ」は雌雄同色で、全体的に褐色の印象です。顔と腹は白く、頬に黒い斑があるのが特徴です。

こちらは「アオジ♀」です。全体的に黄緑色の印象です。顔や腹も黄緑色なのが分かると思います。

昨日は、シジュウカラも沢山いました。

小田急線多摩川鉄橋を下から見上げたところです。光の加減でちょっと綺麗だったので撮影してみました。

野鳥観察は、「スズメ」じゃないな?何かな? と気付くことが第一歩と言われているようです。
拡大写真で比較するとよく分かりますが、「スズメ」と「アオジ」も同じ大きさなので、気付かないと同じと思ってしまうと思います。野外では光の当たり具合によって、色も違って見えますから小鳥は特に難しいです。
是非、スズメとスズメじゃないものに気付いて発見してください。一度気付くと面白いですよ。
カワウを至近で!
気温の低い一日でしたが、風がなかったため陽当たりのいい多摩川は気持ちが良かったです。こんな日は、絶好のバードウォッチング日和で、カメラマンが思い思いの場所に三脚を据えて狙いを定めていました。私達の狙いはカワセミでしたが、肝心の二ヶ領用水入口のカワセミポイントは、3月末まで水門の工事中ということでまったく近寄れません。残念です。
しかたなく、河川敷を鳥を眺めながら歩いていると、大物がいました。そーっと木や石に隠れるようにして近づいてなんとか至近距離確保!
「カワウ」です。
こんな近くで「カワウ」を見れたのははじめてです。遠目で見ると真っ黒な体も、近くでみると随分色艶が違います。雨覆という羽の部分は茶褐色で、嘴の付け根が黄色く丸みのあるのがよく分かります。「カワウ」と良く似ている「ウミウ」との違いがこれで明確に分かります。遠目だとほとんど判別が難しいです。

「アオサギの飛翔」
「カワウ」に気を取られて、近くにいた「アオサギ」に気づかず、飛び立たれてしまいました。

「オオバン」
カモ達の群れから少し離れたところに、真っ黒いカモがいるなぁと思い、「キンクロハジロ」かな?と思ったら「オオバン」でした。ラッキーです!なかなか見れません。遠かったので、こんな写真しか出せませんが・・。

「ヒドリガモのペア」
こちらは、常連さんのヒドリガモのペアです。雄(右)は載せた事がありますが、雌(左)は初めてです。

望遠性能と解像度を上げないと、生田緑地以上に多摩川は厳しいなと痛感しています。
川崎市の梅園はまだまだ
暖かくなるのをまだか?まだか?と待っているのは、人間ばかりではありません。
本来なら見頃を迎えるはずの梅も寒い日が続いているためなかなか咲きません。
陽当たりの良いところは、このような感じですが・・・。
楽しみにして見に来ている人達も結構いましたが、ちょっとがっかりしているようでした。

咲き始めた『梅』のいくつかをご紹介します。
「思いの儘」

「八重松島」

「ロウバイ」
ロウバイは、漢名で蝋梅と書くので梅と思われがちですが、バラ科サクラ属なので別種になります。今の時期、とても綺麗でいい香りがします。花は下向きに咲きます。

「川崎国際生田緑地ゴルフ場」
たまたま市民開放日にあたり、ゴルフ場の中に入ることができました。
思っていた以上に広くて、富士山は見えるし眺めは最高! こんな所でゴルフをできたら、とっても気持ち良いだろうなぁ〜! ゴルフをやらない私でさえ、ちょっとやりたくなるような場所でした。

生田緑地内にはゴルフ場もありますし、そのすぐ近くには専修大学、明治大学があります。
野鳥を追いかけていると、大学生の発声練習やら、奇声が聞こえてくることがあります。なんとも不思議な空間です。
野鳥の夕飯時
昨日のブログでアップした、「コサギ」の捕食シーンの時間は、他の野鳥達も夕食の真っ最中でした。
「ツグミ」
本ブログ初登場の「ツグミ」です。肉眼では何度も観察してますが、枝が邪魔したり、人が来て飛び去ってしまったりでなかなか撮れませんでした。エヘン!と胸を反らせて止まっているのが特徴です。胸の斑が綺麗ですが、個体差があり斑の色や模様が様々あるようです。

