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ミューザで「第九」




 

ミューザ
 キリッとした冬晴れの中、ミューザシンフォニーホールへ


3C 
 席は、3C。昨年までの「第九」は4Cでしたから、ワンランクアップしました。3Cは、背後の壁と天井の反響板のお陰でこの距離でも申し分のない音量と音響でした。もちろん1階が1番ですが、少しリーズナブルで音的にも申し分のない席としてミューザに行かれる方にはお薦めです。


1 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より春と冬
    指揮&チェンバロ 秋山和慶
    ヴァイオリン   神尾真由子
 「四季」といえば、イ・ムジチ合奏団ですが、今回はその編成より倍ぐらい多いオーケストラの弦楽器パート編成です。指揮者の秋山さんがチェンバロを担当します。編成を見ただけでちょっとワクワクします。私達の「四季」の基準はイ・ムジチ合奏団のカルミレッリ版になっています。長い間ずっとCDを聞き流しで聞いていたのでこの音源が基準です。
 カルミレッリ版と比較してしまうのも気の毒ではありますが、神尾さんのヴァイオリンは少し重々しさはあるものの素晴らしい演奏でした。コンサートマスターの大谷康子さんと東京交響楽団の弦楽器が通常の編成より厚みを持ってソロヴァイオリンを支え、この編成もいいなぁと思いました。


2 ベートーベン:交響曲第9番「合唱付き」
    指揮       秋山和慶
    ソプラノ     安井陽子
    メゾ・ソプラノ  清水華澄
    テノール     与儀巧
    バリトン     萩原潤
    管弦楽      東京交響楽団
    合唱       東響コーラス

 年末恒例「第九」は、昨年と同じ秋山さんの指揮です。秋山さんはオケを大きくダイナミックに響かせるので、「第九」にはピッタリです。今年もメリハリの利いた素晴らしい第九を聞かせてもらえました。調和のとれた素晴らしい演奏です。第四楽章の「歓喜に寄す」を聞いていると、やっぱり人間の声は一番優れた楽器なんだなと実感できます。コーラスが全員で合唱するとオーケストラの素晴らしい演奏でさえも霞んでしまいます。


3 アンコール曲 「蛍の光」
 このアンコールは、東京交響楽団の年末の「第九」ではお決まりです。楽団員とコーラス全員がペンライトを持って「蛍の光」を唄います。途中では、指揮の秋山さんがお客さんに向かって指揮棒を振るい開場全体も合唱に加わる場面の後、最後は少しずつ照明が落ち、ペンライトの明かりだけが静かに灯る中「蛍の光」を唄い切り静寂へ・・・。幻想的なフィナーレで、これを待ち望んで毎年参加する方も多いと思います。   


 いよいよ、私達の今年の舞台もフィナーレが近づいてきました。
 最後は、大晦日のミューザ「ジルベスターコンサート」を残すのみとなりました。







テーマ : 音楽
ジャンル : 学問・文化・芸術

フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2014



 最も暑い時期、避暑地に行かれなくても「フェスタサマーミューザ」に行くのが恒例になっています。

 涼しいコンサート会場で、クラッシック音楽を聴くのは至福の時間です。
 

サマーミューザ


 昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワの会場風景
テアトロジーリオ 


 今回のサマーミューザは、東京交響楽団による三大シンフォニーを選択しました。誰もが子供の頃から馴染んでいる「未完成」「運命」「新世界より」。三つ同時に聴けるのはとても幸せな感じがします。


 最初の曲、シューベルト『未完成』は、涼しい会場で心地よい音楽がすっかり子守唄状態になってしまい、ぐっすり寝込んでしまいました - -;(南十字星妻)。寝不足の続いている真夏のコンサートならではです。

 次の曲はベートーヴェンの『運命』。私達の好みは、フルトヴェングラーの指揮のように冒頭から畳み掛けるような勢いのある「運命」です。今回の円光寺雅彦氏指揮のものは、第四楽章が珠玉でした。この第四楽章の勢いで、第一楽章冒頭の「ダダダダーン!」を始めてもらいたかったです。「運命」はスタートが肝心です。ちょっとおとなしめの第一楽章でした。

 ドヴォルザーク『新世界より』は、演奏も良かったのかもしれませんが、本当に素晴らしい曲であるとしみじみ感じました。第1楽章から第4楽章まで、どの部分をとっても郷愁を誘う、心に染みる音色です。
 第2楽章の主部の旋律は、『家路』(遠き山に日は落ちて)として有名です。懐かしい子供の頃の思い出が、よみがえってきます。ドヴォルザークが、アメリカに渡って祖国ボヘミア地方(現在のチェコ)への故郷の思いを綴った音楽とされているのが頷けます。



