海の日は、やっぱりダイビング
いよいよ夏ですね〜 ♪
暑いでけど、活動的になれる夏は好きな季節です。
海の日を迎えた昨日は、久しぶりで伊豆海洋公園に潜ってきました。
暖かい汐と冷たい汐が入り交じる夏の始まりの独特な海でした。8月の終わり頃には、上から下まで全体的に暖かなベストシーズンが訪れます。

夏の海らしい一枚を! 夏魚「タカベの群れ」です。背中から尾鰭にかけて通る黄色いラインが特徴的で、伊豆でこのタカベが見られるようになると夏が来た!って感じです。この日は、何回も大群に遭遇しました。日本の固有種です。

でこっぱちの「イラ」。前のめりのバランスがあまり良くない体型は、一度見たら忘れられません。ホンソメワケベラのクリーニングを受けている最中で、気持ち良さそうです。

オレンジ色の目と縞縞模様でよく目立つ「タカノハダイ」。伊豆や静岡の鮮魚店には並ぶそうですが、あまり美味しくないみたいです。

尾鰭の付け根にある黒い斑紋が特徴的な「ニザダイ」。漁師さん達は大きい三つの黒斑紋があるので「三の字」と呼んでいます。この斑紋部分に鋭い板状のものが突き出していて、ダイバーにとっては要注意の魚です。

こちらも「ニザダイ」ですが、身体に縞模様が入っています。時々こういう模様のニザダイを見かけるようですが、理由は分からないそうです。長年伊豆に潜り続けているガイドによると、クリーニングを受けてリラックスしている時に、腹の部分が白くなるそうなので体色が変化している最中なのかなぁと話していましたが原因は分からないそうです。海洋生物の生態はいつも不思議が一杯です。

昨年から伊豆海洋公園でずっと話題になっていた「黄金ヒラメ」。見たかったので、まだ居てくれて良かった!「ヒラメ」の突然変異だそうで、海中でも良くわかる黄色はまるでペンキを塗ったようでした。1メートルは超えるぐらい大きく見えました。

沢山の手がおいでおいでしているように見える「ニホンアワサンゴ」。波に揺られて色々な姿を魅せてくれます。これも立派なサンゴです。沖縄で見られるような石灰質の固いサンゴと違って、ソフトコーラルと呼ばれています。
久しぶりのI.O.P(伊豆海洋公園)は、やっぱり素晴らしかったです。懐かしい人達にもたくさん会えて、会話にも華が咲きました。待ち合わせるわけではないですが、タイミングで時々ご一緒するダイバー仲間もなかなかいいものです。
黄金ヒラメで金運上昇!と勝手に盛り上がるたわいのない会話が楽しい一日でした。
黄金崎ダイビング その2
黄金崎ダイビングの続きです。
まずは、インパクトのあるこの顔から。

虎のような模様とツノで迫力満点な「トラウツボ」。口の中まで模様があるから凄いです。

砂地をゆらゆら漂っていた「ヒフキヨウジ」。全身が写ってませんが、30㎝くらいはあるでしょうか?顔がなかなかキュートで可愛いです。口から火を吹くのかな?

砂地では沢山いて珍しくない「ダテハゼ」ですが、近寄ってよく見ると青い筋が頬や鰭に入っているのが見えてきます。なかなかオシャレな感じです。

左側の赤い海藻の中に隠れていた「アヤアナハゼ」。生存競争の激しい海の中では、こうやって擬態して見つからないようにしている生物が多いです。珍しく自分たちで見つけられたので嬉しかったです。そっと海藻をどけて出てきてもらいました。ちょっとイジワルそうな目をしています。

これも砂地の色と同化していて分かりにくい「サツマカサゴ」です。後ろ向きなんですが、分かりにくいですね。体表は砂地の色と同化していますが、鰭の内側はこんなに綺麗な色をしています。いざという時に、相手を驚かすために使う見たいです。この鰭の内側を撮るために悪戦苦闘!やっと指示棒で広げてもらったところをパチり!
今回は透明度が良くなかったので小物中心にアップしてみました。ダイビングは潜ったときの海況や好みによって、色々な楽しみ方があります。もっと小さなマクロな生物だけを追いかけている人もいるぐらいです。
やっと海ネタをアップすることができました。ブログのタイトルに『海』と入っていながら、なかなかアップ出来なかったのでホッとしました ^^
黄金崎ダイビング その1
やると決めたら、さっさと動く!がモットーの私達は、早速ダイビングへ!
台風一過の昨日はうねりが強く東伊豆が全滅だったので、西伊豆「黄金崎」へ行ってきました。

ここが、黄金崎にある安良里港ダイビングスポットです。湾内なので伊豆海洋公園に比べて穏やかです。ブランク明けにはちょうどいいポイントで、のんびり出来ます。
写真では、透明度も良さそうで穏やかそうに見えますが、潜ってみると沖出しの流れが結構あり、透明度もあまり良くありません。いつも思いますが、海は入ってみないと分からないものです。透明度がないので、砂地を中心に宝探しのようなネチネチダイビングでした。これも、なかなか楽しいんです。