「アオジ♂」
何度も登場している「アオジ」です。アオジも冬の渡り鳥で春になるといなくなってしまいます。今日ご紹介している鳥は、全部冬の渡り鳥です。
下のアオジ♀と比較してみると面白いです。分かりますか?
雄は、目から嘴にかけて黒いマスクをしているように黒味が強いです。また、頭と頬の色が緑灰色で雌の方が緑が強いです。それにしても、もうこれ以上食べられませんってぐらい、お腹がパンパンです。

「アオジ♀」
以前出した写真です。雌の方が、雀によく似ていますが、雀はこんなに太ってないですね。

「シメ」
いろいろな色を持っている鳥でとっても綺麗です。嘴の下にある黒いヨダレカケが特徴です。いつもは高い枝の上に止まっていることが多いので夕食どきのこの時間は狙い目です。

「シロハラ♂」
いつも落葉を放り投げながら、落葉の下にいる昆虫などを探してます。ガサゴソガサゴソ音がして、葉っぱが舞っているところには、必ずこいつがいます。

冬鳥のシーズン中に会いたい鳥がまだいるんですけど、なかなか会えないですね〜。
「ルリビタキ」や「ジョウビタキ」、「カケス」や「モズ」はどこにいることやら・・・。
コサギの捕食 〜連続写真風で〜
前回、夕暮れ時に「コサギ」が飛来していたので、夕食の時間ではないのかと思い、再度夕暮れ時を狙って観察に出かけてみました。
夕暮れ時の野鳥観察は大正解で、普段高い木の枝に止まっている野鳥達が地面に降り立ち、餌を探して落葉の下をつつきまわしてます。収穫大でした。
そんな中、「コサギ」の面白い獲物探しを観察出来たので、連続写真風にお見せします。
地表で餌探しに夢中な、「シメ」や「シロハラ」、「アオジ」を観察している目の端に大きなものが飛び込んできました。「コサギ!」です。多摩川と違って、生田緑地は小さな野鳥ばかりなので、「コサギ」の大きさに驚きます。暫く枝に止まっていたかと思うと、下にある池に飛び降りました。

足で探っています。コサギは片足を前に出して水中でふるわせ、獲物を追い出してとるという独特の習性があり、そのふるわせている様がなんとも面白いんです。動画ではないのが残念ですが、ブルブルブルブル、ブルブルブルブルと足をふるわせながら一歩ずつ歩いている様が、寒くて足を入れられなく震えてるのかと思いました。泥の中に足を突っ込んで前に押し出しているんですね。顔も真剣です ^^

何かみつけたようです! 一気に嘴を突っ込んで・・・、

ザリガニです

フィールド観察の参考書〜海洋生物〜
天気が悪かったり晴れても風が強かったりで、なかなかフィールド観察に出かけられません。
そんな日でも、調べものをしたり写真を整理したりと、やることが沢山あるのが自然を相手とした趣味のいいところです。ブログの題名のように、陸と海の両方を対象としたフィールド観察と歌舞伎観劇だけでも日々なかなか忙しいものです。
撮ってきた写真を基に、調べて知識を深めていくためには図鑑などの資料がかかせません。インターネットで調べることも多いですが、普段から図鑑を眺めていることも観察の大事な準備になってきます。自然相手では、知識として持ち合わせていなければ、貴重な観察対象が目の前に現れて通り過ぎても気づかずに終わってしまいます。ただ歩いていても観察眼を養わないと何も見つけられずに帰ってくるばかりです。
なので、図鑑や事典と称するものが本棚に段々と溢れてきてしまいます。買って失敗したなと思うものもたくさんあるのですが、普段からよく使っているものを参考にご紹介します。
まずは、私達のフィールド観察の原点である海洋生物に関するものから。。。
◯「山渓ハンディ図鑑13 日本の海水魚」
ダイビングを初めて最初に購入した図鑑です。当時、ハンディ版が新しく出たばかりで写真がとても綺麗です。最初の頃は、見れた魚のページに付箋をつけて楽しんでいました。懐かしい〜☆ ダイビング後の確認では大活躍の図鑑です。
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◯「伊豆の海水魚」
伊豆をメインに潜り始めてから購入したもので、生態観察を中心に書かれています。闘争、求愛、産卵などの写真とともに、繁殖期や産卵時期などの解説もあり、生物観察を本格的に始めてみたいなと思った切っ掛けとなった本です。ダイビングに行かれない時に、一番眺めている図鑑です。
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◯上記の二冊は、主に魚の図鑑です。海の中には、魚以外の生物もたくさんいるので専門的な図鑑がだんだんと増えていきます。エビ・カニ等の甲殻類の図鑑、ウミウシの図鑑、イカ・タコの図鑑、ハゼの図鑑等々・・・キリがありません ^^; けど、欲しくなるんです。
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寒いので、夏の雰囲気を・・・!
また寒くなってきました。天気もよくないので、引きこもりの生活が続きます。
こんな日が続くと、ついつい気持ちは南国へ向かいますが、今年は、新歌舞伎座の開場で杮葺落公演が続くので海外渡航は封印しています。じっくり、歌舞伎と自然に向き合うつもりです。
そうはいっても旅好きの私達ですから、来年のことをもう考え始めています。ユーロ高原油高なので、欧州は難しそうとなると、どうしても気持ちはハワイかバリ島のロングステイに気持ちが揺らぎます。寒い日本を脱出し、スーパーボウルを生で楽しめる2月のハワイもいいし、ボディーボードを思う存分楽しめる6月のハワイも捨て難いし、雨期明けでダイビングも楽しい6月のバリ島も魅力的だしと考えてるだけでも楽しいです。
早く春がこないかなと心待ちの日々が続きます。
そんな中、気分だけでも夏を先取りでハワイの写真を何枚か。。。
「憧れのピンクパレス」
ワイキキには、ハレクラニ、サーフライダー、ロイヤルハワイアンと3つの高級ホテルが並んでますが、なんといっても憧れは、この太平洋のピンクパレスと言われているロイアルハワイアンです。この特徴的な外観にも目を奪われますが、ワイキキでここしかないという素晴らしい位置に立地しています。