 今回の三大交響曲を一度に聴けるコンサートは、とっても素敵でした。













バッハ・コレギウム・ジャパンの「マタイ受難曲」



 今年初めてのミューザシンフォニーホール。
 川崎駅周辺は、もの凄い人出です。人・人・人だらけで、いつから川崎駅はこんなに人が集まるようになったのか?ビックリしました。

ミューザ入口 




マタイポスター 
 演奏曲は「マタイ受難曲」。バッハを演奏するために設立された「バッハ・コレギウム・ジャパン」との久しぶりの再会です。
 「マタイ受難曲」と「バッハ・コレギウム・ジャパン」との付き合いは長く、もうかれこれ四半世紀になるでしょうか。音楽の恩師である、K音楽大学のI教授がバッハ研究の第一人者であったため、「コレギウム・ジャパン」の設立直後からコンサートに連れて行かれました ^^;
 I教授との出会いがなければ、たぶん一生「マタイ受難曲」聴くことはなかっただろうと思います。
 それ以来、南の島を旅する時のお供は、いつも「マタイ受難曲」と「無伴奏チェロ組曲」。もう暗記するほど聴いているので、この2つを聴いていると南国の空と海を思い浮かべるほどです。


P席 
 本当は、4月はハワイにいる予定だったのを変更したため、先日の大阪京都や今回のミューザは、急遽の調整。当然ながら空席も少なかったため、4階よりはいいかと思い、あまり使わないP席にしました。P席とは、ホール裏側にある席のことで、指揮を勉強する人にはうってつけの座席ですが、音はやはり裏側なのでこもった感じになってしまいます。安いのと近いのが取り柄ですね。


パイプオルガン 
 P席最後列からは、パイプオルガンもご覧のとおり。音が鳴ったときにはビックリしました。



 「マタイ受難曲」とは、新約聖書の冒頭にある四つの福音書のうち「マタイ福音書」に音楽を付したものです。私達はキリスト教信者ではありませんが、このキリスト教の信仰の核心部分である「神の子イエスの贖罪死」を扱った「受難曲」を聴いているだけで感動と安らぎを与えてくれる音楽の力と、バッハの偉大さに感銘します。

 「マタイ受難曲」には、1958年の録音ながら、いまだにこれに並び得るものがないと思っている名演「リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団」のCDがあります。私達もずっとこの録音を聴き続けてきました。
 バッハ・コレギウム・ジャパンの昨日の演奏は、少年合唱団が天使の歌声で合唱する「受難コラール」をパイプオルガンに変えて演奏したため、その部分はやや違和感がありましたが、最終合唱「私たちは涙を流しながらひざまずき」へ向けて素晴らしいコラールやアリア、ソロを聴かせてくれました。

 「マタイ受難曲」は、受難曲という名から親しみにくいものに感じられますが、全68曲(リヒターの旧版全集では全78曲)、約3時間にも及ぶ長大な曲の随所に聴きどころがあり、親しみやすい主旋律「受難のコラール」が全編にわたって顔をだしながら最終合唱で結実するという素晴らしい構成となっています。一人の作曲家から生み出されたとは思えないほどの奇跡の曲を是非一度聴いてみてください。





ミューザで『第九』




 年末の大掃除や用事の片付けですっかりブログの更新が滞ってしまいました。
 皆さんは、大掃除や年賀状書きは済みましたでしょうか?
 我が家は全室和室のため障子の本数が多く、のんびりやっていたら張り替えに三日間もかかってしまいました。


 やっと一段落した昨日は、昨年に引き続き、年末の恒例にしたいと思っている『第九』を聴きに「ミューザ川崎シンフォニーホール」へ
ミューザ


 昨年の「川崎市教育文化会館」に比べると、会場の大きさが全く違います。
最上段席 
 取った席は、4階の一番後ろ・・・つまり天井桟敷、一番安い席です。ちょっと歌舞伎にかけ過ぎて(^^;)正直、遠いですね〜・・・歌舞伎座一幕席よりもっともっと遠いです。