潜行してすぐのところで「チャガラの幼魚」のお出迎え。久しぶりの水中カメラにオタオタしてしまいました。葉山出発のダイバーにとっては大興奮の幼魚なんです。もっと綺麗に撮りたかった。

「砂ダコ」が隠れているのが分かりますか?両方の目だけ出してギョロギョロしてます。

タコの次はイカが出ました。「スジコウイカ」です。足が短い割には、逃げ足が早く、近づきすぎたらあっという間に飛んで行きました。

海の中は、魚だけではなく色々な生物に満ちあふれています。「カイウミヒドラ」もその一つです。綺麗な綿帽子のようなものは、生きた巻貝の周りに密生して生活しているヒドロ虫類という動物です。
写真が多くなるので続きはまた明日アップします。
昨日の帰りは予想外の小田急線脱線事故に遭遇してしまい、小田原から1時間で帰れるところを横浜の方に大きく迂回し3時間もかかってしまいました。
日帰りで西伊豆まで行って、さらに迂回でさすがに疲れました。
ダイビングの準備開始
最後に行ったのは、いつだったか?
ログブックを見返すと、平成24年9月15日・・・と。足を怪我したり、色々あって遠ざかること1年と9ヶ月・・・。立派なブランクダイバーです ^^;
ダイビングを初めてこんなに時間が空いたことがなかったので、いざ『行くぞ!』と気合いを入れるのにも決意が入ります。

(一昨年9月の伊豆海洋公園)
夏から秋のベストシーズン前に一度潜っておかなくてはと、気持ちを奮い立たせます。
準備は念入りに・・・、
器材を揃え、セッティングのシュミレーションをし、忘れ物のないようにメッシュバックに詰め、いつものショップに連絡を入れ、まずは器材から伊豆に送り出しました。
送り出したからには、もう行くしかありません。
次は久しぶりに取り出した水中カメラの点検をし、水没チェックをし、ダイビングコンピューターの電池を入れ替え、ログブックを出し、水着を出し、あれやこれやと海に行くには手荷物が多いです。
念のため、ジムのプールでひと泳ぎ。フィンスイムも一応こなし、これで万全かな〜と、やはり久しぶりは緊張感が高まります。なんか、最初の講習の時より緊張する感じです。ここは気合いで早く行くにこしたことはないかな。
梅雨前線がまだ南にある今週中にと思ったら、台風が嫌なところを通過するので、様子を見ています。
久しぶりなので、ベタ凪の時に行きたいけど、いつ行けるかな〜。
「益田一」特別展
私たちがダイビングを続けてこられたのは、導いてくれた良き指導者二人に恵まれたことです。
葉山の講習時からお世話になり、海の楽しさを教えてくれ、今はすっかりお友達になったTさん。
そして、ホームを伊豆海洋公園に変えて出逢った横田さん夫妻。
その横田さんの恩師である、故益田一氏の特別展が「神奈川県立生命の星・地球博物館」で行なわれています。行こう行こうと思っている間に最終日が近づき、昨日慌てて行ってきました。場所は、箱根湯本の一駅手前「入生田」です。

「益田一氏」

益田一氏は、タンクを背負ったダイビングが始まってまもない1959年からスクーバダイビングを始め、生物学的に未開の地であった海中の世界をカラー写真で記録し、日本産魚類の分類や分布の研究を飛躍的に進歩させた功労者です。水中写真家の中村宏治氏は益田氏の一番弟子として師事しました。
「最大の業績 日本産魚類大図鑑」

益田氏は、伊豆海洋公園ダイビングセンターを運営し、数々の新種を発見。学名に益田の名前が付くものがいくつもあります。最大の業績は日本の魚類研究者の総力を結集し、現在の天皇陛下も参画した「日本産魚類大図鑑」の編纂です。
「海洋生物相模式図」

海の中は一繋がりのようですが、生物相は随分違うようです。「伊豆海洋公園」と「富戸」は、こんなに近いのに海の中は随分違うなぁといつも感じていましたが、相模湾周辺もこんなに生物相が違うんだと参考になった会場展示の模式図です。
「特別展協力」

私たちの伊豆の先生、横田雅臣さんも協力に名を連ねています。学生時代から伊豆海洋公園で益田先生に鍛えられていたそうです。
「IOP海底概念図」

益田氏の研究のホームであり、日本のダイビングのメッカでもある「IOP」の「海底概念図」です。四千年前に大噴火した大室山の溶岩流が海に流れ込んでできた溶岩地形で、沖に向かって海中に張り出した根がダイナミックな海中景観を作り出し、沖合でぶつかる親潮と黒潮の影響で多様な生物相を誇っています。
益田先生の展示会を見て、志を高く新たな闘志が湧いてきます。
海に陸に、地球上の生物全てを対象にした生物ウォッチングで、これからどれだけの種類の生物が見ることが出来るのか挑戦し続けて行きたいと思います。