その素晴らしさは、ホテル前のビーチエリアとホテルのメインダイニングに行くと分かります。この写真では分かりにくいですが、ワイキキビーチに寄せる波とダイモンドヘッドが最も美しく見える位置に建っているからです。さすが、元ハワイ王朝の所有地だけのことはあります。ハワイでは、最も美しい神聖な場所はハワイ王朝が所有し一般の人の立ち入りは制限されていました。有名なところでは、エルビス・プレスリーの映画「ブルーハワイ」の舞台となった海洋公園ハナウマ湾もその一つです。
ピンクパレスには、いつか泊まってみると心に決めています。

「Stiff Bottlebrush」和名 ブラシの木
雄しべの先に、金粉がついたような花房が光っています。

「蓮の花」
ハワイの蓮の花は、日本のものと随分違いますね。色が鮮やかで強い主張のある花です。

「子供用のスプーン」
アメリカのキッチン用品店を覗くのはとても面白いです。子供用のスプーンもこのとおり。使い道によっていろいろあり見ているだけでも楽しいです。発想の豊かさに驚かされます。

こうやって、思い出しながら書いていると、またフツフツと行きたくなりますね。
今年の封印は果たして達成出来るでしょうか?
日暮れ前の生田緑地には、
専修大学で借りていた本を返そうと日没直前の生田緑地を足早に通り抜けていくと・・・、
なんと、コサギが菖蒲園周辺の木に止まっています。多摩川にいるコサギを生田緑地で見るのは初めてです。ここがネグラなのかなと思ってしばらく見ていると、

毛繕いを始めました! なんとものんびりとした姿です。やっぱり今晩はここに泊まるのかな?

ついでに、通り道にあった「ロウバイ」です。1月末から見頃を迎えていたらしいのですが、気づかずに出遅れました。

日没間際の生田緑地もなかなかいいものです。遠方からのお客さんはもういないので、犬の散歩や、ジョギングの人など地元の人がまばらにいるぐらいで、のんびりと静けさを楽しめます。車の音も聞こえないので、シーンとしています。
歌舞伎の舞台〜港区役所、芝神明さん〜
歌舞伎にはいろいろなジャンルがありますが、時代物といわれる時代狂言には日本史上の歴史的事件を取り上げているものが多くあります。一番有名で日本人なら誰でも知っているのは「忠臣蔵」だと思いますが、歌舞伎では「仮名手本忠臣蔵」や「元禄忠臣蔵」、「松浦の太鼓」などいくつもの作品があり、思い浮かぶ所縁の場所は「泉岳寺」だったり「吉良邸跡」だったりします。
歌舞伎の舞台となっている場所は、以外と身近なところにあって知らなかったため気がつかなかったりしています。
「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」は、仙台伊達家のお家騒動を取り上げた名作です。時代を室町時代に変えたり登場人物の名を変えていますが、最大の見所は幼い君主を我が子の命と引き換えに毒殺から守った乳母の政岡(浅岡を政岡に変えています。)らと、悪の権化、仁木弾正の対決です。政岡は、女形最高の役といわれ、難役中の難役といわれています。
毒殺を恐れた政岡が幼君のために食事すべてを自分の茶道具を使って炊く飯炊き(ままたき)という有名な場面がありますが、港区芝公園にある港区役所正面右側にこの時の井戸が残っています。庁舎建替えの時に移動しましたが、井戸の石などは当時のままです。