大友直人指揮 管弦楽:東京交響楽団 合唱:東響コーラス
名曲全集ポスター 

 前半は、バッハの『ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲』です。
 ヴァイオリンとオーボエは繊細で美しい音色を奏で大ホールにもかかわらず室内音楽を聴いている感じがしました。
 コンサートホールは音響効果が良く音がとても響きます。小さな音や咳払いなど思いの外響き渡ります。年配の方で持ち物に鈴を付けている方がときどきいますが、ごそごそと荷物を動かす度に、鈴の音が響いています。落とし物防止で付ける気持ちも分かりますが、場所がら気になってしまいました。

 いよいよ後半の『第九』は、去年の演奏の記憶が蘇りすごく期待が大きかったのですが、音がこもって大音量にならない物足りなさを感じてました。しかし、よ〜く考えてみると会場の大きさが昨年の倍以上になった上、一番後ろで聴いているため音が届かないということに気づきました。声楽の声や繊細な響きはよくとおりますが、うわっーっと大音響の洪水に飲まれたい場面ではボリューム不足が否めません。やはり歌舞伎もそうですが、良い席(高い席?)には、それなりの理由があるのです。「あ〜、もっと良い席で聴けば良かった!」と、残念でなりません。これからは、演奏される曲目によって席を選ばなくては。。。と反省です。
 大合唱は素晴らしく、アンコール曲の『蛍の光』もジ〜ンと、心にしみるコンサートでした。

 来年は、絶対もっと良い席で聴こうと固く心に誓うのでした。


 先日、N響のシーズン会員になっている友だちと歌舞伎や音楽の話しをしていて、初めて気づいたのですが、歌舞伎などのお芝居は圧倒的に女性の観客が多いのに対して、クラシックコンサートは男性の方が多いのです。
 気にしてみて見ると、休憩時間に男性トイレが行列をなしていた!というのは、確かに珍しい光景です。
 観劇は女性同士連れ立った来る方が多いのに対し、男性は一人で来る方が多いようです。
 女性は観ることが好きで、男性は聴くことが好きなのか?それとも男性は引きこもりがちなのか?面白い発見でした!













フェスタサマーミューザ開幕!



 今年9回目を迎える音楽の祭典「フェスタ サマーミューザ KAWASAKI」が、いよいよ開幕しました。
 サマーミューザは、毎年真夏の音楽の祭典として川崎市民にはすっかり定着しました。N響や読響など主要な9つのオーケストラと、2つ音楽大学が公開リハーサルなどを盛り込みながら、低料金で音楽祭を盛り上げます。チケットを見せるだけでミューザ周辺の飲食店は10%割引などで利用出来るのも嬉しいです。

 その初日のオープニングコンサートを聴きに、ミューザ川崎シンフォニーホールにやって来ました。気がつけば、ミューザ再開後もう3回目です。


 真夏の音楽祭の垂れ幕やポスターが、雰囲気を盛り上げます。
フェスタサマーミューザ


 お年寄りや、買い物帰りの親子なども気楽に楽しめるのがサマーミューザのいいところです。
ミューザへの階段 

 今回の演目は、『オール・グリーグ・プログラム』です。
  ・組曲「十字軍の兵士シグール」作品56より「忠誠の行進曲」
  ・ピアノ協奏曲イ短調作品16
  ・「ペール・ギュント」

 グリーグは、ノルウェー出身の世界的な作曲家です。

 指揮者は、ユベール・スダーン;2004年ホール誕生とともに東京交響楽団を率い、導いてきましたが、今シーズンを最後に音楽監督を退きます。

 2曲目の「ピアノ協奏曲」は、グリーグが25歳の時に作曲した傑作で、彼にとって唯一の協奏曲です。今回ピアニストの小菅優さんが演奏しました。第1楽章の独特な旋律は、グリーグの愛した故郷のフィヨルドに流れ落ちる滝を描いたそうですが、大自然の圧倒的な迫力と美しさを見事にピアノで表現した感動的な演奏でした。
 「ペール・ギュント」は、ノルウェーの劇作家イプセンの依頼により書かれたグリーグの代表作です。なじみのある曲で、なかでも有名な「ソルヴェイグの歌」をソプラノ歌手新垣有希子さんが官能的に歌い上げ、最後に楽器のみでもう一度演奏し、余韻を味わいながらしずかに幕を閉じるという心憎い演出です。


 フェスタサマーミューザのオープニングを飾るのにふさわしい、心に残る演奏会でした。とっても満ち足りた気持ちになれました。















プロフィール

南十字星

Author:南十字星
 自然観察と歌舞伎が大好きな夫婦でつくっているブログです。生田緑地と伊豆海洋公園をフィールドにネイチャーフォトを楽しんでます。

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