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人形浄瑠璃 大阪・国立文楽劇場

 大阪観劇旅行のもう一つの目的は、文楽を観ることでした。
今回は『曾根崎心中』を観に行きました。

文楽ポスター


『曾根崎心中』の実際の心中場所となった天神さま。
現在は、にぎやかな街になっていますが、当時は何もない森が広がる
淋しい場所だったようです。その森の名残りがわずかに残っていました。
 縁結びの神様として人気が高いです。
お初天神 


 これは「義経千本桜」で使われる人形ですが、思いの外大きいもの
です。見た目にも、結構重そうな感じがしました。
文楽人形 


 文楽専用の劇場なので、向かって右手に義太夫の舞台があります。
この語りの部分である義太夫の善し悪しが文楽に決定的な影響を与えます。
劇場内 


「天満屋の段」の舞台図です。
天満屋の段 舞台図  



 『曾根崎心中』は、近松門左衛門が初めて書いた人形浄瑠璃の世話物ですが、
歌舞伎の演目にもなっています。
 歌舞伎では、人間国宝・坂田藤十郎の当たり役です。藤十郎の「お初」を何回か
観ているので最初は人形のお初が藤十郎とダブってしまいました。しかし、
話しが進むうちに、人形自体に魂がこもり歌舞伎では演じ切れない奥深さがあり
人形浄瑠璃のすごさに引き込まれていました。

 日本の伝統芸能である「文楽」を理解できない大阪の橋下市長は、知事時代の一度の
観劇で「二度と観に行かない」と文楽を酷評し補助金を一方的に削減してしまいました。関西の新聞では連日話題となっています。
もっと日本の文化を大切にする心を持ってほしいものだとつくづく思いました。


 「ひょっこりひょうたん島」やNHKの人形劇で育った私達の年代以降の若い世代は、
人形劇に触れる機会が少ないため、文楽の行く末を心から心配してしまいます。





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南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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