説明の案内板も設置されています。

通称「め組の喧嘩」。正式名称は「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)」といいますが、この江戸町火消し「め組」と相撲取達との喧嘩の舞台となったのが、港区芝大門にある「芝大神宮」(通称、芝神明さん)です。江戸の二大人気者は、「鳶」と「相撲取」でした。大名家お抱えの威光をきて町を闊歩する大男と、粋でいなせな鳶の男衆は宿命のライバルで、芝神明さんでぶつかります。
神明さんの両狛犬の下に「め組」と書かれています。

大鳥居をくぐり、階段を上った左側の隅に、「神明恵和合取組」の碑が設置されています。

大門の通り沿いには、こんな「観光案内」が。神明さんの絵馬と同じ絵なんです。

芝大神宮の神主さんにお話を聞いたところ、「め組の喧嘩」を上演する時には、大入祈願と無事楽日を迎えた挨拶との二回、役者は神明さんにお参りにくるそうです。昨年5月、平成中村座で上演した時も、中村勘三郎さんがお参りにきたということでした。
神明さんでは干支の絵馬の他に「め組の喧嘩」の絵馬があります。昨年平成中村座の公演半券を持って行った人には先着200人に中村勘三郎からのプレゼントとして貰えるという素敵な企画があったのですが、その当時貰いに行かれなかったので、先日購入してきました。その時に神主さんからいろいろなお話を伺うことができ、勘三郎さんのお導きなのかなとあらためて思った次第です。絵馬は大切に我が家に飾られています。神明さんに行った時は、興味のある方は見てみてください。
松竹新喜劇名作選
今月の新橋演舞場は、歌舞伎ではなく喜劇を上演しています。
久しぶりに「喜劇」を観て来ました。
喜劇といっても、ギャクが中心の吉本ではありません。作品がしっかり作られている松竹新喜劇の名作選です。松竹新喜劇は、歌舞伎の流れをくむもので、歌舞伎から転身した曽我迺家五郎十郎一座が明治期に立ち上げた喜劇人情劇を専門に上演する一座です。その松竹新喜劇と新派の水谷八重子、波乃久里子のベテランと前進座出身の中村梅雀の豪華なコラボ上演になりました。
松竹新喜劇も歌舞伎同様大好きでよく見に行きます。
名作喜劇の3本立てで、大いに笑いました。笑いは、健康にはとってもよいもの! 何かスッキリした感じがします。

「新歌舞伎座」の被いがすっかり取れて、正面玄関の全貌がすっかり現れました。

「一幕見席」の入口もとってもきれい!!

新歌舞伎座もいよいよ開場まで、2ヶ月を切りました。今月3日に亡くなった「團十郎」の穴を誰が埋めるのか? 新橋演舞場に置いてある「柿茸落公演」のチラシは、團十郎の名前がまだ載ったままになっています。
早く新歌舞伎座で観たい気持ちと、多くの名歌舞伎役者を失った淋しさと入り交じった複雑な気持ちです。
笑ってる?冬の顔
寒い冬の植物観察は、花の咲く時期と違って大きな変化を見ることは出来ませんが、冬ならではの面白いものを見ることができます。
これは、アジサイの冬芽です。ハクモクレンと違って裸芽で寒そうです。この冬芽の下を見ていくと・・・、

笑ってるような困ってるような顔です ^^
ハート形の葉痕です。葉の落ちた痕で、目と口のように見える3カ所が茎から水分と栄養を送るパイプの維管束です。アジサイには3つあるのが分かります。葉痕は、植物によって大きさや形、維管束の数が違うので比較してみると面白いです。これは拡大写真なので、肉眼ではルーペを使わないと維管束の数まで確認するのは難しいです。

これは、ハンノキの雄花序と雌花序です。ハンノキは、清水が流れる湿原や沼沢地に生育する高木で、生田緑地には湧き水の流れる谷間の湿地に自生林が残っています。貴重な存在です。春の若葉の頃はとっても美しいですが、今の時期ならではの花序を見ることができます。雌雄異花同株タイプです。

冬芽や野鳥観察も楽しいですが、早く春にならないかなぁと思うこのごろです。
国境の長いトンネルを抜けると・・やっぱり雪国だった
十数年振りに雪国、新潟越後湯沢の温泉旅行に行って来ました。
ここ越後湯沢は、20年以上前から何度となく訪れたなつかしの場所です。久しぶりに思い立って来てみると、そこは一面の銀世界。着いた日は、天気もよく山の雪が輝いて見えました。

翌日は、朝から雪。山は霞んで見えません。雪の高さもこの通り!

以前訪れた時は、感じなかったお米の美味しさ、

日本酒のしぼりたて(生)のうまさや漬け物の美味しさなど年齢を重ねないと、その良さがわからなかったものが多数あることを再発見しました。

地ビールの種類も豊富です。

「へぎそば」を一人で二人前ずつ?たいらげました。舞茸の天ぷらは、歯ごたえがあって絶品です!

帰りの鈍行電車の中、国境の長いトンネル直前の新潟県最後の駅は、駅名の看板が雪に埋もれています。

トンネルを抜けて群馬県に入ると雪は、ほとんどなく真っ白な雪におおわれた「谷川岳」を見ながら、雪国を後にしました。

新潟は、日本人としての「食文化」の素晴らしさを再認識できる場所です。
旅館では、「南魚沼産こしひかり」のご飯と漬け物を堪能し、越後湯沢駅にある「ぽんしゅ館」で地ビールとしぼりたて生酒を仕入れ、現地でしか手に入らない「柿の種」をつまみに一杯・・・。
それ以外にも味噌、醤油、糀など沢山のおいしいものがありました。見るもの、見るものすべて試したくなるようなものばかり・・・、後ろ髪を引かれる思いで帰ってきました。
ハクモクレンが毛皮を一枚脱ぎました
市川團十郎さんの逝去と歌舞伎界の危機
朝、新聞を見て衝撃を受けました。
昨年12月の中村勘三郎に続く、市川團十郎さんの逝去のニュース。
新歌舞伎座開場まであと2ヶ月で、歌舞伎界で最も歴史のある二大名跡が消えてしまいました。
團十郎を観たのは、昨年10月の新橋演舞場での「勧進帳」が最後です。松本幸四郎と昼夜役柄を入れ替えての「勧進帳」対決でした。身体が大きくて、目も大きな團十郎は弁慶役が良く似合いました。最後の花道の引込みは、勧進帳ならではの飛六法です。大きく目を見張って豪快に六法を踏んで行く姿が忘れられません。
團十郎は歌舞伎界では珍しい、真面目で紳士な人柄で歌舞伎界のモラルの中心にいる人でした。その性格が、役によく表れていて常に好印象の舞台を見せてくれました。
旧歌舞伎座のさよなら公演で舞台に立っていた名優達が、たった三年で五人もいなくなりました。「中村雀右衛門」「中村富十郎」「中村芝翫」の三人の人間国宝、「中村勘三郎」「市川團十郎」という将来人間国宝になりうる人気看板役者を失い歌舞伎界は大変なことになりました。
他にも数名、病気がちだったり最近見かけなかったりで、心配です。
歌舞伎役者は忙しすぎるのが原因な気がしています。三歳頃に初舞台を踏み、生涯現役で役者生活を続けます。その間、毎月2日から26日頃まで舞台に立ち、楽日を迎えると次の通し稽古をしてまた翌月の舞台と延々と続きます。夏には2〜3ヶ月の地方巡業で全国をまわり、ほとんど休みなしの生活を生涯続ける過酷な世界なんです。誰かが怪我や病気で舞台を休演すると、その月その劇場で芝居に出ている役者の中から代役を立てて興行を続けていきます。子供の頃から歌舞伎の稽古に励んでいるので、総ての台詞は頭に入っているらしいです。
新歌舞伎座の開場は、楽しみなものの将来の歌舞伎界がちょっと心配です。現在の若手歌舞伎役者が、相当頑張っていかないとならないでしょう。ただ、歌舞伎はこうした危機を乗り越えつつ今までの歴史を築いてきました。必ずやこの危機も克服し、次へと受け継いでいくことを信じています。
微力ながら、これからも歌舞伎を見続け応援していきたいと思っています。
アカゲラ発見!
昨日の生田緑地には、野鳥撮影のため大型レンズを取り付けた個人やグループが大勢きていました。急に暖かくなったので、野鳥達の動きも活発です。発見情報の交換をしながらのソロリソロリとした観察が続きます。「アカゲラ」を発見し撮影している時も、「何がいますか?」と、大きなフィールドスコープを抱えた人から声を掛けられました。「アカゲラ」の名前を覚えてて良かったーと思った瞬間です。自然観察をしていると、同じものを探している人から良く声を掛けられます。一眼カメラのレンズを見ると、何を狙っているのか分かるんです。勉強して覚えていないと、ちゃんと応えられないのでドキドキしますね ^^;
「アカゲラ♀」
キツツキ科の野鳥なので、樹木の幹をコツコツします。雄は後頭部も赤いので、これは雌ですね。姿をなかなか見つけられない鳥で、見つけられるととてもラッキーです。

あまりお目にかかれないので、もう一枚。結構遠い所にいたので、このぐらいの拡大が精一杯です。

奥の池は相変わらず凍っています。氷の下に鯉らしきものが・・・。子供達が金魚〜♪と言って騒いでいました ^^ 凍りついているのかなと思って暫く見ていると、少し動きます。必要最小限の機能で生命を維持している、半冬眠の状態のようです。この氷の下には、多くの亀もじっと春を待っています。

谷戸(湧き水の流れる谷間)に降りて、小さな生物を探していると、枯れ葉を巻き付けて住居にしている蜘蛛を発見しました。種類は同定できていません。生田緑地には、36科223種類のクモの記録があります。昆虫やクモ(クモは昆虫には入りません)も私達の観察対象になっていて、いままで沢山の写真ストックがあるのですが、昨年はあまりブログに載せませんでした。今年は、少しずつ出していきたいな思っています。

今の時期には珍しい綺麗な円網(えんもう)のクモの巣です。クモの糸は、実は一本ではなく、大体二本をよって作られています。巣の形や編み方もいろいろあり、クモが居座っている場所も違います。巣だけで一冊の研究本が出来るぐらい奥深いです。

自然観察も、一応出かける前にテーマを持って出かけて行きます。上を見るか下を見るか、マクロな眼で見るかワイドな目で見るか、どこを探すかが違ってきてしまうので重要です。本当は、一つに的を絞った方が知識も深まっていいのですが、気が多いもので今のところ総ての生物を対象にしています。その内に、興味のある対象が絞られていくかもしれません。
梅が咲きはじめました
今日は、季節がいきなり春になったような暖かさです。天気も良くなったので、気になる梅を確認しに行くと・・・同じように梅を見に来ている人が結構いました。
「寒紅梅」 陽が良く当たる場所は、もう咲き始めています。

「寒紅梅の樹林」
斜面の上の方が、寒紅梅が多く植わっていて蕾も紅くふくらみ、どんどん咲きそうです。

「梅園全景」
全体的には、こんな感じです。手前は寒紅梅ですが、他はもう少しですね。

「佐橋紅(さばしこう)」
寒紅梅以外の梅も蕾が膨らみはじめ、色づいてます。全体的には、大体こんな感じです。

明日も寒くなるので、梅の見頃まではもう少しかかりそうですが、もう春はすぐそこまで来ていることを感じます。梅林の近くには、野鳥も沢山集まってくるので「お花見」と「バードウォッチング」を同時に楽しめます。今日も「アオジ」が多くいてすぐ近くで見えましたし、なんと「アカゲラ」も・・・! おっと、これはまた明日のブログで!!
日暮れ前の多摩川
コブハクチョウがいるうちにと、ついつい多摩川に足が向かいます。
昨日の夕方の多摩川の情景です。
カワセミにはまたしても出会えませんでした。
神奈川と東京の県境にたたずむ、コブハクチョウ。遠目でも大きいので目立ちます。ネッシーもこんな感じに見えたのかなと思う情景です。

「電線に止まるコサギ」
生田緑地と多摩川に挟まれた土地柄、電線にもいろいろな鳥が止まります。スズメやカラスだけではありません。

「イソシギ」
一所懸命に餌を探し、つつき回っています。こんなところで大丈夫なのかなと思って見ていると・・・、

やっぱり川に落ちました(笑) 大慌てで登ってきた瞬間です。足も交差しちゃってます(笑)

「カワウの飛翔」
夕方は、大型の野鳥が飛び立つ時間帯。ひなたぼっこして、羽を乾かしていたカワウもネグラへ帰るのか?夕陽を浴びながら上流の方へ向かって飛び去って行きます。

いつも観察時間は1〜2時間なんですが、もう少し長い時間粘ってみようかと考えています。動き回ると飛び立ってしまい、逃した野鳥も多いです。寒いので、登山用のボンベとバーナーとクッカーを持って!